バーク

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バーク(海王丸)

バーク: barque, barc, bark)は、帆船の1種である。

言葉の由来[編集]

barcという言葉はケルト語から来ていると考えられる。英語に採用された形はおそらくアイルランド語barkからであり、フランス語ではこれもおそらくガリア語bargeおよびbarqueからである。イギリスではノルマン征服後のフランス語の影響で、両方の言葉を使うようになった。ただし、現代での語の意味は同じではない。19世紀より前のbarge は、沿海や内海の小さな船を指した。少し遅れてbarkが下記に記すように独特の帆装を持つ帆船を表すようになった。19世紀半ばのイギリスでは、綴りがフランス語のbarqueに変わった。フランシス・ベーコン1605年に既にこの綴りを使っている。

バークの形状[編集]

バークの帆装図
バークの帆装図(概念)

18世紀イギリス王室海軍がそれまでのどの分類にも属さない船にbarkを使った。ジェームズ・クックの助言を容れて海軍は石炭運搬船を購入し探検用に転用した。その船がエンデバーでありシップ型帆装で平らに切り立った船首と船尾全面に窓がある船に改装された。

18世紀の終りまでに、barque(アメリカではしばしばbark)は特殊な型の艤装を施した船を指すようになった。この船には3本(あるいはそれ以上)のマストがあり、最後尾のマストに縦帆が、他のマストには横帆がある。保存状態の良い商業用バークは、1878年に建造されたフォールズ・オブ・クライド(Falls of Clyde)であり、現在はホノルルの展示船として保存されている。他の保存状態の良いバークはポマーンであり、建造時の状態を保つ唯一のウィンドジャマーである。その母港はフィンランドオーランド諸島マリエハムンであり、海事博物館となっている。アメリカ沿岸警備隊は操船可能なバークを保有している。この船は1936年ドイツで建造され、戦争の賠償としてアメリカに渡り、イーグル(Eagle)と命名されてコネチカット州ニューロンドンにある沿岸警備隊学校の練習船として使われている。活躍している帆船の中で世界で一番古いものは、1863年に建造されたスター・オブ・インディア(Star of India)であり、全ての帆が横帆であったが、1901年にバークに改装された。日本の航海練習船海王丸日本丸もバークに分類される。

用途[編集]

この帆装の長所は、他の同様な船あるいはブリッグ(横帆の2本マストの帆船)と比較して船員が少なくてすむ(従って運転費用が安価)ことである。逆に言えば、より多くの乗組員を訓練するには向いていない。

バークの例[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]