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アダム・スコット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アダム・スコット
Adam Scott
基本情報
生誕 (1980-07-16) 1980年7月16日(45歳)
身長 6 ft 0 in (1.83 m)
体重 82 kg (181 lb)
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
出身地 オーストラリアアデレード
経歴
プロ勝利数 31
優勝数
PGAツアー 14
ヨーロッパ 11
アジアツアー 4
サンシャイン 1
オーストラリア 6
メジャー選手権最高成績
マスターズ 優勝: 2013
PGA選手権 3位タイ: 2006, 2018
全米オープン 4位タイ: 2015
全英オープン 2位: 2012
成績
世界ランク最高位 1位(2014年5月18日)
2020年2月20日現在
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アダム・スコットAdam Scott, 1980年7月16日 - )は、オーストラリアアデレード出身のプロゴルファーである。プロで31勝を挙げており、自己最高ワールドゴルフランキングは1位。2013年マスターズ・トーナメント優勝。

経歴

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スコットはオーストラリアの英雄グレグ・ノーマンに憧れてゴルフを始め、ジュニア時代から顕著な成績を数多く出していた。2000年6月、大学を2年で中退してプロゴルファーに転向する。直ちに2001年1月の「アルフレッド・ダンヒル選手権」でヨーロピアンツアーに初優勝を飾り、スコットは大型新人選手のひとりとして注目を集め始めた。1999年後半に19歳で一躍世界トップ選手に躍進したセルヒオ・ガルシアの刺激もあり、当時の若手選手たちが少しでも早い成功を求めていた時代背景もあったが、スコットはその中で着実な成長を続けてゆく。スコットのメジャー大会初出場は2001年全英オープンであったが、2002年マスターズに初出場で9位入賞を果たし、メジャー大会への挑戦も軌道に乗せた。2002年は3月の「カタール・マスターズ」と8月の「スコットランドPGA選手権」で欧州ツアーに年間2勝を挙げている。

2004年

2003年のシーズンには、7月末の「スカンジナビア・マスターズ」で欧州ツアー4勝目を挙げた後、アメリカPGAツアー大会でも9月初頭の「ドイツ銀行選手権」で第1回大会の優勝者になり、アメリカで初優勝を果たした。この大会は、タイガー・ウッズがホストを務めるトーナメントである。2003年プレジデンツカップで、23歳のアダム・スコットはオーストラリアの選手として、初めて「国際選抜チーム」の代表選手に選ばれた。2004年からスコットはアメリカツアーに活動の拠点を移し、“第5のメジャー大会”とも呼ばれる3月下旬の「ザ・プレーヤーズ選手権」で初優勝を飾り、世界的な評価をさらに高めた。このトーナメントの会場であるアメリカフロリダ州の「プレーヤーズ・クラブ・オブ・ソーグラス」(TPC of Sawgrass)は、アメリカで最も難しいゴルフコースの1つに数えられている。プレーヤーズ選手権の3ヶ月後に「ブーズアレン・クラシック」でも優勝し、この年はアメリカで年間2勝を記録した。

2006年のスコットはメジャー大会でも成績を伸ばし、全英オープンで8位に入った後、全米プロゴルフ選手権でメジャー大会の自己最高成績となる「3位」をマークした。PGAツアーの年間最終戦「PGAツアー選手権」は、年間賞金ランキング30位以内の選手しか出場資格を得られない大会である。スコットは2位のジム・フューリクに3打差をつけ、11 アンダーパー(-11, 269ストローク)で初優勝を飾った。この優勝により、スコットは年間賞金ランキングを3位で終えた。しかし、2008年に車のドアで指を怪我した後に、趣味のサーフィンウェイクボード)で選手生命を危ぶまれる程の膝の故障を負い、2009年度は賞金ランキング108位、世界ランキング34位にまで転落した。

2012年の全英オープンでは3日目を終え11アンダーの首位に立ち最終日も14番までは順調であった。しかし、15番から4連続ボギーを叩いてアーニー・エルスにかわされ惜しくも2位となる。

2013年の第77回マスターズでは、72ホール目をともにバーディで終えた43歳アンヘル・カブレラと通算9アンダーで首位に並び、決着は雨中のプレーオフとなった。プレーオフ1ホール目の18番ホールは共にパー。プレーオフ2ホール目の10番ホールでは両者がバーディパットに挑んだが、カブレラの約6mのパットはカップの縁に止まりパーだったのに対し、スコットは約4mのパットを長尺パターで成功させた。長尺パターの使用開始から2年、32歳で自身初のメジャータイトルを奪取して、オーストラリア勢初、長尺パター使用者初のマスターズチャンピオンとなった[1]

2014年5月19日月曜日発表の世界ゴルフランキングでタイガー・ウッズを抜いて1位となる。この週に開催されたクラウンプラザ招待でジェイソン・ダフナーとのプレイオフを3ホール目に決着させて優勝して、テキサス州で開催される4大会バレロテキサス、シェルヒューストン、HPバイロン・ネルソン、クラウンプラザをすべて制覇していわゆるテキサススラムを達成。

2014年の第79回日本オープンゴルフ選手権競技で日本ツアーに7年ぶりに参戦し、通算4オーバーで38位タイに終わり、この大会での賞金を後進の育成のために全額寄付した。なお、この年に彼はスウェーデン人建築家と結婚しており、この大会が終了したその脚で夫人と京都旅行に向かった[2]

2016年には2勝を挙げたが、その後はアンカリング禁止の影響もあり不調に陥り、一時世界ランク78位まで順位を下げた。2019年12月にオーストラリアPGA選手権で3年9カ月ぶりの優勝を果たすと、タイガーが主催するジェネシス招待で4年ぶりのPGAツアー優勝[3]。世界ランキングもトップ10にカムバックした。

選手としての特徴

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同じ年にあたるセルヒオ・ガルシアなどと並び、若手男子プロゴルファーの中で最も顕著な活躍を見せてきた選手のひとりである。2006年10月末にアメリカPGAツアーの年間最終戦「PGAツアー選手権」で初優勝を遂げ、世界ランキングでも3位に躍進した。

早くからタイガー・ウッズに強い憧れを抱き、(以前ウッズのコーチを務めていた)ブッチ・ハーモンに師事していることから「ホワイト・タイガー」(White Tiger)と呼ばれることもある。2013年マスターズにて、自身初、長尺パター使用者として初のメジャータイトルを獲得。2016年にアンカリングが禁止されてからは試行錯誤している[4]

2013年にユニクロとグローバル・ブランド・アンバサダー契約を締結し[5]、14年から2年連続で日本オープンに出場。

交友関係

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アーニー・エルスジャスティン・ローズとの親交があり、2013年にマスターズでメジャー初優勝のスコットがローズに「次はキミの番だよ」と励まし、ローズは全米オープンでメジャー初優勝を果たした。

優勝歴 (31勝)

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PGAツアー (14勝)

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大会グレード
メジャー選手権 (1)
プレーヤーズ選手権 (1)
世界ゴルフ選手権 (2)
フェデックス・カップ・プレーオフ (2)
ツアー (8)
No. 年月日 大会 優勝スコア アンダーパー 打差 2位 (タイ)
1. 2003年9月1日 ドイツ銀行選手権 69-62-67-66=264 −20 4打差 アメリカ合衆国の旗 ロッコ・ミーディエート
2. 2004年3月28日 ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップ 65-72-69-70=276 −12 1打差 アイルランドの旗 パドレイグ・ハリントン
3. 2004年6月27日 ブーズ・アレン・クラシック英語版 66-62-67-68=263 −21 4打差 アメリカ合衆国の旗 チャールズ・ハウエル3世英語版
- 2005年2月21日 ニッサン・オープン * 67-66=133 −9 プレーオフ アメリカ合衆国の旗 チャド・キャンベル英語版
4. 2006年11月5日 ザ・ツアーチャンピオンシップ 69-67-67-66=269 −11 3打差 アメリカ合衆国の旗 ジム・フューリク
5. 2007年4月1日 ヒューストン・オープン 69-71-65-66=271 −17 3打差 オーストラリアの旗 スチュアート・アップルビー英語版
アメリカ合衆国の旗 バッバ・ワトソン
6. 2008年4月27日 EDSバイロン・ネルソン選手権 68-67-67-71=273 −7 プレーオフ アメリカ合衆国の旗 ライアン・ムーア
7. 2010年5月16日 テキサス・オープン 71-70-66-67=274 −14 1打差 スウェーデンの旗 フレデリック・ヤコブソン英語版
8. 2011年8月7日 WGC-ブリヂストン・インビテーショナル 62-70-66-65=263 −17 4打差 イングランドの旗 ルーク・ドナルド
アメリカ合衆国の旗 リッキー・ファウラー
9. 2013年4月14日 マスターズ・トーナメント 69-72-69-69=279 −9 プレーオフ アルゼンチンの旗 アンヘル・カブレラ
10. 2013年8月25日 ザ・バークレイズ 69-66-72-66=273 −11 1打差 カナダの旗 グラハム・デラート英語版
イングランドの旗 ジャスティン・ローズ
アメリカ合衆国の旗 ゲーリー・ウッドランド英語版
アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ
11. 2014年5月25日 クラウンプラザ・インビテーショナル・アット・コロニアル 71-68-66-66=271 −9 プレーオフ アメリカ合衆国の旗 ジェイソン・ダフナー英語版
12. 2016年2月28日 ザ・ホンダ・クラシック 70-65-66-70=271 −9 1打差 スペインの旗 セルヒオ・ガルシア
13. 2016年3月6日 WGC-キャデラック選手権 68-66-73-69=276 −12 1打差 アメリカ合衆国の旗 バッバ・ワトソン
14. 2020年2月16日 ジェネシス・インビテーショナル 72-64-67-70=273 −11 2打差 アメリカ合衆国の旗 スコット・ブラウン英語版
アメリカ合衆国の旗 マット・クーチャー英語版
大韓民国の旗 カン・ソンフン英語版

* Note:2005年のニッサン・オープンは天候不良により36ホールに短縮。チャド・キャンベル英語版とのプレーオフ1ホール目で勝利したが、賞金は加算されない。

PGAツアープレーオフ記録 (3–1)

No. 大会 対戦相手 内容
1. 2008年 EDSバイロン・ネルソン選手権 アメリカ合衆国の旗 ライアン・ムーア 3ホール目でスコットがバーディーを決め勝利
2. 2013年 マスターズ・トーナメント アルゼンチンの旗 アンヘル・カブレラ 2ホール目でスコットがバーディーを決め勝利
3. 2014年 クラウンプラザ・インビテーショナル・アット・コロニアル アメリカ合衆国の旗 ジェイソン・ダフナー 3ホール目でスコットがバーディーを決め勝利
1. 2021年 ウィンダム選手権 南アフリカ共和国の旗 ブランデン・グレース
大韓民国の旗 キム・シウー
アメリカ合衆国の旗 ケビン・キズナー
アメリカ合衆国の旗 ケビン・ナ
アメリカ合衆国の旗 ロジャー・スローン
2ホール目でキズナーがバーディーを決め勝利

ヨーロピアンツアー (11)

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大会グレード
メジャー選手権 (1)
世界ゴルフ選手権 (2)
ツアー (8)
No. 年月日 大会 優勝スコア アンダーパー 打差 2位 (タイ)
1. 2001年1月21日 アルフレッド・ダンヒル選手権英語版1 67-66-65-69=267 −21 1打差 イングランドの旗 ジャスティン・ローズ
2. 2002年3月17日 カタール・マスターズ 67-66-69-67=269 −19 6打差 フランスの旗 ジャン=フランソワ・レメジー英語版
イングランドの旗 ニック・ドハティ英語版
3. 2002年8月25日 Gleneagles Scottish PGA Championship 67-65-67-63=262 −26 10打差 スコットランドの旗 レイモンド・ラッセル英語版
4. 2003年8月3日 Scandic Carlsberg Scandinavian Masters英語版 70-71-67-69=277 −11 2打差 イングランドの旗 ニック・ドハティ英語版
5. 2005年4月24日 ジョニー・ウォーカー・クラシック英語版2 63-66-69-72=270 −18 3打差 南アフリカ共和国の旗 レティーフ・グーセン
6. 2008年1月27日 Commercialbank Qatar Masters 69-73-65-61=268 −20 3打差 スウェーデンの旗 ヘンリク・ステンソン
7. 2010年11月14日 Barclays Singapore Open3 65-65-69-68=267 −17 3打差 デンマークの旗 アンダース・ハンセン英語版
8. 2011年8月7日 WGC-ブリヂストン・インビテーショナル 62-70-66-65=263 −17 4打差 イングランドの旗 ルーク・ドナルド
アメリカ合衆国の旗 リッキー・ファウラー
9. 2013年4月14日 マスターズ・トーナメント 69-72-69-69=279 −9 プレーオフ アルゼンチンの旗 アンヘル・カブレラ
10. 2016年3月6日 WGC-キャデラック選手権 68-66-73-69=276 −12 1打差 アメリカ合衆国の旗 バッバ・ワトソン
11. 2019年12月22日 オーストラリアPGA選手権 4 70-67-69-69=275 −13 2打差 ニュージーランドの旗 マイケル・ヘンドリー

1サンシャインツアーとの共催
2アジアン、豪ツアー共催
3アジアンツアー共催
4豪ツアー共催

アジアンツアー (4)

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No. 年月日 大会 優勝スコア アンダーパー 打差 2位 (タイ)
1. 2005年4月24日 ジョニー・ウォーカー・クラシック英語版 1 63-66-69-72=270 −18 3打差 南アフリカ共和国の旗 レティーフ・グーセン
2. 2005年9月11日 シンガポール・オープン 70-69-67-65=271 −13 7打差 イングランドの旗 リー・ウエストウッド
3. 2006年9月11日 シンガポール・オープン * 70-69-66=205 −8 プレーオフ 南アフリカ共和国の旗 アーニー・エルス
4. 2010年11月14日 Barclays Singapore Open 2 65-65-69-68=267 −17 3打差 デンマークの旗 アンダース・ハンセン英語版

* Note: 2006年のシンガポール・オープンは天候不良で54ホールに短縮。3ホールのプレーオフの末2打差でアーニー・エルスを下した。

1欧州・豪ツアーとの共催
2欧州ツアーとの共催

サンシャインツアー (1)

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No. 年月日 大会 優勝スコア アンダーパー 打差 2位 (タイ)
1. 2001年1月21日 アルフレッド・ダンヒル選手権英語版 1 67-66-65-69=267 −21 1打差 イングランドの旗 ジャスティン・ローズ

1欧州ツアーとの共催

豪PGAツアー (5)

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No. 年月日 大会 優勝スコア アンダーパー 打差 2位 (タイ)
1. 2005年4月24日 ジョニー・ウォーカー・クラシック1 63-66-69-72=270 −18 3打差 南アフリカ共和国の旗 レティーフ・グーセン
2. 2009年12月6日 オーストラリアン・オープン 68-66-67-72=273 −15 5打差 オーストラリアの旗 スチュアート・アップルビー英語版
3. 2012年11月18日 タリスカー・マスターズ 67-70-67-67=271 −17 4打差 イングランドの旗 イアン・ポールター
4. 2013年11月10日 全豪プロ選手権 65-67-71-67=270 −14 4打差 アメリカ合衆国の旗 リッキー・ファウラー
オーストラリアの旗 キャメロン・ペイシー英語版
オーストラリアの旗 ジャック・ウィルソン
5. 2013年11月17日 タリスカー・マスターズ 67-66-66-71=270 −14 2打差 アメリカ合衆国の旗 マット・クーチャー英語版

1欧州・豪ツアーとの共催

その他優勝 (2)

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脚注

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外部リンク

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