大井火力発電所

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大井火力発電所外観

大井火力発電所(おおいかりょくはつでんしょ)は東京都品川区八潮1-2-2にある東京電力火力発電所

概要

1971年に1号機が運転を開始、3号機までが建設された石油火力発電所。隣接する品川火力発電所とともに都心部に電力を供給している。

発電設備

  • 総出力:105万kW[1]
  • 敷地面積:約19万m²
1号機
定格出力:35万kW
使用燃料:原油
営業運転開始:1971年8月
2号機
定格出力:35万kW
使用燃料:原油
営業運転開始:1972年2月
3号機
定格出力:35万kW
使用燃料:原油
営業運転開始:1973年12月

東北地方太平洋沖地震による被害

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により当時運転中だった2・3号機が停止した[2]。復旧作業の結果、3号機は13日に[3]、2号機は17日に運転を再開した[4][5]

緊急設置電源 

地震と津波により複数の発電施設が被災し、電力供給力が大幅に低下したため、緊急設置電源を新設した[6][7]

1号ガスタービン(緊急設置電源)
発電方式:1,100℃級ガスタービン発電方式
定格出力:12.8万kW × 1台 (タイ発電公社(EGAT)から無償貸与[8]
使用燃料:都市ガス
熱効率:30.5%(低位発熱量基準)
営業運転開始:2011年8月15日[9]
2号ガスタービン(緊急設置電源)
発電方式:1,300℃級ガスタービン発電方式
定格出力:8.1万kW × 1台
使用燃料:都市ガス
熱効率:34.8%(低位発熱量基準)
営業運転開始:2011年9月22日[9]

大井火力発電所爆発事故

1987年5月26日に、当発電所中央部の第二原油サービスタンクが爆発・炎上した事故。この火災で作業員4名が死亡。作業員1人が全身やけどの重傷、消防士1人が負傷した[10]

出典

関連項目

外部リンク