ベトナム人民空軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ベトナム人民空軍の旗(ベトナム人民軍の旗でもある)

ベトナム人民空軍:Không Quân Nhân Dân Việt Nam / 空軍人民越南)は、ベトナム人民軍空軍組織。1956年9月創設。兵力約1万9千人。

歴史[編集]

  • 1951年3月 - 少数の訓練機を装備した飛行訓練班創設
  • 1956年9月 - 総参謀部に空軍局創設
  • 1958年11月 - 最初の飛行訓練連隊編成
  • 1960年1月 - 航空学校に拡張
  • 1963年10月 - 防空部隊と航空部隊を統合し、ベトナム人民防空・空軍(Phòng Không - Không Quân Nhân Dân Việt Nam)創設。
  • 1964年2月 - MiG-17を装備する最初の戦闘飛行連隊創設
  • 1964年7月 - 最初の航空師団創設
  • 1976年6月 - 空軍と防空軍(Phòng Không Việt Nam)を独立軍種として分離
  • 1999年7月14日 - 空軍と防空軍を再統合
  • 2013年7月3日 - 中部ダナン市のベトナム人民空軍第372師団で、同師団に所属する第954航空旅団をベトナム人民海軍に編入する。また、第372師団に第930ヘリコプター連隊を設立する。第954航空旅団の海軍への編入は、国防省の6月25日付決定2215号に基づくという。第954航空旅団は、以前は第954航空連隊だったが、国防省の5月22日付決定1681号により航空旅団に再編された。第954海軍航空旅団は、索敵作戦、軍事運輸、偵察、遭難者救助、台風洪水防止などの任務を遂行するという。一方、第930ヘリコプター連隊は、偵察、軍事運輸、遭難者救助、台風洪水防止、空軍士官学校のヘリコプター操縦訓練などを主な任務とするという。

組織[編集]

航空戦力[編集]

ベトナム人民空軍は、ハノイに司令部を置き、3個航空師団から成り、1個輸送機旅団及び13個飛行連隊(6個戦闘機連隊、2個爆撃機連隊、3個ヘリコプター連隊、2個訓練機連隊)を有する。

第371師団
(ノイバイ)
第921連隊
ノイバイ Su-22M-3K/M-4/UM-3V
第923連隊
トー・スアン Su-30MK2V 18機、#8571-8588
第927連隊
ケップ MiG-21bis/UM
第931連隊 イエンバイ Su-22M-4/UM-3K
第916連隊 ホア・ラック Mi-8TMi-17/Mi-171/172Mi-24A
第372師団
(ダナン)
第929連隊 ダナン MiG-21bis/UM
第930連隊 ダナン Mi-17/Mi-171/172
第940連隊 フーカット Su-27SK/UBK9機(SK#6001-6006 、UBK#8521-8523)、Su-30KV ( Su-27PU ) 5機(#8524 -8528)
第370師団
(タンソンニャット)
第937連隊
ファンラン Su-30MK2V 8機、#8551-8558
第935連隊
ビエンホア Su-30MK2V 18機、#8531-8548
第917連隊
タンソンニャット UH-1HMi-8TMi-17/Mi-17-1V/Mi-171/172Mi-24A
空軍学院
(ドンタック)
第910連隊 ドンタック L-39C
第920連隊 ニャチャン Yak-52/lak-52
防空・空軍直轄
第918旅団 ギア・ラム An-2An-26BC-212-400M-28
海軍航空隊
第954旅団 ダナン Ka-27Ka-32TEC-225DHC-6

ベトナム本土には、308ヶ所の各種飛行場が存在し、3個作戦区に分かれて管轄される。

  • 第1作戦区 - インバイ(安沛)、克夫、内排、ザラム(嘉林)、和楽、建安等
  • 第2作戦区 - 寿春、ダナン、芽庄、米莱、富吉等
  • 第3作戦区 - 金蘭、藩朗、辺和、タンソンニャット等

戦闘機の主力は北部地区に配備され、爆撃機の主力は中部と南部地区に配備されている。ただし、近年、配備変更が行われており(例えば、2008年、ダナンから辺和に7機のMiG-21が移され、南部の作戦機は64機に増加した)、南部地区の防空作戦能力が強化されている。

防空戦力[編集]

  • 防空師団 x 6
    • 対空ミサイル連隊 x 17
    • 高射砲連隊 x 6
    • レーダー連隊 x 6
  • 通信連隊 x 1
  • 工兵連隊 x 1

装備[編集]

各種航空機497機(うち戦術爆撃機57機、輸送機79機)を保有する。内訳は、以下の通り。

  • Su-27戦闘機 x 9機(-SK x 6機、-UBK x 3機)
  • Su-30KV(PU)戦闘機 x 5機
  • Su-30MK2V戦闘機 x 44機(近い将来には64機体制へ)
  • MiG-21戦闘機 x 77機
  • Su-22爆撃機 x 57機
  • Mi-24ヘリ x 28機
  • Ka-28対潜ヘリ x 11機
  • Ka-32 x 2機
  • 輸送ヘリ(Mi-8、-17) x 約50機
  • An-30観測機 x 2機
  • An-2輸送機 x 12機
  • An-26輸送機 x 15機
  • Yak-40輸送機 x 4機
  • L-39訓練機 x 36機
  • Yak-52/lak-52訓練機 x 32機

防空部隊は、地対空ミサイルSA-2/-3/-6/-7/-16、37mm - 130mmの高射砲を装備する。

装備調達状況[編集]

  • 1994年 - ロシア連邦とSu-27 x 12機の購入契約。同年、第1期分6機納入
  • 1995年 - 第2期分6機納入
  • 2003年 - Su-30MK x 4+8機の購入契約。同年、S-300PMUl地対空ミサイル x 2個中隊分購入
  • 2003年 - チェコからL-39C訓練機 x 10機購入
  • 2003年10月 - ポーランドからM28輸送機 x 2機購入

外部リンク[編集]