此花亭奇譚

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此花亭奇譚
ジャンル 百合ファンタジー
漫画
作者 天乃咲哉
出版社 一迅社
掲載誌 コミック百合姫S
レーベル 百合姫コミックス
バーズコミックス
発表号 Vol.9 - Vol.13
発表期間 2009年6月18日 - 2010年6月18日
巻数 全2巻(+新装版上・下)
漫画:このはな綺譚
作者 天乃咲哉
出版社 幻冬舎コミックス
掲載誌 月刊バーズ
レーベル バーズコミックス
発表号 2015年2月号 -
発表期間 2014年12月29日 -
巻数 既刊5巻(2017年3月現在)
アニメ:このはな綺譚
原作 天乃咲哉
監督 岡本英樹
シリーズ構成 吉岡たかを
キャラクターデザイン 黒澤桂子
音楽 菊地創
アニメーション制作 Lerche
放送局 AT-XTOKYO MXほか
放送期間 2017年10月 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

此花亭奇譚』(このはなていきたん)は、天乃咲哉による日本漫画作品。『コミック百合姫S』(一迅社)のVol.9にて連載開始[1]。その後、作者が「月刊ドラゴンエイジ」で連載していてアニメ化が控えていた「GOSICK -ゴシック-」との兼ね合いでコミック百合姫S Vol.14掲載分から休載[2]

その後『百合姫S』は休刊したが、『月刊コミックバーズ』(現・月刊バーズ幻冬舎コミックス)の2015年2月号より「このはな綺譚」と改題の上で連載が再開された[3][4][5]

あらすじ[編集]

八百比丘尼に拾われ育てられた野狐(狐っ娘)の柚は、社会勉強のために高級温泉旅館・此花亭の仲居となる。

柚は個性的な先輩仲居たちと日常を過ごす中で彼女らの優しさに触れ、また此花亭を訪れる様々な神様が織りなす摩訶不思議なできごとを体験していく。

登場人物[編集]

此花亭の従業員[編集]

柚(ゆず)
- 大野柚布子[6]
本作の主人公。明るい茶色の長髪で、頭頂部に短い一束のアホ毛がある。
幼い頃、雪の中に1人で埋もれているところを比丘尼に拾われて彼女に育てられたが、社会勉強のためあるいは教養を身に着けるため、此花亭で仲居として働いている。
少しドジだが、優しく素直かつ純粋で前向きな性格。比丘尼に育てられたため人間の知識が豊富。
皐(さつき)
声 - 秦佐和子[6]
柚の新人時代の教育係で、彼女の憧れの先輩であり相棒。青紫色の長髪。
責任感が強く真面目な性格。暗闇が苦手。
此花亭に奉公に行くはずだった柊の代わりに此花亭に来たが、自身は柊のように巫女になりたいと思っている。
当初の予定では物語終盤に柚と恋仲になる予定だったが、そうなる前に連載が中断してしまった(「百合姫S」の付録小冊子より)。
本人曰く、桐は「長年の悪友」。
棗(なつめ)
声 - 諏訪彩花[6]
髪は茶色で短髪。
男物の着物とステテコを着用、見た目や体つき、性格や言動が全てがボーイッシュ。一人称は「ボク」。
蓮とは幼馴染。蓮は棗が自分の想いには気付いていないと思っているが、実際には棗も蓮には特別な想いを抱いている様子である。
柚の事は「ゆんたん」と呼ぶ。
蓮(れん)
声 - 久保田梨沙[6]
髪は薄いピンク色でやや巻毛。
お洒落やファッションについて明るく、裁縫が得意。
「優雅でいること」をモットーとしているが、表に出ない“心の声”では罵詈雑言を吐いている。
幼い頃に男の子にいじめられた影響で今でも男が苦手。
棗とは幼馴染で彼女のことは「なっちゃん」と呼び、彼女に恋心を抱いている。
櫻(さくら)
声 - 加隈亜衣[6]
髪色長髪でサイドでリボンを結んでいる。
無口で寡黙だが好奇心旺盛でいたずら好き。柚よりもさらに幼い子狐。飯綱を使役して掃除や洗濯などの雑務をこなしている。
幼い頃、母である八重に連れられて此花亭に来た際に新人時代の桐と出会った。
桐(きり)
声 - 沼倉愛美[6]
此花亭の仲居頭。煙管と酒を好む。櫻と同室。
ひょうひょうとして食えない性格だが、仲居頭として柚を始め他の仲居たちのことを常に気遣って配慮している。
皐とは昔(新人仲居時代[7])からの馴染み(腐れ縁)。
実家は荼枳尼天に仕える眷属で、自身も眷属の仕事の経験がある。幼いうちから知恵者で荼枳尼天にも一目置かれていたが、後継ぎとなることが期待される弟が生まれた際に「手のかからない大人にとって都合のいい子供」でいることを求められたことで実家にいづらくなり、此花亭に奉公に来た。
新人時代から有能な仲居だったが、経験不足で至らない部分をよく八重に助けられた。
椿(つばき)
声 - 緒方恵美
此花亭を仕切る女将。比丘尼とは古くからの知り合い。少なくとも数百年は生きている模様。
普段は仲居たちとは違い、狐そのものの顔貌をしているが、”化粧”をすると柚達同様狐娘の顔になる。
狐の顔の時、眉間に炎のような紋様がある。
幼い頃、ウカノミタマの元で眷属として働いていたことがあり、その時未来から”神の道”に迷い込んできた柚に出会ったことがある。
梢(こずえ)
眼鏡をかけた此花亭の料理人でかつて椿と同僚の眷属だった。
水木(みずき)
4巻で初登場。桐の新人時代の仲居頭。
梓(あずさ)、撫子(なでしこ)
4巻で初登場。2人共桐の新人時代の同僚の先輩仲居。

その他[編集]

瓜乃介(うりのすけ)
櫻が拾った卵から孵ったの子供。このはな綺譚1巻で初登場。
名づけ親は棗で、見た目がイノシシの子供(ウリ坊)に見えることから。
たまに仲居達の夢を食べているが、彼女たちは獏だとは気付いておらず、ウリ坊だと思っている。
お菊(おきく)
喋ったり動いたり髪が伸びたりする“呪いの人形”。このはな綺譚2巻で初登場。名前は日本人形という雰囲気だけで棗が勝手に付けた。
有名な職人が作った精巧な日本人形だったが、元の持ち主に不気味だと疎まれたことで呪いの人形化した。
供養を頼まれた和尚が此花亭に持ち込んだが、仲居達と打ち解け、そのまま此花亭に住み着いて(?)いる。
蓮が作った給仕服に着せ替えられ、髪も縦ロールのツインテールになっている。
此花亭に来た当初、櫻に髪を鋏で無残に切られてから彼女のことが苦手。
八百比丘尼(やおびくに)
声 - 大原さやか
雪に埋もれていた柚を拾い、育てた。此花亭の女将とは古い知り合いで、そのつてで柚を此花亭に託した。
柊(ひいらぎ)
皐の姉。髪は銀色で瞳は水色。一人称は「俺」。本格的な登場はこのはな綺譚2巻が初。
自由奔放な性格。本来此花亭へ奉公へ行くところを資質に問題があり、歌や踊りには秀でていたため巫女になり、代わりに巫女になるのを夢見ていた皐が此花亭の仲居になった。
その経緯もあって2人は犬猿の仲だが、本当はお互いの才能を認め合っている。
菖(あやめ)
柊の同僚の巫女。髪と瞳は黒。眼鏡をかけている。このはな綺譚2巻で初登場。
柊と皐の経緯を知っており、2人の関係を面白がっている節がある。
このはな綺譚5巻では柊とともにモモの教育係になったが、ことあるごとにモモをハリセンで叩き厳しいしごきを楽しんでいる”ドS”な性格。
桃(モモ)
5巻で初登場。神社で働く新米巫女で、蓮の妹。
仕事を覚えるのが遅く、ミスばかりするのでしょっちゅう教育係のあやめにハリセンで叩かれている。
美少女を自称していたり、空気が読めない言動をするため、同僚の巫女たちからはウザいと思われ、本人が無自覚のうちに無視されるといういじめを受けていたが、厳しく教育するあやめに歯向かったことで肝が据わっていると同僚たちから一目置かれるようになる。
姉である蓮のことを「お姉ちゃま」と呼ぶなど、強い愛情を抱いている。
八重(やえ)
4巻で初登場。桐が新人仲居時代に此花亭に通っていた芸者で、櫻の母。
非常に機転が利き、芸者と仲居という職業の枠を越えて新人時代の桐を何度も助けた。
現在では故人となっている模様。
文豪さん(ぶんごうさん)
此花亭の常連客。常に狐のお面を着けている。比較的長期間、連続して逗留しているらしい。
自称「作家」だが、ペンネームや作品については仲居たちにも秘密にしている。
主に単行本(「此花亭奇譚」の新装版は除く)のカバー下のおまけ漫画に登場し、作者自身の体験や本音が、文豪さんの姿を通して語られていたが、3巻のカバー裏で正式に文豪さん=作者だと明言された。

用語[編集]

此花亭(このはなてい)
あの世とこの世の間にある宿場町にある温泉宿。
宇迦之御魂神が、未来から来た柚が温泉旅館の仲居だと聞き、思い付きで温泉を掘り湯治場として建てたのが始まり。
当初は宇迦之御魂神が招いた知り合いの神々が利用していたが、今では神様の他迷い込んだ人間、人ならざる者など様々な客が訪れる。
格式が非常に高く、一見さんはお断り。常連客、招待客、あるいは「手形」を持つ客のみが宿泊できる。
仲居はみな少女の姿をした狐。かつては眷属の中から選ばれていたが、桐の新人時代で、元眷属だったのは既に椿と梢の2人だけになっていた。

書誌情報[編集]

此花亭奇譚[編集]

巻数 初版発行日 ISBN
1 2010年2月1日 ISBN 978-4-7580-7071-3
2 2010年9月1日 ISBN 978-4-7580-7106-2
新装版・上 2015年5月24日 ISBN 978-4-344-83435-4
新装版・下 2015年6月24日 ISBN 978-4-344-83457-6

1巻と新装版・上、2巻と新装版・下は収録されている話はそれぞれ同一だが、1,2巻にあるカバー下のおまけ漫画とあとがきは新装版には無く、新装版には1話ずつ描き下ろしが収録されている。

このはな綺譚[編集]

巻数 初版発行日 ISBN
1 2015年4月24日 ISBN 978-4-344-83416-3
2 2015年10月24日 ISBN 978-4-344-83542-9
3 2016年3月24日 ISBN 978-4-344-83669-3
4 2016年10月24日 ISBN 978-4-344-83821-5
5 2017年3月24日 ISBN 978-4-344-83943-4

テレビアニメ[編集]

2017年3月24日発売の単行本5巻の帯にて『このはな綺譚』のアニメ化が発表され[8]、同年10月よりAT-XTOKYO MXカンテレBS11にて放送予定[9]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「ココロニツボミ」[10]
歌 - eufonius

放送局[編集]

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[11]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [12] 備考
2017年10月4日 - 水曜 20:00 - 20:30 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2017年10月5日 - 木曜 0:00 - 0:30(水曜深夜) TOKYO MX 東京都
2017年10月6日 - 金曜 0:00 - 0:30(木曜深夜) BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
金曜 2:25 - 2:55(木曜深夜) カンテレ 近畿広域圏

Web番組[編集]

2017年9月6日よりニコニコチャンネルにてメインキャスト6人が出演する特番『狐っ娘たちのおもてなし』が配信予定[10]

脚注[編集]

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  1. ^ 此花亭奇譚 1巻奥付
  2. ^ 百合姫S休載のおしらせ 天乃じゃく草紙(作者ブログ) 2010年8月23日掲載
  3. ^ 此花亭のご案内 このはな綺譚公式サイト
  4. ^ 単行本・書籍情報 月刊コミックバーズ 2015年2月号 幻冬舎コミックス
  5. ^ 混同しやすいがタイトルの漢字は、此花亭譚は「奇」、このはな譚は「綺」を用いる。
  6. ^ a b c d e f g h i j k アニメ「このはな綺譚」仲居6人のビジュアル解禁、キャストコメントも”. コミックナタリー (2017年7月28日). 2017年7月28日閲覧。
  7. ^ らくがき 天乃じゃく草紙(作者ブログ) 2009年11月24日掲載
  8. ^ 天乃咲哉「このはな綺譚」アニメ化!温泉宿舞台に仲居の狐たちを描く コミックナタリー 2017年3月24日掲載
  9. ^ a b TVアニメ『このはな綺譚』が10月より放送開始。柚(声優:大野柚布子)たち6人の魅力が詰まったPV配信”. 電撃オンライン. KADOKAWA (2017年8月7日). 2017年8月7日閲覧。
  10. ^ a b 『このはな綺譚』の番宣映像が解禁! 映像内で主題歌のeufonius「ココロニツボミ」が初公開。声優陣による特別番組も配信決定!”. アニメイトタイムズ (2017年9月4日). 2017年9月4日閲覧。
  11. ^ 放送情報”. TVアニメ『このはな綺譚』公式サイト. 2017年8月30日閲覧。
  12. ^ テレビ放送対象地域の出典: 放送分野の動向及び規制・制度(資料2)”. 政府規制等と競争政策に関する研究会通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2 (2009年10月9日). 2016年8月12日閲覧。 基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号 (1988年10月1日). 2016年8月12日閲覧。 地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2016年8月12日閲覧。
※作者ブログは閉鎖済

外部リンク[編集]