アニたまどっとコム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Tmatsu (会話 | 投稿記録) による 2016年4月2日 (土) 02:20個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎放送番組一覧)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

アニたまどっとコム』は、ラジオ関西におけるアニメ声優アニソン歌手パーソナリティを務める番組群の総称。

概要

愛称でもある『アニたま』という名称は、ラジオ関西で1989年より長年にわたって放送されているアニメソング専門の音楽番組青春ラジメニア』の前身である『アニメ玉手箱』(1986年放送開始)から採ったもので、2005年6月30日深夜(7月1日未明)から、毎週木曜日から日曜日(金曜日未明から月曜日未明)にかけての深夜帯に集中編成しているアニラジ枠のゾーンタイトルとして使用されるようになった。

関西圏では前述の『アニメ玉手箱』以前から、ラジオ大阪1979年に日本初のアニラジといわれている『アニメトピア』を開始しており、1997年に『1314 V-STATION(Vステ)』というゾーンタイトルを設定した前例があった。当枠の開始以後、番組数は当枠の方が逆転していたが、後述の改編を行った2015年4月現在はほぼ横並びとなっている。

特に人気の番組については、毎年神戸ハーバーランドで行われている『ラジオ関西まつり』のステージで公開録音が行われている。また、ラジオCDも多くの番組で製作されているが、原則として独自の通販サイト『アニたまSHOP』や『ラジオ関西まつり』の特設店舗、『コミックマーケット』企業ブースのみでの限定発売となっている。複数の番組や特定の番組の在庫品を中心に封入した「福袋」を、特価で販売することも恒例になっている。

『Vステ』と比べると、他社制作の番組が多いことも特徴の一つである。2000年代後半頃までは、その中には改編期の度にしばしば放送日時が変更されたものがある[1]。また、2010年代前半まではプロ野球のオフシーズン限定で平日のプライムタイムにも番組が編成されていた。

2015年4月には、25・26時台にTBSラジオから『JUNK』のネット受けを開始[2]する関係で、日中などの他の時間帯の番組と共に大幅な編成の見直しが行われた。既存の多くの番組の放送日時移動に加え、『林原めぐみのHeartful Station』を初めとする複数の長寿番組が終了するなど、番組のラインナップに大きな変化が生じた。

『1314 V-STATION』と同様に、新聞等の番組表では『アニたまどっとコム』と一まとめで記載され、その後に各番組が箱番組のような扱いで掲載されている[3]。また、自社制作の番組については『別冊ラジ関』でストリーミング配信が行われている[4](パソコンからは特設ページにアクセス、スマートフォンからは専用のアプリをインストール。いずれも公式サイト内)。 尚、PCから視聴しようとすると何度も何度もポップアップを繰り返し、尚且つ最大化するので大変鬱陶しい

放送番組一覧

2016年4月現在。時間表記は午前5時を基点とした(24時以降に開始する番組は、厳密には日付が翌日となる)。

自社制作の番組は『青春ラジメニア』のみ神戸本社で制作され、その他の番組は東京支社のスタジオなどで制作されている。

土曜日は当番組枠の創設以前からキングレコードスターチャイルド提供の番組が連続しており、最長で22時からの『堀江由衣の天使のたまご』に始まり、24時30分終了の『野中藍 ラリルれ、サタデーナイト。』(2015年3月終了)までの2時間半にわたって続いていた。2015年4月の改編以降は、23時30分終了の『林原めぐみのTokyo Boogie Night』までの1時間半となった[5]

他局などが制作している場合は太字で表記し、制作社名を併記した。

水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
19:00 一般番組  一般番組  一般番組  青春ラジメニア  一般番組
22:00 堀江由衣の天使のたまご
(キー局:文化放送)
22:30 angelaのsparking!talking!show!
(キー局:東海ラジオ
23:00 林原めぐみのTokyo Boogie Night
(キー局:TBSラジオ 制作:キングレコード)
23:30 ゆきんこ・りえしょんのいちごまみれだよ〜 佐咲紗花の花咲キラジオ
(キー局:茨城放送)
24:00 おどろき戦隊 モモノキファイブ
北陸放送茨城放送栃木放送山陰放送へネット)
小野坂昌也の10年つづくラジオ デスデスデスデスデスラビッツですっ! ロンハールーム
24:30 松田的超英雄電波 原由実・南千紗登のぱくぱく村
25:00 一般番組 一般番組 一般番組 一般番組 日野聡・立花慎之介 名門アウトロー学園
25:30 まじポン! 一般番組

終了番組

便宜上、『アニたまどっとコム』枠創設前から放送されていた番組も列挙した。

「●」を付した番組は、『<音泉>ANNEX』枠での放送。

イベント

アニたまどっとコムまつり前日祭

2005年10月8日に、翌日に「ラジオ関西まつり」内で行われる「アニたまどっとコムまつり」の前日祭として、ポートアイランドジーベックホールで開催されたイベント。

この年は阪神・淡路大震災からの復興10年目という節目にあたる年で、神戸市が展開する「震災10年神戸からの発信」事業の一つとして行われ、「震災10年神戸からの発信」事業・アニメーションフェスティバルというサブタイトルがつけられた。阪神・淡路大震災を描いたアニメ映画『地球が動いた日』の上映が目的のイベントに、「アニたまどっとコム」が融合した形である。2部構成総入れ替え制で開催された。

司会 出演者 構成
第一部 岩崎和夫 前田愛 アニメーション神戸『地球が動いた日』上映会
前田愛(神戸市出身)のトークコーナー
野中藍 ラリルれ、にちようび。』公開録音・ライブ(ゲスト:神田朱未)
野中藍
神田朱未
第二部 藤沢俊一郎 クローバー アニメーション神戸『地球が動いた日』上映会
クローバー トークライブ(『クローバーの夜遊びカーニバル』特別版)
サイキックラバー トークライブ(『サイキックラバーのアニカンRADIO』特別版)
サイキックラバー

アニたまどっとコムまつり

2005年10月9日メリケンパークにおいて、第10回ラジオ関西まつりの1イベントとして開催されたイベント。2008年現在、開催は1度きりである(翌年以降は、同まつりにおいて「アニたまどっとコム」内の番組のうち、1 - 2番組の公開録音が行われている)。

司会 出演者
岩崎和夫 野中藍 神田朱未 新谷良子 水野良 やまけん
南かおり 稲村優奈 川瀬晶子 サイキックラバー クローバー

STARCHILD DREAM in KOBE

ラジオ関西が主催する、キングレコードのレーベル・スターチャイルドのライブイベント。

その他の特記事項

  • 一般に通常番組を休止して特別番組が組まれる年末年始であっても、当枠の各番組は本来の日時に通常通り放送される。2011年3月11日東日本大震災が発生した際も、11日から13日にかけての各番組は通常通り放送された。ただし、生放送の『青春ラジメニア』(12日放送)では、必要に応じて地震関連のニュースを挿入していた。
  • 2007年4月以降、ラジオ関西は24時間・終夜放送を行なっているが、年に数回程度(主に秋季)に限りメンテナンスによる放送休止が生じることがある。その場合は、スポンサー付きの番組は放送日時を変更、ノンスポンサーの番組はその週の放送を休むことがある[6]
  • 枠創設当初から数年間、番組間のステーションブレイクで「今月のパワープレイ」と銘打った月替わりの楽曲を流していた(後に不定期化され、廃止)。曲は近日発売が予定されているアニメ関連の楽曲や、枠内の番組で制作された楽曲が使用された[7]
  • 当枠の創設に当たり、番組間の交流イベントが2005年6月30日から7月3日(7月1日から4日未明)にかけて「キーワードプレゼントクイズ」として行われた。番組間のCM中にパーソナリティからキーワードを発表し、各曜日ごとにノベルティなどの番組関連グッズをプレゼントする合同企画が行われたものである。
  • 2009年12月頃、公式サイトがコンピューターウイルスGumblar亜種に感染していたことが明らかになり、謝罪文が掲載された[8]
  • 2014年3月30日までは、土日の番組開始前アミューズメントメディア総合学院の生徒によるミニコーナーが挿入された[9]

関連項目

脚注・出典

  1. ^ A&Gメディアステーション こむちゃっとカウントダウン』、『ウハウハ大放送 アニメストリート』など。
  2. ^ 同番組群は、2014年3月までABCラジオでネットされていたため、事実上のエリア内のネット局移行に当たる。
  3. ^ 文化放送の「A&Gゾーン」と対照的。ただし日曜日など、番組が一本のみの日は番組名だけが記載される。
  4. ^ 一部の番組を除く。ラジオ大阪とは対照的に、外部のインターネットラジオサイトへの配給はほとんど行なわれていないが、過去には音泉と連携して『<音泉>ANNEX』と題した番組枠を展開していた。
  5. ^ その後続の『みかこしのラジこし』はノンスポンサーだが、パーソナリティの小松未可子はスターチャイルド所属のため、実質2時間にわたってスターチャイルドのアーティストによる番組が続くことになる。
  6. ^ 2013年10月6日(日曜日)は24時(午前0時)で放送休止となったが、本来24時より放送されている『集まれ昌鹿野編集部』は1時間早い23時からの放送となり、22時から24時に通常放送されている番組は短縮か休止の措置がとられた。
  7. ^ 選曲は、当時ラジオ関西のプロデューサーであった植木雄一郎が行なっていたことが、『集まれ昌鹿野編集部』内で語られている。
  8. ^ 【お詫び】弊社ホームページ不正改ざんについて”. アニたまどっとコム (2009年). 2012年4月9日16:46閲覧。
  9. ^ 内容は、生徒の近況報告や次の番組の紹介。このコーナーは、後にラジオ大阪でも行われるようになった。なお次の番組の告知については、自社制作の他番組でも行われている。

外部リンク