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沖悠哉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
沖 悠哉
名前
愛称 オキ
カタカナ オキ ユウヤ
ラテン文字 OKI Yuya
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1999-08-22) 1999年8月22日(25歳)
出身地 茨城県鹿嶋市
身長 186cm
体重 82kg
選手情報
在籍チーム 日本の旗 清水エスパルス
ポジション GK
背番号 1
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2018-2023 鹿島アントラーズ 59 (0)
2024- 清水エスパルス 2 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2024年11月10日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

沖 悠哉(おき ゆうや、1999年8月22日 - )は、茨城県鹿嶋市出身のプロサッカー選手Jリーグ清水エスパルス所属。ポジションゴールキーパー(GK)

来歴

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鹿島アントラーズ

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2018年、鹿島アントラーズユースからトップチームに昇格[1]

2020年8月8日、J1第9節サガン鳥栖戦にてJ1デビューを果たす。J1デビューながら鳥栖の猛攻を無失点で抑えるなどと好成績を残した[2]。その後、レギュラーであったクォン・スンテからポジションを奪い、正GKに定着。最終的に24試合に出場するなどと、飛躍のシーズンとなった。

2021シーズンは開幕スタメンを飾ったが、チームは1‐3で敗れた。しかし続くルヴァンカップ第1節サガン鳥栖戦でも先発出場を果たすと、後半開始早々の豊田陽平のPKをストップし、チームを救うセーブを見せた。チームも3‐0で勝利を飾った。その後もレギュラーとして出場を続けていたが、シーズン終盤にて再びスンテにポジションを奪われた。

2022シーズンは、開幕からスンテの控えに留まった上に、シーズン終盤には早川友基の台頭もありシーズン通して2試合の出場に留まった。続く2023シーズンは、早川が全試合フル出場を果たしたため、リーグ戦の出場機会はなかった[3]

清水エスパルス

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2023年12月27日、清水エスパルスへ完全移籍することが発表された[4]

移籍後は正GKである権田修一の存在もあり、先発での出場はルヴァンカップ天皇杯のみと長らく控えに留まるが、2024年10月27日、J2リーグ第36節栃木SC戦において清水での初のリーグ戦スタメンを飾り、無失点でチームの昇格に貢献[5]。続く2024年11月3日、J2第37節いわきFC戦においてもスタメンとして出場を果たし、こちらも無失点でチームの優勝に貢献した[6]

年代別日本代表

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2020年12月17日、U-23日本代表候補の国内合宿メンバー(トレーニングキャンプ:千葉県内で12月21日から26日に実施)に初選出された。

2021年3月19日、U-24アルゼンチン代表との国際親善試合のメンバーに選出された。しかし出番は無かった。

以降も東京五輪世代のGKとしてメンバーに選出されていたが、最終選考にて本大会のメンバーから落選した。

人物

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  • 2021年、スペインのCarlos G. Urbanoから「ペップ・グアルディオラ監督が提唱するより広いエリアをカバーする25歳以下のGK9名」に選出された[7]
  • 2021年6月20日のJ1リーグ第18節・鹿島対ベガルタ仙台戦での沖のセービングが、元日本代表GKの楢崎正剛により、6月度の「月間ベストセーブ」(スポーツチャンネルDAZNとパートナーメディアで構成されるDAZNJリーグ推進委員会の連動企画)に選出された。選出理由における分析内容として「まずCKの性質として、守備側はニアサイドの対応がとても難しい。あえてニアサイドのゾーンに人を割いてボールを跳ね返すのがセオリーですが、質の高いボールを入れられて、中に入ってくる選手とタイミングが合えばシュートを打たれてしまいます。それに対してGKは準備時間が少なく、このシーンのようにスクランブル状態のゴール前でイレギュラーなコース変化が起きることもあります。自分のタイミングで守れないという点で、高度なスキルを求められるセービングです」「体の近くにボールが飛んできたので運が良かった部分もありましたが、それでも反応が遅ければ弾くのは難しかったでしょう。反射神経や動物的な勘が求められ、ゴールの外にボールを弾く動作も簡単ではありません」「試合経験を重ねて大きく伸びているタイミングだと思います。もともとのアグレッシブなプレースタイルに加えて、安定感を向上させてコンスタントに力を発揮できれば、もっと上を目指せる選手になれるでしょう。そして鹿島という常勝クラブで若くしてゴールマウスを守るのは大きな責任やプレッシャーがあるはず。以前、ソガ(曽ヶ端準)と話した時にそういった精神面の重圧について話していました。沖選手にはそのプレッシャーに打ち克ち、日本を代表する選手になってもらいたい」と高い評価を受けた[8]
  • 2021年8月6日、JPFA(日本プロサッカー選手会)によるYOUTUBEチャンネル「ONE1-GKチャンネル」の企画「権談」において日本代表GKの権田修一選手と対談。日本に帰国して最初の試合だった鹿島アントラーズとのJ1開幕戦において、沖のロングフィードの正確さに驚いたと語り「日本にもこういう選手が出てきたか」と評し、沖のストロングポイントであるとした。また、対戦者として過去、鹿島アントラーズは曽ヶ端準もそうであったように伝統的にGKのロングフィードの質が高いとも語っている。権田も楢崎と同じくJ1リーグ第18節鹿島アントラーズ対ベガルタ仙台戦での沖のセービングが素晴らしかったと評している。そして最後に「沖選手がA代表に上がって来るまで、自分がA代表のゴールマウスを守り続けるというモチベーションを貰った」と対談を締めくくっている[9]

所属クラブ

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個人成績

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国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2018 鹿島 31 J1 0 0 0 0 0 0 0 0
2019 0 0 0 0 0 0 0 0
2020 24 0 0 0 - 24 0
2021 33 0 3 0 2 0 38 0
2022 2 0 5 0 3 0 10 0
2023 0 0 6 0 2 0 8 0
2024 清水 1 J2
通算 日本 J1 59 0 14 0 7 0 80 0
日本 J2
総通算 59 0 14 0 7 0 80 0
国際大会個人成績 FIFA
年度 クラブ 背番号 出場 得点 出場 得点
AFCACLクラブW杯
2018 鹿島 31 0 0 0 0
2019 0 0 -
通算 AFC 0 0 0 0

タイトル

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クラブ

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鹿島アントラーズジュニアユース
鹿島アントラーズ
清水エスパルス

個人

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  • 日本クラブユースサッカー選手権 (U-15)大会・MVP(2014年)

代表歴

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脚注

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  1. ^ 鹿島、U-19代表GK沖悠哉の来季トップチーム昇格内定を発表 ゲキサカ(2017年8月22日)
  2. ^ みんなに愛される鹿島GK沖、踏み出したプロ第一歩 日刊スポーツ(2020年8月8日)2020年8月9日閲覧。
  3. ^ GK31沖悠哉「良さは消しちゃいけないし、それがなくなったら自分の存在意義もなくなってしまう」/【プレイヤーズファイル】”. 「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン. 2024年2月9日閲覧。
  4. ^ 沖 悠哉 選手 (鹿島アントラーズ) 完全移籍にて加入決定のお知らせ』(プレスリリース)清水エスパルス、2023年12月27日https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/526452023年12月28日閲覧 
  5. ^ 今季加入もリーグ戦出場0 25歳GKが大一番で抜擢に胸中吐露「信じ続けるのは難しかった」”. www.football-zone.net (2024年10月28日). 2024年11月8日閲覧。
  6. ^ 【速報】清水エスパルスがいわきを下してJ2優勝を決める。2位横浜FCが栃木に痛恨ドロー(静岡朝日テレビ)”. Yahoo!ニュース. 2024年11月8日閲覧。
  7. ^ Nueve porteros llamados a liderar la revolución que vaticinó Guardiola”. BESOCCER (1 August 2021). 1 August 2021閲覧。
  8. ^ 【月間表彰】「常勝クラブ」のゴールを守る21歳 鹿島GK沖悠哉を元日本代表の守護神が絶賛するワケ”. THE ANSWER (2021年7月14日). 2021年8月4日閲覧。
  9. ^ 【権談〜第1章〜】鹿島GK・沖悠哉選手 五輪代表落選の本音を語る!”. ONE1-GKチャンネル (2021年8月6日). 2021年8月7日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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