大きな政府
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大きな政府(おおきなせいふ 英: big government )とは、政府・行政の規模・権限を拡大しようとする思想または政策である。主に広義の社会主義(社会改良主義・社会民主主義・民主社会主義・スウェーデンモデル・日本型社会主義・集産主義)や国家資本主義・民族社会主義に立している。
概要
政府の市場への介入を強化し(もしくは市場経済を否定した計画経済の導入を図り)、社会の平等・均等(富の再分配)と個人への高福祉(福祉国家志向)、更には完全雇用・終身雇用を重視する反面、個人の様々な自由への制約や規制・官僚・国家運営コスト(国家支出)の肥大化や保護貿易主義に繋がり易い政策・国策に走りがちになる。行政府の一形態であり、大きな政府を極限まで徹底した体制は(自主管理社会主義を除いた)共産主義やファシズム、或いは全体主義ともいう。
「大きな政府」では、高福祉、高負担、社会的義務などを元に、歳出の策定や高負担税率はもちろん、巨大事業の国営化、企業活動に対する規制強化なども含まれる。公共事業インフラ投資強化(失業者の救済、地方経済の救済という側面も持つ)といった施策もとる。
混合経済と混同される事があるが、そもそも混合経済とは「小さな政府の大きな政府化」の他に「大きな政府の小さな政府化」(国家による政治経済統制の緩和化、高福祉政策の見直しや撤廃)の意味も含んでおり、同一とするのは適切ではない。
関連項目
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- ラスパイレス指数
- 政府の失敗、市場の失敗
- 厚生経済学
- 管理フロート
- 医療保険改革(マイケル・デュカキス、バラク・オバマ、シッコ)
- 米国愛国者法(ジョージ・W・ブッシュ)
- ニューディール政策
- ゆりかごから墓場まで
- 開発独裁
- 郵政民営化#自民党内からの反発(綿貫民輔、亀井静香、平沼赳夫、小林興起、野中広務)、鈴木宗男
- 東日本大震災復興基本法、東京電力一時国有化構想(渡辺喜美)
- 日本改造法案大綱(北一輝)、昭和維新、GHQ幕僚部民政局(GS)
- ケインズ政策、公共事業、補助金、日本列島改造論(田中角栄)、建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画
- アウトバーン#歴史(ヒャルマル・シャハト)
- 四ヵ年計画(アドルフ・ヒトラー)
- パリ改造(ジョルジュ・オスマン)
- 帝都復興計画構想、震災復興再開発事業(後藤新平)
- 世界首都ゲルマニア(ベルリン大改造)構想(アルベルト・シュペーア、フリッツ・トート、アドルフ・ヒトラー)
- 平壌市復旧建設総合計画(金正煕、金日成)
- 光の道構想(原口一博、孫正義)
- 特定産業振興臨時措置法案(佐橋滋、両角良彦)
- 法による独裁、連邦管区制度、ロシア各州知事直接選挙制度廃止(ロシア連邦大統領による選抜・任命制度に移行)、プーチンのリスト(リーマン・ショックの影響で経営危機に陥った新興財閥救済の見返りに政府による役員送り込み・資産差し押さえ簡易化を盛り込まれた企業群記載リスト。国益にそぐわないと判断された企業は外された)、ガスプロム国有化強制執行、ウラジーミル・プーチン
- グラックス兄弟の改革(ティベリウス・グラックス#センプロニウス農地法、ガイウス・グラックス#護民官)
- 孤児院
- 享保の改革
- 子ども手当
- 呉世勲
- 母性中心主義(ソ連に倣い、妊娠・出産の経済的負担を国庫に補助させようとした戦前の女性運動。中心人物は平塚らいてう)
- 国家資本主義、為替操作国
- 専売制、許認可、民業圧迫