エクストリーム・メタル

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エクストリーム・メタル(Extreme Metal)とは、 1980年代以降発達してきた一部のヘヴィメタルのサブジャンルを包括的に表現した言葉である。主にスラッシュメタルデスメタルブラックメタルドゥームメタル、またはそれらと関連の深い音楽性を持つグループにおいて定義される。

定義[編集]

以下の要素を備える音楽に対して用いられる。

  • 攻撃的で、速いテンポで演奏され、音作りが他のメタルのサブジャンルのものより重々しい楽曲。
  • ダークで、ショッキングな内容(殺人、戦争、悪魔崇拝、自殺、性倒錯など)を扱う歌詞。
  • デスヴォイスを用いたボーカルスタイル
  • コープスペイントや、悪魔的・オカルト的なイメージを持つステージパフォーマンス。

特徴[編集]

構成[編集]

元来ヘヴィメタルは他のロックのジャンルに比べ、大音量で激しく、攻撃的であるのが特徴だが、根底にあるハーモニー、メロディ、リズムといった要素はポップ・ミュージックのそれと近いものがある。しかし、エクストリーム・メタルにおいてそれはごく限られていたり、完全に無視されることすらある。もちろんコード進行はエクストリーム・メタルにおいても重要なものだが、楽曲のメロディアスさが重視されることはまれである。

ボーカル[編集]

エクストーリーム・メタルの最もわかりやすい特徴はボーカルである。歌唱法はがなりたてるもの、獣のような低音のうなり声を上げるもの(デスメタル)、 高音の金切り声で叫ぶもの(ブラックメタルで顕著)など様々である。

テンポ[編集]

エクストリーム・メタルはその並外れたテンポによっても特色付けられる。スラッシュメタル、デスメタル、ブラックメタルではBPM300を超えるような楽曲が作られる事もしばしばである。このようなテンポに合わせてドラマーはツーバスやツイン・ペダルを用いるが、シングル・ペダルにこだわる者もいる。逆にフューネラル・ドゥームやドローン・ドゥームでは、これでもかと言わんばかりに遅い曲が作られる。

ギター[編集]

歪みが激しくて音圧が厚い、または耳をつんざくような刺激的なサウンドが好まれる。スラッシュメタルやブラックメタルではレギュラー・チューニングか半音下げ程度が一般的であるが、デスメタルやドゥームメタルでは、それ以上のダウン・チューニングも頻繁に行われる。他のメタルのサブジャンルよりリフを重視し、ギターソロはそれほど重要なものとされない傾向もある。

歴史[編集]

1970年代末以降、モーターヘッドや、NWOBHMの流れの中のアイアン・メイデンなど、パンク・ロックの激しいサウンドに直接または間接的に影響されたバンドは存在した。その中でも、速く攻撃的で悪魔的なイメージを持つバンドとして、当時のメタルシーンの中で際立っていたヴェノムがエクストリーム・メタルの源流となった。 なお、彼らが用いた悪魔的なステージネームはその後のブラック・メタルバンドたちにも影響を与える事になる。

1980年代前半からはアンダーグラウンドでハードコア・パンクの過激さから強く影響されたメタリカアンスラックススレイヤーなどによる、スラッシュメタルシーンが誕生。のちにそれらのバンド、そしてスラッシュメタル自体がオーバーグラウンドへと浮上し、エクストリーム・メタルの認知度が高まった。

80年代半ばからはシーンの細分化も進み、ブラスト・ビートやダウンチューニングを特徴とするデスメタルバンドや、グラインドコアバンドが登場するようになる。1990年代初めには、ノルウェーのシーンを中心にブラックメタルが発展するが、放火や殺人といった犯罪行為で世間の注目を集めてしまう。しかしその後もエクストリーム・メタルは各ジャンルごと発展を続け、クロスオーヴァーしたものも生まれている。(カオティック・ハードコア、ブラッケンド・デスメタル、フューネラル・ブラック・ドゥームなど)

エクストリーム・メタルに属するジャンル[編集]