ドウェイン・ワイズ

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ドウェイン・ワイズ
DeWayne Wise
ニューヨーク・ヤンキース #45
ブルージェイズ時代(2011年8月30日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国 サウスカロライナ州コロンビア
生年月日 (1978-02-24) 1978年2月24日(46歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
180 lb =約81.6 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 外野手
プロ入り 1997年 ドラフト5巡目(全体158位)
初出場 2000年4月6日
年俸 $550,000(2009年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ドウェイン・ワイズLarry DeWayne Wise , 1978年2月24日 - )は、アメリカ合衆国サウスカロライナ州コロンビア出身のメジャーリーグ・ベースボールニューヨーク・ヤンキース所属のプロ野球選手外野手)。左投左打。

経歴

メジャー初昇格まで

1997年ドラフト5巡目(全体158位)でシンシナティ・レッズに指名され、入団。
1999年ルール5ドラフトトロント・ブルージェイズに移籍。

トロント・ブルージェイズ時代

2000年4月にメジャー初昇格。しかし、打撃が奮わず28試合に出場して打率は1割3分6厘に留まった。翌2001年は主に2Aでプレーするが、打率が2割3分台に低迷し、メジャーに昇格することは出来なかった。2002年は3Aで3割近い打率を残し、2年ぶりのメジャー昇格を果たす。42試合に出場して3本塁打を放ち、5盗塁(失敗0)と俊足もアピールしたが、打率は1割台に低迷し、翌2003年は再びマイナー生活となった。

アトランタ・ブレーブス時代

2004年アトランタ・ブレーブスとマイナー契約。2年ぶりのメジャー昇格を果たし、自己最多の77試合に出場して打率2割2分8厘ながらも37安打、6本塁打という成績を残した。シーズン終了後、ウェーバー公示されデトロイト・タイガースに移籍。しかし、2005年は3A暮らしが続き、オフに解雇される。

シンシナティ・レッズ時代

2006年シンシナティ・レッズに移籍。2年ぶりにメジャーに昇格し、31試合に出場した。2007年は5試合出場に留まり、シーズンの大半を3Aで過ごした。オフにレッズを解雇される。

シカゴ・ホワイトソックス時代

2008年3月にシカゴ・ホワイトソックスと契約。カルロス・クエンティンケン・グリフィー・ジュニアのバックアップとして57試合に出場。

2009年7月23日タンパベイ・レイズ戦、ホワイトソックスの先発マーク・バーリーが8回までレイズ打線をパーフェクトに抑え、完全試合達成が目前に迫っていた。9回表から中堅の守備固めに入ったワイズは、先頭打者ゲーブ・キャプラーが放ったホームラン性の大飛球をフェンスにぶつかりながらジャンプして好捕し[2]、バーリーの大記録達成をアシストした[3][4]。試合後、ワイズと固く抱き合ったバーリーは、「彼(ワイズ)だから捕ってくれると期待していた」と語った[5]。試合後、ワイズは「今まででたぶんベストキャッチだ」と胸を張った。ブレーブス時代の2004年には、ランディ・ジョンソンアリゾナ・ダイヤモンドバックス)に完全試合を達成された試合に出場しており、ワイズは敵味方の両方で完全試合を経験した選手になった[6]。また、ホワイトソックスファンで知られるバラク・オバマ大統領は、バーリーへの祝福の電話の中で「ワイズに大きなステーキをご馳走しなきゃいけないぞ」と話したという[7]。しかし8月9日に40人枠から外れAAA級シャーロットに降格。11月25日にはフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んだ。

ホワイトソックス退団後

2010年6月1日にFAとなるオプションを行使。5日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、10日にメジャー昇格し52試合に出場した。

2011年1月12日にフロリダ・マーリンズ(現マイアミ・マーリンズ)とマイナー契約を結びスプリングトレーニングに招待選手として参加したが、開幕ロースターから外れ解雇される。4月11日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結んだが6月9日に解雇され、15日にマーリンズと再びマイナー契約を結び、17日にメジャー昇格。8月26日にはウェーバーでブルージェイズに移籍。10月6日、FAになる。

2012年1月4日、ニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結ぶ。[8]

選手としての特徴

打撃に確実性がなく、レギュラー定着を妨げているが、走力、守備力があり、オジー・ギーエン監督も高く評価している。[9]

年度別打撃成績

















































O
P
S
2000 TOR 28 24 22 3 3 0 0 0 3 0 1 0 0 0 1 0 1 5 0 .136 .208 .136 .345
2002 42 116 112 14 20 4 1 3 35 13 5 0 0 0 4 0 0 15 0 .179 .207 .313 .519
2004 ATL 77 175 162 24 37 9 4 6 72 17 6 1 2 1 9 1 1 28 1 .228 .272 .444 .716
2006 CIN 31 40 38 3 7 2 0 0 9 1 0 0 2 0 0 0 0 6 2 .184 .184 .237 .421
2007 5 6 5 1 1 0 1 0 3 1 0 0 0 0 1 1 0 1 0 .200 .333 .600 .933
2008 CWS 57 143 129 20 32 4 2 6 58 18 9 0 3 2 8 0 1 32 5 .248 .293 .450 .742
2009 84 153 142 17 32 8 3 2 52 11 4 5 4 0 3 0 4 27 1 .225 .262 .366 .628
2010 TOR 52 118 112 20 28 3 2 3 44 14 4 0 1 0 4 0 1 29 1 .250 .282 .393 .675
2011 FLA 49 72 67 6 16 2 0 0 18 5 4 2 0 1 3 0 1 21 0 .239 .278 .269 .546
TOR 20 32 32 4 4 0 1 2 12 2 0 0 0 0 0 0 0 15 0 .125 .125 .375 .500
'11計 69 104 99 10 20 2 1 2 30 7 6 2 0 1 3 0 1 36 0 .202 .231 .303 .534
通算:9年 445 879 821 112 180 32 14 22 306 82 35 8 12 4 33 2 9 179 10 .219 .256 .373 .629
  • 2011年度シーズン終了時

脚注

  1. ^ Philadelphia Phillies Salaries Salaries Player Salaries and Team Payroll - MLB Baseball” (英語). ESPN.com. 2009年12月28日閲覧。
  2. ^ (動画)MLB.com video,Wise's catch to preserve Mark Buehrle's perfect game
  3. ^ Mark Gonzales,July 24, 2009,Dewayne Wise's great catch preserves Mark Buehrle's perfect game,Chicago Tribune(英語),2009年8月29日閲覧
  4. ^ オバマ大統領もバーリー祝福!スーパーキャッチも出た,スポーツニッポン(2009年7月24日付),2009年8月29日閲覧
  5. ^ バーリー完全!07年ノーヒッターに続きまた偉業: 蛭間豊章記者の「Baseball inside」,2009年8月29日閲覧
  6. ^ ワイズ、好守で大記録アシスト,スポーツニッポン(2009年7月24日付),2009年8月29日閲覧
  7. ^ バーリーへの祝福電話は「大統領専用機」から,スポーツニッポン(2009年7月24日付),2009年8月29日閲覧
  8. ^ http://thetimes-tribune.com/sports/yankees-sign-three-to-minor-league-deals-1.1253625
  9. ^ Dewayne Wise - BR Bullpen,baseball-reference.com(英語),2009年8月29日閲覧

外部リンク