アメリカ海軍戦闘機兵器学校

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アメリカ海軍戦闘機兵器学校(アメリカかいぐんせんとうきへいきがっこう、United States Navy Fighter Weapons School)とは、アメリカ海軍のNSWC(海軍打撃作戦センター)傘下であるNSAWC(海軍打撃・航空作戦センター)のN7部門の事。戦闘機パイロットのトップを養成するアメリカ合衆国海軍戦闘機戦術教育(United States Navy Strike Fighter Tactics Instructor:SFTI)プログラムを行うアグレッサー部隊である。通称トップガンTOP GUN)で有名。以下通称であるトップガンと呼称する。

1986年公開の映画トップガントム・クルーズケリー・マクギリス主演)の舞台としても有名であり、同映画のヒットと同時にトップガンの名を一躍世間に知らしめた。

概要[編集]

朝鮮戦争時、空中戦における撃墜対被撃墜比率(キルレシオ)は12:1と圧倒的な戦果を挙げていたのに対して、ベトナム戦争時には当時の世界の潮流であったミサイル万能論による思想で設計された戦闘機が多く投入されたが、機関砲すら取り除いていたが故に、MiG-17など旧式の戦闘機の機関砲で撃墜されると言う大損害により、キルレシオは2.5:1にまで低下した。この結果を踏まえ、当時海軍大佐として航空母艦コーラル・シー」艦長の任にあったフランク・オルト(Flank Ault)により、空対空ミサイル性能の低さによるミサイルキャリアー論の批判と、空中戦闘機動の重要性をレポートした「Missile System Capability Review」(俗にオルト・レポートと呼ばれる)を提出、アメリカ海軍作戦部長であったトーマス・モーラーに、トップガンの設立を指示する推薦状を提出。

1969年3月3日カリフォルニア州サンディエゴ近郊にあるミラマー海軍航空基地で創設された部隊である。その後、1996年にNSWC(海軍打撃作戦センター)に吸収、NSAWC(海軍打撃・航空作戦センター)隷下部隊としてネバダ州のファロン海軍航空基地へ移転している(現在のミラマー基地は、海兵隊航空団の第三海兵航空団の拠点であるミラマー海兵隊航空基地へ改組されている)。

なお、アメリカ空軍にもネリス空軍基地アメリカ空軍戦闘センターが所在する(こちらの方が設立が3年早い)。

訓練[編集]

1年のうち5回行われ、1クラスにつき6週間、計12名で行われる。 訓練生は、Fleet Air Superiority Training(FAST)とHornet Fleet Air Superiority Training(HFAST)と呼ばれる異機種間戦闘訓練及びシミュレーター訓練、最大50機の航空機で行われる他部隊との戦闘訓練を経て、卒業する。その後、元の部隊に戻るか、機種転換部隊(Fleet Replacement Squadron)へ配属され、トップガンで学んだ技術を教導する。

使用機[編集]

  • F/A-18A/B - 現在の主力機。
  • F-16A/B/N - アドバーザリー専用機であるN型が配備されたが主翼クラックの問題で1995年に退役。その後パキスタン向けに製造されながら輸出がキャンセルされたA型が配備され現在も運用されている
  • F-14 - F/A-18と共に主力として活躍していたが、2003年に退役。
  • A-4 - MiG-17をシミュレートした。
  • T-38F-5E/F - MiG-21をシミュレートした。

関連項目[編集]