大槌駅

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大槌駅
復旧後の駅舎(2019年3月)
おおつち
ŌTSUCHI
鵜住居 (4.0 km)
(3.4 km) 吉里吉里
地図
所在地 岩手県上閉伊郡大槌町本町1-1
北緯39度21分24.26秒 東経141度54分10.14秒 / 北緯39.3567389度 東経141.9028167度 / 39.3567389; 141.9028167座標: 北緯39度21分24.26秒 東経141度54分10.14秒 / 北緯39.3567389度 東経141.9028167度 / 39.3567389; 141.9028167
所属事業者 三陸鉄道
所属路線 リアス線
キロ程 12.3 km(釜石起点)
から48.9 km
電報略号 オツ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
73人/日(降車客含まず)
-2018年(平成30年)-
開業年月日 1938年昭和13年)4月5日[1]
備考 簡易委託駅
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大槌駅(おおつちえき)は、岩手県上閉伊郡大槌町本町(ほんちょう)にある、三陸鉄道リアス線である。

駅の愛称は「鮭とひょうたん島の町」。

歴史[編集]

被災前の旧駅舎
2013年平成25年)9月当時の駅構内
2015年(平成27年)9月当時の駅周辺(道路化された)

2011年平成23年)3月11日の東北地方太平洋沖地震東日本大震災)による津波で大きな被害を受けて営業休止していたが、2019年(平成31年)3月23日に三陸鉄道の駅として営業再開された。

年表[編集]

駅構造[編集]

島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な地上駅である。

新駅舎は、ひょうたん島を模した円形のデザインになっている。モデルとなった島については蓬萊島 (岩手県)を参照。

復旧工事にあたり駅舎やホームは全て新築された。ホームは被災前の相対式ホーム2面2線から島式ホーム1面2線に改められ、ホームとの連絡方法も被災前は跨線橋だったものが踏切に改められた。

大槌町観光物産協会が受託する簡易委託駅。また自動券売機も1台設置されている。

駅舎内に飲食店「Tokishirazu」(トキシラズ)がある。店名は、季節外れに獲れるの呼び名にかけており、震災復興のための新名物として考案した新巻鮭ラーメンを提供している[5]

2023年(令和5年)に大槌町安渡から土産店「大槌孫八郎商店」が大槌駅内に移転した[6]

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 リアス線 下り 宮古久慈方面
2 上り 釜石方面

利用状況[編集]

JR東日本によると、2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員は73人である[利用客数 1]

近年の推移は下記のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 361 [利用客数 2]
2001年(平成13年) 339 [利用客数 3]
2002年(平成14年) 332 [利用客数 4]
2003年(平成15年) 298 [利用客数 5]
2004年(平成16年) 293 [利用客数 6]
2005年(平成17年) 266 [利用客数 7]
2006年(平成18年) 242 [利用客数 8]
2007年(平成19年) 233 [利用客数 9]
2008年(平成20年) 254 [利用客数 10]
2009年(平成21年) 252 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 235 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 非公表  
2012年(平成24年) 76 [利用客数 13]
2013年(平成25年) 79 [利用客数 14]
2014年(平成26年) 70 [利用客数 15]
2015年(平成27年) 79 [利用客数 16]
2016年(平成28年) 75 [利用客数 17]
2017年(平成29年) 76 [利用客数 18]
2018年(平成30年) 73 [利用客数 1]

駅周辺[編集]

その他[編集]

JR東日本が管理していた当時はエスペラントによる、「Lumoturo(ルーモトゥーロ:灯台)」という愛称がついていた。

2017年(平成29年)8月11日・12日の2日間、同町のシーサイドタウンマストで再建する駅舎デザインに対する投票を募る「大槌駅デザイン総選挙」が行われた。候補として挙げられたデザインは、ひょうたん形の大きな屋根を持つ「ひょうたん島」、昔ながらの風情を残す木造の「代官所」、波や日の出をイメージした「海」の3案。訪れた町内外の人がお気に入りの案にシールを貼る方式で投票し、総得票数は1701票だった。ひょうたん島が919票と過半数の人気を集め、採用が決定。駅舎は2018年(平成30年)7月に着工し、2019年(平成31年)2月に完成した[7][8]

隣の駅[編集]

三陸鉄道
リアス線
鵜住居駅 - 大槌駅 - 吉里吉里駅

脚注[編集]

記事本文[編集]

  1. ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月6日、18-19頁。 
  2. ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、500頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 津波を受けた7線区の点検状況(2011年平成23年)3月30日現在)、東日本旅客鉄道、2011年4月2日閲覧
  4. ^ 【東日本大震災】JR東日本、太平洋沿岸の23駅流失 Archived 2011年4月13日, at the Wayback Machine.、SankeiBiz 2011年4月1日(2011年4月7日閲覧)
  5. ^ 【各駅停話】1428 三陸鉄道リアス線(12)大槌 新名物「新巻鮭ラーメン」朝日新聞』夕刊2019年3月26日(社会面)2019年4月1日閲覧。
  6. ^ 大槌駅から特産発信 大槌孫八郎商店が移転、幅広い品ぞろえ”. 岩手日報. 2023年5月2日閲覧。
  7. ^ “大槌駅デザイン総選挙を開催します!”. 大槌町ホームページ. http://www.town.otsuchi.iwate.jp/gyosei/docs/2017072500015/ 2017年8月2日閲覧。 
  8. ^ “「ひょうたん島」選出 大槌駅デザイン総選挙”. 『岩手日報. http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20170813_2/ 2017年8月18日閲覧。 

利用状況[編集]

  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月20日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]