ウソツキ!ゴクオーくん

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ウソツキ!ゴクオーくん
漫画
作者 吉もと誠
出版社 小学館
掲載誌 別冊コロコロコミック
月刊コロコロコミック
レーベル てんとう虫コミックス
発表期間 2011年10月号 - 2012年8月号(別冊)
2012年9月号 - (月刊)
巻数 既刊10巻
テンプレート - ノート

ウソツキ!ゴクオーくん』は、吉もと誠による日本漫画作品。副題は『A small lie is useful in some cases.』(ことわざ『嘘も方便』の英訳)。

概要

別冊コロコロコミック』(小学館2011年10月号から連載中。もとは同年6月号にて読み切り作品として掲載された。主人公である「ゴクオーくん」が(本項目中では作中表記に合わせ”ウソ”と表記)を武器に学校内をはじめ、彼の身の周りで巻き起こる様々な事件を解決していく。この前代未聞の主人公や新感覚のストーリーが人気を博し、4ヶ月後に連載に昇格。『月刊コロコロコミック』においても2012年3月号、5月号に読み切りとして掲載。『別冊』2012年8月号で一旦の最終回を迎えるが、『月刊』同年9月号から移行する形で連載を開始した。単行本は2015年11月時点で10巻まで発売。

第61回小学館漫画賞・児童向け部門を受賞[1]

あらすじ

この世の中には様々なウソがある。良いウソに悪いウソ、楽しいウソ・・・、そんなあらゆるウソが大好物な男の子がこの物語の主人公である。八百小学校に突如現れたソイツの名は・・・、ウソツキゴクオーくん!

今、空前絶後のウソツキバトルが幕を上げる!

登場人物

主要人物

ゴクオー
八百小学校にやってきた謎の多い転校生。大好物はウソで、どんな小さなウソも見逃さない。ウソをつくのが得意で、相手がひっかかった際には「ウソだよ~!」と言い放つ。また、相手のウソを見破るのもお手の物。ウソをもってウソを征すのが彼のやり方で、あらゆる手法で悪いウソツキを責めていく。逆に正直者には興味はない。10~11歳の少年のような見た目だが、何千何万年も生きているらしい。所謂ダークヒーローな主人公。
実は彼の正体は、地獄の王『閻魔大王』である。正式名称は”初代閻魔大王『地獄王(ジゴクオー)』”。故郷の地獄では、魂を悪行ごとに一人一人裁いていく仕事をしている。更にネコカラスとの散歩や地獄ミーティング等ハードなスケジュールで一日を送り、その後部下のバトラーの目を盗んでは現世へ戻っているという。銀髪に八重歯と目の下の目立つ程太く濃い隅が特徴で、いつもタバコに見せかけたチョコ『シガレッチョ』(ココアシガレットの一種)を口に銜えている。黒いシャツにオレンジのネクタイ(地獄で緊急事態が起こると炎の様なマークが現れ、警戒音が鳴る)、深緑のハーフパンツ、冠のような被り物、地獄に行くためのカプセルになる奇妙なデザインの靴など身なりもかなり変わっている。また、地獄での裁きを行う際には赤いマントを着用し、冠には「大王」の文字が刻まれる。一人称は「オレっち」。
天子を救出した際に天国へ無断入国してから182日後(ひとばつの日)、その罪での神からの罰で人間になり、閻魔大王の力を失う。そのチャンスを待っていたサタンに始末されそうになるが、ユーリィが復活したことにより、窮地を脱する。その後、ユーリィにキセキを分け与えられ、閻魔大王の力を取り戻す。
初期設定の段階では名前を「ゴクオー」か「エンオー」にするかで迷っていたらしく、一人称が「オレ」になっている事を除いて今とほとんど変わっていない。
地獄技
  • 悪漢舌 - 地獄王の基本技。悪いウソツキを地獄に送り込んだ後、「悪漢、ベー!」の掛け声で相手のを抜き、『ウソのつけない舌』を与える(本人曰く「プレゼント」)。抜かれた相手は夢から覚めたように我に返るが、舌が勝手に動き出し、自分の意思に関係なく本当のことを喋ってしまう。また、「あっかんベッ!」という軽い方の技や、地獄長・グンショーとの合体技「極炎悪漢ベー」もあるが、舌を抜かれた後は悪漢舌と同様となる。二代目候補・サタンも同様の技を使うが、ゴクオーとは異なり、人の悪口しか言えない舌を授ける。効果は一生。
  • 針千盆 - 「針千ボンッ」と相手の口に針を千本入れる技。それからはウソをつくたび全身を針で刺された様な痛みが襲う。地獄でウソツキが出た時に使われる。
  • 余裕綽笏 - 巨大なを相手に叩きつける大技。地獄そのものに害をなす者に使われる。
  • 因果王砲 - ボール状に変化した冠を地面に投げつけ、強大な炎を炸裂させる大技。ユーリィとの決戦時に使用。
ネコカラス
ゴクオーのペットで、猫の頭に鳥の体を持つ謎の生き物。体色は黒一色で青緑色の目をしている。ゴクオーの推理をアシストする他、ウソツキを捕らえ地獄に送り込む能力もある。本当の姿は地獄の番犬『ケルベロス』で、地獄に来ると元の姿になる。また、悪い魂の生前の悪事や現世の様子を見ることができる道具『浄玻璃の鏡』を所持している。「ニャア」「カア」と交互に鳴く。言葉が通じる相手(自分と同じ鳥など)なら、自らがウソ暴きをすることもできる。天国へ無断入国した罪で神からの罰で人間となる(同行したバトラーや地獄長たちも同様)。ユーリィのキセキによって、ウソツキを地獄に送る能力は取り戻したが、人間の姿からは戻れていない。ちなみに人間の時の姿は5歳くらいの少年の見た目になる。一人称は「ぼくっち」。

八百小学校

ゴクオーが転校してきた現世の小学校。ゴクオーのクラスは5年2組。初登場した生徒や教師達はその後も度々登場している(一部除く)。
5年2組
小野天子(おの てんこ)
バカ正直で心優しい少女。小学5年生でゴクオーと同じクラス。ヒロイン的存在からか、よく犯人に仕立て上げられたり、授業中に転んで怪我をしたりなどけっこう不運。たまに面白いウソをつくことがあるためゴクオーに気に入られている。泣き虫だが一生懸命な頑張り屋で、失敗をしつつも諦めない。ある事態がきっかけでゴクオーの正体を知ってしまい、それ以来時々地獄に来るようになる。ゴクオーにウソで弄られることもあるが、彼にはよく助けられているせいか、1年程度の付き合いであっても彼とは強い絆で結ばれている。側頭部に着けているリボンは元々は親友だったリヨが着けていたもので、彼女が八百小を転校する際にプレゼントされていた。また、入学前には祖母に筆箱を作ってもらい、それ以来不安な時でも勇気を出すことができている。
得意科目は国語、苦手科目は体育。好きな給食は揚げパン。
初期設定では眼鏡を掛けており、ウソは絶対許さない性格となっている。
番崎竜丸(ばんざき たつまる)
ガキ大将で、ゴクオーや天子のクラスメイト。体が大きくキレやすい暴れん坊。よくゴクオーのウソで酷い目に遭ったりツッコミを入れたりしている。虎丸(とらまる)という弟(クラスは2年2組)がおり、風邪を引いた虎丸のためにガチャガチャでレアの『伝説のゴールドラゴン』を引き当てようとするなど弟想いの一面を見せる。第1話では天子を陥れるため、前任の担任教師に利用されていた。一度他の生徒のケンカを止めようと暴力を振るったため誤解されたことがあったが、グンショーに漢のウソを教えられ、その後3日間一生懸命謝罪していた。
得意科目は体育、苦手科目は算数と家庭科。好きな給食はカレーライス。
戸屋ススム(どや -)
学校一のスポーツマンで、ゴクオー達のクラスメイト。1年前の授業で跳び箱から落ちて以来、跳び箱が怖くて跳べずに、怪我をしたとウソをついて体育を見学して、更に跳ぼうとしている天子の妨害をしていた。だが、ゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられた。しかしおかげでみんなに正直なことを言ったため許された。運動会でも活躍し、特にゴクオーの口車で卑怯をしようと考えた番崎や白組の男子を説得し、心がバラバラになった皆に発破をかけるという奮闘ぶりを見せた。
得意科目は体育、苦手科目は国語。好きな給食は鳥のササミのゴマ和え。
恵比寿正宗(えびす まさむね)
ゴクオー達のクラスメイト。番崎の手下的存在で常に行動を共にしている。強いモノに憧れを持つ小心者で、普段からあまりパッとしない存在。
大人気のおもちゃ『昆虫メダル』(妖怪メダルのパロディ)のレアメダル・ヘラクナイトの2枚目を出した時は、皆にチヤホヤされ感賞に浸っていた。調子に乗っていたのが災いし、中学生にメダル5枚と交換というウソで奪われ、交換の約束をしていた番崎と絶縁になってしまう。しかしゴクオーと協力してメダルを取り返し、番崎ともよりを戻した。
得意科目は社会、苦手科目は理科。好きな給食は唐揚げ。
梶野伸行(かじの のぶゆき)
ゴクオー達のクラスメイト。恵比寿同様番崎とよくつるんでいる。「ゲーム」と名のつくものなら何でも得意であり、自他認める「ゲームマスター」である。
ある日、話題のゲームである『クエストクエスチョン』を買いそびれてしまい、ゲームマスターとしてのプライドが災いして意地でウソを言ってしまった。その後もウソをつき続ける内に、その積み重なったウソに恐怖を感じていた。そしてゴクオーにウソのつけない舌を与えられた時は、ウソを見破ってくれたことに感謝していた。
得意科目は算数、苦手科目は家庭科。好きな給食はラーメン。
茂部美知代(もぶ みちよ)
天子の親友で、ゴクオー達のクラスメイト。天子からは「みぃちゃん」と呼ばれている。明朗快活なムードメーカーで、ビーズアクセサリー作りが得意。
かつて八百小にいたリヨが町に遊びに来た時は、仲が良かった天子とリヨの関係を見て、それ等に対する孤独感からリヨが置いて行った(実際はわざと外して置いた)リボンを盗ってしまう。リボンを返せなくなった状況からごまかしていたが、ゴクオーにウソを見破られ、リヨと共にウソのつけない舌を与えられる。事件解決後、天子に詫びてリヨと和解した。
得意科目は図工、苦手科目は理科。好きな給食はグラタン。
尼里ゆめ(あまさと -)
天子の親友で、ゴクオー達のクラスメイト。クラスのお姉さん的存在で、男子の注目の的でもある。
得意科目は体育、苦手科目は社会。好きな給食はナポリタン。
中底(なかぞこ)
ゴクオー達のクラスメイト。掃除委員所属。間が悪いが熱心に掃除や飼育をこなす影の努力家。給食のカレー鍋を落としてカレーをこぼしてしまった時は、ごまかそうとしていたがゴクオーに見破られ、謝った。
押結(おむすび)
ゴクオー達のクラスメイト。カレー鍋の持ち手に液体石鹸を塗り、中底にカレーをこぼさせた。実は食欲に負けて給食のカレーをつまみ食いしすぎてしまい、量が少なくなってしまったためにごまかそうとしていた。だがゴクオーに見破られてウソのつけない舌を与えられた。
生家(なまけ)
ゴクオー達のクラスメイト。勉強嫌いで、塾に行かされないために江里戸に人気ホビー『ベイ丸』(当時流行っていた玩具のベイブレード爆丸のパロディ)と引き換えにテストでカンニング(テストにお互いの名前を書くというもの)させてくれと頼んだ。しかし、ゴクオーに中途半端なウソを完璧にするために勉強をさせられた(お互いの点数がいきなり変わると怪しまれるため)。カンニングは成功したがテスト返しのときに先生に褒められて良心や不安に潰されそうになるが、結果的にはテストで百点をとれた。その後ゴクオーに舌を抜かれそうになるが、もう気まずいウソはつかないと本心から言い、免れた。その後は江里戸に勉強を教えてもらい少しずつ成果を上げている。
江里戸秀一(えりと しゅういち)
ゴクオー達のクラスメイト。クラス一の秀才で、性格もよい。児童会では書記を担当している。生家のカンニングにホビーと引き換えに加担するが、ゴクオーに良心を揺さぶられ、舌を抜かれそうになったときも生家とともにもう気まずいウソはつかないと本心から言い、免れた。その後は生家に勉強を教えていた。家では母親のことを「ママ」と呼んでおり、田ノ上によってクラスにこの事をバラされ、最初は笑われたりしたが、田ノ上との和解後はこの事で笑われたりはしていない。一度、塾の先生が原因でおちこぼれ軍団4人(ゴクオー、番崎、田ノ上、平近)と仲が険悪になりかけたことがあったが、ゴクオー達にウソをつかれた甲斐もあって修繕することに成功した。
平近鉄平(ひらちか てっぺい)
クラスのお笑いキャラで、ゴクオー達のクラスメイト。愛称は「ヒッチー」。いつも様々なギャグでみんなを笑わせている人気者だが、幼馴染みののりこだけは笑わせられていなかった。全く笑ってくれないのりこを笑わせるためにネコカラスを無理矢理利用してしまい、ゴクオーの怒りを買い(本当に怒ったかどうかは謎)地獄に送られるが、舌は抜かれなかった。その後、のりこが笑わない理由を知ったことで、彼女に人を笑わすのが楽しくなっていたことを明かした。
内見のりこ(うちみ -)
おっとりした少女で、ゴクオー達のクラスメイト。愛称は「ノンコ」。家が獣医で動物好き。飼育委員に入っている。一年前、平近が先生を「お母さん」と呼んでしまったことをごまかして以来、無理をしてお笑いキャラをしていると思い、平近のギャグに無理して笑いをこらえたり、面白くないとウソをついたりして、笑わないようにしていた。だがゴクオーに見破られ、平近と一緒に地獄に送られ、軽めに舌を抜かれた(この場合は、平近に真意を気づいてもらうため)。そして真相を話したが、平近は本当に人を笑わすのが楽しくなっていたことを知り、最後は平近のギャグで笑った。
壱兆金太郎(いっちょう きんたろう)
一流会社の社長の息子で、ゴクオー達のクラスメイト。お調子者でチャラいお金持ちだが、嫌な奴だと思われることを嫌っている。休み時間中、誤って学校創立時に作られた彫刻を壊してしまい、嫌われたくないためにその場に居合わせた梶野、中底、押結に前日窓ガラスを壊した時のようにお金でウソを買おうとした。しかし、ゴクオーに見られてしまったため、ゴクオーに罪を擦り付けたが、ゴクオーの策によりしてやられ、最後はやはりウソのつけない舌を与えられた。なおもお金を使い逃げ道を作ろうとするが、皆見先生に平手打ちを受け事の重大さに気付き、泣きながら謝った。そして皆が彫刻を直すのを手伝うと宣言したため元気を取り戻した。
雨地(あめち)
ゴクオー達のクラスメイト。勉強も運動もそれなりにできるが、集団でやる競技となると、迷惑をかけたくないと過敏になりすぎていつも失敗してしまう。1ヶ月間の縄跳び大会のときも皆の足を引っ張り、肉鱈(にくたら)と4組の一行に馬鹿にされていた。自分がいなければ勝てると、皆にウソをついて縄跳びをずる休みするがゴクオーにばれてしまい、ゴクオーと話す内にクラスメイトの自分への応援はウソで、実は邪険にされているといったことをつい口走ってしまい、未熟なウソにイラついたゴクオーに舌を抜かれ、皆にずる休みだと話してしまうが、同時に実は自分もクラスの一員でいたいということも言い、許された。そこに現れた肉鱈らと2組の生徒達との間で始まった雨地は縄を跳べるか跳べないかの口論の中、ゴクオーにどちらがウソツキか決めるのは自分だと言われ、心は揺らいだものの最終的に跳べると信じてくれた2組の方を信じて肉鱈らを振り払い、勇気を出して縄を跳ぶことができた。そしてゴクオーに、もう嫌なことから逃げないと誓った。以前、跳び箱が飛べなかった天子を応援したことがある。
三白(みしら)
ゴクオー達のクラスメイト。すごく美味しいと評判の定食屋の娘で、自身も手伝いをしているが、店自体がオシャレでなくいつクラスメイトが来るのか分からないため、店の手伝いを恥ずかしがっている。ある時、たまたま店に食べに来たクラスメイトの北星(きたぼし)に料理を褒められたことで恋心を抱くようになる。調理実習の時に北星が自分よりも彼と同じ班の盛杉(もりすぎ)に興味を示していたことに嫉妬し、自分の班の鍋にインスタントコーヒーをたっぷり入れた上で食器器具を落とし、それを拾うふりをして、ゴクオー達3班の鍋と自分の班である4班の鍋をすり替えることに成功したが、ゴクオーにウソを見破られてウソのつけない舌を与えられた。すべてを話した後、皆見先生や盛杉の協力でカレーを作り直し、料理に大切な事に気付き、和解した。その後は店の手伝いを恥ずかしがらずにできている。
田ノ上(たのうえ)
ゴクオー達のクラスメイト。勉強や運動もイマイチであるが、いつも笑っていられる。番崎などから何か言われる度に江里戸に庇ってもらっている。しかし、その度に自分が周りよりも下の存在だと思い知らされており、内心では嫌悪感を抱いていた。両親が共働きのため、家ではアイロンがけや洗濯物干し、弟の世話やおやつ作りまでしている。ある日、ゴクオー、学田と共に江里戸の家で雨宿りしていた時、江里戸が母親のことをママと呼んだのを聞き、書き初めに書いてクラスにバラした。それを江里戸に嫉妬していた学田の仕業にしようとしたが、ゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられた。真相を話した後、江里戸から自身も自分ができないことを普通にできている田ノ上のことをすごくて尊敬できると思っており、それ故に庇っていたことが明かされる。それを知ったことで江里戸と和解する。その後は迷惑をかけたお詫びに江里戸と学田をホットケーキパーティに招待した。
学田(がくた)
ゴクオー達のクラスメイト。通称「ガク」。生真面目な性格でウソが嫌い。植物クラブ所属で、毎朝花の水やりをした後で予習復習をしているが、いま一歩江里戸に成績で勝つことができず、嫉妬している。クラスで一番早く登校しており、習字が得意である。これを田ノ上に利用され、罪を擦り付けられそうになった。ウソは悪いことと思っている。しかし、この性格が原因で窮地に陥ったことがあったが、ゴクオーに助けられたの機にウソに対する認識を少しだけ改めた。
鉄谷(てつたに)
ゴクオー達のクラスメイト。1年生から一度も学校を休んだり、早引きしたことがなく、それを自分のいい所として自慢するほどの元気者。しかし、そのことで調子に乗ったことが原因で、風邪を引いてしまう。翌日は皆勤賞のために風邪をごまかして登校するが、隣の席の背花にうつしてしまい、それによってクラスにも風邪を引いていることが露見する。そこで、保健室からもらってきたシップを脇に貼り、熱を抑えてごまかそうとしたが、体温計にシップのにおいが付いていたことからゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられた。実は彼の目的は皆勤賞を取ることではなく、ぜんそく持ちの妹エミを励ますこと。すべてを話した後は家に帰ったようで、背花が本当のいい所を書いた紙をエミに見られていた。
登垣光子(とがき みつこ)
ゴクオー達のクラスメイト。演劇クラブ所属。普段は地味でクラブでも脇役ばかりをやらされているが、5年2組の劇ではシンデレラ役をやっている(シンデレラ役の立候補が誰もおらず、演劇クラブの彼女を先生が推薦した)。劇当日、クラス全員分のお守りを作ったが、家に置いてきてしまいそれを取りに行って戻ってくる途中に転倒し、時間ギリギリで来た上に傷だらけの主役らしからぬ状態の彼女にイラつきを覚えた背花にきつく当たられたことで、今まで我慢してきた嫉妬が爆発し、劇本番、馬の被り物で変装した上で、反対の舞台裏に劇で使っていたネズミの全身タイツを置き、自分が得意な先生の声マネを使って背花を罠にはめた(ネズミの全身タイツで転倒させた)。しかし、先生が本番中に舞台裏にいないこと(先生はずっと体育館入口にいた)、そして自分が被っていたティアラの宝石のひとつが馬の被り物に入っていたことで、ウソを見破られウソのつけない舌を与えられた。ウソのつけない舌を与えられてもなお「こんなクラス大嫌い」とウソをついたが、ゴクオーにお守り袋を突きつけられ、自分の本心に気づく。その後は背花達とも和解し、劇を成功させた。
背花すみれ(せばな - )
ゴクオー達のクラスメイト。演劇クラブ所属。クラブでは主役を多くやられてもらっている。宝塚に憧れており、「シンデレラ」で王子様役になるが、クラスが注目したことで、登垣から嫉妬心を抱かれ、さらに当日に前述の理由で登垣に当たってしまい、罠にはめられた。その後は登垣とも和解し、劇を成功させた。
石豆(いしまめ)
ゴクオー達のクラスメイト。ある日、とあることからボールに乗ってボールをパンクさせてしまい、その罪を北星に擦り付けようとしたが、ゴクオーにウソを見破られる。そのやりとりを見ていたサタンに地獄に連れて行かれ(ネコカラスが地獄に送ろうとしたが介入したガマブクロウが先に地獄へ送った)、現世地獄化の第一歩として人の悪口しか言えない舌を与えられそうになるが、寸での所でゴクオーに制裁された。
左丹下ルシオ(さたんげ -)
5年2組に転入してきたサタンの親戚。実は作戦に失敗続きのサタンが人間は「悪」だということをゴクオーに知らしめるため、ガマブクロウの力で人間の少年に変化した姿(サタンはガマブクロウが化けている)。様々な証拠を隠滅してゴクオーのウソ暴きを邪魔した。
皆見みのり(みなみる -)
前担任教師の後任として勤めている5年2組担任の新米女性教師。気が弱く(現在は努力中)、おっちょこちょいで多少涙もろいところがあるが、真面目で芯の強い一面があり人の気持ちを大切にする指導をする。なお、以前に(ウソ暴きのために)事故で怪我をしてしまったゴクオーを助けられずにいたことから合気道を習い始める。
好きな給食は牛乳の寒天。
その他の生徒
捻田(ひねた)
ゴクオー達の隣のクラス、5年1組の生徒。ゴクオー同様人を騙すのが好きでゴクオーをライバル視しているが、実際はウソツキキャラで目立ちたいだけの小物。2人のクラスメイトが1組の先生の大事なポスターを破ってしまった事件を捻田自身が解決するが、ゴクオーにことごとく矛盾を見破られた上に、実は彼も共犯者であることがバレてしまい、なんとか黙ってごまかそうとするが、共犯者であった2人が喋ってしまったため露見した。往生際が悪く、ゴクオーを殴ったためウソのつけない舌を与えられ目立ちたいがためにこの犯行をしたことを喋ってしまい、さらにゴクオーを罵倒した。ゴクオー自身は気にしなかったが、その際に「つまんねーウソつきやがって!」と言ってしまったため、ゴクオーの逆鱗に触れてしまい、恐怖のあまり気絶してしまった。その後はゴクオーに仕返しを狙っているものの、笑顔が見えていた。
大荒輪太郎(おおあらわ たろう)
6年3組の生徒。ゴクオーや番崎といった問題児を更生し、八百小を日本一の学校にするべく児童会選挙に立候補していた。選挙に向かう途中、不注意で窓ガラスを割ってしまい 、たまたまその場に通りかかった天子に罪を擦り付けようとしたが、ゴクオーに見破られてウソのつけない舌を与えられ、児童会選挙で自らのしたことを全校生徒に演説してしまった。しかし、最後までゴクオーを信じた天子の姿を見て、心を入れ替えるということも話した結果、副児童会長に選ばれた。児童会長には頭が上がらなく、張り切りすぎては彼女にしばしば注意されている。
藤堂ちなつ(とうどう -)
6年1組の生徒で児童会長。正義感が強く、ゴミ拾いや花壇の修復など、会長らしい行動をしている。新聞クラブの矢木増スギル(やきまし -)に学級花壇を荒らしたという新聞をでっちあげられた時も冷静な対応を見せた。完璧な人間に見えるようだが、グリンピース、お化け屋敷、習字の授業が苦手。
亜刷(あすり)
5年3組の生徒で、戸屋とは1年の時からずっとスポーツ関係で張り合っていたライバル。同じ白組の仲間と共に運動会という立場を利用して卑怯の手をやってのける「裏スポーツマンシップ作戦」を展開し、ゴクオーたち赤組を追い詰めていったが、後半において差を縮められたことに焦りを感じ、騎馬戦では相手の目に砂をかける反則を用いたが、そこをゴクオーに見破られる。しかし、それでは立ち直り、平然とした態度で卑怯の手をやってのけようとしたが、ゴクオーにウソのつけない舌を与えられ、卑怯な手で赤組の勝利を邪魔してきたのは、実は転校が決まり、戸屋に負けっぱなしで引っ越したらザコ扱いされること、ライバルと思っててもすぐに自分のことを忘れられるのが怖かったからだと話し、戸屋から全力で来いと言われたことで最後の全員リレーは正々堂々と勝負した。その後は引っ越しの日まで一日一種目スポーツ対決をしようと戸屋に勝負を挑んでいる。
鮫照(さめてる)
6年1組の生徒。常にクールで名前の通り冷たい言動をする。少し前までは明るい性格だったようだが、校内コンクールに向けて作った花瓶が博覧会の物と偶然似ていてしまい、周りからパクっただのと馬鹿にされたため世の中を冷めて生きると決めた。大掃除の時、一人で図工室にいてほうきでバランスゲームをしていたらバランスが崩れた拍子に窓ガラスを割ってしまう。持ち前の冷静さで何とか偽装工作をしたものの、ゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられた。そしてクールキャラになった理由を話し、更にどうでもいいと思っていた自分の花瓶を「まだ直せる」と言い自分を動揺させた天子のことも責めていたが、最後はクールに先生に報告に行き、花瓶を直すことを決意した。
教師
5年2組の前担任教師
ゴクオーが八百小に転校して来るまで勤めていた男性担任教師で、ゴクオーが八百小に来て最初にウソを暴かれた人物。眼鏡をかけて髪が上だけ尖っているのが特徴である。かつて天子に授業の間違いを指摘されたことで恥をかかされたと天子を憎み、彼女の評判を落とそうと盗んだ天子のノートに番崎の悪口を書いて黒板に貼りつけた(ちなみに内容はテストで0点を取ったというもの)。しかし、ゴクオーに見破られ、ウソのつけない舌を与えられて育美校長の前で自分の行いを全て話した。その後、クラスの担任が皆見先生に変わったため、退職させられたと思われる(特別編に一度登場した)。
険市(けわし)
2年2組担任の男性教師。とても厳しく番崎でさえも恐れる存在。生徒を注意する時は怒鳴ってしまうのが難点。柔道を経験している。彼のクラスでは「迷惑かけない」、「人のせいにしない」、「ウソをつかない」の『3大ありえない』を徹底した指導をしているせいか、2年で貫禄のある生徒に育っている。
課外授業のゴミ拾いの時は、5年の生徒(主に番崎たち)が騒がしくしては皆見先生にきつくあたっていた。ある時、教え子のひとりである虎丸が不用意で車を傷つけてしまい、目撃した彼は缶を5年担当のゴミ袋に入れ、番崎が犯人になるように仕立て3大ありえないを破ってしまう。しかし、ゴクオーに見破られプライドを傷つけられた彼はゴクオーに襲いかかったが、皆見先生にくい止められる。その後ウソのつけない舌を与えられ、今回の犯行は彼の威厳が崩れてしまう事を恐れ、自分自身を守る為にしたものだという事を喋ってしまった。さらに自分に聞かないと何も分からない2年2組の実態を見て自分のやり方が間違っていたのを悟り自暴自棄になるが、天子の励ましにより、これからは楽しく厳しいクラスを目指すと誓った。
育美(はぐくみ)
八百小の校長先生。現在は教育委員会の仕事に異動となっている。
左丹下炎(さたんげ ほむら)
八百小の新しい校長先生。その正体はサタン(地獄の項を参照)。

地獄

ゴクオーの故郷。罪人の魂がここへ送られ、犯した罪によりそれぞれの地獄に送られる。閻魔大王を中心とし、10大地獄長が各地獄を取り仕切る。
バトラー
アスタロト族。閻魔大王の側近で、地獄でゴクオーの裁きを手伝う。大王が不在の間は代わりに地獄を見守っている。ゴクオーの身勝手な行動に困っているが一番信頼している。
サタン
二代目閻魔大王候補。ゴクオーからは「サタ公」と呼ばれる。500年前にとある事件を起こし、全ての地獄の苦しみを合わせ1000倍にした地獄・無間地獄の奥深くに500年間封印されていた。地獄で行われた『地獄の釜』のドッキリに協力した後、着替えてくると偽り「オレサマも八百小に行くぞ」と置手紙を残し八百小に向かい、新任校長として就任する。元々は天国の者でもあったのだが、優秀な力と才能を持って生まれたが故、天国からも地獄からも見捨てられていた。そこで地獄の未来のために、そして自らを認めない世界を変えるため、人間達に悪の心を植え付け、現世を第2の地獄にする『現世地獄化計画』を進行しようとする。元天国の者であるため、天からの罰に詳しく、前述の理由でゴクオーが人間になるチャンスを待って始末しようとしたが、ユーリィによって阻止され、更にユーリィのキセキによってゴクオーが閻魔大王の力を取り戻したため、しばらく休戦していた。その後、八百小を『悪霧』で包み悪口で満たそうとするが、ゴクオーとネコカラスの活躍により失敗に終わった。そののちガマブクロウの力で少年に化け、5年2組の生徒となる。2枚舌の持ち主であるが、実は『秘め嘘』(地獄の者が誰もが持つ切り札)で3枚目の舌もあった。
ガマブクロウ
サタンのペット。見た目はフクロウのようで、背中にカエルの模様があり、目と嘴の辺りがなんとなくカエルの顔に見える。河川敷に捨てられていた交通安全のポスターを見て秘め嘘・変化で人間の子供に化け、ネコカラスを騙してゴクオーのネクタイを奪おうとした事もあった。本当の姿は巨大な蟲のような生物『ベルゼブブ』。「ホーケロ」と鳴く。一人称は「ウチ」で、ギャル男のような口調で話す。
ゴズ
閻魔大王の側近。牛の風貌をしている。
メズ
閻魔大王の側近。馬の風貌をしている。
10大地獄長
グンショー
火責め地獄長。リーゼントをした鬼で、不良のような恰好をしている。短気で暇さえあればキレており、よく「コラ!」と口走る。面倒見が良く、部下からの信頼も厚い。以前はネイターの子分であった。炎を自在に操る。
レツ
極寒地獄長。常に冷静でクール。少年のような見た目だが地獄長の中では3番目に年上。グンショーとは犬猿の仲。地獄拳法の使い手で、氷を駆使して闘う。ゴズとは師弟関係。神の罰で人間になった際には髪色が黒に染められた。
ネイター
針地獄長。頼れる兄貴分で、グンショーからは「ダンナ」と呼ばれる。軍隊出身で普段はめったに喋らない。全身を針のように鋭くすることが出来る。余談であるが、本作品と同じくコロコロコミックで連載していた『ド根性小学生ボン・ビー太』に彼の弟が一度登場している。
タメイキ
砂地獄長。黒いスーツを着用しているお姉さん的存在。いつもため息をついている。冷たい性格に見えるが割と世話好き。地獄でその日暮らしをしていたところをゴクオーにスカウトされた。砂や流砂を操れる。
チチジ
電気地獄長。中年のサラリーマンのような風貌をしている。おだやかな性格で言葉づかいも丁寧だが、怒ると怖い。妻と娘持ちで、家族を愛している。電光石火の如く速く走れる。
カゲスキ
暗闇地獄長。忍者の風貌をしている。地獄忍法の使い手で、自らの影で幻影を作り出すことが出来る。彼の担当する暗闇地獄は、真の暗闇の中で何をされるか分からない恐怖故に地獄の中でも厳しいとされている。
マダム・グロリアス
閃光地獄長。浴衣姿が似合う和風美人。地獄長達のまとめ役で、厳しく口うるさい一面があるが思いやりもある。昔はバトラーの教育係もしていた。「~ザマス」が口癖。無数の閃光を放つ。
リョク
植物地獄長。地獄では有名な医者でもある。めんどくさがり屋で寝ていることが多いが、策はきっちりとしている。女好きでナンパ癖あり。自身の身体から『地獄藻』を作り出し、相手の動きを封じる。
ゴリゴリゴーレム
岩石地獄長。地獄長一の巨体で全身が岩石でできているロボットのような姿をしている。片言で話す。周囲の石や岩と合体して、自身の体の一部にできる。超強力なタメパンチを炸裂する。神の罰で人間になった際には筋肉体質の男性の姿に変えられた。
コトワリ
言霊地獄長。身体は小さいが、物知りで天国の極秘機密まであらゆる知識を知る情報通。地獄で一番の頭脳を持ち、可愛さにも磨きをかけている。「~でチュ」が口癖。神の罰で人間になった際には赤ん坊の姿に変えられた。
裁かれた魂たち
禊時金(みそぎ ときかね)
現世で悪事を働き地獄に落とされた魂の一人。2006年12月29日に何故か駄菓子屋で盗みを働いており、そのことに興味を持ったゴクオーに何を盗んだのか聞かれ、罪を軽くするために『ナガ〜イ棒』(うまい棒のパロディ)を万引きしたとウソをつくも、浄玻璃の鏡でウソが露見する。さらにゴクオーにウソを言われたことで、数百万円する時計を盗んだと言ってしまう。そこで地獄に来ていた天子を人質にしようとしたが、ネコカラスに踏みつけられ、最後は「地獄でウソをついた」ため無間地獄に落とされた。その後、地獄でのドッキリの時にも登場し、地獄の釜の蓋を閉めようとした時土壺や他の魂たちと共に現れ、生き返らせなければ地獄の釜の蓋を開けるとゴクオーを脅したが、ゴクオー達のウソに見事に騙され、無間地獄プラス10000年の刑を受けることになった。
土壺浜流(どつぼ はまる)
現世で悪事を働き地獄に落とされた魂の一人。当初はカゲスキが担当する暗闇地獄行きが決められていたが、それが嫌で地獄中を逃げ回っていた。楽な地獄に行きたいがために2001年6月16日に老人を助けたとウソをつく。しかし、浄玻璃の鏡で実は助けた訳ではなく、老人の持っていたカバンに入っていたお金をひったくっていたことが露見する。さらにゴクオーの呼び出しで地獄に来ていたユーリィが天国からその時の老人を呼び出し(ゴクオーがユーリィを呼んでいたのはこれと天子を連れ去らないようにするため)、老人にひったくりを暴露される。そして「地獄でウソをついた」ため大地獄に落とされた。その後、地獄でのドッキリの時にも登場し、地獄の釜のウソに禊や他の魂たちと共に騙され、無間地獄プラス10000年の刑を受けることになった。

天国

地獄とは対をなす世界。善人の魂がこちらに収められている。天使たちは人間を幸せに導くために”キセキ”を分け与える仕事をしている。神を守る四大天使は常人を遥かに超える戦闘力を持ち、その実力は「ゴクオーひとり分」だという。
ユーリィ・L・神城(かみじょう)
天国からの使者で神の御前に立つ四大天使のひとり。正式名称は”大天使ウリエル”。ゴクオーからは「ユリ太郎」と呼ばれている。6年の転校生として八百小にやって来た。実は以前から天国で天子のことを知り、彼女の良心に惚れ込んでいた。そして世界を幸せに導く大天使に育て上げるべく天子を天国に連れて行こうと企んでいる。極級魔怪物ベルゼ・バルゼを百年以上早く呼び起こしたのもその計画の一つであったのだが失敗し、現世に現れ天子のコンテストの絵を汚し事件を起こした。事件解決後はゴクオーが現世のルールに拘るように、しばらく様子を伺うことになり、生徒会に入会した。性格は悪魔のようにゲスだが、ゴクオーのウソ暴きに(裏はあったものの)協力したり、自らウソ暴きをし始めたりと、あくまで天子に拘っているようで、根っからの悪人というわけではないようだ。ゴクオーとはずっと昔からの知り合いで険悪な関係である。
本当の目的は「優しい人間を優しいままでいさせてあげる」ことであり、数年間、成長と共に心が悪に染まっていく人間に対し、キセキの力が足りず天使としての役割と使命に疑問や不安を抱いていた。そこで神の目を盗み人間を”天使化”する計画をラクレスと共に進めていく内に天子の存在を知り、現世で黒くなってしまう前に天使化しようとしていた。ゴクオーとの決戦の末、人間はどんな困難も乗り越えられると知り、自分に感謝してくれた天子に現世に負けるなと言葉を投げかけた後、天国の果ての堕天牢に幽閉されたが、神からの罰で現世で人間をサタンから守るために復活し、ゴクオーにキセキを分け与えた。
ヘビバト
ユーリィが首に巻いているヘビと鳩が融合したような生物。ネコカラスとは仲が良かったりする。本当の姿は古代の象徴の1つとして知られる『ウロボロス』。「ニョロッポー」と鳴く。一人称は「ミー」、二人称は「ユー」。
ラクレス
ユーリィの部下。天国側のバトラー的存在。翼が片方しかない。
ミカエル
四大天使のひとり。背が高く容姿端麗。肉弾戦の他に剣術をも使う。仲間を犠牲にして独りユーリィの元に向かうゴクオーに対し怒り狂ったが、その『』こそが地獄の者にとっての『』であるということを知る。
ラファエル
四大天使のひとり。やんちゃな性格で人を小馬鹿にする態度をとる。
ガブリエル
四大天使の紅一点。いつも食べ物を口にしている。

その他

高村国助(たかむら くにすけ)
松叶小の男児。登校中、町を騒がせているマフライオンに宝物のサイフを盗られ(正確には大人しく手渡した)、通りかかったゴクオーと犯人を探すことになる。事件解決後、金が金がと言っておきながら本当はサイフが大事であることをゴクオーに見破られ、真実を話した。その後、正直者に興味はないと立ち去るゴクオーに感謝した。
通学路のマフライオン
『八百小のウソツキゴクオー』と同様に噂されている人物。小学生を捕まえてはお金を奪っていくカツアゲ犯。ライオンの様な髪とマフラーが特徴だが、正体は眼鏡をかけた男子学生。マフライオンの一件で容疑者の一人になるが、ゴクオーに疑いを指摘されたためにウソで塗り固め、罪から逃れようとしていた。しかし、結局はゴクオーに見破られた挙句、ウソのつけない舌を与えられ、マフライオンとして悪事を働いたことを警官の前で喋ったことで逮捕された。
桐森リヨ(きりもり -)
かつての八百小の生徒で、天子の親友である少女。八百小を転校する際、彼女のリボンの一つを友情の証として天子に渡した。転校から1年経った日に八百町に遊びに来た時、今では彼女がゴクオーや美知代がすっかり仲良くなったのを見て、それ等に対する孤独感からリボンをわざと外して美知代の近くに置いた。しかし、ゴクオーにウソを見破られ、美知代と共にウソのつけない舌を与えられる。更に転校先の小学校で天子以外の友人が出来ない寂しさを重ねて自身から事件を作った張本人だということを告げた。事件解決後、天子に詫びて美知代とも和解し、友人も出来たようである。
サンタクロース
クリスマスでお馴染みの伝説上の人物。ユーリィとは面識があるが、ゴクオーとも友達で互いに「サンちゃん」「ゴクくん」と呼び合っている。全てのプレゼントを配り終えた後は、ゴクオー達とクリスマスパーティーを楽しんでいた。
天子の祖母
天子が入学する前に他界している。天子のために筆箱を作ってあげた。現在は天国で天子を見守っており、彼女を「強い子」だと思っている。
横断アユミチ(おうだん -)
ガマブクロウがネコカラスを騙してゴクオーのネクタイを奪う為に、捨てられていた交通安全のポスターを見て秘め嘘で化けた少年。しかし、地獄の者である自身が犯したミス(現世の時間の流れは地獄より早い)によりウソがバレて、元の姿に戻り退散した。因みに名前は「横断歩道」の読み方を変えたもの。

他作品からのゲストキャラクター

怪盗ジョーカー
漫画『怪盗ジョーカー』からゲスト出演。『別冊コロコロコミック』2012年6月号では付録ポスターでゴクオーと共演し、単行本5巻収録の特別編で再び共演を果たす。
特別編では、課外授業でゴクオーらが訪れた美術館に参上するが、爆弾魔火柱ボンバ(ひばしら -)が現れ美術館が危機にさらされる。彼はゴクオーと協力し、ゴクオーのウソとジョーカーのトリックとの”極上”なコンビネーションで、爆弾魔の悪事を見事に食い止めるのだった。彼は自分の変装を見破ったとしてゴクオーを評価しており、ゴクオー自身も面白いウソツキとして彼を認めている。

単行本

巻数 発売日 サブタイトル 重要人物又は敵役
1 2012年4月27日 第1話 「ウソツキ転校生現る!」
第2話 「スポーツマンの秘密!?」
第3話 「カレーにあばけ!給食落下事件!!」
第4話 「地獄に落とされた天子…!」
第5話 「町をさわがすカツアゲ犯(マフライオン)はだれだ!?」
5年2組の元担任教師
戸屋ススム
中底、押結
禊 時金
高村国助、通学路のマフライオン
2 2012年10月26日 第6話 「八百小ナンバー1ウソツキはどっちだ!?」
第7話 「児童会選挙は信用第一!!」
第8話 「完ペキなウソテストを作り出せ!」
第9話 「裏スポーツマンシップ作戦を打ち破れ!」
特別編 「ゴクオーくんの夏休み!」
捻田
大荒輪太郎
生家、江里戸
亜刷率いる白組一同
3 2013年1月25日 第10話 「性悪店員のウソをあばけ!」
第11話 「クラスメイトを笑わせろ!」
第12話 「ウソも真実(ホント)も金次第!?」
第13話 「二代目閻魔大王、決定!?」
特別ふろく 「ウソツキ!ゴクオーくん地獄㊙閻魔帳!!」
コンビニの店員
平近、内見のりこ
壱兆 金太郎
極級魔怪物ベルゼ・バルゼ
4 2013年7月26日 第14話 「転校生ユーリィのたくらみ」
第15話 「ありえない!?波乱の課外授業!!」
第16話 「勇気でウソを飛び越えろ!」
第17話 「友だちとココロの距離」
第18話 「地獄で天使のウラをかけ!」
ユーリィ・L・神城
険市先生
雨地
桐森リヨ、茂部美知代
土壺 浜流
5 2013年12月27日 第19話 「校内新聞の真実はどれだ!」
第20話 「掃除委員の説明会大作戦」
第21話 「地獄が危機!?天子の波乱のバースデー」
第22話 「話題のゲームをゲットせよ!」
特別編① 「ウソツキ!ゴクオーくんVS怪盗ジョーカー」
特別編② 「ネコカラスの痛快ウソあばき!」
矢木増スギル
磨巾
ユーリィ・L・神城
梶野
怪盗ジョーカー、火柱ボンバ
とりすけ、とりみ、とりまつ
6 2014年4月28日 第23話 「漢(おとこ)は背中でウソをつけ!」
第24話 「乙女のウソは苦い味」
第25話 「極悪天使の意外な手助け」
第26話 「本物のサンタがやってきた!?」
第27話 「笑顔の裏の本心(ココロ)を見ぬけ!!」
特別編① 「八百小、恐怖の怪談ナイト!!」
特別編② 「オトモコンビのウソあばき!」
番崎、不良高校生たち
三白
酉馬先生
ニセサンタ(置き引き犯)
田ノ上
7 2014年12月26日 第28話 「ユーリィのひれつなワナ!!」
第29話 「天国VS地獄!天子救出作戦!!」
第30話 「天使化を阻止せよ!!」
特別編 「ユーリィの明日」
第31話 「正直者はバカをみる!?」
第32話 「強がりにかくされた真実!!」
四大天使
学田、6年生の2人組
鉄谷
8 2015年4月28日 第33話 「ワナを見ぬけ!白熱の野球対決!!(前編)」
第34話 「ワナを見ぬけ!白熱の野球対決!!(後編)」
第35話 「前代未聞のダマしあいゲーム!!」
第36話 「ウソつき学芸会」
第37話 「エリートとおちこぼれ、友情と勉強のズレ!?」
握、吾増利たち手摩小
能取
登垣光子
壁心先生
9 2015年7月24日 第38話 「ウソまみれの大そうじ!!」
第39話 「反乱勃発!!地獄の釜の危機!?」
第40話 「八百小、新校長の脅威!!」
第41話 「ウソと友情のレアメダル!!」
第42話 「雨の日はウソが降る」
鮫照
禊 時金、土壺 浜流
左丹下 炎(サタン)
恵比寿、盗田取男
4組の3人組
10 2015年11月27日 第43話 「ゴクオーに下った神の罰!!」
第44話 「完全復活!ユーリィの帰還!!」
第45話 「菓子より甘いウソを裁け!!」
第46話 「夢見る心にウソはない!」
第47話 「笑いで人気をとりたい!!」
石豆
可増、芦原井
立前
旅館の若造
伊明

関連項目

脚注

  1. ^ 第61回小学館漫画賞に「海街diary」「Sunny」「ハイキュー!!」など”. コミックナタリー (2016年1月22日). 2016年1月22日閲覧。