サイモン・ニューカム

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サイモン・ニューカム

サイモン・ニューカムSimon Newcomb1835年3月12日 - 1909年7月11日)は、アメリカ合衆国天文学者数学者である。天体力学の分野で功績のある天文学者で、一般読者向けの多くの啓蒙書の著者、初期のSFの作者でもあり、経済学に関する著書もある。

経歴[編集]

カナダノバスコシア州に教師の息子に生まれる。貧しく教育を受けていないが、独学で数学、物理を学びアメリカ合衆国メリーランド州の郡の学校教師になった。1857年天文航法に使われる航海歴を発行するアメリカ海事局?(Nautical Almanac Office)の計算係として雇われ、そのころハーバード大学のローレンス科学学校を卒業した。ちょうど南北戦争が始まろうとする時で、南部同盟に同情する海軍の軍人が職場を去ったおかげもあって、アメリカ海軍天文台の数学、天文学の教授の地位を占めることができた。惑星の位置の計測や惑星運動の理論の研究を行った。1875年からハーバード大学天文台の所長、1884年からジョンズ・ホプキンス大学の数学と天文学の教授になった。

業績[編集]

ニューカムは航海暦(en:Nautical almanac)を編纂し惑星と月の正確な運行表を制作した。イブン・ユーヌスらの古い観測記録の月の運動に見られるずれの原因が地球の自転が少しずつ遅くなってきたためであることを指摘した。

その他[編集]

航空史においては、「機械が飛ぶことは科学的に不可能」と述べた科学者としてニューカムは語られることになった。ライト兄弟の飛ぶ1年半ほど前の1902年に“Flight by machines heavier than air is unpractical and insignificant, if not utterly impossible. ”と述べた。

初期のSF小説作家としては1900年の『His wisdom the defender』や、日本で黒岩涙香によって訳され萬朝報に連載された破滅SF『暗黒星』 (The End of the World) などがある。

賞・叙勲等[編集]

命名

  • 小惑星:(855) Newcombia
  • 月のクレータ

出典[編集]

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  1. ^ a b Newcomb; Simon (1835 - 1909)” (英語). Library and Archive catalogue. The Royal Society. 2012年3月20日閲覧。