国立学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。210.136.223.41 (会話) による 2016年4月1日 (金) 09:39個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎中学校、高等学校および中等教育学校)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

国立学校(こくりつがっこう、: National school)とは、の設置する学校である。

各国の国立学校

イギリスの教育イングランドとウェールズにおけるnational schoolとは、National Society for Promoting Religious Educationによって設立された学校を指す。 アイルランドでのnational schoolとは、政府により出資され、政府、後援者、地方の代表者によって管理される小学校を指す。

台湾では、2000年台湾省制廃除に伴い、省立高校を国立高校へ移行した。

日本における国立学校

概説

日本において国立学校とは「国の設置する学校」(学校教育法第2条第2項)である。ただし、同法同条前項の規定により「国」には国立大学法人及び、独立行政法人国立高等専門学校機構が含まれる。

現在は、大学および附属学校については国立大学法人が、高等専門学校(高専)については独立行政法人国立高等専門学校機構が運営している。

国立大学

国立大学学費が安いため人気がある。特に医学部は、私立大学だと学費が高いが国立大学は他学部と同じであるため、人気が高く難関となる。しかし、近年、国立大学の授業料は大幅に値上げされており、文科系の学部については、以前ほど私立大学との間の学費の差はなくなってきている。国立大学は、戦前の旧帝国大学等の学問の蓄積を受け継ぎ、また、国による直接的・間接的な支援もあり、今なお、日本の学術・科学技術に関する中核的な研究機関としての役割を担っている。国立大学の入学試験では、一部の試験を除き大学入試センター試験が利用される。2004年4月1日から国立大学法人法が施行され、国立大学は国立大学法人により設置、組織及び運営される大学となった(関連:国公立大学)。

国立大学附属学校

現在、高専以外の国立学校は全て国立大学の附属学校となっている。

国立学校では公立学校と同様の教育を行なうが、文部科学省が示す斬新な教育プランのもと、教育実験校として以下の使命を担っている。

ただし、これらの結果は園児児童生徒の基礎学力や教員の質が高く、家庭も教育熱心であるという恵まれた環境での実験結果がもとになるので、必ずしも全ての学校に適切であるとはいえない(例:週休二日制)。 大正自由教育も最初はこういった恵まれている学校で実験され、その成功体験をもとに他の学校にも適用しようとしたが、弊害も現れた。

入学者・入園者の選抜に当たっては、抽選試験の片方もしくは両方が行なわれる。 市区町村立の学校や一部の一貫校等と違い、志願し、試験に合格ないし選抜されなければ学校に入ることはできない。 このため、入学・入園する生徒や児童、園児の家庭は教育熱心であることが多い。 こうして、一部の私立学校と同じようにエリート教育的な雰囲気が形成される。

中学校高等学校および中等教育学校

東北6県の国立大学(弘前大学岩手大学秋田大学東北大学宮城教育大学福島大学山形大学)には附属高校が存在しない。教育(受験)機会の均等という名目のもと、附属高校を設置しないという方針である。また東北地方に限らず、全国的に附属高校が存在しないという例は多い。

なお、昭和20・30年代には国立大学に附属しない国立の電波高等学校や商船高等学校が存在したが、これらは昭和40年代に高等専門学校に改組された。

代表的な学校

小学校

代表的な学校

幼稚園

代表的な幼稚園

特別支援学校

国が直接設置する唯一の養護学校であった国立久里浜養護学校は、国立大学法人法附則第十五条第二項の規定により、2004年4月1日付で筑波大学に附属して設置される養護学校となった。

代表的な学校

高等専門学校

関連項目