コープス・ペイント

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Høst (トーケ

コープス・ペイント (Corpse PaintCorpsepaint)は、顔を白と黒に塗る化粧のことである。主にブラックメタルで用いられ、ライブやバンド写真で使われる。この化粧の目的は、ミュージシャンを非人間、もしくは死体や悪魔のように見せることである。

コープス・ペイントでは、からにかけてを白く塗り、目の周りや口の周りを黒く塗ることが多い。更に、しばしば、本物か偽物かを問わず、が併せて塗られることもある。ミュージシャンによっては、そのコープス・ペイントがトレードマークとっている人物も存在する。滅多にないことではあるが、これら以外の色が使われることもあり、メイヘムアッティラ・シハーは、ネオン・カラーを使ったり、ノルウェーのブラックメタルバンドDødheimsgardは実験的に別の色を用いたりしたことがある。

歴史[編集]

初期のロックグループにおいて、類似のメークアップが行われている。1960年代には、スクリーミン・ジェイ・ホーキンス英語版アーサー・ブラウン英語版などが行っている。1970年代になると、アリス・クーパーや、キッスでも類似のメークアップが用いられている。更に、1970年代後半になると、ミスフィッツダムドデイヴ・ヴァニアン英語版のようなパンク・ロックバンド、ミュージシャンも類似のメークアップを使用している。

1980年代に入ると、ヘルハマー及び後身のセルティック・フロストヴェノムデスSS英語版マーシフル・フェイトキング・ダイアモンドなど初期エクストリーム・メタルバンドでも、コープス・ペイントを用いるようになる。特に、ブラジルサルコファーゴは、メタル・ストーム誌に初めて"本物"のコープス・ペイントで登場したアーティストとなった[1]。初期コープス・ペイントは、単純に個人個人の特徴を強調する意味があり、彼らを"死者"のように見せた。

このコープス・ペイントが最初に一般的に用いられるようになったのは、ノルウェーの初期ブラックメタルシーンである。特に、ノルウェーのブラックメタルバンドの内、最初にコープス・ペイントを行ったのは、メイヘムデッドであるといわれており、1986年頃からコープス・ペイントを行っている。メイヘムのベーシストであるネクロブッチャーは、デッドのコープス・ペイントについて、「それは、キッスアリス・クーパーが使った化粧とは違った。デッドは、実際に死体に見えるようにしたかったんだ。彼はそれをカッコよく見えるために行った訳ではなかった」と語っている[2]1990年代初期になると、ノルウェーのブラックメタルバンドの服装やスタイルを継承したバンドが世界中に現れるようになった。ただし、ノルウェーのブラックメタルバンドでも、コープス・ペイントを用いない、もしくはやめてしまったバンドも存在する。たとえば、エンペラーサテリコンバーズム等が挙げられる。これは、非常に多くのバンドで用いられることによってコープス・ペイントの意味自体が失われてしまったことが理由として挙げられている。

メタル以外の類似のスタイル[編集]

コープス・ペイントは一般的にブラックメタルヘヴィメタルと関連付けて考えられることが多い。しかしながら、これにインスパイアされたヘヴィメタル以外のジャンルのミュージシャンやその他のジャンルの人物にも存在している。

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脚注[編集]

外部リンク[編集]