都留市
つるし 都留市 | |||
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国 | 日本 | ||
地方 | 中部地方(甲信越地方) | ||
都道府県 | 山梨県 | ||
市町村コード | 19204-0 | ||
法人番号 | 9000020192040 | ||
面積 |
161.63km2 | ||
総人口 |
29,473人 [編集] (推計人口、2024年4月1日) | ||
人口密度 | 182人/km2 | ||
隣接自治体 |
富士吉田市、大月市、上野原市 道志村、西桂町、忍野村 山中湖村、富士河口湖町 | ||
市の木 | 赤松 | ||
市の花 | 梅 | ||
市の鳥 | 鶯 | ||
都留市役所 | |||
市長 | 堀内富久 | ||
所在地 |
〒402-8501 山梨県都留市上谷一丁目1番1号 | ||
外部リンク | 都留市 | ||
ウィキプロジェクト |
「都留」は都留郡の郡名に由来し、「都留」は都留市の位置する桂川(相模川)流域の地域が富士山の裾野を蔓のように延びており、その様子から「連葛」、「豆留」(いずれも「つる」)とよばれていたことに由来するとされている。
古くからの甲斐絹の産地である。
地理
大月市と富士吉田市との中間に位置する。ほとんどが御坂山地や丹沢山地などに属する山間部であり、市の南西から北東へ桂川が流れる。この桂川に沿って急峻な山と深い渓谷に挟まれた平坦地に市街地が形成されている。また、この川に沿うようにして中央自動車道(河口湖線)、国道139号、富士急行大月線が通じている。
隣接している自治体
歴史
郡内地方では桂川や支流域の平坦地に数多くの考古遺跡が立地している傾向にあるが、市域も同様で大野の一杯窪遺跡は旧石器時代の遺跡で、県内最古の石器類が出土している。また縄文時代の遺跡は早期から見られ、縄文中期の集落遺跡である尾咲原遺跡や中溝遺跡、後晩期の配石遺構が見られる牛石遺跡などや中谷遺跡などがある。一方、郡内の傾向として弥生時代以降の遺跡は乏しい。
古代の律令制下では甲斐四郡のうち甲斐東部の山岳地帯にあたる都留郡に位置し、市域には桂川流域の多良郷や多良郷が比定されている。
戦国期には都留郡を領した小山田氏が市域を本拠としている。小山田氏は国中地方における守護武田氏と国人領主の抗争に介入して武田氏と争い、信虎期に武田氏と和睦して武田家臣団に加り、晴信(信玄)期に活躍し勝頼期には武田氏滅亡に際して討伐される。小山田氏ははじめ桂川支流大幡川左岸にあたる中津森館を本拠としていたが、武田氏の甲府城下町造成と平行して現在の都留市中心市街にあたる谷村(やむら)の地へ居館の移転を行い、谷村館(正確な所在地は不明)を中心に城下町整備を行う。
谷村は後の甲州街道から分岐し吉田へ至る富士道が通り、中世には市も成立した要地で、近世に甲斐国を領した徳川氏や豊臣系大名時代にも政治的拠点として活用された。また、桂川を挟んで谷村の対岸には小山田氏の詰城であると考えられている勝山城があるが、城跡からは豊臣系大名の浅野氏時代の居館や屋敷地の遺構が検出されており、桂川左岸に新たな城下町造成が企図されていた可能性も指摘されている。
江戸時代には谷村城が築かれ鳥居氏、秋元氏二代の谷村藩が成立し郡内地方の政治的拠点となり町場が発達する。秋元氏時代には郡内地方における用水堰の開削や郡内織の新興が行われているが、市域でも秋元氏時代の開削と言われている谷村大堰があり、近世には郡内織も広く営まれていた。
宝永元年(1704年)に秋元氏が武蔵国川越へ転封されると郡内地方は幕府直轄領化となり、谷村城は破却されて谷村には陣屋が設置され町場は衰退する。
- 1896年(明治28年)3月7日 谷村、町政施行 谷村町誕生
- 1954年(昭和29年)4月29日南都留郡谷村町、宝村、禾生村、盛里村、東桂村が合併し都留市誕生(県内4番目・郡内2番目の市)
- 1954年(昭和29年)8月5日 市章を制定する。[1]
人口
都留市(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
行政
- 市長:小林義光(1997年12月8日就任 4期目)
主な市の機関
姉妹都市・提携都市
教育
市立の都留文科大学があるほか、市立の8つの小学校・3つの中学校、県立の2つの高校がある。
小学校
- 谷村第一小学校
- 谷村第二小学校
- 都留文科大学附属小学校
- 東桂小学校
- 宝小学校
- 禾生第一小学校
- 禾生第二小学校
- 旭小学校
中学校
- 都留第一中学校
- 都留第二中学校
- 東桂中学校
高等学校
大学
交通
鉄道
道路
名所・名跡
都留市は現在市役所のある谷村地区を中心として、中世から城下町を形成していた歴史があり、現在もその谷村地区を中心として多くの名所・名跡が残されている。
- 谷村城址(跡) - 歴代大名の居館跡。現在は市役所、都留市立谷村第一小学校の敷地となっている。
- 勝山城址(跡) - 谷村市街とは桂川の対岸にある城山にかつてあった山城の址。
- 中津森館跡 - 中世に郡内(山梨県東部地域)を治めた小山田氏の本拠地。享禄2年(1529)に館が焼け、一族郎党谷村へ移り住む。これが谷村城である。
- 谷村の町並み - 城下町の風情を今に残す。
- 谷村陣屋跡 - 元禄7年(1694)12月25日、谷村藩主秋元喬知が川越城主となったことを機に、谷村藩は徳川幕府の直轄地となり、翌年に秋元家老高山甚五兵衛宅を谷村陣屋とした。現在は甲府地方裁判所 都留支部になっている。
- 桂林寺 - 臨済宗。郡内領主小山田氏の菩提寺。
- 用津院 - 曹洞宗。六地蔵は百姓一揆で死罪となった七名の庄屋を供養したものと伝わる。
- 旧尾県学校校舎 - 山梨県指定文化財。明治初期の洋風建築。
- 上大幡の梨 - 山梨県の天然記念物。古くからの梨の木。
- 城南温泉
- 田原の滝 - 松尾芭蕉の句碑がある。
- 蒼竜峡 - 十日市場駅周辺1.5kmの桂川にある渓谷。徳富蘇峰の命名といわれる。
- 十日市場・夏狩湧水群 - 平成の名水百選。
- 山梨リニア実験線 - JR東海のリニアモーターカー実験施設
出身・関係有名人
- 品川隆二(俳優)旧宝村出身
- 小俣雅子(タレント)
- 国井雅比古(アナウンサー)
- 小林博美(漫画家)
- しらいみちよ(歌手。現在都留市を拠点に活動。父でアコーディオン奏者の白井幹也が都留市出身。)
- 鳴山草平(小説家、教師)
- 檀一雄(小説家、作詞家。エッセイストの檀太郎、俳優の檀ふみの父。)
- 西室泰三(2005年6月から東京証券取引所会長、東芝相談役。同年12月から東証社長を兼務。2001年1月から財政審委員。)
- 根津甚八(俳優)
- 早野貴大(ラグビー選手。サントリーサンゴリアス所属、元主将。)
- 増田誠(画家)
- 山本美香(ジャーナリスト)
- 山崎保代(陸軍軍人。旧禾生村出身。アッツ島の戦いを指揮。)
関連項目
脚注
- ^ 図典 日本の市町村章 p112
- ^ 山梨日日新聞Webサイト「学生さん、住民登録を忘れないで!」(2010年6月13日閲覧)