ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵

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ドラゴンクエストモンスターズ2
マルタのふしぎな鍵
ルカの旅立ち/イルの冒険
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 ゲームボーイゲームボーイカラー
開発元 トーセ
発売元 エニックス
人数 1人、2人(協力・対戦・データ交換)
メディア ロムカセット
発売日 日本
 (ルカ)2001年3月9日
 (イル)2001年4月12日
北米 2001年9月28日
対象年齢 ESRB:Everyone(6歳以上)
売上本数 日本
 (ルカ)約113万本
 (イル)約38万本
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ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵』(ドラゴンクエストモンスターズツー マルタのふしぎなかぎ、北米版タイトル : Dragon Warrior Monsters 2)は、エニックス(現スクウェア・エニックス)から発売されたゲームボーイゲームボーイカラー共通ソフト。

ルカの旅立ち』(ルカのたびだち、北米版 "Cobi's Journey")と『イルの冒険』(イルのぼうけん、北米版 "Tara's Adventure")の2バージョンのソフトが登場した。日本では2作同時発売の予定であったが、発売直前に不具合が発見されたため『イルの冒険』のみ延期され、『ルカ』が2001年3月9日、『イル』が2001年4月12日に発売された。北米では同じ年に2バージョン同時発売された。2002年には前作『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』とカップリング移植されたプレイステーション用ソフト『ドラゴンクエストモンスターズ1・2 星降りの勇者と牧場の仲間たち』が発売された。

概要

ゲーム中に登場するモンスターを育成するRPGであるドラゴンクエストモンスターズシリーズの第2作。

登場モンスターは、前作『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』に登場したモンスター全てと、本作オリジナルのもの、それとドラゴンクエストシリーズ本編第1作から『VII』までに登場した一部のモンスター。『ルカの旅立ち』と『イルの冒険』では、一部で登場するモンスターが若干異なっているが、ポケットモンスターのように片方のバージョンでのみ出現するモンスターはいない。なお、『イルの冒険』はゲームボーイ最後のドラゴンクエストシリーズであり、かつ8ビット最後のドラゴンクエストシリーズでもあった。

システム

戦闘や捕獲、配合といった基本システムや、一つの城を拠点にして複数の異世界で冒険をするというスタイル、通信対戦やお見合いと言った通信要素は、前作『テリーのワンダーランド』のものを引き継いでいる。モンスターの系統のうち、「水系」が追加された。

ドラゴンクエストシリーズ史上初、キャラクターの名前を5文字まで入れることができるようになった。この作品以降、モンスターズシリーズすべてにおいて名前を5文字まで入れられるようになる[1]。また、野生値の上限が999と大幅に増加。

ふしぎなかぎ

本作では前作のような旅の扉に代わって多くの種類の「ふしぎなかぎ」が登場する。手に入れた「ふしぎなかぎ」を「かぎ鑑定士」に鑑定してもらえば、その鍵を使って扉を開け、さまざまな異世界へ行ける。鍵によって開かれる異世界はシナリオに関わるものなどの一部の例外を除いてランダム生成で、出現モンスターやアイテムも異なる。

ふしぎな鍵の名前は16種類の形容詞(きいろい、ふつうの、ゆめの、など)と56種類の名詞(スライム、けもの、やかた、など)がランダムになり896種類の中からかぎが選ばれる[2]。形容詞は出現するモンスターのレア度を表し、名詞は出現するモンスターの種類を表す。たとえば「ふつうのスライムのかぎ」はレア度の低いスライム系のモンスターしか出ないが、「さいごのスライムのかぎ」だとレア度がとても高いスライム系のモンスターが出現する。異世界ではそのエリアを統治している、もしくはその異世界自体を統治しているモンスターを倒すことでその異世界で出現するモンスターを仲間にすることが可能[3]。通信機能を用いて鍵を交換することもできる。

シナリオに関わるものには「ふしぎなかぎ」という表示はなく、「オアシスのかぎ」「はざまのかぎ」などの名前が最初から表示される。シナリオに関わる鍵は基本的に交換できないが、交換できるものもあり、交換することで新たなイベントが発生することもある。

通信要素

新たな通信要素として、2人で協力して敵と戦うモードが追加された。クリアするとその時点で生き残ったモンスターが強化されたり、モンスターの卵が手に入ったりする。

また、特定の条件を満たすことで前作の主人公テリーが登場し、前作との通信お見合いをすることができるようになる。

その他

隠し要素として、特定の条件を満たすと漫画DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』で登場した呪文や特技を使用できる。また、公式イベントや攻略本のキャンペーンとして、通常のゲーム進行では入手不可能の「ラーミア」などが限定配布された。

登場キャラクター

ルカ (Cobi)
『ルカの旅立ち』の主人公。名前は変更可能。モンスター牧場の主の息子で、イルの兄。イルとともに王に招待されて島国「マルタの国」(前作でライバルの国であった)を訪れた。マルタの島を沈下から救うため、壊されてしまった「マルタのへそ」の代わりになるものを探すために異世界を旅する。
イル (Tara)
『イルの冒険』の主人公。名前は変更可能。モンスター牧場の主の娘で、ルカの妹。いずれのバージョンでも、ルカ、イルのうち主人公ではない方が牧場でモンスターの世話をする。
カメハ
マルタの国のいたずら好きな王子。「マルタのへそ」が壊れる原因を引き起こし、これによってマルタの島は沈下の危機に面した。
ワルぼう
マルタの国の精霊で、わたぼうと似た姿をしている。本作ではカメハとともにいたずらを繰り返している。「マルタのへそ」が壊れてしまったため、自分がその穴に入り込むことで時間稼ぎをし、ルカとイルに代わりとなる道具探しを頼む。
ムドー
『VI』に登場したボスキャラクター。今作でもストーリー中のボスとして登場する。
ドーク
はざまの世界の王。コレクター界でも頂点に君臨する。本編のラストボス。
テリー
前作の主人公であり、タイジュの国の代表でもある。ストーリー中盤で、マルタの格闘場にゲストとして登場。強力なモンスターを操る(その際、デュランやわたぼうなど、テリーにかかわりの深いモンスターを使う)。言葉遣いは『ドラゴンクエストVI』の頃とほぼ同一になっている。彼との対戦に勝利すると、前作のカートリッジとお見合いが可能になる。

関連商品

攻略本

  • Vジャンプブックスゲームシリーズ ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵 ルカの旅立ち・イルの冒険 (ISBN 4-08-779101-7)
  • ENIXベストムックライブラリー ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵 ルカの旅立ち・イルの冒険 公式ガイドブック上巻 ふしぎな異世界編 (ISBN 4-7575-0449-7)
  • ENIXベストムックライブラリー ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵 ルカの旅立ち・イルの冒険 公式ガイドブック下巻 モンスター編 (ISBN 4-7575-0450-0)
  • ENIXベストムックライブラリー ドラゴンクエストモンスターズ2 最強モンスターデータブック (ISBN 4-7575-0486-1)
  • ENIXベストムックライブラリー 勝てる!ドラゴンクエストモンスターズ2 (ISBN 4-7575-0487-X)

CD

†は廃盤。

  • † すぎやまこういち シンセサイザー組曲「ドラゴンクエストモンスターズ2」+オリジナル・ゲーム・ミュージック(SMEビジュアルワークス、SVWC-7075、2001年4月11日) - シンセサイザー演奏とゲーム音源を収録。
  • すぎやまこういち シンセサイザー組曲「ドラゴンクエストモンスターズ2」+オリジナル・ゲーム・ミュージック(キングレコード、KICA-1475、2009年10月7日) - シンセサイザー演奏とゲーム音源を収録。

脚注

  1. ^ ドラゴンクエスト本編では『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』で5文字入力可能となる
  2. ^ ただし、生成のされ方によっては「ゆかいなかなしみのかぎ」など、意味不明な名前の鍵ができることもある。
  3. ^ ただし「○○○のまおうのかぎ」の場合、この鍵の異世界では????系のモンスターが普通に出現するが、いかなる方法を用いても仲間にすることはできない。