バイオハザード RE:4

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バイオハザード RE:4
ジャンル サバイバルホラー
対応機種
開発元 カプコン
発売元 カプコン
プロデューサー 平林良章
ディレクター 安保康弘
シリーズ バイオハザードシリーズ
人数 シングルプレイヤー
発売日 2023年3月24日(予定)
対象年齢 CEROZ(18才以上のみ対象)
PEGI18
ESRBM(17歳以上)
USK18(18歳未満提供禁止)
コンテンツ
アイコン
CERO:審査予定
エンジン REエンジン
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バイオハザード RE:4』(BIOHAZARD RE:4, 英語版タイトル:Resident Evil 4)は、2023年3月24日カプコンから発売予定のコンピュータゲームである。2005年に発売された『バイオハザード4』(以下『4』)のリメイク版であると共に、2020年に発売された前作『バイオハザード RE:3』(以下『RE:3』)から続く「REシリーズ」3作目となる。

対応ハードはPlayStation 5Xbox Series X/SSteam(現時点ではMicrosoft Windowsのクライアントソフトを使用することが基本となる予定)。Xbox Oneには対応しない。なおPlayStation 4も当初リリース予定が無かったが、日本では2022年9月15日、対応機種に追加されている[1]

このほかPlayStation VR2(PSVR2)用コンテンツも制作中[2]

本作ではグロテスク表現を緩和したCEROD(17才以上対象)バージョンの制作予定はない。

ストーリー

登場人物

登場するクリーチャー

製作

作品背景

『4』のディレクター・脚本を務めた三上真司は2022年に行なわれたインタビューにて、「バイオハザード4の制作時において、3週間でのシナリオ執筆を余儀なくされたため、リメイクするならストーリーを改善してほしい」と述べている[3]

スタッフィング

三上は本作の開発に参加していない一方、オリジナル版のカットシーンチームの一員だった平林良章がプロデューサーを務めたほか、オリジナル版のスタッフが何人か参加している[4]

また、シリーズを統括する竹内潤が銃への造詣が深く実際のプロの構え方を考慮したいという思いから、本作においても銃の専門家が開発に協力している[5]

開発

平林はメディアへのインタビューの中で、多くの人に愛され、シリーズのターニングポイントとなった作品であるため、気を引き締める思いはあったと話しており、いかにして「再構築」を提案すべきか、方向性について竹内としっかり話し合ったと述べている[5]

具体的には、テンポの良いストーリー展開といった原作の良いところを「核」として残し、そこからキャラクターの掘り下げといった要素を足していく方針がとられた[5][6]

オリジナル版と同じプレイ感覚を維持しつつも、現代風に楽しめるようにするため、ゲーム内のエリアはオリジナルと版と同じように見えて実際は細かな調整を施していると平林はファミ通とのインタビューの中で話しており、何度も試行錯誤を重ねたステージもあると述べている[7]

光の質感などの空気感は、本作の開発において重視された要素の一つである[7]。また、背景やキャラクターの挙動を通じてゲーム内の生活様式から醸し出される不気味さを表現することにも注力され、プレイヤーの目の届くところでネズミが駆け回る、血の付いた吊り橋が見えるなど、想像力を掻き立てられるよう細かな演出が強化された[7]

オリジナル版のうち、村の警官が火あぶりにされるといった直接的な恐怖をあおる場面について、平林はユーザーを驚かせるためにそれらの場面をあえて変更することもできたが、かつての記憶を呼び起こさせる象徴的な場面は残しておくべきだと考えたとファミ通とのインタビューの中で話している[7]

システム

『バイオハザード4』らしさを残しつつも、「RE」シリーズや『バイオハザード7』『バイオハザード ヴィレッジ』といった作品を参考に、操作性の改善が図られた。レベルデザインの設計においては、プレイスタイルの幅を許容できるようにするという方針がとられた[5]

また、本作においてはクラフト要素も追加された[7]

演技・キャスティング

オリジナル版では敵キャラクターがスペイン語を話すという特徴があったものの、彼らのセリフには字幕がついていなかったため、日本のプレイヤーは敵キャラクターの話す内容を聞き取れず、やがて空耳として流行した[注釈 1]

本作においても敵キャラクターがスペイン語を話すという特徴は引き続き取り入れられており、空耳のネタになったセリフに加え、新規のセリフも用意された[5][7]。ただし、これらの音声は本作向けに新録されたものであり、イントネーションの部分はネイティブに近づけるよう細心の注意を払ったと平林はAUTOMATONとのインタビューの中で話している[4]

注釈

  1. ^ たとえば、「Os voy a romper a pedazos」(意味:八つ裂きにしてやる!)というセリフの場合、「おっぱいのぺらぺらソース!」と呼ばれている[8]

脚注

  1. ^ 『バイオ4』リメイク『BIOHAZARD RE:4』は「PS4」にも対応へ”. 電ファミニコゲーマー(株式会社マレ) (2022年9月15日). 2022年9月16日閲覧。
  2. ^ 【リメイク】『バイオハザード RE:4』が2023年3月24日に発売決定。PSVR2用のコンテンツも制作発表【State of Play】”. ファミ通.com (2022年6月3日). 2022年6月3日閲覧。
  3. ^ “三上真司は『バイオハザード4』をリメイクするならストーリーを改善してくれたらうれしいと考えている”. IGN Japan (産経デジタル). (2022年2月6日). https://jp.ign.com/biohazard4/57582/news/4 2022年2月7日閲覧。 
  4. ^ a b Aya Furukawa (2022年10月21日). “『バイオハザード RE:4』開発者ショートインタビュー。QTEの変化や“空耳要素”など細かい部分を訊いた”. AUTOMATON (アクティブゲーミングメディア). https://automaton-media.com/articles/interviewsjp/20221021-223597/ 2022年11月14日閲覧。 
  5. ^ a b c d e 『バイオハザードRE:4』プレイ映像&インタビュー:原作のよさを残してリファインされた要素に期待大!”. VジャンプWEB. 集英社 (2022年10月21日). 2022年11月14日閲覧。
  6. ^ “「バイオハザード RE:4」先行体験レポート&平林プロデューサーインタビュー ディープな「バイオ4」ファンでもきっと戦慄する恐怖! 重大な変化を超深掘り(2ページ目)”. GAME Watch (インプレス). (2022年10月21日). https://game.watch.impress.co.jp/docs/kikaku/1449357-2.html 2022年11月14日閲覧。 
  7. ^ a b c d e f “『バイオハザード RE:4』平林Pにインタビュー。「“死を逸(かわ)し、倒す快感”というものをキーワードにしています」”. ファミ通.com (KAKOKAWA Game Linkage). (2022年10月21日). https://www.famitsu.com/news/202210/21279744.html 2022年10月21日閲覧。 
  8. ^ “「もちっとした餃子」はリメイクでどうなる?『バイオ4』で大流行した“空耳ミーム”たち”. インサイド (イード). (2022年6月16日). https://www.inside-games.jp/article/2022/06/16/138740.html 2022年7月9日閲覧。 

外部リンク