1950年の読売ジャイアンツ

1950年の読売ジャイアンツ
成績
セントラル・リーグ3位 82勝54敗4分 勝率.603
本拠地
都市	東京都文京区
後楽園球場
球団組織
オーナー	正力松太郎
経営母体	読売新聞社
監督	水原茂
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1950年の読売ジャイアンツ（1950ねんのよみうりジャイアンツ）では、1950年における読売ジャイアンツの動向をまとめる。

概要

1950年の読売ジャイアンツは2リーグ制移行、水原茂監督の1年目のシーズンである。前年、シベリア抑留から復帰した水原を三原監督が起用しなかったことから、チーム内で三原に対する不満が生じ、いわゆる「三原監督排斥騒動」に発展した。チームはこの内紛を収拾するために水原を監督に就任させ、三原を総監督という名目だけの閑職に追いやった。前年優勝した巨人は2リーグ制移行に伴って創設された新球団に戦力を提供したものの、豊富な人材が残っていたことから、シーズン序盤は松竹・中日と首位争いをした。しかし、5月に大きく負け越し、上位2チームに離されるとそのまま3位でシーズンを終えた。

レギュラーシーズン

開幕オーダー 1 [二] 千葉茂 2 [遊] 山川喜作 3 [中] 青田昇 4 [一] 川上哲治 5 [三] 手塚明治 6 [右] 萩原寛 7 [左] 小松原博喜 8 [捕] 藤原鉄之助 9 [投] 藤本英雄

3月

• 14戦9勝4敗1分 勝率.692（首位中日に2.0差の3位）

4月

• 18戦13勝5敗 勝率.722（首位中日・松竹に2.5差の3位）

5月

• 17戦6勝11敗 勝率.353（首位松竹に8.0差の3位）

6月

• 16戦9勝5敗2分 勝率.643（首位松竹に6.5差の3位）

7月

• 18戦7勝10敗1分 勝率.412（首位松竹に11.5差の3位）

8月

• 18戦15勝3敗 勝率.833（首位松竹に10.5差の3位）

9月

• 14戦10勝4敗 勝率.714（首位松竹に10.5差の3位）

10月・11月

• 25戦13勝12敗 勝率.520（首位松竹に17.5差の3位）

結果

レギュラーシーズン

順位	球団	勝利	敗戦	引分	勝率	ゲーム差
優勝	松竹ロビンス	98	35	4	.737	-
2位	中日ドラゴンズ	89	44	4	.669	9.0
3位	読売ジャイアンツ	82	54	4	.603	17.5
4位	大阪タイガース	70	67	3	.511	30.0
5位	大洋ホエールズ	69	68	3	.503	31.0
6位	西日本パイレーツ	50	83	3	.376	48.5
7位	国鉄スワローズ	42	94	2	.309	57.5
8位	広島カープ	41	96	1	.299	59.0

個人成績

主な投手成績

• 色付きは規定投球回（180イニング）以上の選手
• 太字はリーグ最高

選手	登 板	先 発	完 投	完 封	無 四 球	勝 利	敗 戦	セ 丨 ブ	ホ 丨 ル ド	勝 率	打 者	投 球 回	被 安 打	被 本 塁 打	与 四 球	敬 遠	与 死 球	奪 三 振	暴 投	ボ 丨 ク	失 点	自 責 点	防 御 率	W H I P
/[[]]|

主な打撃成績

• 色付きは規定打席（打数300かつ試合数100）以上の選手
• 太字はリーグ最高

選手	試 合	打 席	打 数	得 点	安 打	二 塁 打	三 塁 打	本 塁 打	塁 打	打 点	盗 塁	盗 塁 死	犠 打	犠 飛	四 球	敬 遠	死 球	三 振	併 殺 打	打 率	出 塁 率	長 打 率	O P S
/[[]]|

できごと

• 6月28日 - 藤本英雄が対西日本戦（青森市営球場）で、NPB史上初の完全試合を達成、無安打無得点試合としては自身2度目となる通算22度目、2リーグ制以降では初。スコアは4対0

入団・退団

シーズン開幕前

本節では、前シーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。

入団 選手名 前所属 備考 投手 25 吉江英四郎 東映フライヤーズ 移籍 捕手 38 中村国雄 明大中野高 新入団 内野手 10 宇野光雄 新東宝 プロ復帰 27 加地健三郎 ライオン プロ復帰 45 太田敏彦 小城高 新入団 外野手 21 久保木清 大昭和製紙 新入団 44 吉田強 大村高 新入団

退団 選手名 去就 投手 川崎徳次 故郷の新球団・西鉄に移籍 緒方俊明 新球団・西日本に移籍 井上嘉弘 松竹に移籍 捕手 丸木重信 内野手 白石敏男 故郷の新球団・広島に移籍 田中資昭 新球団・大洋に移籍 外野手 中島治康 新球団・大洋に移籍 平山菊二 故郷の新球団・大洋に移籍 野草義輝 社会人野球・明治座に移籍 関山幹一郎

選手・スタッフ

背番号変更 別所毅彦 29→11 内藤博文 11→28

表彰選手

• ベストナイン：

千葉茂（二塁手、4年連続4度目）

青田昇（外野手、2年ぶり2度目）