アウターワールド

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アウターワールド』(Outer World、原題Another World)は1991年11月27日に発売されたアクションアドベンチャーゲーム

アウターワールド
ジャンル アクションゲーム
対応機種 PCSFC3DO
開発元 デルフィン・ソフトウェア
発売元 ビクター音楽産業
人数 1人
メディア ROM (SFC)、CD-ROM
発売日 1991年11月27日
価格 9,300円(税別)
  

目次

[編集] 概要

オリジナルは1991年フランスゲームメーカー、デルフィン・ソフトウェア(Delphine Software International)所属のゲームデザイナーEric ChahiによってAmiga500用に開発され、後に数々の機種に移植された。

実験中に事故が発生し、異世界に飛ばされた主人公レスター・ナイト・チェイキンがさまざまな危機を乗り越えて行くSFファンタジー。当時はまだ珍しかったポリゴンによる表現とSF映画の様な荒唐無稽な展開で、明瞭な言語として聞き取れる台詞は一切無く、ポリゴン描画による映像と場面によって挿入される音楽演習で全てを表現していると言う極めて先進的な設計思想を持つ。テキストやヒントを廃し、ステージの構成や背景演出を観察しつつ解決法を探る必要があり、操作のみならず謎解きの難易度も極めて高い部類に入る。1980年代レーザーディスクゲームのように、自動的に進行する場面展開に合わせてタイミング良くボタンを押すことで進む演出もあるが、ほぼ全くヒントなどが表示されず、わずかなミスが即ゲームオーバーに繋がる難易度である。

日本国内および欧州においてはスーパーファミコン版と3DO版のみが発売された。PCでは正式な国内リリースはない。

2006年4月に高解像度となったリメイク版(Windows XP/ME/2000/98)がシェアウェアとして公開された。

[編集] 独特のグラフィック描写

本作の特徴である、2Dポリゴングラフィックや滑らかなモーションは、近年において馴染みのある3Dポリゴンやそれを動画化したムービーではなく、座標変換済み頂点設定を使用した頂点フォーマット2Dポリゴンを、リアルタイムで演算し描写させると言う手法であり、以後この描写方法は一部タイトルでのデモシーンや、Flashでキャラクターアニメーション等に使用されるのみで、3Dレンダリングが一般的となった現在のゲーム業界においては殆ど見られなくなった技術である。3Dモデリングされたモデルや背景を2Dの概念で演出したゲーム、主にシューティングゲーム等では度々あるものの、デモシーンやキャラクターのほぼ全てを頂点フォーマット2D平面ポリゴンで演算したゲームは、2000年代現在から見ても極めて稀である。

3Dポリゴンのような複雑なモデリングや演算処理が必要でない2Dの平面のポリゴンであったからこそ、特殊なチップ等を使用せずとも前世代のPCや、SFCロムカセットにも比較的容易に移植が可能であった。

[編集] 国内外の評価

ゲームデザインやビジュアルイメージが非常に前衛的であり、北米ではゲーム雑誌よりいくつもの賞を贈られ多数の家庭用機種に移植されているが、国内にもコアなファンは存在していたものの、90年代当時の日仏両国のマーケットではさほど注目されていなかったが、海外ゲームの一般化及びネットなどでの情報共有等により、北米以外の地域では近年において再評価されたタイトルである。

国内ゲームクリエイターである小島秀夫上田文人も『影響を受けたゲームのひとつ』として本作を挙げる。

[編集] ストーリー

科学者であるレスター・ナイト・チェイキンは、度重なる嵐の影響で延期されていた粒子加速実験を天候の悪い中強行する。延期中に確認しておいた訂正すべき場所をコンピュータに打ち直し、あとは実験の結果を待つだけだった。しかし、その最中雷が研究所を直撃。そして、レスターはそれによって引き起こされた光と爆発に巻き込まれた。直後、レスターはその場所から消え去った。

その後、フランスのある研究所から彼が記したと思われる1冊の日記が見つかった。

[編集] 登場キャラクター

レスター・ナイト・チェイキン
フランス出身の科学者、物理学専攻の教授。粒子加速実験の最中に事故に巻き込まれ、異世界に飛ばされる。モンスターに追われ、異世界の人間に捕らえられた後、同じ檻の中にいた友好的な異世界の人間と共に施設からの脱出を図る。
序盤で光線銃を拾い、勇敢に戦う。
次作『ハート・オブ・ジ・エイリアン』では、本作の終盤に負った重症により、友好的な異世界の人間が安全な場所に安置していたが、襲撃されそうになったのを見て反撃した際に・・・
レスターと行動を共にする異世界の住人
名称不明。レスターと檻から脱出して以降も、彼の行動を所々で助ける相棒。
なお、檻から脱出する際、檻の見張りが彼らに向かって警告とも言える言葉を発するが、それが「ヤマシタ」と聞こえる事から、本ゲームの日本のファンからはヤマシタさんという愛称で呼ばれている。
次作『ハート・オブ・ジ・エイリアン』によると、元々は本作の舞台となる巨大構造物の近くにあった集落のリーダーであったが、巨大構造物から送り込まれた別の種族(目とベルトが赤いので区別できる)によって集落を荒らされ、自らも網で捕獲されて檻に入れられていた。
異世界の住人達
同じ種族でありながら、装飾の無い住人を監禁していたり奴隷のような扱いをしていたりと、本世界観が独裁政権下のような印象があるも、テキスト等での説明は省かれている為に詳細は不明。主に赤いライン模様の装飾で判別できる。ヘルメットを被った兵隊タイプ、全身をフードで覆ったタイプ(デモで登場)等がおり、女性型も背景にて登場する。黒い獣のような動物が多々登場するが、続編の『ハート・オブ・ジ・エイリアン』で大人しいタイプも登場することから、本世界において家畜ペットのような一般的な存在であると推測される。その他に巨大ヒル、壁や天井に巣くう肉食植物やドラゴンのような生命体も存在する。

[編集] 移植 対応機種

以下は日本国外のみ

[編集] 続編「ハート・オブ・ジ・エイリアン」

本作の続編として『ハート・オブ・ジ・エイリアン』(Heart of the Alien)も製作・発売されている。ただし、海外版のメガCD専用ソフトであり、日本国内では発売されていない。

システムは前作とほとんど同じだが、主人公はレスター教授ではなく、彼の相棒であった異世界の住人であり、彼の過去を回想の形で知ることができる。彼は光線銃ではなく、銃の代わりにもなる鞭を操る。

[編集] 関連項目

  • フラッシュバック - 後に同社から発売され、「高難易度、2Dポリゴンによるデモ演出」等、同じ開発コンセプトで製作された作品であるが、シナリオや世界観の共有は無い

[編集] 外部リンク

  • Another World公式サイト(フランス語)
    当時のラフ画等が閲覧できる他、リメイク版のダウンロードができる。フルバージョンをプレイするにはこちらのサイトで7ユーロ支払う必要がある。
参考リンク