天安市

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忠清南道 天安市
黒城山と韓国独立記念館
位置
各種表記
ハングル: 천안시
漢字: 天安市
片仮名転写: チョナン=シ
ローマ字転写 (RR): Cheonan-si
統計
面積: 636.29 km2
総人口: 604,833人(2015年11月) 人
行政
国: 大韓民国の旗 大韓民国
上位自治体: 忠清南道
下位行政区画: 2区
天安市の木: ヤナギ
天安市の花: チョウセンレンギョウ
天安市の鳥: ハト
自治体公式サイト: 天安市
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天安市(チョナンし)は大韓民国忠清南道の市。韓国の独立運動家・柳寛順の故郷で、郊外には独立記念館がある。2005年広域電鉄が開業してソウルのベッドタウンになりつつある。忠清南道で唯一の特定市

行政

警察

消防

地理

天安は忠清南道の東北部に位置し、東は忠清北道清原郡、鎮川郡、西は牙山市、南は公州市燕岐郡に接し、北は京畿道平沢市安城市と境界をなす。ソウルから83.6キロの地点にある。

気候

  • 最高気温極値37.7℃(1994年7月23日)
  • 最低気温極値-23.9℃(2001年1月15日)
天安市の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 16.5
(61.7)
22.2
(72)
26.7
(80.1)
31.2
(88.2)
33.9
(93)
34.8
(94.6)
37.7
(99.9)
37.8
(100)
33.9
(93)
28.7
(83.7)
25.3
(77.5)
18.2
(64.8)
37.8
(100)
平均最高気温 °C°F 3.0
(37.4)
5.8
(42.4)
11.8
(53.2)
18.7
(65.7)
24.1
(75.4)
27.5
(81.5)
29.5
(85.1)
30.2
(86.4)
26.1
(79)
20.4
(68.7)
12.8
(55)
5.2
(41.4)
17.9
(64.2)
日平均気温 °C°F −2.4
(27.7)
0.0
(32)
5.3
(41.5)
11.7
(53.1)
17.5
(63.5)
21.8
(71.2)
24.9
(76.8)
25.2
(77.4)
20.2
(68.4)
13.4
(56.1)
6.5
(43.7)
−0.2
(31.6)
12.0
(53.6)
平均最低気温 °C°F −7.5
(18.5)
−5.4
(22.3)
−0.8
(30.6)
4.9
(40.8)
11.4
(52.5)
16.8
(62.2)
21.2
(70.2)
21.3
(70.3)
15.2
(59.4)
7.4
(45.3)
1.0
(33.8)
−5.1
(22.8)
6.7
(44.1)
最低気温記録 °C°F −23.9
(−11)
−19.9
(−3.8)
−10.4
(13.3)
−5.2
(22.6)
2.0
(35.6)
6.9
(44.4)
12.5
(54.5)
12.1
(53.8)
3.0
(37.4)
−4.3
(24.3)
−10.4
(13.3)
−18.7
(−1.7)
−23.9
(−11)
降水量 mm (inch) 19.0
(0.748)
27.0
(1.063)
38.3
(1.508)
67.5
(2.657)
78.7
(3.098)
127.0
(5)
284.1
(11.185)
299.7
(11.799)
146.4
(5.764)
55.5
(2.185)
47.6
(1.874)
27.9
(1.098)
1,218.7
(47.98)
平均降水日数 (≥0.1 mm) 7.4 6.2 7.4 7.9 7.6 8.5 14.1 13.7 8.8 6.0 9.1 9.6 106.3
湿度 68.5 63.8 61.1 58.2 62.3 69.1 77.2 76.7 74.0 71.2 70.0 69.5 68.5
平均月間日照時間 167.2 178.4 211.6 221.5 241.5 207.3 160.5 184.0 179.8 204.8 159.2 155.5 2,271.3
出典:韓国気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1972年-現在)[1][2]

歴史

市域は三国史記によれば、百済の大木岳・林川と高句麗の蛇山であった。757年に大木岳を大麓郡、林川は馴雉と改名された。天安の名称は高麗時代からあり、930年天安部、995年歓州、1018年天安郡となった。三国史記には、編纂時の地名として木州・豊歳・稷山の名前がみられる。朝鮮王朝時代は寧山を経て天安郡と呼ばれ、1896年に忠清南道に属している。

1914年に天安・木川・稷山の3郡を合併して天安郡となり、1963年1月1日に天安郡の天安邑(町)と歓城面(村)が統合し、天安市に昇格した。1995年5月10日に天安市(旧)・天安郡を合併し、都市・農村複合型の統合天安市がスタートした。2008年6月23日に、東南区と西北区が設置された。

天安市

  • 1963年1月1日 - 天安郡天安邑・歓城面が合併し、天安市に昇格。
  • 1983年2月15日 - 天原郡豊歳面の一部を編入。
  • 1995年5月10日 - 天安市(旧)・天安郡が合併し、天安市(新)が発足(2邑10面)。
  • 2002年1月1日(4邑8面)
    • 稷山面が稷山邑に昇格。
    • 木川面が木川邑に昇格。
  • 2008年6月23日 - 東南区西北区設置(2区4邑8面)。

天安郡(天原郡)

  • 1914年3月1日 - 郡面併合により、天安郡・稷山郡木川郡天安郡として編成。天安郡に以下の面が成立(14面)。
    • 寧城面・歓城面・豊歳面・広徳面・城山面・成歓面・笠場面・聖居面・木川面・東面・城南面・修身面・北面・葛田面
  • 1917年10月1日(14面)
    • 寧城面が天安面に改称。
    • 城山面が稷山面に改称。
  • 1920年 - 天安面に日本式地名を付与。
  • 1931年4月1日 - 天安面が天安邑に昇格(1邑13面)。
  • 1938年10月1日 - 天安邑・歓城面の間で境界を調整(1邑13面)。
    • 歓城面の一部(九星里・清堂里の一部・龍谷里の一部)が天安邑に編入。
    • 天安邑の一部(留糧里・安棲里・新堂里・富垈里・業成里・聖城里・斗井里)が歓城面に編入。
  • 1942年 - 葛田面が並川面に改称(1邑13面)。
  • 1946年 - 天安邑の日本式地名を廃止。
  • 1963年1月1日(12面)
    • 天安邑・歓城面が合併し、天安市に昇格・分離。
    • 天安郡が天原郡に改称。
  • 1973年7月1日(1邑11面)
    • 修身面・東面の各一部が並川面に編入。
    • 成歓面が成歓邑に昇格。
  • 1983年2月15日 - 豊歳面の一部が天安市に編入(1邑11面)。
  • 1985年10月1日 - 聖居面が聖居邑に昇格(2邑10面)。
  • 1989年1月1日 - 笠場面の一部が成歓邑に編入(2邑10面)。
  • 1991年1月1日 - 天原郡が天安郡に改称(2邑10面)。
  • 1995年5月10日 - 天安郡が天安市と合併し、天安市が発足。天安郡は廃止。

経済

ソウル首都圏近郊の地の利を活かし、市内各所に産業団地が建設されている。サムスンLGなどの大企業グループによる電子機器、半導体、化学工業等に加え、近年はアニメーション、映像制作の分野でも誘致を図っている。外国人労働者専用の住宅団地を建設するなど外国企業、外国人労働者の誘致に力を入れている。

交通

なお、KTX天安牙山駅牙山市にあるが、市境からの距離は400メートルほどしかない。

教育

出身人物

観光

  • 独立記念館 - 大韓民国の独立運動を記念するためとして1987年に開館。広大な敷地に大小13の展示施設がある。
  • 望郷の丘 - 海外で死亡した韓国人のための国立墓地として1976年に開設。1983年の大韓航空機撃墜事件犠牲者の慰霊塔もある。
  • 覚願寺 - 市街地を一望出来る太祖山の中腹にある寺。高さ15mの大仏がある。
  • 天安周辺はぶどう(巨峰(ゴボン, 거봉)など)の産地としても知られる。

脚注

  1. ^ 우리나라 기후평년값(1991~2020) 천안(232)”. 韓国気象庁. 2021年3月25日閲覧。
  2. ^ 순위값 - 구역별조회 천안(232)”. 韓国気象庁. 2021年10月2日閲覧。

外部リンク