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岐阜パルコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岐阜PARCO
GIFU PARCO
営業当時の画像を募集しています
店舗概要
所在地 500-8833
岐阜県岐阜市神田町9-12
開業日 1976年 (昭和51年) 9月23日
閉業日 2006年 (平成18年) 8月20日
商業施設面積 8,200 m²
※地上8階地下1階[1]
店舗数 約50店舗
営業時間 10時-20時 不定休
前身 山勝百貨店
後身 コインパーキング
最寄駅 岐阜駅名鉄岐阜駅新岐阜駅前駅
最寄IC 岐阜羽島インターチェンジ
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岐阜パルコ』(ぎふパルコ) は1976年から2006年まで、岐阜県岐阜市で営業していたファッションビル

概要

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開店までの経緯

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赤字体質から脱却できなかった前身の「山勝百貨店」は、1973年4月に西武百貨店との資本提携を締結した[2]。1976年7月に廃業された百貨店跡に10億円を投じて改装し、1976年9月23日「岐阜PARCO」にリニューアルされ開店した[3]

開店当初

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「岐阜PARCO」は池袋、渋谷、札幌に続く4号店で東海地方では初のパルコ出店であり、当時の同地方では目新しいテナントが入っていたのと、1980年代に国内を拡く席巻したDCブランドブームの影響もあって名古屋方面から訪れる人も多かった。名鉄岐阜駅前交差点の一角と立地の良さもあり、待ち合わせ場所として定着するなど時代の最先端であるランドマーク的存在として賑わいをみせた。

経営環境の変化

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1989年にはより大型な「名古屋PARCO」[4]と2000年の「ジェイアール名古屋タカシマヤ[5]の開店、1988年の「マーサ21[6]以降は岐阜市郊外での大型商業施設開業が相次ぎ、市内のドーナツ化現象と名古屋方面へのストロー効果が顕著になり岐阜市街地の求心力が低下していった。岐阜市街地の大型商業施設は名鉄岐阜駅周辺の「岐阜パルコ」の他に「新岐阜百貨店」「ダイエー岐阜店」、柳ケ瀬地区は「岐阜近鉄百貨店」「岐阜高島屋」「岐阜センサ」「岐阜メルサ」「長崎屋岐阜店」とオーバーストア状態で、1999年に柳ヶ瀬地区の「岐阜近鉄百貨店」閉店を発端に、2000年代に入ると市街地の大型商業施設は「岐阜高島屋」を除いて閉店ラッシュを起こした。

閉店発表

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経営するパルコ(本社東京都渋谷区、伊東勇社長)が、2005年(平成17年) 8月31日の取締役会で来年8月末での閉店を決定し発表した。2005年2月期は売上高24億890000円でピーク時(1992年2月期)の三割程度まで落ち込み、減損会計の早期適用により赤字に陥っていた。経営環境の変化で売り上げが伸び悩み、建物の老朽化対応も重なっていたのが理由[7]。この年は長良橋通りを挟んで向かい側に建つ「新岐阜百貨店」の閉店と、名鉄岐阜市内線が全線廃止されている。2006年(平成18年) 8月20日をもって30年の歴史に幕を下ろした。

閉店後

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山勝時代からの建物は閉店から一年ほどのちに解体され、跡地は学習塾の旧「名進研[8]次いでトヨタ系総合商社が取得し再開発の検討がされたが実現せず[9]、2012年以来コインパーキングの状態が続いている[10]

テナント

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階数 主なテナント (入居時期不同)
8F Aikyoku Disc Mart (CD)、ヒューマンアカデミー (資格・就転職の専門校)
7F 自由書房 (書店)、ポストホビー (模型店)、キリンクラフト (シルバーアクセサリー)

キロストア (古着販売)、泰誠館 (リラクゼーション)、ネイルアートサロン ミナヨ (ネイルサロン)

バニティスタジオ (輸入雑貨)

6F 無印良品 (インテリア・生活雑貨)
5F コムサデモードメン (メンズウェア)、JUN MEN (メンズウェア)、TORNADO MART (メンズウェア)

メンズティノラス (メンズウェア)、MENS BIGI (メンズウェア)、メンズメルローズ (メンズウェア)

ROOTS (メンズウェア)

4F ヴェールダンス (レディスウェア)、三愛水着楽園 (水着)、BOSCH (レディスウェア)

PAGEBOY (レディスウェア)、vent fee (レディスウェア)、VIVAYOU (レディスウェア)

レストローズ (レディスウェア)、チェントロ (バッグ)、ヴィレッジヴァンガード (書店)

3F ARROW (レディスウェア)、YVETTE (レディスウェア)、パワープラント (レディスウェア)

Fi.n.t (レディスウェア)、fran (アンダーウェア)、ブランチス (シューズ)

ローズマリー (コスメ)

2F クレイズ (レディスウェア)、パレオブルー (レディスウェア)、マージナルグラマー (レディスウェア)

メトリーゼ (レディスウェア)、ラウレア (水着)、レッセパッセ (レディスウェア)

アイプリモXY (ジュエリー)、マリー・クヮント (コスメ)

1F AR (レディスウェア)、ストロベリーフィールズ (レディスウェア)、クラブポワン センガ (ジュエリー)

フラッグJ (シューズ)

B1F スガキヤ (ラーメン・甘味)、アパートメントマーケット (レディスウェア)、 グレイマジック (レディスウェア)

ゼロエミッション (レディスウェア)、DO!FAMILY (レディスウェア)、 ローリーズファーム (レディスウェア)

セブンス ヘブン (アクセサリー)

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 岐阜新聞』2005年9月1日 朝刊一面
  2. ^ 『セゾンの歴史 変革のダイナミズム 上』 p.308 リブロポート、1991年
  3. ^ 『セゾンの歴史 変革のダイナミズム 下』 pp.208 - 210 リブロポート、1991年
  4. ^ 沿革”. PARCO CO.LTD. 2024年5月29日閲覧。
  5. ^ 会社概要”. ©JR Tokai Takashimaya Co,Ltd.. 2024年8月10日閲覧。
  6. ^ マーサ21リニューアルプロジェクト”. MASA21. 2024年5月29日閲覧。
  7. ^ 『岐阜新聞』2005年9月1日 朝刊一面
  8. ^ 「「名進研」社長を告発--名古屋国税局、脱税容疑で」『中日新聞』2010年3月9日。
  9. ^ パルコ、地方での閉店が続くなか「熊本で新業態立ち上げ」のワケ。キーワードは“わさもん””. 日刊SPA! 扶桑社. 2024年8月31日閲覧。
  10. ^ “岐阜共栄が名鉄岐阜駅前の岐阜パルコ跡地を取得”. 建通新聞. (2012年8月9日). https://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/120809300019.html  2024年5月13日閲覧

参考文献

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  • 由井常彦 編『セゾンの歴史 上巻 変革のダイナミズム』リブロポート、1991年。ISBN 4845706245 
  • 由井常彦 編『セゾンの歴史 下巻 変革のダイナミズム』リブロポート、1991年。ISBN 4845706253 

外部リンク

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岐阜パルコ公式HPのアーカイブ ウェイバックマシン