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日本学術会議会長

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本の旗 日本
日本学術会議会長
President of the Science Council of Japan
五七桐紋
光石衛
現職者
光石衛(第31代)

就任日 2023年10月
担当機関日本学術会議
任命日本学術会議会員の互選
任期3年
根拠法令日本学術会議法
前身学術研究会議会長
創設1949年1月
初代亀山直人
職務代行者日本学術会議副会長
ウェブサイト会長室|日本学術会議

日本学術会議会長(にほんがくじゅつかいぎかいちょう、英語: President of the Science Council of Japan)は、日本学術会議の長で、特別職国家公務員である。

概要

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日本学術会議庁舎
内閣総理大臣小渕恵三(中央)に勧告「地球圏‐生物圏国際協同研究計画(IGBP)の促進について」を手渡す日本学術会議会長吉川弘之(右)(1999年4月12日総理大臣官邸にて)

内閣府特別の機関である日本学術会議を代表する職である[1][2]。日本学術会議は、日本の科学者の代表機関であり、科学の向上発達、行政・産業・国民生活への科学の反映浸透を図っている[3]。具体的には、科学に関する重要事項の審議や研究の連絡、政府の諮問への答申、政府に対する勧告などを行っている[4][5][6][7]。日本学術会議会長は、日本学術会議のこれらの会務を総理するとともに、日本学術会議を代表する[2]

日本学術会議は210名の会員で構成されており、その最高議決機関である総会は日本学術会議会長により招集される[8][9]。総会は通常なら年2回招集されるが、必要に応じて日本学術会議会長が臨時に召集することもできる[10]。日本学術会議の副会長は、総会の同意を得たうえで日本学術会議会長によって指名される[11]。また、日本学術会議の連携会員は、日本学術会議会長によって任命される[12]。なお、日本学術会議会長は、不適当な行為を行った連携会員を退職させることもできる[13]。日本学術会議の事務局の局長ら職員については内閣総理大臣が任免を行うが、その際は日本学術会議会長の申出を考慮することになっている[14]

日本学術会議会長は、日本学術会議の会員の互選により選出される[15][16][17]。任期は3年だが、再選は妨げない[18]。ただし、補欠の会長の場合、任期は前任者の残任期間となる[19]。なお、日本学術会議会員の定年は70歳のため、日本学術会議会長も70歳に達した場合は退任する[20]。日本学術会議会長に事故があるときは、日本学術会議会長の指名に基づき、日本学術会議副会長のいずれか一名が職務を代理することになっている[21]

名称

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英語での表記は「President of the Science Council of Japan」[22]とされている。

歴代会長

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日本学術会議会長
氏名 就任日 退任日 備考
1 亀山直人 1949年1月 1951年1月 第1期
2 1951年1月 1954年1月 第2期 再任
3 茅誠司 1954年1月 1957年1月 第3期
4 1957年1月 1958年4月 第4期 再任
5 兼重寛九郎 1958年4月 1960年1月
6 和達清夫 1960年1月 1963年1月 第5期
7 朝永振一郎 1963年1月 1966年1月 第6期
8 1966年1月 1969年1月 第7期 再任
9 江上不二夫 1969年1月 1972年1月 第8期
10 越智勇一 1972年1月 1975年1月 第9期
11 1975年1月 1978年1月 第10期 再任
12 伏見康治 1978年1月 1981年1月 第11期
13 1981年1月 1982年10月 第12期 再任
14 久保亮五 1982年10月 1983年5月
15 塚田裕三 1983年5月 1985年7月
16 近藤次郎 1985年7月 1988年7月 第13期
17 1988年7月 1991年7月 第14期 再任
18 1991年7月 1994年7月 第15期 再任
19 伊藤正男 1994年7月 1997年7月 第16期
20 吉川弘之 1997年7月 2000年7月 第17期
21 2000年7月 2003年7月 第18期 再任
22 黒川清 2003年7月 2005年9月 第19期
23 2005年10月 2006年9月 第20期 再任
24 金澤一郎 2006年10月 2008年9月
25 2008年10月 2011年6月 第21期 再任
26 広渡清吾 2011年7月 2011年9月
27 大西隆 2011年10月 2014年9月 第22期
28 2014年10月 2017年9月 第23期 再任
29 山極壽一 2017年10月 2020年9月 第24期
30 梶田隆章 2020年10月 2023年9月 第25期
31 光石衛 2023年10月 (現職) 第26期

脚注

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  1. ^ 内閣府設置法第40条第3項。
  2. ^ a b 日本学術会議法第9条第1項。
  3. ^ 日本学術会議法第2条。
  4. ^ 日本学術会議法第3条。
  5. ^ 日本学術会議法第4条。
  6. ^ 日本学術会議法第5条。
  7. ^ 「日本学術会議とは」『日本学術会議とは|日本学術会議日本学術会議
  8. ^ 日本学術会議法第7条第1項。
  9. ^ 日本学術会議法第23条第2項。
  10. ^ 日本学術会議法第23条第3項。
  11. ^ 日本学術会議法第8条第3項。
  12. ^ 日本学術会議法第15条第2項。
  13. ^ 日本学術会議法施行令第3条。
  14. ^ 日本学術会議法第16条第3項。
  15. ^ 日本学術会議法第8条第2項。
  16. ^ 日本学術会議会則第4条第1項。
  17. ^ 日本学術会議細則第2条第2項。
  18. ^ 日本学術会議法第8条第4項。
  19. ^ 日本学術会議法第8条第6項。
  20. ^ 日本学術会議法第7条第6項。
  21. ^ 日本学術会議法第9条第2項。
  22. ^ Takashi Onishi, "Message from Professor Takashi Onishi, President of SCJ", Science Council of Japan - President's Room, Science Council of Japan.

外部リンク

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