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2020年2月15日 (土) 09:15時点における版

栗山駅
合同駅舎のため建物は大きいが駅部分はここのみ(2005年4月)
くりやま
Kuriyama
由仁 (5.1 km)
(4.2 km) 栗丘
地図
所在地 北海道夕張郡栗山町錦4丁目
北緯43度3分29.41秒 東経141度46分32.26秒 / 北緯43.0581694度 東経141.7756278度 / 43.0581694; 141.7756278座標: 北緯43度3分29.41秒 東経141度46分32.26秒 / 北緯43.0581694度 東経141.7756278度 / 43.0581694; 141.7756278
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 室蘭本線
キロ程 191.5 km(長万部起点)
電報略号 クリ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1893年明治26年)7月1日
備考 簡易委託駅
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栗山駅
くりやま
Kuriyama
中央農試前 (2.1 km)
(4.4 km) 角田
所属事業者 夕張鉄道
所属路線 夕張鉄道線
キロ程 23.0 km(野幌起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1926年大正15年)10月14日
廃止年月日 1975年昭和50年)4月1日
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栗山駅(くりやまえき)は、北海道夕張郡栗山町錦4丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線である。電報略号クリ。かつては急行「夕張」の停車駅だった。

かつては室蘭本線と夕張鉄道線が交叉する駅として賑わいを見せていた。現在も駅前にバスターミナルがあり、交通の要衝となっている。由仁駅から当駅まで複線だが当駅から岩見沢駅まで単線となっている(#その他も参照のこと)。

歴史

1976年の栗山駅と周囲1km×1.5km範囲。上が岩見沢方面。前年に廃止になったばかりの夕張鉄道の軌道跡がそのまま残されている。上端中央、室蘭本線から左上へ分岐していたのが野幌方面、下当駅裏より室蘭本線を跨ぐ形で右下へ向かっていたのが鹿ノ谷方面。
単式1面、島式2面の複合ホーム3面5線であったが、外側の島式1面2線が夕張鉄道用で、既に使用をやめている。室蘭本線側1・2番線間に中線と3番線外側に1本それぞれ待避用副本線を有している。駅裏側には仕分もしくは留置用側線が3本あり、そこから南側のコンクリート工場敷地に沿って引込み線が伸びている。駅舎横は岩見沢側と追分側の両面に双方向から4本ずつ貨物引込み線が引かれ、特に追分側の貨物ホームはかなり大きい。またこの為に単式ホームの岩見沢側は殆んど島状になっている。駅表追分側にある化学工場へも引込み線が伸び、保線用車両の待機線がこの線と本線との間に敷かれている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  • 1893年(明治26年)7月1日北海道炭礦鉄道の駅として開業。一般駅
  • 1901年(明治34年)
    • 1月12日:駅舎焼失。
    • 下期:駅舎新築。
  • 1906年(明治39年)10月1日:北海道炭礦鉄道の鉄道路線国有化により、官設鉄道に移管。
  • 1926年(大正15年)10月14日夕張鉄道が当駅から新夕張(後の夕張本町)を開業し接続駅となる。
  • 1930年(昭和5年)11月3日:夕張鉄道が野幌から当駅を開業し夕張鉄道線と室蘭本線の交叉点となる。
  • 1938年(昭和11年):北海道コンクリート製品工業(後に北海道ヒューム管を経て日本高圧コンクリート)栗山工場操業開始、専用線使用開始?[1]
  • 1937年(昭和12年):日本電気冶金(後の日本電工)栗山工場操業開始、専用線使用開始?[2]
  • 1952年(昭和27年)4月:夕張鉄道が旅客用気動車導入。
  • 1968年(昭和43年)
    • 時期不詳:複線化工事に合わせ夕張鉄道立体交差部改築[3]
    • 10月1日:新栗山トンネル完成、新線切り替え。由仁-当駅間複線化[3]
  • 1969年(昭和44年)
    • 7月15日:コンテナ基地設置[3]
    • 10月1日:当駅-栗丘間複線化[3]
  • 1973年(昭和48年)9月23日:駅裏連絡のための跨線人道橋(自由通路)設置[3]
  • 1974年(昭和49年)4月1日:夕張鉄道線が野幌 - 当駅で旅客営業を休止する。また同日に同線が北海道炭礦汽船に譲渡される。
  • 1975年(昭和50年)4月1日:夕張鉄道線野幌 - 鹿ノ谷間が正式に廃止となり、接続駅としての役目を終える。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:コンテナ取扱い廃止[3]
  • 1984年(昭和59年)
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
  • 2000年(平成12年)12月:くりやまカルチャープラザ「Eki」と合築の新駅舎が竣工。

駅構造

相対式ホーム2面2線をもつ地上駅

かつて夕張鉄道線と接続していた頃は3面5線をもち、1~3番線は室蘭本線、4~5番線は夕張鉄道線となっており、それぞれのホームは跨線橋で結ばれていた。夕張鉄道線の改札業務やきっぷの販売は国鉄へ委託されていた。島式ホーム2~3番線には待合室が設置され、同じく島式ホーム4~5番線にはそば、うどんスタンドが設置されていた。

夕張鉄道線廃止後、4~5番線ホームとそれに続く跨線橋は撤去されたものの、引き続き規模の大きい駅構内には貨車が多数留置されているなど活気が感じられる駅だったが、1980年代半ばに大半が撤去され、現在は必要最小限の設備を残されているのみである。1番線と2番線の間に中線があるが、使用されていない。また1980年代までは「のりかえ 野幌方面」という駅名標が3番線側に表示されたままとなっていた(ただしこの時点で3番線に発着する旅客列車はなかった)。夕張鉄道線等の線路があった西側は、日本高圧コンクリート工場の資材置き場などとなった。

かつての改札口はホームへの入場用と出場用に分かれており、ホームへの入場専用改札口は駅舎内に設置されていたが、出場専用改札口がホームから直接出場する構造だった。1984年の簡易委託化により、それまでの入場専用改札口が出入口となり、出場専用改札口は閉鎖された。同時に改札業務は行わなくなった。

駅舎は2000年(平成12年)に建て替えられ、町の交流施設「くりやまカルチャープラザEki」と合築した複合駅舎となったが、この時キヨスクが撤退した。旧来からの跨線橋は撤去され、駅東西の連絡橋を兼ねた新たな跨線橋が駅舎から反対側のホームにそのままのびている。駅舎内にはエレベータが設置され、段差もなく、設置されているトイレを含めてバリアフリー構造となっている(ただしホームは従前どおりの白線が敷かれているのみであり、黄色い点字ブロックの設置はされていない)。 また、2番線側から直接ホームへ出入りすることも可能となっている。

駅舎内にはコインロッカー(無料)が設置されている。

追分駅が管理し、栗山観光協会が受託する簡易委託駅。窓口ではJR線乗車券(栗山発の一部駅までに限る)、北海道中央バス乗車券(一部区間のみ)・定期券・回数券、夕鉄バス定期券・回数券、栗山町営バス定期券・回数券を取り扱う。窓口営業時間は8時00分から18時00分まで(土日は16時00分まで)。改札は実施していない。肉声によりJR線及びバス路線の案内放送が行われている。

のりば
番線 路線 方向 行先
1 室蘭本線 上り 苫小牧糸井方面
2 下り 岩見沢方面

利用状況

  • 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は189.0人[4]
  • 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は181.8人[5]
  • 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は174.2人[6]

駅周辺

駅前広場から駅前通商店街方面

周辺は栗山町の中心部である。

東口(駅舎側)
西口(駅裏手)

バス路線

栗山駅バス停 3番乗り場(奥:長沼町営バス、手前:栗山町営バス)

駅前広場はバスターミナルとして整備されている。かつては夕張鉄道バス停のみが設けられていたが、1980年代後半より長沼町営バス及び栗山町営バス北海道中央バス撤退による代替)、2000年12月より北海道中央バス(栗山ターミナル廃止によるバス停移転)の乗り入れが開始された。

路線は2019年4月1日現在

その他

修繕されず放棄されたトンネル(2005年4月)
  • 近隣に栗丘栗沢と「栗」の字が続くが、これはこの辺りに栗が多かったことに由来している。
  • 現在は由仁駅 - 当駅間が複線だが、かつては栗丘駅まで複線だった。1990年(平成2年)に当駅 - 栗丘駅間の下り線にある栗山トンネルが崩壊したため、旧上り線を用いた単線での運行となったが、トンネルはそのまま復旧されず放棄された(旧下り線は大部分で残存しており、車窓からも確認できる)。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
室蘭本線
由仁駅 - 栗山駅 - 栗丘駅

かつて存在した路線

夕張鉄道
夕張鉄道線(廃止)
中央農試前駅 - 栗山駅 - 角田駅

脚注

  1. ^ 昭和26年版全国専用線一覧にて0.2km。なお昭和58年版まで記載。
  2. ^ 昭和26年版全国専用線一覧にて0.5km。なお昭和58年版まで記載。
  3. ^ a b c d e f g 栗山町史 第2巻 平成3年3月発行。
  4. ^ "駅別乗車人員(2016)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 8 December 2017. p. 8. 2018年8月17日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年8月18日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明)
  5. ^ "室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 2 July 2018. p. 3. 2018年8月17日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年8月18日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明)
  6. ^ 室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  7. ^ 書籍『蒸気機関車完全名鑑 ビジュアル改訂版』(廣済堂ベストムック2011年1月発行)51ページより。
  8. ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)59ページより。
  9. ^ 町営バス時刻表 - 栗山町
  10. ^ 町営バス (長沼・栗山線) - 長沼町

関連項目

外部リンク