時のないホテル
『時のないホテル』 | ||||
---|---|---|---|---|
松任谷由実 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | EXPRESS | |||
プロデュース | 松任谷正隆 | |||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
松任谷由実 アルバム 年表 | ||||
|
『時のないホテル』(ときのないホテル)は松任谷由実 (ユーミン) の9枚目のオリジナルアルバム。1980年6月21日に東芝EMIからリリースされた(LP、CT)。1980年5月11日~7月23日 に『BROWN'S HOTEL』コンサートツアーが行われた。1985年6月1日に初CD化。1999年2月24日にLPのブックレットを復刻し、バーニー・グランドマンによるデジタルリマスタリングで音質を大幅に向上したリマスタリングCDとLPをリリース。
この節の加筆が望まれています。 |
解説
ユーミンのテンションが低い時期に作られたアルバム。それ故に非常に重い作品が多いが、逆にこのアルバムを支持する人も多い。このアルバムのジャケットが撮影されたホテルは、イギリスの超高級ホテルBROWN'S HOTELである。1980年の年間アルバム売り上げ第33位。
収録曲
- セシルの週末
- 時のないホテル
- 蜂の巣になり殺されたスパイは夕べ愛し合った紳士だった。目まぐるしく移り変わる外の世界とそこから遮断された時のないホテルを描いたサスペンスタッチの作品。ヴォーカルが無線越しの声に聞こえるような演出が加えられている。ライブツアーでよく唄われる曲の一つで、『天国のドア』ツアーでガスマスクを被って唄っていたのが印象的である。2002年に田島貴男(ORIGINAL LOVE)がカヴァー。また、ユーミンが開催した大規模な音楽ショー「シャングリラ」でも、この曲を使って大規模なステージが披露され、曲の最後にはユーミンが立っていた吊り台(高さ10数m)からシルク・ドゥ・ソレイユの団員が飛び降りるという派手なパフォーマンスも行われた。
- Miss Lonely
- 未だ戦争から帰還しない彼のことを、当時のまま50年も待ち続けている老婆の悲哀を描いた曲。
- 雨に消えたジョガー
- 主人公はすれ違ったランナーに病で夭逝した彼のことを想い出す。曲中の “ Myelogenous Leukemia ” (ミエロジェーナス・ロイケーミア)とは、骨髄性白血病のこと。
- ためらい
- よそゆき顔で
- 5cmの向う岸
- 背が高いヒロインの、身長が5cm低い彼氏とのかなしい恋物語。1979年のイギリス・アメリカ合作映画『アガサ 愛の失踪事件』の中の背の高いヴァネッサ・レッドグレイヴと背の低いダスティン・ホフマンのキスシーンにヒントを得たとされる。TBS『ルージュの伝言』でドラマ化された(第23話、主演・中村基子、柳沢慎吾)。
- コンパートメント
- 水の影
- 全作詞・作曲:松任谷由実
- 編曲:松任谷正隆
参加ミュージシャン
- キーボード : 松任谷正隆
- ドラム:林立夫、青山純、渡嘉敷祐一
- パーカッション:斎藤ノブ
- ベース:高水健司、後藤次利
- エレクトリック・ギター:松原正樹、鈴木茂、今剛
- アコースティック・ギター:吉川忠英、安田裕美
- マンドリン:吉川忠英
- サキソフォン:Jake H. Conception、斉藤清、砂原俊三
- フルート:衛藤幸雄
- ホルン:山田栄、沖田晏宏
- ストリングス:トマト・ストリングス・アンサンブル
- ヴァイオリン・ソロ:日色純一
- コーラス:杉真理、Leona, Clara, Lilika
- シンセサイザー・プログラミング:松武秀樹