妖怪ハンター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

妖怪ハンター』(ようかいハンター)は、諸星大二郎漫画作品。別名『稗田礼二郎シリーズ』(ひえだれいじろうシリーズ)、『稗田礼二郎のフィールド・ノートより』など。

概要[編集]

諸星にとって初めての連載作品であり、『週刊少年ジャンプ』1974年37号から41号にかけて最初のシリーズ(狭義の「妖怪ハンター」)が連載された。同増刊1976年8月号に「生命の木」が掲載されて以後は、発表の場を集英社の『週刊ヤングジャンプ』『ベアーズクラブ』『ウルトラジャンプ』、講談社の『メフィスト』など、青年誌に移して断続的に作品を発表。2013年現在の最新作は『ウルトラジャンプ』にて2009年から不定期連載されている『妖怪ハンター 稗田の生徒たち』。

異端の考古学者、稗田礼二郎の活躍を描いた伝奇ロマン。日本各地の様々な場所をフィールドワークに訪れ、その地の歴史の裏側に隠された超次元的・超自然的な神秘を解き明かすという物語。ほぼ一話完結であるが、一つの大きなテーマが複数のエピソードを重ねて語られることもある。

妖怪ハンター』という題名は、『週刊少年ジャンプ』の連載時においての担当編集者の命名である。しかし、作中で所謂「妖怪」が登場する話は少なく、登場した場合においても主人公の稗田礼二郎がそれをハンターとして捕獲したり退治したりする訳ではない。「妖怪ハンター」という名称の由来としては「学生やマスコミがつけた稗田礼二郎のあだ名」という設定が第1作「黒い探究者」にて語られているが(後述)、実際には作中の誰かが彼を妖怪ハンターと呼ぶことは殆どない[1]

諸星自身はこの題名が気に入らなかったことを単行本でコメントしており、後年に雑誌で発表された作品の多くは『稗田礼二郎シリーズ』『稗田礼二郎のフィールド・ノートより』『稗田のモノ語り』などと言った別のシリーズタイトルがつけられているが、単行本や文庫でそれらが纏められる場合は『妖怪ハンター』のタイトルが冠せられることが多い。

月刊アフタヌーン」誌に掲載された読切『それは時には少女となりて』にて本シリーズの登場人物である大島潮と渚、「妖怪変化 京極堂トリビュート」に掲載された作品『描き損じのある妖怪絵巻』にて稗田が登場しているが、これらには『妖怪ハンター』のタイトルが単行本時にも冠されたことはない(両作とも、単行本『闇の鶯』に収録)。

あらすじ[編集]

もとはK大考古学教授であり、新進気鋭の考古学者として注目を集めていたが、古墳についての新説で日本考古学会を追放。野に下った稗田が出版した、「古墳の呪的文様」を読んだ少年から一通の手紙が届く…。(第1作「黒い探究者」)

登場人物[編集]

稗田 礼二郎(ひえだ れいじろう)
主人公にして、本作の語り部。元K大考古学教授。日本中の様々な「奇怪な事件」の研究を生業としており、幾つかの大学の客員教授や著述活動も行っている。異様な事例や奇怪な題材ばかりを研究対象に扱うことから、若い学生やマスコミから『妖怪ハンター』というアダ名がつけられている。
黒い長髪がトレードマーク。高校生当時の天木末加との会話で、20年来の髪型と語っている。その上でいつも黒いスーツに黒いネクタイという黒尽くめの出で立ちである。容貌はジュリーに似ていると噂されていた事もある。
年齢は不詳。1974年に作品が発表された当時から現代まで、明確に加齢の描写はされていない。作中の設定において、歳月が経過していない訳ではないのは、後述の天木未加などの描写から明らか。また『稗田のモノ語り』においては、中年的な容姿の研究者を君づけで呼んでおり、容姿には変化が無いが加齢はしていると解釈できる描写もある。
名前は『古事記』暗誦者の稗田阿礼から採られている。
他メディア展開された際に稗田を演じたのは、1991年の映画『妖怪ハンター ヒルコ』では沢田研二、2005年の映画『奇談』では阿部寛
天木 末加(あまぎ みか)
飛行機事故に出合ったことを切っ掛けに、不思議な力を身に付けた少女。『花咲爺論序説』で初登場。『天孫降臨』三部作などの「生命の種子」に関するエピソードにおいて重要な役割を果たす。『黄泉からの声』二部作でも第二章でゲスト的に出演している。
登場する度にリアルタイムに成長している数少ない登場人物でもある。
天木 薫(あまぎ かおる)
末加の兄。妹と共に登場することが多い。『天孫降臨』三部作では天の鹿児弓と天の羽々矢土蜘蛛を撃退するなど、主役的な活躍をする。
橘(たちばな)
在野の民俗学者。髭面で野性的な風貌をしている。稗田と同様に学会からは異端扱いされるような奇矯な学説を数多く唱えている。
不死を与える「生命の種子」を見つけることをライフワークにしており、幾つかのエピソードで稗田とフィールドワークを同行している。
連作シリーズ『天孫降臨』の第三章終盤にて死亡する。
瓜生 織江(うりゅう おりえ)
東京・西麻布の社長夫人。瓜生は結婚前の旧姓。故郷の山村を出て以後の自分の生活が無意味なものであったと思い、夫の死をきっかけに失踪し、故郷に戻り、当時男の子と一緒に遊んだ巨木を探す。彼女の正体は生命の木を代々祭る巫女:瓜子姫の家系であった。
天野 達雄(あまの たつお)
住所不定の前科者で、織江の夫を殺した犯人で、かつて織江が巨木の下で一緒に遊んでいた男の子。織江と時期を同じくして、故郷の山村に戻って来たが、巨木を見たいと思うと同時に怖れるという複雑な感情を抱く。彼の正体は「木に近づく者を殺す者」であり、稗田は瓜子姫に対するアマノジャクを演じる家系ではないかと、推測した。刑事に射殺されるが、実は彼はアマノジャク以外に、桃太郎の役目を持っていた。
瓜生と瓜生と一体化した天野の魂は「生命の木」(高木の神)と邂逅し、その後は行方不明。その後、川上から赤ん坊が流れてきて、「高木の神さんが授けてくれた」として老夫婦に拾われる(赤ん坊の性別が明らかでないので、「瓜子姫」なのか「桃太郎」なのかも不明)。
大島 潮(おおしま うしお)
西日本の海沿いの街「粟木」にすむ男子学生。奇妙な存在に憑依された渚を助ける為に奮闘する事が多い。
『うつぼ舟の女』で初登場。その時に知り合った稗田と文通をしていて、自分が遭遇した奇妙な事件のレポートを稗田に送っている。粟木を舞台にしたエピソードの多くは「潮から稗田への手紙の内容を紹介する」という形をとっており、稗田本人は出てこないことが多い。
初登場時は中学生だったが、『それは時には少女となりて』登場時には高校生となっている(渚も同様)。
渚(なぎさ)
潮の女友達。ポニーテールの活発な少女。奇妙な存在に憑依されやすい体質で、それが切っ掛けで危機に陥る事が多い。
赤井 貴信 (あかい たかのぶ)
稗田の後輩にあたる若い考古学者で助教授。幼い頃からの夢である「卑弥呼の墓の発掘」を夢見ている。
連作シリーズ『稗田のモノ語り』に登場。稗田とともに魔障ヶ岳の遺跡を調査しに行った時、「モノ」と遭遇。モノに「魔」という名をつける。それ以降、日本史を塗り替えるほどの考古学的大発見を繰り返すようになりマスコミの寵児となるが、捏造を疑う者もいた。
最後には、耳成山を卑弥呼の古墳と断定し(作中では奇行のように描写されているが、少なくとも耳成山が古墳だという説は実際に存在する)、たったひとりで掘り進めるうちに、心筋梗塞で死去する。その死後、赤井の発見は捏造の疑惑が高まる事になる。
赤井によって名付けられた「モノ」。赤井の助手の男性「黒田」、あるいは赤井の婚約者の女性を詐称して行動する。赤井のために「考古学的大発見」を捏造。赤井の死後は、稗田に対して「モノ」に名前をつけさせるべく、行動し、「モノ」に携帯電話を与える。
連作シリーズ『稗田のモノ語り』に登場。後述の信田や岩淵が命名した「モノ」よりも出番が多く、しかも最後までしぶとく生き残って行動を続けている。
信田 昭一 (しのだ しょういち)
修験道を志す中年男性。若い頃から「宗教オタク」で幾つかの新興宗教を巡るうちに修験道に辿り着いた。霊信院を名乗る。
連作シリーズ『稗田のモノ語り』に登場。魔障ヶ岳を通る古い行者道を踏破する道すがら、稗田を魔障ヶ岳の遺跡へ道案内した。その際に「モノ」と遭遇。モノに「神」という名をつける。それ以降「役行者のように神を使えるようになった」と称している。しかしながら、モノの力を修験道のイカサマとして用いて、羽黒山伏たちから「天狗山伏」と呼ばれた。また、モノが作り出した「天狗の宝器」を「弟子」に配布し、結果として弟子たちは病気が快癒したり、霊感を得たりするものの、奇怪な振る舞いをする者もおり、また弟子志願者が殺到するようになった。
岩淵 翔子 (いわぶち しょうこ)
旧家の末裔の若い女性。かつて「神上 嵩(こうがみ たかし)」というフリージャーナリストの恋人がいたが、イラクでテロに巻き込まれて死亡している。岩淵家の先祖は江戸時代に魔障ヶ谷から「天狗の宝器」を持ち帰り神通力を得たものの後に発狂したと伝えられている。
連作シリーズ『稗田のモノ語り』に登場。自宅の蔵から「天狗の宝器」を発見したことから、自らのルーツを探るために、魔障ヶ岳の遺跡を調査しにいった稗田に同行。その際に「モノ」と遭遇。モノにかつての恋人の名をつける。その後、「神上 嵩」そっくりの記憶喪失の男性が現れ彼女と同居するようになる。
岩田 狂天 (いわた きょうてん)
宗教団体「狂天騒神会」の主催。モヒカンサングラスという出で立ちで、説法をライブ会場でラップ調で行うという独特の手法で若者に人気を得ている。
信田から「天狗の宝器」を与えられ、「自分の神」とそれによる霊感を得た弟子のひとり。稗田にまとわりつく「モノ」も見る事ができ、また弟子と3人かかりであるが、赤井が名付けたモノ『魔』とも対抗できる能力を持つ。ただし「自分の神」が本物なのかどうか、そもそも本物の神とは何なのかに疑念を抱く(岩田の「自分の神」は作中では具体的に描写されないが、少なくとも「モノ」とは別の存在である)。結果、「モノ」の行く末に興味を持って独自の行動を取り、「モノ」を追う稗田と何度か邂逅する。
連作シリーズ『稗田のモノ語り』に登場。

用語[編集]

擬似生命
『週刊少年ジャンプ』連載時の最終エピソードである『死人帰り』で出てくるキーワード。人間の属する生命系統とは別の系統樹から生まれた存在であり、本質的に邪悪な怪物たちのこと。伝説の中に現れる様々な妖怪や怪物の正体がこの「擬似生命」だとしており、連載第一話『黒い探求者』に出てきた怪物「ヒルコ」も擬似生命の仲間だとしている。
現生命と擬似生命はともに、混沌とした原始地球において「何か」から生みだされたとされ、長い地球史の中で現生命が地上の支配種となり擬似生命は日陰者となった。二つの生命を生み出した「何か」は巨大な超生命体であり、それは日本のアメノミナカヌシ聖書エホバニュージーランドのイオ、ポリネシアのタナロマなど、あらゆる国の神話で原初の神とされている存在でもある。
擬似生命の生態や描写には作者が詳しいコズミック・ホラーの影響が垣間見え、後年の作品とは若干異なる趣きも持つ。また『死人帰り』は、作者本人も作品として不満足な出来だったという事で、単行本には掲載されず、文庫版の刊行時にはじめて収録された。
生命の種子
『花咲爺論序説』『幻の木』『川上より来たりて』『天孫降臨』三部作で言及されるアイテム。超自然的な存在である「生命の木」が作り出す種子であり、死んだものを生き返らしたり、何もないところから人間を生み出したりできる。
稗田は世界各地にある樹木信仰と「生命の木」の関わりについて独自の仮説を立てており、それの実証のために生命の木、そして生命の種子を追う中で、種子を狙ういくつかの勢力と命がけの争奪戦を繰り広げた。
なお、1976年に発表された『生命の木』のエピソードにも「生命の木」なるものが登場するが、このときは生命の種子に関する話が全くでてこないため、この「生命の木」が「生命の種子を宿す生命の木」と同一のものなのかは不明である。
粟木 (あわき)
西日本にある海沿いの街。漁業が盛んであり、海や漁業文化に根ざした伝承がいくつも伝わっている。『うつぼ舟の女』『海より来るもの』『六福神』『帰還』『鏡島』などのいくつものエピソードの舞台となっている。
粟木を舞台にした話では上述した大島潮と渚を主人公役として、蛭子うつぼ舟七福神補陀落渡海など海上他界に関する謎と不思議が語られる。
モノ
御霊山山系にある魔障ヶ岳の洞窟の奥底にいた存在。名前と形をもたず、名がつけられることでその名に応じた特性を持つ。稗田はモノに対して、折口信夫が分析した日本人の信仰対象の4種類「かみ」「おに」「たま」「もの」のうちの「もの」との関連性を見出している。なお折口は実際に「日本人のたましいはまなあである」という説を出している。
連作シリーズ『稗田のモノ語り』はこのモノについての物語であり、神の名をもつモノ、魔の名をもつモノ、人の名をもつモノ、名をつけられなかったモノが登場する。
天狗の宝器
鉄・石・土などが混じり合った奇妙な物体。『稗田のモノ語り』は、この物体について、赤井から稗田が相談を受け、魔障々岳に向かった事が発端となった。
稗田は最終的に、モノが外部と干渉した結果生み出されるものであり、物体そのものに何の意味も無いと推測した。赤井が名付けたモノ『魔』による考古学的発見の捏造も、作中で明確な描写は無いが、このモノが「天狗の宝器」を生み出すのと、同様の能力と思われる。一方で信田が名付けたモノ『神』が生み出した天狗の宝器は、それを貰った者が霊感を受けたり病気が治ったといわれるが、真偽は不明(ただし岩田に限っては、本物の霊感を得ている)。

エピソード一覧[編集]

  • 『黒い探求者』 - 「週刊少年ジャンプ」(集英社)1974年37号
  • 『赤い唇』 - 「週刊少年ジャンプ」1974年38号
  • 『死人帰り』 - 「週刊少年ジャンプ」1974年39-41号(全3回連載)
  • 『生命の木』 - 「週刊少年ジャンプ 増刊」1976年8月号
  • 『闇の中の仮面の顔』 - 「妖怪ハンター」単行本書き下ろし(1978年集英社発行)
  • 『海竜祭の夜』 - 「週刊ヤングジャンプ」(集英社)1982年9号
  • 『ヒトニグサ』 - 「週刊ヤングジャンプ」1982年39号
  • 『花咲爺論序説』 - 「週刊ヤングジャンプ」1985年39号
  • 『幻の木』 - 「ヤングジャンプグレート 青春号」1987年Vol.6
  • 『川上より来たりて』 - 「月刊ベアーズクラブ」(集英社)1988年7月号
  • 『闇の客人』 - 「YJベアーズクラブ」1990年1月号   
  • 『天神さま』 - 「月刊ベアーズクラブ」1990年7月-8月号(全2回連載)
  • 『天孫降臨 第一章「大樹伝説」』 - 「月刊ベアーズクラブ」1990年12月号
  • 『天孫降臨 第二章「樹海にて」』 - 「月刊ベアーズクラブ」 1991年1月号
  • 『天孫降臨 第三章「若日子復活」』 - 「YJベアーズ」1991年夏の号
  • 『うつぼ舟の女』 - 「ヤンジャンベアーズ」1991年冬の号、1992年春の号、1992年夏の号、1992年秋の号(全4回連載)
  • 『蟻地獄』 - 「YJベアーズ」1992年冬号、1993年春号(全2回連載)
  • 『黄泉からの声 第一章「井戸のまわりで」』 - 「月刊ベアーズクラブ」1993年8月号、1993年10月号(全2回連載)
  • 『黄泉からの声 第二章「黄泉からの声」』 - 「月刊ベアーズクラブ」1993年12月号
  • 『海より来るもの』 - 「月刊ベアーズクラブ」1994年2月号
  • 『産女の来る夜』 - 「月刊ベアーズクラブ」1994年8月号
  • 『六福神』 - 「ウルトラジャンプ」(集英社)1995年1号
  • 『帰還』 - 「ウルトラジャンプ」1995年2号
  • 『鏡島』 - 「ウルトラジャンプ 」1995年6号
  • 『淵の女』 - 「ウルトラジャンプ」1995年10号 
  • 『稗田のモノ語り(一)「魔障ヶ岳」』 - 「メフィスト」(講談社)2003年5月号
  • 『稗田のモノ語り(二)「魔所」』 - 「メフィスト」2003年9月号
  • 『稗田のモノ語り(三)「逢魔が時」』 - 「メフィスト」2004年1月号
  • 『稗田のモノ語り(四)「神をつれた男」』 - 「メフィスト」2004年5月号
  • 『稗田のモノ語り(五)「苧環」』 - 「メフィスト」2004年9月号
  • 『稗田のモノ語り(六)「名を付けなかった男」』 - 「メフィスト」2005年1月号
  • 『稗田のモノ語り(七)「再び魔障ヶ岳へ」』 - 「メフィスト」2005年5月号
  • 『書き損じのある妖怪絵巻』 - 「妖怪変化 京極トリビュート」2007年

単行本[編集]

  • 妖怪ハンター(1978年7月、ジャンプスーパーコミックス、集英社) - ウルトラジャンプ2014年3月号付録として復刻
  • 海竜祭の夜 -妖怪ハンター-(1988年7月、ジャンプスーパーエース、集英社)ISBN 9784420137041
  • 天孫降臨 -妖怪ハンター-(1993年2月、ヤングジャンプ・コミックス、集英社)ISBN 9784088750101
  • 黄泉からの声 -妖怪ハンター-(1994年7月、ヤングジャンプ・コミックス、集英社)ISBN 9784088750408
  • 六福神 -妖怪ハンター-(1998年12月、ヤングジャンプ・コミックスウルトラ、集英社)ISBN 9784088757193
  • 妖怪ハンター (地の巻・天の巻・水の巻)(2005年11月-12月、集英社文庫、集英社)ISBN 9784086183901 他 - 『稗田のモノ語り』を除く2005年までの全作品を収録
  • 稗田のモノ語り 魔障ケ岳 妖怪ハンター (2005年11月、KCデラックス、講談社)ISBN 9784063720600
  • 闇の鴬 (2009年4月、KCデラックス、講談社)ISBN 9784063756999 - 『書き損じのある妖怪絵巻』収録

リメイク漫画[編集]

月刊コミック@バンチ』(新潮社)2011年3月号(創刊号)から4月号にかけて、井上淳哉の作画で「闇の客人」のリメイク『妖怪HUNTER〜闇の客人〜』が掲載された。

  1. 妖怪HUNTER (2011年7月8日、バンチコミックス、新潮社) ISBN 9784107716248

映画[編集]

1991年松竹富士より『ヒルコ/妖怪ハンター』として映画化されている。

また2005年に、シリーズの一作「生命の木」を原作とした映画『奇談』も公開された。

『ヒルコ/妖怪ハンター』[編集]

ヒルコ/妖怪ハンター
監督 塚本晋也
脚本 塚本晋也
原作 諸星大二郎
出演者 沢田研二
工藤正貴
上野めぐみ
音楽 梅垣達志
製作会社 セディック
配給 松竹富士
公開 1991年5月11日
製作国 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

ストーリーは原作の「海竜祭の夜」に「黒い探求者」「赤い唇」の要素を加えている[2]。『鉄男』で注目された塚本晋也の初となる35ミリ映画作品[2]

ヒルコの造形は、『遊星からの物体X』(1982年)でのロブ・ボッティンによる特殊メイクのパロディとなっている[2]

主演の沢田研二は本作で新境地を開いたと評価されている[2]

脚注[編集]

  1. ^ 実際に作中で「妖怪ハンター」と表記されたのは、シリーズを通しても「黒い探究者」の冒頭でテロップされた時と、「稗田のモノ語り」にて記者に呼ばれた時の計2回のみ。井上淳哉作画のリメイク『妖怪HUNTER〜闇の客人〜』では、学生たちが陰口の類いとして稗田の事を妖怪ハンターと呼んでおり、稗田自身も不名誉なあだ名として嫌っている。
  2. ^ a b c d 石井博士ほか 『日本特撮・幻想映画全集』 勁文社、1997年、343頁。ISBN 4766927060

関連項目[編集]

  • 生命の木
  • 栞と紙魚子 - 同作者による別作品。作中で二回ほど『妖怪ハンター』のパロディを行っている。