安川電機

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株式会社安川電機
YASKAWA Electric Corporation
Yaskawa logo.svg
Headquarters of Yaskawa Electric Corporation 20160429.JPG 
本社社屋
種類 株式会社
機関設計 監査等委員会設置会社[1]
市場情報
略称 YEC
本社所在地 日本の旗 日本
806-0004
福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号
設立 1915年大正4年)7月16日
業種 電気機器
法人番号 5290801010767 ウィキデータを編集
事業内容 メカトロニクス製品の製造
代表者 津田純嗣代表取締役会長
小笠原浩(代表取締役社長
村上周二(代表取締役専務執行役員
資本金 306億円
売上高 連結:4,109億57百万円
単体:1,596億30百万円
(2020年2月期)*
営業利益 連結:497億66百万円
単体:223億39百万円
(2020年2月期)*
経常利益 連結:233億61百万円
単体:105億91百万円
(2020年2月期)*
純利益 連結:144億49百万円
単体:144億88百万円
(2020年2月期)*
純資産 連結:2,310億44百万円
単体:1,116億96百万円
(2020年2月29日現在)*
総資産 連結:4,293億27百万円
単体:2,349億79百万円
(2020年2月29日現在)*
従業員数 連結:15,179名[2](臨時従業員含む)
(2020年2月29日現在)
決算期 2月末日*[3]
会計監査人 EY新日本有限責任監査法人[1]
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 9.77%
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 8.77%
株式会社みずほ銀行 3.06%日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社((三井住友信託銀行退職給付信託口) 3.01%(2018年8月31日現在)
主要子会社 グループ企業を参照
外部リンク https://www.yaskawa.co.jp/
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本社正門

株式会社安川電機(やすかわでんき)は、福岡県北九州市八幡西区に本社を置く、産業用ロボットなどメカトロニクス製品の製造を行うメーカーである。

概要[編集]

明治鉱業を興した安川敬一郎が、明治鉱業の電気用品の開発と製造を行うことを目的に設立した。九州製鋼、明治紡績、黒崎窯業、明治鉱業、鉱山技術者養成のための明治専門学校(現・九州工業大学)も敬一郎が設立した。

安川第五郎と敬一郎は玄洋社のメンバーとして孫文に資金援助していたが、2009年中国習近平が北九州市の工場を視察した際、逸話に感銘して紅旗の組立用ロボットに拍手して謝意を表した[4]ことが、取引先の中国企業関係者によく知られており「会社の説明がいらず、中国から見たときに信用できる会社」と恩恵を受けている[5]。安川では海外初のロボット工場が中国にあり[6]、競合するドイツのロボットメーカークーカを買収した美的集団とも提携を続けている[7][8]。売上の海外比率は約7割であり、Nikkei 225の構成銘柄の一つである。

2020年には半導体製造装置などに使うACサーボモーターの累計販売台数が2000万台に到達し、世界シェア第1位である。[9]産業用ロボットで世界シェア第4位である[10]2015年には創立100周年事業の一環としてロボット村をオープンした。YASKAWAの森、安川電機みらい館、ロボット工場、本社棟、厚生棟で構成されている。2017年には、上皇上皇后が安川電機みらい館を訪問した[11]

なお、社名のアルファベット表記は「YASKAWA」である。

沿革[編集]

解体前の旧本社社屋
  • 1915年大正4年) - 合資会社安川電機製作所創立。
  • 1919年(大正8年) - 株式会社安川電機製作所設立。
  • 1949年昭和24年) - 東証大証上場。
  • 1957年(昭和32年) - 行橋工場開設。
  • 1961年(昭和36年) - 小倉工場開設。
  • 1964年(昭和39年) - 東京工場開設。
  • 1967年(昭和42年) - 米国安川電機株式会社設立。
  • 1969年(昭和44年) - 中間工場開設。「メカトロニクス」の商標登録出願。
  • 1972年(昭和47年) - 「メカトロニクス」の商標登録。
  • 1980年(昭和55年) - 欧州安川電機有限会社設立。
  • 1984年(昭和59年) - デミング賞実施賞受賞。
  • 1989年平成元年) - インバータ工場開設。
  • 1990年(平成2年) - モートマンセンタ開設。
  • 1991年(平成3年) - 社名を「株式会社安川電機」に変更。英国安川電機株式会社設立。シンガポール安川電機有限会社設立。
  • 1994年(平成6年) - 韓国安川電機株式会社設立。
  • 1995年(平成7年) - 上海安川電動機器有限公司設立。
  • 1999年(平成11年) - 安川電機(上海)有限公司設立。
  • 2002年(平成14年) - ソリューションセンタ開設。
  • 2003年(平成15年) - 八幡東事業所開設。
  • 2011年(平成23年) - 関東ロボットセンタ開設。
  • 2013年(平成25年) - 海外初のロボット生産拠点を中国の常州に開設[6]
  • 2015年(平成27年) - 中部ロボットセンタ開設。創立100周年事業として本社事業所を再編し、「ロボット村」をオープン
  • 2018年(平成30年) - 次世代生産工場「安川ソリューションファクトリ」開設。
  • 2020年 (令和2年)  - 完全子会社の安川エンジニアリングを吸収合併。

主な基幹事業[編集]

事業所[編集]

入間事業所ソリューションセンタ

グループ企業[編集]

国内主要子会社[編集]

国内主要持分法適用関連会社[編集]

海外現地法人[編集]

アメリカ[編集]

ヨーロッパ[編集]

アジア[編集]

  • YASKAWA ELECTRIC (CHINA) CO., LTD. - 中国
  • SHANGHAI YASKAWA DRIVE CO., LTD. - 中国
  • YASKAWA TSUSHO(SHANGHAI)CO., LTD. - 中国
  • YASKAWA ELECTRIC (SHENYANG) CO., LTD. - 中国
  • YASKAWA SHOUGANG ROBOT CO., LTD. - 中国
  • YASKAWA (CHINA) ROBOTICS CO., LTD. - 中国
  • YASKAWA ELECTRIC KOREA CORPORATION - 韓国
  • YASKAWA ELECTRIC TAIWAN CORPORATION - 台湾
  • YASKAWA ASIA PACIFIC PTE. LTD. - シンガポール
  • YASKAWA ELECTRIC (THAILAND) CO.,LTD. - タイ
  • PT. YASKAWA ELECTRIC INDONESIA - インドネシア
  • YASKAWA ELETRIC VIETNAM CO., LTD. - ベトナム
  • YASKAWA MALAYSIA SDN. BHD.- マレーシア
  • YASKAWA INDIA PRIVATE LIMITED - インド

中東・アフリカ[編集]

その他グループ会社[編集]

  • 安川メカトレック系列
    • YASKAWA MECHATREC (THAILAND) CO., LTD.(タイ)
    • YASKAWA MECHATREC VIETNEM CO., LTD.(ベトナム)
  • 末松九機系列
    • 株式会社HKシートメタルテック
  • 安川コントロール系列
    • 福岡化成工業株式会社
    • 東営安川機電控制有限公司
  • 安川ロジステック系列
    • 株式会社安川トランスポート
    • 株式会社安川パッケージング
  • 安川マニュファクチャリング系列
    • 安川設備メンテナンス株式会社
  • YE DIGITAL系列
    • 株式会社YE DIGITAL Kyushu
    • YE DIGITAL, Inc.

株を所有している主な企業[編集]

主要人物[編集]

  • 安川敬一郎(男爵安川財閥創業者、創立発起人)
  • 安川第五郎(敬一郎の五男、2代目社長、石炭庁長官を務めた)
  • 安川敬二(第五郎の次男、4代目社長、会長を務めた)
  • 利島康司(8代目社長、北九州商工会議所会頭)
  • 津田純嗣(9代目社長、国際ロボット連盟会長)

スポーツ[編集]

その他[編集]

アメリカ映画ペイチェック 消された記憶」や「ターミネーター」に安川電機製のロボット「MOTOMAN」が登場しており[12]、30年後のターミネーターシリーズ第5作「ターミネーター:新起動/ジェニシス」にはMOTOMANのMPK50モデルが登場している[13]

出典[編集]

  1. ^ a b コーポレートガバナンス報告書 2021年1月8日閲覧
  2. ^ https://www.yaskawa.co.jp/company/profile/data
  3. ^ YASKAWA 2020年2月期 決算短信[日本基準 (連結)]”. 安川電機. 2020年4月10日閲覧。
  4. ^ “「他山の石もって玉をおさむべし」習副主席が北九州市の環境保護とハイテク産業を見学”. 中国網. (2009年12月17日). http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2009-12/17/content_19085610.htm 2017年11月13日閲覧。 
  5. ^ “創業家ゆかりの中国でロボット強化10年計画、安川電は買収攻勢で挑む”. ブルームバーグ. (2016年12月6日). オリジナルの2017年6月11日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20170611194743/https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-12-06/OHPAJG6S972L01 
  6. ^ a b 安川電機、中国の産業用ロボ工場開業 15年度に月1000台”. 日本経済新聞 (2013年6月22日). 2016年7月28日閲覧。
  7. ^ 合弁先・美的が独ロボ買収、影響は 安川電機社長 小笠原浩氏に聞く 家電製造自動化の参考に”. 日本経済新聞 (2016年9月11日). 2017年11月3日閲覧。
  8. ^ 美的集団と安川電機 医療・介護機器開発−リハビリ支援装置など中国市場へ”. 日刊工業新聞 (2017年5月18日). 2017年11月3日閲覧。
  9. ^ 安川電、サーボモーター累計2000万台。、 日経産業新聞、2020年9月28日
  10. ^ “クーカ、世界最大市場に足場”. 日本経済新聞. (2016年7月9日). http://www.nikkei.com/article/DGKKZO04647540Y6A700C1FFE000/ 2016年10月8日閲覧。 
  11. ^ 両陛下、ロボット展示施設訪問(ピックアップ)、日本経済新聞、朝刊、2017年10月29日
  12. ^ YASKAWA NEWS No.267 (PDF)”. 安川電機. 2017年11月3日閲覧。
  13. ^ NEWS - Projects, Industry News, Events, New Products”. Robotic Automation. 2018年12月29日閲覧。

参考文献[編集]

  • 早川隆 『日本の上流社会と閨閥(安川家 九州財界の重鎮)』 角川書店 1983年 129-133頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]