TVオバケてれもんじゃ
TVオバケてれもんじゃ | |
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ジャンル | 特撮テレビドラマ |
原作 | 石ノ森章太郎 |
脚本 | 浦沢義雄ほか |
監督 | 田中秀夫ほか |
出演者 |
伊藤環 木ノ葉のこ 佐渡稔 斎藤晴彦 龍田直樹(声)ほか |
オープニング | 「Nice Accident」(榊原郁恵) |
エンディング | 「チャンネルX」(榊原郁恵) |
製作 | |
プロデューサー | 清水賢治(CX)、植田泰治、西村政行(東映) |
制作 | フジテレビ、東映 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1985年1月10日~同年3月28日 |
放送時間 | 木曜19:30 - 20:00 |
放送枠 | フジテレビ木曜7時30分枠の連続ドラマ |
放送分 | 30分 |
回数 | 11 |
『TVオバケてれもんじゃ』(テレビオバケてれもんじゃ)は、1985年1月10日 から同年3月28日までフジテレビ系で放送された特撮テレビドラマである。
概要
日曜午前の東映不思議コメディーシリーズ『ペットントン』の成功を受け、同シリーズのテイストを取り込み木曜のゴールデンタイム(19:30 - 20:00)で放送された[1][2][注 1]。
バラエティ番組色が強く、当時のフジテレビの社風からか局の人気番組の出演者が大量に出演した[4][1][2]が、視聴率は振るわず、全11回で打ち切られた[4][2]。
映像はフィルム撮影を基本としているが、特殊効果には一部VTR撮影を行なっており、キネコ処理しなければならなかった当時の純フィルム作品と違い質感の異なる映像が交互にあらわれる点がユニークであった[4][注 2]。しかしそうした本作での映像技術は特撮では定着することなく、東映特撮ではファイン・ネガ・ビデオシステムがようやく導入された90年代中盤でも、VTR合成やオプチカル処理はキネコやフィルム焼き付けが主流となっていた。
次回予告で『どきんちょ!ネムリン』と共演し、てれもんがネムリンの予告に出た事もあった。
あらすじ
冒頭で、主人公の林トンボが「僕の家のテレビは8チャンネルしか映らない、だから大好きなキン肉マンやトップテン[注 3]、キャプテン翼[注 4]が観られない…」と語るところから始まる。
テレビを買い替えてくれない両親に業を煮やしたトンボは、自宅のテレビを壊して無理矢理にでも買い替えてもらおうとする(この時の格好は映画「ゴーストバスターズ」のパロディ)。いざ、テレビの目の前で壊そうとした瞬間…そこにテレビから現れたのは、林家のテレビの中に棲みつき"電波のカス"を食べて生きているというオバケのてれもんだった。
ライバルの「ザ・グレートデンキ」は、近所の電器屋(屋号:小俣電器)のオヤジである。『てれもんがいるから林家はテレビを買い替えてくれない』と思い込み、てれもん退治に奔走する。「でんでんでんでん電気の神様…」と祈りながらザ・グレートデンキに変身し、自分で発明した奇妙奇天烈な効果を起こす不思議な銃を使っててれもんを攻撃するのだった。
登場人物
てれもんと林一家
- てれもん
- 全身オレンジ色のTVオバケ。本名は「てれもんじゃ」だが作中では「てれもん」と呼ばれることが多い。テレビの中と現実を行き来し、テレビに映ったものを実体化させることができる[5][6]。のどちんこを伸ばして攻撃する[5][6]。語尾に「~だジ」と付けるのが癖。
- 林 トンボ
- 本編の主人公。家のテレビがフジテレビだけしか映らないことが原因でネクラな性格になっている。
- 林 アゲハ
- トンボの母。
- 林 カブト
- トンボの父。区役所勤務[4]。
町の人たち
てれもんの敵
- 小俣/ザ・グレートデンキ
- 林一家の近所の電気屋、小俣電器の店主。ザ・グレートデンキは小俣が電気大明神に祈って変身した姿。林家のテレビを最新式に買い換えさせようと目論む。第2話から登場だが、第5・7・10話には登場しない。
- 総天然色カラーボーイ
- 全てを総天然色に変えてしまうテレビの怪人。小俣が電気大明神に祈って誕生させたが、ザ・グレートデンキの命令も聞かず、単独で暴走、このためグレートデンキはてれもんと共闘する事になる。
スタッフ
- 企画:前田和也(フジテレビ)、平山亨(東映)
- 原作:石森章太郎
- 連載:てれびくん、テレビランド、小学館の学習雑誌
- 脚本:浦沢義雄、加藤盟、水谷龍二、佐伯孚治
- 音楽:本間勇輔
- プロデューサー:清水賢治(フジテレビ)、植田泰治・西村政行(東映)
- 撮影:林迪雄、池田健策
- 照明:関口弥太郎、大森康次
- 美術:安井丸男
- ビデオ合成
- 技術:島田健治
- 映像:小川信明
- 色調整:石垣強
- VTR:前岡良徹
- 助監督:近藤杉雄 竹内英孝
- 録音:川島一郎
- 編集:只野信也
- 記録:川村薫、森美禮、山下千鶴
- 選曲:秋本彰
- 効果:原田千昭
- 撮影助手:臼木敏博
- 装置:江田豊
- 装飾:装美社
- 操演:野村正且
- 衣裳:東京衣裳
- 美粧:サン・メイク
- メークアップデザイン:トニー田中
- 造型協力:レインボー造型企画
- アクションクリエーター:岡田勝
- 現像:東映化学
- 協力:横浜シネマ、東通(システムマネージャー:峰沢和夫)
- 進行主任:井口喜一
- 制作担当:小貫綮子、鈴木勝政
- 資料担当:青柳誠(石森プロ)
- プロデューサー補:北崎広実
- 監督:加藤盟、田中秀夫、佐伯孚治
- 制作:フジテレビ、東映
主題歌
両曲を収録したEPレコードは、日本コロムビアより発売。なお、OP映像とED映像では、歌詞テロップは表示されなかった。
出演者
- てれもん - 高木政人
- てれもんの声 - 龍田直樹
- 林 トンボ - 伊藤環
- 林 アゲハ - 木ノ葉のこ
- 林 カブト - 佐渡稔
- サヤカ - 星めぐみ
- ラドン - 林義人
- 屋台のラーメン屋、フランケンシュタイン博士 - 市川勇
- 小俣/ザ・グレートデンキ - 斎藤晴彦
- 電気の神様 - 斎藤晴彦
放送リスト
放送日 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト |
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1985年 1月10日 |
1 | ザンゲの神様 クラッシュも真っ青!! | 浦沢義雄 | 加藤盟 | クラッシュギャルズ[8]、羽賀健二、ぶーちゃん小林[8]、ブッチー武者[8]、とんねるず[8] |
1月17日 | 2 | 正義の味方ザ・グレートデンキ誕生!! | 福岡翼[8]、本間淳子 | ||
1月24日 | 3 | 必殺! (秘)ストリップ銃あっちっち | 田中秀夫 | ||
1月31日 | 4 | 紙テープはスーパースターの夢を見る!! | 佐藤B作[8] | ||
2月7日 | 5 | 高見山直伝! 強い女の子に勝つ方法 | 加藤盟 | 高見山大五郎[注 6][8] | |
2月14日 | 6 | 恐怖の音声多重 総天然色カラーボーイ | 結城貢[8] | ||
2月28日 | 7 | 不良少女XYZ 積木くずしパニック!! | 田中秀夫 | ビートきよし[8] | |
3月7日 | 8 | トンボが初めて百点満点をとった日!! | |||
3月14日 | 9 | 逃げろや逃げろ!! ヒーローはつらい | 浦沢義雄 加藤盟 |
佐伯孚治 | |
3月21日 | 10 | 私は恋するフランケン | 水谷龍二 佐伯孚治 |
大友龍三郎 | |
3月28日 | 11 | 突然サヨナラ! いとしのテレビ | 浦沢義雄 | 加藤盟 |
映像ソフト
2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」にテレビシリーズの第1話が収録され、初めてソフト化された。
放送局
- フジテレビ(キー局):木曜19:30~20:00
- 関西テレビ:木曜19:30~20:00
- 東海テレビ:木曜19:30~20:00
- テレビ静岡:木曜19:30~20:00
- テレビ新広島:木曜19:30~20:00
- テレビ愛媛:木曜19:30~20:00
脚注
注釈
出典
- ^ a b 竹書房/イオン編 編『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日、177頁。ISBN 4-88475-874-9。C0076。
- ^ a b c 「ヒーローファイル TVオバケてれもんじゃ」『甦る!石ノ森ヒーローファイル』Gakken〈Gakken Mook〉、2013年9月10日、84頁。ISBN 978-4-05-610166-9。
- ^ 常識 2013, p. 152.
- ^ a b c d e f 全怪獣怪人 下 1990, p. 403
- ^ a b 全怪獣怪人 下 1990, p. 402
- ^ a b 常識 2013, p. 116
- ^ 常識 2013, p. 119.
- ^ a b c d e f g h i 常識 2013, p. 117
参考文献
- 『全怪獣怪人』 下巻、勁文社、1990年11月30日。ISBN 4-7669-1209-8。C0676。
- 『特撮ヒーローの常識 80年代篇』監修:東映、双葉社、2013年8月11日。ISBN 978-4-575-30558-6。
フジテレビ系 木曜19時台後半 | ||
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