ヴィレッジヴァンガード (書籍・雑貨店)

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株式会社ヴィレッジヴァンガード
コーポレーション
Village Vanguard Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報
東証JQ 2769 2003年4月10日上場
略称 ヴィレヴァン、ヴィレッジ、VV、ビレバン
本社所在地 日本の旗 日本
郵便番号:465-0025
名古屋市名東区上社1丁目901番地
設立 1998年平成10年)5月13日
業種 小売業
事業内容 雑貨、書籍、CD等の販売
代表者 代表取締役会長 菊地敬一
資本金 22億4248万9千円
2013年5月31日現在)
発行済株式総数 76,936株
売上高 単体 377億58百万円
連結 437億65百万円
(2013年5月期)
純資産 単体 128億09万円
連結 133億00百万円
(2013年5月期)
総資産 単体 246億39万円
連結 280億71百万円
(2013年5月期)
従業員数 単体 363名、連結 585名
(2013年5月31日現在)
決算期 5月31日
主要株主

菊地 敬一23.10%
日本トラスティ・サービス信託銀行(株)(信託口) 6.02%
菊地 真紀子 5.61%
日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 5.27%

(2012年5月31日現在)
主要子会社 株式会社チチカカ 100%
株式会社Village Vanguard Webbed 100%
外部リンク http://www.village-v.co.jp/
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ヴィレッジヴァンガード (Village Vanguard) とは、愛知県名古屋市に本社を置く株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション (Village Vanguard Co., Ltd.[1]) によって展開されている複合型書店である。JASDAQに上場。略称は「ヴィレヴァン」「ヴィレッジ」。

図書カード取扱い書店であり、書籍以外でも図書カードでの会計が可能である。

概要[編集]

「遊べる本屋」を自称する複合型書店。1号店は1986年昭和61年)11月に創業者であり現社長の菊地敬一が「自分が客だったら」という発想で愛知県名古屋市天白区で開店[2]。旧来の書店の常識にとらわれない店舗の雰囲気が若者の人気を得て1990年代後半から急成長し、2003年平成15年)4月10日JASDAQ上場。2008年(平成20年)には直営、FC、関連店舗を合わせ264店舗を有する企業に成長する。中国企業と合弁会社を設立し、2009年(平成21年)11月には香港に出店した[3]。現在では、2014年3月16日に和歌山県初の店舗がイオンモール和歌山に出店。2014年03月20日には山形県初の店舗がイオンモール天童に出店。これにより、全都道府県に出店した。2014年(平成26年)3月5日時点では、422店舗。

2001年3月から2008年8月まで90か月連続増収を記録し、「POSなし、値引き販売なしで成長を続ける企業」として注目を浴びる[4]。その後、売上は鈍化し100店舗以上が閉店、2012年5月からはPOSシステムが導入された。[5]

特徴[編集]

店舗[編集]

一般的な店舗外観
ロードサイド型の店舗(隼人店・鹿児島県)

書籍以外にも幅広い雑貨を扱う複合型書店。売れ筋商品と共に趣味性の高い商品を中心に扱う。商品は担当者の裁量による装飾的な陳列をされ、各店舗ごとに異なったレイアウトになっている。後述するPOPや陳列方法で来店意欲を高めている。下北沢店や吉祥寺店などはサブカルチャー殿堂のような佇まいで、ヴィレッジを象徴する店舗と言われる。現在はショッピングモールを中心にテナント出店を進めている。

特徴的な仕入れ法[編集]

かつては「POS無し、値引きなし」を標榜し、担当者の経験を頼りに仕入れを行い、大量仕入れによる値引きは行われないという方式が取られていた。2012年5月からはPOSシステムが導入され、店舗ごとの販売データをマーケティングに活用している。[6]

書籍[編集]

書籍販売が主業ではあるが、売上げの割合では多くない。店舗にもよるが、書籍は全売上げの3割[7]までに留まっている。一般的な書店と違い、新刊、雑誌の類を極力置かず、各部門の担当者の嗜好による仕入れが行われ、「遊べる本屋」を体現する一面となっている[8]サンクチュアリ出版幻冬舎、いろは出版等の大手出版社以外の書籍が多く扱われる傾向がある。通常の書店と同じく、取り寄せ注文が可能。

雑貨[編集]

CDを含めた雑貨は、全売上げの7割以上を占める重要な取り扱い商品である。加えて、書籍とは違い粗利率が高い商品も多く、一般的な書籍専門店よりも収益性が高い要因ともなっている。

インテリア、アパレル、食料品、玩具などの雑貨を扱い、幼児から高齢者まで幅広い顧客へ普段見る事の無い商品を提供する。取り扱う商品は、高級嗜好よりもキッチュな物を売りにしているものが多い。

POP[編集]

黄色地に緑色の縁取り、右下にロゴマークの入った専用の用紙に描かれ、オレンジ色のアンダーラインが引かれた独特のユーモラスな文章で商品の特徴を端的に説明する。このPOPはヴィレッジの最も特徴的な一面であり、商品を高く評価するものから逆にdisるものなどさまざまで非常に人気がある。提示される内容は製造元・販売元の公式な表示ではなく、商品を見た担当者の印象に基づく。

新業態[編集]

ヴィレッジヴァンガードダイナー[編集]

業態の多角化を企図して、2003年平成15年)2月に飲食店事業に参入[9]東京都杉並区阿佐ケ谷駅前にハンバーガーショップ「ヴィレッジヴァンガードダイナー」1号店をオープン。2013年(平成25年)1月現在、阿佐ヶ谷吉祥寺荻窪西荻窪代田町田越谷レイクタウン横浜千葉の計9店舗がある。また、千葉パルコには、自家製ハンバーガー及びタコライス専門の「ホームクッキンヴィレッジヴァンガード」をオープンさせている。

new style[編集]

アパレル、時計、雑貨等の店舗。 大人になっても遊びたい!!

QK[編集]

2006年(平成18年)3月に子供向け絵本・玩具・DVDや母親向け育児書などを組み合わせたファミリー層向けの新業態の店舗「QK」をイオンナゴヤドーム前ショッピングセンター(現・イオンモールナゴヤドーム前)に開店。

ヴィンテージヴァンガード[編集]

2012年(平成24年)9月15日に、主に「売れ残り品」や「仕入れたのにほとんど売れなかった商品」を格安で販売するアウトレット店舗「ヴィンテージヴァンガード」(VINTAGE VANGUARD)をイオンモール名古屋みなとに開店。

チチカカ[編集]

株式会社チチカカにより、中南米やアジア各国の民芸品や雑貨の販売と、これらの地域の衣服デザインを日本向けにアレンジしたオリジナル衣料雑貨の製造・販売を手掛けている。2007年5月グループ入り。

ヴィレッジ不動産[編集]

2013年(平成25年)5月7日に「インターネットで僕らが本当に住みたい部屋を探せるようにする」をコンセプトに、一般の不動産サイトでは発見できない、エッジの効いた変わった物件を紹介するサイト「ヴィレッジ不動産」を5月7日に公開した。

株式会社Village Vanguard Webbedによって運営されている。

関連書籍[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ (株)ヴィレッジヴァンガードコーポレーション第24期有価証券報告書
  2. ^ 「ヴィレッジヴァンガードコーポレーション、書籍・雑貨販売(新進気鋭)」 日本経済新聞2005年5月2日朝刊、11ページ
  3. ^ 「ヴィレッジヴァンガード、海外1号店、11月にも香港に。」日本経済新聞2009年8月15日朝刊、10ページ
  4. ^ 「ヴィレッジヴァンガード、9月1.4%減、増収90ヵ月で途切れる。」 日本経済新聞2008年10月4日地方経済面(中部)、7ページ
  5. ^ ヴィレッジヴァンガードコーポがPOS戦略で個性化、全390店に導入へ 中部経済新聞 2012年 8月11日 [1]
  6. ^ ヴィレッジヴァンガードコーポがPOS戦略で個性化、全390店に導入へ 中部経済新聞 2012年 8月11日 [2]
  7. ^ 2007年5月期で、18.3%、2008年5月期で15.6%、2009年5月期で13.5%といった具合に現在では3割以下となっている。
  8. ^ 「ユニークな品ぞろえの書店、ヴィレッジヴァンガード――文句があるか(異能経営)」 日経流通新聞1999年9月28日、28ページ
  9. ^ 「ヴィレッジV、不況でも健闘――現場に裁量、創意工夫導く(マネジメントスキル)」 日経産業新聞2009年3月12日、20ページ
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外部リンク[編集]