パンダコパンダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。みそがい (会話 | 投稿記録) による 2015年8月21日 (金) 08:45個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (119.148.214.110 による 2014年12月31日 (水) 09:53 時点の版に戻す。直接関係のない映像)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

パンダコパンダ
監督 高畑勲(「演出」名義)
脚本 宮崎駿(原案&画面設定兼任)
出演者 杉山佳寿子
熊倉一雄
太田淑子
音楽 佐藤允彦
主題歌 「ミミちゃんとパンダ・コパンダ」(水森亜土
撮影 東京アニメーションフィルム
編集 井上和夫
製作会社 東京ムービー
配給 東宝
公開 日本の旗 1972年12月17日
上映時間 34分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
次作 パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻
テンプレートを表示

パンダコパンダ』は、東京ムービーの劇場用中編アニメーション作品である。1972年12月17日公開、東宝配給、カラー34分。のちの「となりのトトロ」の原型とも評される。

概要

1972年(昭和47)に日中友好の一環として中国からパンダ上野動物園に贈られたことをきっかけに日本にパンダブームが起こり企画されたアニメーションである。東宝チャンピオンまつりの一本であり、同時上映は『ゴジラ電撃大作戦』『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』の2作品。

長くつ下のピッピ』アニメ化のために東映動画からAプロダクションに移籍した高畑勲宮崎駿小田部羊一の3人が、原作者の許可が降りなかったため頓挫した後に作られたオリジナル作品。主人公であるキャラクター「ミミ子」に『長くつ下のピッピ』の面影が見受けられる。

当時のAプロは東京ムービーの専属下請け会社であったが、このシリーズはAプロが率先して企画・制作したものであるという。

翌年3月17日には続編『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』も公開された。

2008年3月15日には渋谷にあるシネマ・アンジェリカなど全国6ヶ所の劇場で『パンダコパンダ』と『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』が二作品同時上映された。

テレビ放送では、地上波ではローカル局で再放送されたり、また、CS放送局ではカートゥーン ネットワークでも再放送された。

ストーリー

ミミ子は祖母を法事へ送り出し、今日からしばらく一人暮らし。しかし家へ帰ってみると、そこには人語を解する子供のパンダがいた。さらにその父親のパンダも現れる。このパンダ親子は、ミミ子の自宅の傍の竹薮に誘われて来たという。ミミ子は親パンダのパパンダを自らの父親、子パンダのパンを子と位置づけ、共同生活を始めた。

ある日、ミミ子の家を訪ねたお巡りさんが、パンダ親子を見て驚く。実はパパンダとパンは動物園から逃げ出して来たものだった。警察から聞きつけた動物園の園長が連れ戻そうとするが、パンが迷子になってしまい、一転して捜索が始まる。見つかったパンは川に流されており、その先には水門の滝が有るという、一大事になってしまった。

果たして、パンを救い出す事が出来るのか。そして、ミミ子とパンダ親子は、再び一緒に暮らす事が出来るのか。

スタッフ

声の出演

その他

  • よく見ると終盤の動物園のシーンの観客の中にオバQ、『ど根性ガエル』のひろしと京子、ルパン三世次元大介が混じっている(ルパン三世と次元大介は変装での出演)。これは当時東京ムービー及びAプロが『(新)オバケのQ太郎』、『ど根性ガエル』、『ルパン三世』(第1シリーズ)の制作をしていたためのお遊びである。

外部リンク