虚舟

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虚舟(うつろぶね)とは茨城県大洗町北茨城市とも語られる)沖の太平洋に突如現れたとされる、江戸時代における伝説の舟である。

長橋亦次郎の描いた虚舟

概要[編集]

兎園小説』(1825年刊行・江戸の文人や好事家の集まり「兎園会」「耽奇会」で語られた奇談・怪談を、会員の一人曲亭馬琴がまとめたもの)に『虚舟の蛮女』との題で図版とともに収録され今に知られているほか、兎園会会員だった国学者・屋代弘賢の『弘賢随筆』にも図版がある。

その虚舟はから流れて漂着したが人々に恐れられ、再び海に流されてしまったという。空飛ぶ円盤の江戸時代的表現ではないかとされているが、虚舟が「動力を持っていた」、もしくは「空を飛んだ」等、読み取れる資料は存在しない。

虚舟の様子[編集]

  • 虚舟は鉄でできており、窓があり(ガラスが張られている?)丸っこい形をしている。
  • 虚舟には文字のようなものがかかれている。
  • 中には異国の女性が乗っており、箱をもっている。

解説[編集]

虚舟の解釈に関しては、下記のような説がある。

  1. 空飛ぶ円盤UFO)説
  2. 謎の潜水物体
  3. ヨーロッパからやって来た女性説
  4. 謎の神伝説
  5. ただ単に語られた
  6. 創作、または伝聞を大幅に脚色したもの

中央公論社より1955年9月5日に発行された折口信夫全集』第三巻に収録されている「霊魂の話」『民俗学』第一巻第三号(郷土研究会講演 1929年9月)にて、折口信夫柳田國男のうつぼ舟、かがみの舟に対する考察が記載されている。 うつぼ舟、かがみの舟は、「たまのいれもの」、つまり「神の乗り物」である。かがみの舟は、荒ぶる常世浪を掻き分けて本土に到着したと伝わっていることから潜水艇のようなものであったのではないか、と柳田國男は語っている。 また、折口信夫は、うつぼ舟は、他界から来た神がこの世の姿になるまでの間入っている必要があるため「いれもの」のような形になっていると説いてる。[1]

関連書籍[編集]

資料[編集]

  • 『鶯宿雑記』14巻「常陸国うつろ船流れし事」駒井乗邨,1815年頃?
  • 『兎園小説』「うつろ舟の蛮女」曲亭馬琴,1825年
  • 『弘賢随筆』屋代弘賢,1825年
  • 『梅の塵』「空船の事」長橋亦次郎,1844年
  • 『漂流紀集』「小笠原越中守知行所着舟」1835年以降?

研究書[編集]

虚舟を題材としたフィクション[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『折口信夫全集』第三巻261頁―266頁(中央公論社 1955年9月5日発行) 

外部リンク[編集]