井原鉄道井原線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
井原線
井原線で使用されるIRT355形
井原線で使用されるIRT355形
路線総延長 41.7 km
軌間 1067 mm
電圧 総社 - 清音間:
1500 V 架空電車線方式直流
最高速度 110 km/h

井原線(いばらせん)は、岡山県総社市総社駅から同市の清音駅を経て広島県福山市神辺町神辺駅に至る井原鉄道鉄道路線である。

このうち総社駅 - 清音駅間は、西日本旅客鉄道(JR西日本)伯備線との共用区間で、両線に属する重複区間ともなっている。

路線データ[編集]

運転[編集]

基本的に、総社・清音 - 神辺間の各駅停車のみの運転であるが、車両基地のある早雲の里荏原駅や井原駅折り返しの区間列車も設定されていて、毎時1 - 2本程度が運行されている。神辺側では一部の列車がJR福塩線に乗り入れ、福山駅まで直通運転される。

車両[編集]

  • IRT355形 - タイプによって、0番台(基本番台)、100番台、200番台に分けられる。

歴史[編集]

1913年(大正2年)11月17日に井笠鉄道が笠岡 - 北川 - 井原間の本線を開業以来、北川 - 矢掛間の矢掛線、井原 - 神辺間の神辺線の各軽便鉄道路線を運営していた。一方の日本国有鉄道(国鉄)は倉敷 - 清音 - 矢掛間のバス路線を運行し、また吉備線の延伸路線として総社 - 井原 - 神辺間を結ぶ井原線を計画していた。

1966年(昭和41年)5月14日に国鉄井原線の起工式がおこなわれ国鉄新線として工事着手。起工に合わせるように1967年(昭和42年)に井笠鉄道の神辺線・矢掛線が、1971年(昭和46年)に本線が廃止となった。井笠鉄道の線路跡は日本鉄道建設公団に買収され活用されることになった。

1980年(昭和55年)国鉄再建法施行により国鉄井原線は建設中止となった。

国鉄井原線の建設中止の後、1986年(昭和61年)に「井原鉄道」が岡山・広島県と周辺自治体が中心になり設立され、すでに完成していた高架線や路盤を利用し工事が再開された。再開にあたり、総社 - 清音 - 吉備真備間は、総社市西部の交通網が脆弱なこと、真備町西部は清音駅利用エリアであること、真備町と地域的な繋がりが深いが直通交通機関が無いこと、また大規模な団地・企業団地が造成されることなどを理由に総社市西部を大回りで通す案も検討されたが採用されなかった。

1998年(平成10年)6月30日にレール締結式がおこなわれた。

1999年(平成11年)1月11日に井原線総社 - 清音 - 神辺間が開業。最初の営業列車の出発式は11時11分11秒と、年(和暦)、月、日、時、分、秒にすべて“1”が揃った時におこなわれた。

倉敷 - 清音 - 矢掛間のバス路線は西日本旅客鉄道(JR西日本)を経て中国ジェイアールバスへ承継され、井原鉄道井原線の開業に伴い、開業翌日の1月12日に井笠鉄道バスへ移管されたが、同社廃業により2012年10月31日をもって廃止された。

年表[編集]

  • 1999年(平成11年)1月11日 - 総社 - 神辺間が開業。
  • 2003年(平成15年)10月1日 - 総社駅乗り入れ列車を削減。
  • 2010年(平成22年)
  • 2012年(平成24年)4月1日 - 井原鉄道の神辺駅を無人化。
  • 2014年(平成26年)8月1日 - 井原鉄道の神辺駅を再有人化[2][3]

駅一覧・接続路線[編集]

  • 線路 … ∥:複線区間、◇・|:単線区間(◇は列車交換可能)、∨:ここより下は単線
  • 総社駅 - 清音駅間は西日本旅客鉄道(JR西日本)伯備線との共用区間。
駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 線路 所在地
総社駅 - 0.0 西日本旅客鉄道:伯備線吉備線 岡山県 総社市
清音駅 3.4 3.4 西日本旅客鉄道:伯備線
川辺宿駅 2.6 6.0   倉敷市
吉備真備駅 2.2 8.2  
備中呉妹駅 2.9 11.1  
三谷駅 4.0 15.1   小田郡矢掛町
矢掛駅 3.1 18.2  
小田駅 5.2 23.4  
早雲の里荏原駅 3.4 26.8   井原市
井原駅 3.7 30.5  
いずえ駅 1.8 32.3  
子守唄の里高屋駅 1.8 34.1  
御領駅 3.5 37.6   広島県 福山市
湯野駅 1.9 39.5  
神辺駅 2.2 41.7 西日本旅客鉄道:福塩線 [注 1]

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ 井原鉄道の行き止まりホームは単式だが、JR福塩線のホームに乗り入れる場合は列車交換可能。

出典[編集]

  1. ^ 深坂勝彦 (2010年3月4日). “井原鉄道がダイヤ改定”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 34 
  2. ^ “8月から神辺駅を再び有人化 井原鉄道、利用者増に対応”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2014年7月24日). http://www.sanyonews.jp/article/46177/1/ 2014年8月14日閲覧。 
  3. ^ 草町義和 (2014年7月27日). “井原鉄道の神辺駅、8月から再び有人化”. Response. (イード). http://response.jp/article/2014/07/27/228598.html 2014年8月14日閲覧。 

関連項目[編集]