クリフハンガー (映画)
クリフハンガー | |
---|---|
Cliffhanger | |
監督 | レニー・ハーリン |
脚本 |
マイケル・フランス シルヴェスター・スタローン |
原案 | ジョン・ロング |
製作 |
レニー・ハーリン アラン・マーシャル |
製作総指揮 | マリオ・カサール |
出演者 | シルヴェスター・スタローン |
音楽 | トレヴァー・ジョーンズ |
撮影 |
アレックス・トムソン ノーマン・ケント |
編集 | フランク・J・ユリオステ |
製作会社 | カロルコ・ピクチャーズ |
配給 |
トライスター・ピクチャーズ 東宝東和 |
公開 |
1993年5月28日 1993年12月4日 |
上映時間 | 113分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 フランス イタリア |
言語 | 英語 |
製作費 | $70,000,000[1] |
興行収入 |
$84,049,211[1] $255,000,211[1] |
『クリフハンガー』(Cliffhanger)は、1993年のアメリカ・フランス合作映画。ロッキー山脈に不時着した武装強盗団と山岳救助隊員の戦いを描いたアクション・サスペンス映画である。レニー・ハーリン監督、シルヴェスター・スタローン主演。
概要
1993年5月20日に第46回カンヌ国際映画祭にてプレミア上映された。その後、アメリカでは1993年5月26日にプレミア上映されたのち、1993年5月28日に2333館で公開され、週末興行成績で初登場から2週連続1位になり、トップ10内には6週間いた。アメリカ国内での興行収入は8400万ドルを超え、アメリカでの1993年公開作品中10位である。日本での配給収入は40億円を超え、1994年の年間1位となった。なお、全世界での興行収入は2億5500万ドルを超えた。
第66回(1993年度)アカデミー賞では視覚効果・音響編集・録音の3部門にノミネートされた。また、「最低」映画を表彰する第14回(1993年度)ゴールデンラズベリー賞でも4部門にノミネートされた。
なお、題名の「クリフハンガー」とは、「崖に宙づりになるもの」のことであるが、本来の語義である手に汗握る連続活劇(クリフハンガー(プロット))の意味と掛けてある(例えるなら、「時代劇」や「ラブロマンス」というタイトルの映画があるのと同じである)。
あらすじ
ゲイブ(シルベスター・スタローン)はロッキー山脈の仕事に就いていた。ある時、同僚のハルとハルの恋人・サラが山でデートをしている最中にハルがけがをし、ゲイブが救助に向かう。ゲイブはハルの目の前のサラの救出に失敗し、ゲイブはサラを死なせてしまう。以後ハルはゲイブを憎むようになり、同僚の恋人・ジェシーと別れ、仕事もやめた。 その後、国際犯罪組織が財務省の紙幣輸送の飛行機を乗っ取り、使用済みの紙幣を強奪を図った。だが、手違いから紙幣の入ったスーツケースを雪のロッキー山脈に落としてしまう。犯罪組織のクウェイルンは悩んだ末、山岳救助隊に救難信号を出す。そのころ、ゲイブはジェシーに会いに元職場を尋ねに来た。救難信号を受けたため救助隊員は助けに行く。一方、造幣局の捜査員たちは様々な理由からクウェイルンの犯行と分かった。救助に向かったハルとゲイブは、墜落した飛行機を見つける。そこで待っていたクウェイルンたちは1億円の回収のために救助隊員を脅迫し強引に現金の入ったスーツケースを探させる。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |||
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ソフト版 | フジテレビ版 | 日本テレビ版 | BSジャパン版 | ||
ゲイブ・ウォーカー | シルヴェスター・スタローン | 玄田哲章 | 大塚明夫 | ささきいさお | |
エリック・クウェイラン | ジョン・リスゴー | 堀勝之祐 | 樋浦勉 | 堀勝之祐 | 土師孝也 |
ハル・タッカー | マイケル・ルーカー | 菅生隆之 | 大塚芳忠 | 野島昭生 | 内田直哉 |
ジェシー・ディーガン | ジャニーン・ターナー | 叶木翔子 | 堀越真己 | 相沢恵子 | 岡寛恵 |
リチャード・トラヴァース | レックス・リン | 小島敏彦 | 麦人 | 谷口節 | 西村知道 |
クリステル | キャロライン・グッドール | 塩田朋子 | 一城みゆ希 | 吉田理保子 | 丸山雪野 |
キネット | レオン | 田中正彦 | 大塚明夫 | 沢木郁也 | 遠藤大智 |
デルマー | クレイグ・フェアブラス | 小室正幸 | 山形ユキオ | 手塚秀彰 | 佳月大人 |
ライアン | グレゴリー・スコット・カミンズ | 秋元羊介 | 千田光男 | 立木文彦 | |
ヘルドン | デニス・フォレスト | 仲野裕 | 若本規夫 | 大黒和広 | |
サラ | ミシェル・ジョイナー | 佐藤しのぶ | 水谷優子 | 湯屋敦子 | 山口享佑子 |
エヴァン | マックス・パーリック | 高木渉 | 成田剣 | 檀臣幸 | 出演シーンカット |
ウォルター・ライト部長 | ポール・ウィンフィールド | 宝亀克寿 | 内海賢二 | 青森伸 | 幹本雄之 |
フランク | ラルフ・ウェイト | 峰恵研 | 阪脩 | 山野史人 | 佐々木敏 |
ブレット | トレイ・ブロウネル | 小野健一 | 子安武人 | 出演シーンカット | |
デイビス | ザック・グルニエ | 福田信昭 | 千田光男 | 伊藤栄次 | |
マセスンFBI捜査官 | ヴィト・ルギニス | 秋元羊介 | 牛山茂 | ||
ヘイズ捜査官 | スコット・ホクスビー | 小野健一 | 大滝進矢 | 小室正幸 | |
マイケルズ捜査官 | ジョン・フィン | 仲野裕 | 青森伸 | ||
財務省のエージェント | ブルース・マッギル | 小室正幸 | |||
財務省のジェット機の操縦士 | キム・ロビラード | 福田信昭 | 若本規夫 | 小室正幸 |
- ソフト版吹き替え - VHS・DVD・BDに収録
- 演出 - 蕨南勝之、翻訳 - 石原千麻、制作 - ACクリエイト
- その他吹き替え - 引田有美
- フジテレビ版吹き替え - 初回放送1995年10月14日『ゴールデン洋画劇場』20:59-23:09
- 日本テレビ版吹き替え - 初回放送1997年6月20日『金曜ロードショー』
- 演出 - 蕨南勝之、翻訳 - 筒井愛子、調整 - 長井利親、効果 - 南部満治、録音 - ニュージャパンスタジオ、制作担当 - 吉富孝明(ニュージャパンフィルム)、制作 - ニュージャパンフィルム、プロデューサー補 - 小林三紀子、プロデューサー - 大塚恭司(日本テレビ)
- その他吹き替え - 西宏子、高瀬右光
- BSジャパン版吹き替え - 初回放送2014年12月5日『シネマクラッシュ 金曜名画座』
- 演出 - 吉田啓介、翻訳 - 筒井愛子、調整 - 小山雄一郎、効果 - 桜井俊哉、担当 - 田坂謙一(グロービジョン)、配給 - NBCユニバーサル・テレビジョン・ジャパン、プロデューサー - 遠藤幸子/久保一郎(BSジャパン)、制作 - BSジャパン/グロービジョン
- その他吹き替え - 藤沼建人、田村真、板取政明、橋本雅史、田久保修平
その他
- ロッキー山脈が舞台となっているが、国立公園内での爆破を含む撮影の許可が下りなかったため、ロッキー山脈では飛行機のシーンや上空からの撮影のみとなった。このため、山での撮影はイタリアのドロミーティなどで行われた他、ミニチュアによる特撮シーンも挿入されている。
- スタローン主演作が日本での配給収入年間トップ10内に入ったのは、『ランボー3/怒りのアフガン』(1988年の配収年間3位、洋画中2位)以来である。
- スタローン主演作がアメリカでの興行収入年間トップ10内に入ったのは、1985年の『ランボー/怒りの脱出』(1985年公開作品中2位)、『ロッキー4/炎の友情』(同3位)以来である。
- 冒頭のクライミングシーンのスタントを担当したのは当時の世界のトップクライマーだったウォルフガング・ギュリッヒである。
- 予告編で使われている音楽はモーツァルトのレクイエム「怒りの日」とオルフの「カルミナブラーナ」を合体させたもの。(最後だけがカルミナブラーナ)
続編・リメイク・リブート
- 2008年2月にソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントが『クリフハンガー』の続編を企画中と報じられた[2]。シルヴェスター・スタローン演じるゲイブ・ウォーカーを再び主人公としたもので、タイトルは The Dam とされていた。
- 2009年5月にフランス・Canal+のスタジオカナルが、『クリフハンガー』のリメイクを製作すると、第62回カンヌ国際映画祭の見本市にて発表した[3]。舞台をロッキー山脈からイタリアに移し、若い俳優を中心に国際色豊かな作品にして、2010年に撮影開始する予定と発表されていた。なお、リメイクはニール・H・モリッツが設立したアメリカの製作会社オリジナル・フィルムと共同で行うが、製作費はスタジオカナルが100%負担する。2014年6月になって脚本家が決定した事が報じられた(この際、リメイクではなくリブートと報じられている)[4][5]。
脚注
- ^ a b c “Cliffhanger (1993)”. Box Office Mojo. 2009年11月18日閲覧。
- ^ “シルベスター・スタローンが「クリフハンガー」続編を準備? : 映画ニュース”. eiga.com (2008年2月20日). 2014年12月1日閲覧。
- ^ “『クリフハンガー』リメイクが始動 カンヌ・マルシェでスタジオ・カナルが発表”. バラエティ・ジャパン (2009年5月15日). 2014年12月1日閲覧。
- ^ “シルベスター・スタローン主演「クリフハンガー」がリブート : 映画ニュース”. 映画.com (2014年6月5日). 2014年12月1日閲覧。
- ^ 細木信宏 (2014年6月3日). “『クリフハンガー』再映画化が本格始動!”. シネマトゥデイ. 2014年12月1日閲覧。