アメリカ太平洋軍

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アメリカ太平洋軍
USPACOM seal.png
太平洋軍の記章
創設 1947年
所属政体 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
所属組織 アメリカ合衆国軍
部隊編制単位 地域別統合軍
人員  約30万人
所在地 ハワイ州 キャンプ・H・M・スミス
上級単位  アメリカ軍
特記事項 PACOM
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アメリカ太平洋軍(アメリカたいへいようぐん、英語United States Pacific Command略称USPACOM)は、アメリカ合衆国軍が有する9個の統合軍のうちの一つ。統合軍の中でも最も古くから存在しており、兵員はおよそ30万人。ハワイ州オアフ島海兵隊キャンプ・H・M・スミスに司令部を置く。

太平洋軍の指揮は、太平洋軍司令官(略称:CDRUSPACOM)がこれを行う。太平洋軍司令官には代々海軍大将が就任しており、太平洋軍の担当地域内で活動するアメリカ合衆国軍の各種部隊に対して最上位の軍事指揮権を持つ。太平洋軍司令官よりも上位の指揮権を持つのは、アメリカ軍の最高司令官である合衆国大統領、および統合参謀本部の助言を受けた国防長官の2人のみである。現任司令官はサミュエル・J・ロックリア3世海軍大将(2012年3月9日 - )。

アメリカ太平洋軍の主な戦力は太平洋陸軍太平洋海兵隊、海軍太平洋艦隊太平洋空軍であり、いずれの司令部もホノルルにある。また各構成部隊は担当区域内全域に駐留している。元来は陸海空の三軍が独立していたが、2000年代に統合軍化され現在の形になった。

担当地域 (Area of responsibility)[編集]

統合軍の担当地域 薄い青色がアメリカ太平洋軍

アメリカ大陸西岸(アメリカ本土沿岸500海里及びアメリカ南方軍管轄の南米西岸海域を除く)からインド洋の大部分・北極海南氷洋の半分以上(地球の表面積の約半分にあたる約2億7200万平方キロメートル)を管轄下に置き、その中には43ヶ国(世界人口の約60%)が含まれる。

太平洋軍の担当区域の境界線は、太平洋上では南極大陸から(北緯8度,西経92度)へ進み、真西へ西経112度まで進み、そこから北西へ(北緯50度,西経142度)進み、そこから西へ東経170度まで進み、そこから北へ北緯53度まで進み、そこから北東へ(北緯65度30分,西経169度)進み、そこから北へ北緯90度(北極点)まで進み、北極海では西は西経169度から東経100度までの範囲を管轄する。陸上では中華人民共和国、モンゴル、朝鮮民主主義人民共和国、大韓民国、日本、東南アジア諸国、および南アジア大陸を西限はインドまで管轄する。インド洋での境界線は、インドとパキスタンの沿岸境界から西へ東経68度まで進み、そこから南へ(南緯5度,東経68度)進み、そこから西へ(南緯5度,東経59度)進み、そこから南へ(南緯8度,東経59度)進み、そこから南西へ(南緯11度,東経54度)進み、そこから西へ(南緯11度,東経42度)進み、そこから南へ東経42度の線に沿って南極大陸までであり、太平洋軍はこの線の南東側を管轄する。更にオーストラリア、ニュージーランド及びハワイを管轄する。

アメリカ太平洋軍は、次の五ヶ国との間の相互防衛条約を実施する任務に当たっている:

上記に加えて、アメリカ太平洋軍の担当地域には中華民国が含まれており、その防衛に関する事が台湾関係法により定められている。更に、東南アジア条約機構は1970年代後半に廃止されたものの、東南アジア集団防衛条約は今もなお公式的なアメリカ、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、タイ、およびフィリピンの間の同盟関係となっている。

アメリカの貿易総額の35%がアメリカ太平洋軍の担当地域内に属しており、1998年の時点で5480億ドル以上にのぼる。またアメリカ太平洋軍は、その担当区域内にある中華人民共和国、インド、ロシア、北朝鮮、および韓国といった世界有数の軍事力を保有する国家を監視している。

編制[編集]

アメリカ太平洋軍は陸軍、海軍、空軍、および海兵隊に属する約30万人の軍人を擁する統合軍である(これはアメリカ合衆国の全軍の現役兵力の約20%に相当する)。これらの軍は前進配備(約10万人)、前進基地、そして米国本土基地の3種類に分かれている。

構成部隊[編集]

隷下統合部隊[編集]

統合任務部隊[編集]

  • 統合戦時捕虜行方不明者調査隊(JPAC)
  • 西部麻薬取締任務部隊(JIATF West)

その他[編集]

  • 太平洋統合情報センター
  • アジア太平洋安全保障研究センター
  • 災害管理・人道支援研究センター

歴代司令官[編集]

氏名 軍種 着任 離任
太平洋軍最高司令官兼太平洋艦隊司令長官(Commander-in-Chief U.S. Pacific Command and Commander-in-Chief U.S. Pacific Fleet)
1 ジョン・ヘンリー・タワーズ海軍大将
John Henry Towers
アメリカ合衆国海軍 1947年1月1日 1947年2月28日
2 ルイス・デンフェルド海軍大将
Louis E. Denfeld
アメリカ合衆国海軍 1947年2月28日 1947年12月3日
3 デウィット・クリントン・ラムゼイ海軍大将
en:DeWitt Clinton Ramsey
アメリカ合衆国海軍 1948年1月12日 1949年4月30日
4 アーサー・W・ラドフォード海軍大将
Arthur W. Radford
アメリカ合衆国海軍 1949年4月30日 1953年7月10日
5 フェリックス・スタンプ海軍大将
Felix Stump
アメリカ合衆国海軍 1953年7月10日 1958年1月14日
太平洋軍司令官(Commanders, U.S. Pacific Command)
5 フェリックス・スタンプ海軍大将
Felix Stump
アメリカ合衆国海軍 1958年1月14日 1958年7月31日
6 ハリー・フェルト海軍大将
en:Harry D. Felt
アメリカ合衆国海軍 1958年7月31日 1964年6月30日
7 ユリシーズ・シンプソン・グラント・シャープ・ジュニア海軍大将
en:U. S. Grant Sharp, Jr.
アメリカ合衆国海軍 1964年6月30日 1968年7月31日
8 ジョン・S・マケイン・ジュニア海軍大将
John S. McCain, Jr.
アメリカ合衆国海軍 1968年7月31日 1972年9月1日
9 ノエル・ゲイラー海軍大将
en:Noel Gayler
アメリカ合衆国海軍 1972年9月1日 1976年8月30日
10 モーリス・ワイスナー海軍大将
en:Maurice F. Weisner
アメリカ合衆国海軍 1976年8月30日 1979年10月31日
11 ロバート・ロング海軍大将
en:Robert L. J. Long
アメリカ合衆国海軍 1979年10月31日 1983年7月1日
12 ウィリアム・クロウ海軍大将
en:William J. Crowe
アメリカ合衆国海軍 1983年7月1日 1985年9月18日
13 ロナルド・ヘイズ海軍大将
en:Ronald J. Hays
アメリカ合衆国海軍 1985年9月18日 1988年9月30日
14 ハンティントン・ハウゼスティ海軍大将
en:Huntington Hardisty
アメリカ合衆国海軍 1988年9月30日 1991年3月1日
15 チャールズ・ラーソン海軍大将
en:Charles R. Larson
アメリカ合衆国海軍 1991年3月1日 1994年7月11日
代行 ハロルド・フィールズ陸軍中将
Harold T. Fields
アメリカ合衆国陸軍 1994年7月11日 1994年7月19日
16 リチャード・マッケ海軍大将
en:Richard C. Macke
アメリカ合衆国海軍 1994年7月19日 1996年1月31日
17 ジョゼフ・プリュアー海軍大将
en:Joseph Prueher
アメリカ合衆国海軍 1996年1月31日 1999年2月20日
18 デニス・C・ブレア海軍大将
Dennis C. Blair
アメリカ合衆国海軍 1999年2月20日 2002年5月2日
19 トーマス・ファーゴ海軍大将
en:Thomas B. Fargo
アメリカ合衆国海軍 2002年5月2日 2005年2月26日
20 ウィリアム・ファロン海軍大将
en:William J. Fallon
アメリカ合衆国海軍 2005年2月26日 2007年3月3日
代行 ダニエル・リーフ空軍中将
en:Daniel P. Leaf
アメリカ合衆国空軍 2007年3月3日 2007年3月23日
21 ティモシー・キーティング海軍大将
en:Timothy J. Keating
アメリカ合衆国海軍 2007年3月23日 2009年10月19日
22 ロバート・ウィラード海軍大将
en:Robert F. Willard
アメリカ合衆国海軍 2009年10月19日 2012年3月9日
23 サミュエル・ロックリア海軍大将
en:Samuel J. Locklear
アメリカ合衆国海軍 2012年3月9日  

外部リンク[編集]

United State Pacific Command(公式サイト)