傷物語
傷物語 | |
---|---|
ジャンル | 青春怪異小説 |
小説 | |
著者 | 西尾維新 |
イラスト | VOFAN |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | パンドラVol.1 SIDE-A(2008年2月4日発売) |
レーベル | 講談社BOX |
発売日 | 2008年5月7日 |
巻数 | 全1巻 |
映画 | |
総監督 | 新房昭之
監督=尾石達也 |
制作 | シャフト |
封切日 | I 鉄血篇:2016年1月8日 II 熱血篇:2016年夏 III 冷血篇:未定 |
上映時間 | I 鉄血篇:64分 II 熱血篇・III 冷血篇:未定 |
その他 | キャラクターデザイン:渡辺明夫、守岡英行 音楽:神前暁 |
関連作品 | |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | 文学・アニメ |
『傷物語』(キズモノガタリ)は、西尾維新による青春怪異小説。イラストはVOFANが担当している。〈物語〉シリーズ第2弾(通巻では3巻目にあたる)として講談社BOX(講談社)より2008年5月に刊行された。時系列的にはシリーズのもっとも過去にあたる「前日譚」となっている。西尾維新アニメプロジェクト第3弾として2016年より全三部作アニメーション映画の公開が予定されている。
概要
『傷物語』は、現代日本を舞台に化物が登場するライトノベル『化物語』の主人公・阿良々木暦(あららぎこよみ)が吸血鬼となった顛末が語られる物語である。主要な登場人物や舞台設定は前作『化物語』と共通しており、前作で仄めかされていた「春休み」の時期が描かれている。
前作『化物語』は第一話「ひたぎクラブ」から第五話「つばさキャット」まで全5話で構成されているが、本エピソードは第零話「こよみヴァンプ」のみとなっている。現代日本に現れた女吸血鬼と出会ったことで人ならざる者になった苦悩や、同級生・羽川翼(はねかわつばさ)との出会いと友情が語られる。前作では抑え目だったバトルシーンも存分に描かれている。
2008年2月4日に刊行された『パンドラ』vol.1 SIDE-A 2008 WINNTERに掲載され、同年5月7日に講談社BOXから単行本が刊行された。時系列的には『化物語』より前に当たるため、作者はあとがきで「『傷物語』から先に読んでも構わない」と語っている。
パッケージイラストには、本作の主要人物である美しき女吸血鬼のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが描かれている。
2015年12月には劇場アニメ『傷物語』公開記念として涜葬版(特装版)が発売された。内容は同じだが、装丁が変更されている[1]。
あらすじ
私立直江津高校に通う阿良々木暦は高校2年生から3年生に変わる春休みの初め、同級生である羽川翼のパンチラを目撃したことがきっかけで彼女の友達になる。その日の夜、暦は両手両足を失い瀕死の状態にある女吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに遭遇する。
暦は自らの命と引き換えにキスショットに血を吸わせることで、死に往く運命にあった彼女を助けようとするが、暦は吸血鬼として蘇る。キスショットの眷属として彼女の四肢を奪った3人の吸血鬼ハンターから両手両足を集め、その見返りとして吸血鬼から人間に戻してもらうことを約束した暦は、怪異のオーソリティである忍野メメ、そして翼の助力を得て3人のハンターに立ち向かう。
しかし、この物語では暦もキスショットも大きな「傷」を背負うことになるのであった。
登場キャラクター
「声」は劇場アニメにおける担当声優。
- 阿良々木 暦(あららぎ こよみ)
- 声 - 神谷浩史
- 私立直江津高校に通う男子学生。友達ができると人間として弱くなるという理由で友達を作らずにいたが、羽川翼と出会い友達になる。瀕死の吸血鬼のキスショットを助けたことで、その眷属となってしまう。
- 羽川 翼(はねかわ つばさ)
- 声 - 堀江由衣
- 直江津高校に通う女子生徒。優等生で1年の時も2年の時も委員長をしていた。眼鏡をかけており、後ろ1本の三つ編みをしていたが、後に後ろ2本の三つ編みとなる。
- キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード
- 声 - 坂本真綾
- 金髪で美しい外見をした女吸血鬼。怪異を殺すことのできる吸血鬼の希少種。吸血鬼狩りの3人組に敗れ、瀕死の重傷を負っていたところを暦に助けられ、九死に一生を得る。
- ドラマツルギー
- 吸血鬼狩りを行う吸血鬼。筋骨隆々の体を持ち、キスショットから右足を奪った男。
- エピソード
- 巨大な十字架を武器として使うヴァンパイア・ハンター。吸血鬼と人間のハーフで白ランに三白眼の男。キスショットから左足を奪った。
- ギロチンカッター
- 吸血鬼退治を専門にしている人間。とある宗教の大司教。キスショットから両腕を奪った男。
- 忍野メメ(おしの メメ)
- 声 - 櫻井孝宏
- 怪異を専門にしている放浪人。バランスを取ることを信条としていて、吸血鬼退治の3人組と暦の間の交渉人となる。
- 阿良々木火憐(あららぎ かれん)、阿良々木月火(あららぎ つきひ)
- 暦の妹たち。いつも寝坊する暦を起こしている。
書籍
- 『傷物語』 2008年5月7日発行 ISBN 978-4-06-283663-0
- 『傷物語 涜葬版』 2015年12月22日発行 ISBN 978-4-06-219948-3
アニメ
『化物語』内アニメ
2009年に放映されたアニメ『化物語』の初回序盤のシーンでは『傷物語』が90秒のダイジェストで描かれている。このために『化物語』本編には登場しないキスショットやエピソードらのキャラクターデザインも起こされている。『化物語』の冒頭にこのシーンを持ってきたのは大きなインパクトを与えるためとされており、阿良々木暦役の声優の神谷浩史も驚いたと語っている[2]。
劇場アニメ
この節には公開前の映画に関する記述があります。 |
『化物語』のBD/DVDの最終巻が発売された2010年7月26日、公式サイトにて『傷物語』のアニメ化が正式発表され、刀を構えるキスショットのイラストがキービジュアルとして発表された。
発表当初は『化物語』・『刀語』に続く西尾維新アニメプロジェクト第3弾とされていたが[3]、2012年1月から『偽物語』が、同年12月31日に『猫物語(黒)』が、2013年7月からは『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』が、2014年12月31日に『憑物語』が、2015年10月からは『終物語』が放送され、順番が入れ替わった。
2015年10月4日に放送された『終物語』第1話の放送後に全三部作として制作されることが発表され、「I 鉄血篇」は2016年1月8日に公開、「II 熱血篇」は2016年夏公開予定、「III 冷血篇」の公開日は未詳。
内容的には「I 鉄血篇」は暦と怪異との出会いを描き、「II 熱血篇」は暦の死闘を描き、「III 冷血篇」は暦と怪異の別れを描く[4]。
スタッフ
- 原作 - 西尾維新(講談社BOX)
- キャラクター原案 - VOFAN
- 総監督 - 新房昭之
- 監督 - 尾石達也
- 脚本構成 - 東冨耶子、新房昭之
- 脚本制作 - 木澤行人、中本宗応
- キャラクターデザイン - 渡辺明夫、守岡英行
- 絵コンテ - 尾石達也
- 演出 - 尾石達也、鈴木利正
- 作画監督 - 守岡英行、山村洋貴
- メインアニメーター - 下司祐也、阿部厳一朗、小堺能夫、今村亮
- 色彩設計 - 日比野仁
- ビジュアルエフェクト - DIGITAL@SHAFT、酒井基
- 美術設定 - 武内宣之
- 美術監督 - 飯島寿治
- CGディレクター - 高野慎也、設楽友久
- VFXスーパーバイザー - 加藤道哉
- デジタルマットアーティスト - 東地和生
- CG制作- サイクロングラフィックス
- 撮影監督 - 会津孝幸
- 編集 - 松原理恵
- 音響監督 - 鶴岡陽太
- 音響制作 - 楽音舎
- 音楽 - 神前暁
- 音楽プロデューサー - 山内真治
- プロデューサー - 岩上敦宏、松下卓也、久保田光俊
- 制作プロデューサー - 行永卓生、松永康佑
- アニメーション制作 - シャフト
- 製作 - アニプレックス、講談社、シャフト
- 配給 - 東宝映像事業部
来場特典
公開初日から、西尾維新による書き下ろし小説『混物語』を来場特典として配布。〈物語〉シリーズと西尾維新による別シリーズのキャラクターとのコラボレーション企画で、〈I 鉄血篇〉では週替わり4編が配布された。
5週目からは渡辺明夫による描き下ろしデザインのポストカードの配布が決定している[6]。
興行成績
『傷物語〈I 鉄血篇〉』は全国108スクリーンで公開され、2016年1月9日・10日の初週土日2日間で動員13万1973人、興収1億7705万8000円に達し、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)3位を記録[7]。3月末時点では動員60万人、興収8億円以上を記録している[8]。
また、日本でのヒットを受けてドイツやフランスの主要都市で上映会や劇場公開が、2月26日からは全米30館以上でも公開された[9]。
BD / DVD
巻 | 発売日 | 規格品番 | ||
---|---|---|---|---|
BD限定版 | BD通常版 | DVD通常版 | ||
I 鉄血篇 | 2016年7月27日 | ANZX-12201/2 | ANSX-12201 | ANSB-12201 |
経緯
- 2008年2月4日 - パンドラに掲載。
- 2008年5月4日 - 単行本『傷物語』発売。
- 2010年7月26日 - 『化物語』のBD/DVDの最終巻が発売された2010年7月26日、公式サイトにて『傷物語』のアニメ化が正式発表され、刀を構えるキスショットのイラストがキービジュアルとして発表された。
- 2011年3月31日 - アニメ公式サイトで、劇場映画として2012年公開予定であることが発表された。前作『化物語』同様にアニプレックス、シャフトが制作に関わる。
- 2011年年9月15日 - アニメ『傷物語』公式サイトが開設され、トレーラー第1弾が公開された。
- 2012年4月上旬 - 講談社が配布した「西尾通信」では同年内の公開が難しいとして、延期を示唆。公式サイトの「2012年劇場公開」の記述も「劇場公開」に変わっている。
- 2015年10月4日 - 『終物語』第1話の放送後に全三部作として制作されることが発表された。
- 2016年1月8日 - 「傷物語I 鉄血篇」封切り。
出典
- ^ 傷物語 涜葬版(講談社Book倶楽部)
- ^ 『化物語』あとがたり第一回「ひたぎクラブ篇」より。
- ^ 西尾維新アニメプロジェクト第3弾『傷物語』映画化決定Animate.tv 2011年3月11日
- ^ 月刊ニュータイプ 2016年1月号
- ^ 『傷物語 Ⅰ 熱血編』公式パンフレット、2016年1月8日、31 - 32項
- ^ “『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』動員45万人、興行収入6億円突破!5週目・6週目にも、SPプレゼントの追加配布が”. アニメイトTV (2016年1月27日). 2016年1月29日閲覧。
- ^ “『スター・ウォーズ』2週連続1位で動員500万人突破!『傷物語』が3位初登場”. シネマトゥデイ (2016年1月13日). 2016年1月29日閲覧。
- ^ “〈物語〉シリーズ初の劇場作品『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』BD&DVD発売決定!”. アニメイトTV (2016年3月28日). 2016年4月1日閲覧。
- ^ “「Ⅰ鉄血篇」日本でのヒットを受けて海外でも続々と公開決定!北米限定ポスターをプレゼント!”. 「物語シリーズ」公式サイト (2016年2月12日). 2016年4月1日閲覧。
外部リンク
映画
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- 傷物語〈I鉄血篇〉のチラシ[リンク切れ]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。 - ぴあ
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