亀田音楽専門学校

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亀田音楽専門学校
ジャンル 音楽教養番組
製作
制作 NHK
放送
放送国・地域日本の旗 日本
公式サイト
単発版
出演者亀田誠治
小野文恵
放送期間2013年1月3日 - 4日
放送時間23:00 - 23:30
放送分30分
回数2
レギュラー版SEASON1
出演者亀田誠治
小野文恵
放送期間2013年10月3日 - 12月19日
放送時間毎週木曜日 23:25 - 23:55
放送分30分
回数12
レギュラー版SEASON2
出演者亀田誠治
中村慶子
放送期間2014年10月2日 - 12月18日[* 1]
放送時間毎週木曜日 23:00 - 23:45
放送分45分
回数12
レギュラー版SEASON3
出演者亀田誠治
中村慶子
放送期間2016年1月7日 - 1月28日
放送時間毎週木曜日 23:00 - 23:44
放送分44分
回数4
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亀田音楽専門学校』(かめだおんがくせんもんがっこう)は、NHK Eテレ音楽教養番組である。

概要[編集]

J-POPは、音楽のあらゆる魅力がつまった総合芸術だ」という持論を持つ音楽プロデューサー亀田誠治が、毎回ミュージシャン1組をゲストに迎え、J-POPのヒット曲を取り上げながら、そこに隠された秘密を紐解いていく。譜面や専門用語も登場するが、音楽理論に詳しくない視聴者にもわかりやすいよう、テロップやナレーションでフォローする。タイトルにある通り、番組を音楽の専門学校での講義に見立てており、亀田が「校長」、進行役のNHKアナウンサー・小野文恵と伴奏担当のキーボーディストが「助手」、各回の出演ミュージシャンが「ゲスト講師」との設定である。

2013年1月3日4日に、年始の単発番組として、パイロット版的に2夜連続で放送された。このときは「泣ける歌」をテーマに、亀田が長くプロデュースを手掛けているシンガーソングライター平井堅がゲストに登場した。

2013年10月3日より、同じ音楽系番組の『ミュージック・ポートレイト』の後を受け、毎週木曜日 23:25 - 23:55の枠にて、全12回のレギュラー放送を実施した。1人のゲストが2週に渡って登場し、各週で別のテーマを扱う。毎回番組最後には、トーク部分で取り上げた中から1曲を、亀田の編曲によるスタジオライブで演奏する。この演奏のバンドメンバーのうち、ボーカルはその回のゲスト講師、ベースは亀田、ピアノorキーボードはトーク部分の助手のキーボーディストである。

2014年10月2日より「SEASON 2」として、毎週木曜日 23:00 - 23:45に全12回のレギュラー放送が復活した。放送枠が拡大され、助手が中村慶子に替わった。亀田と中村がJ-POPゆかりの場所を訪ねる「亀さんぽ」のコーナーが挿入された。

2016年1月7日より「SEASON 3」として、毎週木曜日 23:00 - 23:45に放送された。今回は「J-POP」という言葉が誕生した1988年から現在までを4つの時代に区切り、J-POPならではの音楽的な発明の変遷について全4回の“短期集中講座”として放送された[1]。また「講師」とは別に1名ずつゲストがVTR出演した。

オープニング・エンディングのBGMに使用されている音楽は、亀田作曲による番組オリジナル曲である。番組でいちばん多く取り上げられた楽曲は小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」である。また、サザンオールスターズMr.Children等の楽曲も取り上げられる頻度が高い。

放送日時[編集]

単発版
  • 本放送 - 2013年1月3日(木)・1月4日(金)23:00 - 23:30
  • 再放送 - 2013年1月25日(金)24:00 - 25:00
SEASON1
  • 本放送 - 毎週木曜日 23:25 - 23:55
  • 再放送 - 本放送の翌週 毎週水曜日 24:30 - 25:00
SEASON2
  • 本放送 - 毎週木曜日 23:00 - 23:45
  • 再放送 - 本放送の翌週 毎週水曜日 24:00 - 24:45
SEASON3
  • 本放送 - 毎週木曜日 23:00 - 23:44
  • 再放送 - 毎週月曜日 1:10 - 1:55(日曜日深夜)

出演者[編集]

  • 校長:亀田誠治(音楽プロデューサー)
  • 助手
    • 小野文恵(NHKアナウンサー)(SEASON 1まで)
    • 中村慶子(NHKアナウンサー)(SEASON 2、SEASON 3)
    • キーボーディスト:不定

放送リスト[編集]

単発版
テーマ ゲスト講師 放送日
1 泣ける歌・胸キュンコード学 平井堅 2013年01月03日
2 泣ける歌・メラメラのメロディー学 2013年01月04日
SEASON 1
# テーマ ゲスト講師 ピアノ助手 放送日
01 おもてなしのイントロ アンジェラ・アキ 斎藤有太 2013年10月03日
02 アゲアゲの転調 2013年10月10日
03 無敵のヨナ抜き音階 秦基博 皆川真人 2013年10月17日
04 オトナのコード 2013年10月24日
05 七変化のテンポ KREVA 鶴谷崇 2013年10月31日
06 韻をふんだっていいんじゃない 2013年11月07日
07 ツンデレのシカケ術[* 2] 槇原敬之 斎藤有太 2013年11月14日
08 フライング・ゲットのメロディー学[3] 2013年11月21日
09 ダメ押しのメロディー学[4] JUJU 森俊之 2013年11月28日
10 玉手箱のマイナー 2013年12月05日
11 胸熱のファルセット美学 森山直太朗 皆川真人 2013年12月12日
12 弱起は強気 2013年12月19日
SEASON 2
# テーマ ゲスト講師 ピアノ助手 亀さんぽ 放送日
01 J-POP ギター学〜主役編〜 布袋寅泰 皆川真人 日本武道館[* 3]
東京都千代田区
2014年10月02日[* 4]
02 J-POP ギター学〜名脇役編〜 2014年10月09日
03 元気が出るリズム学 miwa 斎藤有太 下北沢
(東京都世田谷区
2014年10月16日
04 お客さまもアーティストです[* 5] 2014年10月23日
05 恋するコード学〜純情編[* 6] スキマスイッチ 斎藤有太 日比谷野外音楽堂
(東京都千代田区)
2014年10月30日
06 恋するコード学〜小悪魔編[* 7] 2014年11月06日
07 ハモハモ大作戦 ゴスペラーズ 上杉洋史 (なし) 2014年11月13日
08 揺れる心のビブラート 2014年11月20日
09 無敵のボーカル術〜相棒編〜 ゆず 斎藤有太 福岡福岡県[* 8] 2014年11月27日
10 “タタタ”のリズム学3連さんいらっしゃ~い! 2014年12月04日
11 トドメのメロディー学[* 9] 横山剣 斎藤有太 東洋化成[* 10]
神奈川県横浜市鶴見区
2014年12月11日
12 サビサビ大作戦 2014年12月18日
SEASON 3
# テーマ 西暦 ゲスト講師 VTR出演 ピアノ助手 放送日
1 J-POP 誕生〜胸キュン革命の時代〜 1988年1993年 いきものがかり[1] 織田哲郎 皆川真人 2016年1月07日
2 J-POP大躍進 〜インパクト合戦の時代〜 1994年1999年 GLAY[11] 小室哲哉 斎藤有太 2016年1月14日
3 J-POP文明開化 〜楽園へようこそ〜 2000年2005年 RIP SLYME[12] 小林武史 皆川真人 2016年1月21日
4 J-POPの現在、そして未来 2006年2015年 星野源 秋元康 皆川真人 2016年1月28日

スタッフ[編集]

SEASON 3のエンドロールより。

  • ナレーション:守本奈実アナウンサー
  • 資料提供:オリコン
  • プロデューサー:甲斐洋威
  • 制作統括:小池明久
  • 演出:今井章人(#1)/鎌野瑞穂(#2,4)/大久保寿一(#3)
  • 制作・著作:NHK

脚注[編集]

注記[編集]

  1. ^ 12月25日に第1回放送分をアンコール放送。
  2. ^ 「キメ」(サビの直前で伴奏とメロディのアクセントを揃える技法)や「ブレイク英語版」など、「シカケ」と総称される聴衆を引きつける音楽技法について解説[2]
  3. ^ KREVAのライブ「908 FESTIVAL 2014」(2014年9月7・8日)の舞台裏を放送[5]
  4. ^ 2014年12月25日に「アンコール放送」として放送された。番組表上は、このアンコール放送の回が最終回となっている。
  5. ^ シング・アロングについての解説。
  6. ^ J-POPで多用される「C→G/B→Am→Em/G→F→C/E→Dm→G」のコード進行(いわゆる「カノン進行」を一部転回させたもの)を「純情コード(進行)」と表現して解説[6]
  7. ^ J-POPで頻出する「F→G(G/F)→Em→Am」(IV△7→V7→IIIm7→VIm)のコード進行を「小悪魔コード(進行)」と表現して解説[7]
  8. ^ 1日目(11月27日)はライブハウス「照和」(中央区天神)を訪問。2日目(12月4日)は深町健二郎の案内でレコード店「ジューク・レコード」(中央区天神)[8]・ライブハウス「JA-JA」(早良区西新)・ミュージックスクール「音楽塾ヴォイス」(中央区大手門)[9]を紹介。
  9. ^ メロディのサビ終わりから最後の2音に着目し、いわゆる「解決進行」について学ぶ。ポピュラー和声#和音の機能も参照。
  10. ^ 日本で唯一、レコードのプレス工場を持つ会社[10]

出典[編集]

  1. ^ a b “『亀田音楽専門学校 シーズン3』放送決定! 初回ゲストはいきものがかり”. RO69. (2015年12月4日). https://rockinon.com/news/detail/135183 2015年12月18日閲覧。 
  2. ^ 山口百恵の曲はなぜ“ツンデレ”? 亀田誠治×槇原敬之が名曲「プレイバック」を分析”. RealSound. サイゾー (2013年11月15日). 2014年11月8日閲覧。
  3. ^ シンコペーションで“祭囃子”が聴こえる? 槇原敬之の名曲『世界に一つだけの花』が大ヒットしたワケ”. RealSound. サイゾー (2013年11月23日). 2014年10月4日閲覧。
  4. ^ J-POPと洋楽、一番の違いは? 亀田誠治とJUJUが“大サビ”の効果を語る”. RealSound. サイゾー (2013年12月2日). 2014年10月4日閲覧。
  5. ^ “NHK「亀田音楽専門学校」でKREVA武道館密着”. 音楽ナタリー. (2014年9月26日). https://natalie.mu/music/news/127090 2014年10月4日閲覧。 
  6. ^ J-POPのヒット曲に多用される“純情コード進行”とは? 亀田誠治とスキマスイッチが仕掛けを分析”. RealSound. サイゾー (2014年10月31日). 2014年11月8日閲覧。
  7. ^ ミスチルや平井堅らのヒット曲に見られる「小悪魔コード進行」とは? 亀田誠治とスキマスイッチが解説”. RealSound. サイゾー (2014年11月7日). 2014年11月8日閲覧。
  8. ^ 「亀さんぽ」にJUKE&松本康登場! 12/4(木)夜 NHK Eテレ「亀田音楽専門学校」”. ジューク・レコード・ニュース (2014年12月1日). 2014年12月4日閲覧。
  9. ^ 本日放送の「亀田音楽専門学校」にてヴォイス福岡校が紹介されます♪”. 音楽塾ヴォイス福岡本校スタッフブログ (2014年12月4日). 2014年12月4日閲覧。
  10. ^ NHK Eテレ「亀田音楽専門学校」の新コーナー、「亀さんぽ」が東洋化成にやってきました”. 東洋化成 (2014年12月4日). 2014年12月10日閲覧。
  11. ^ “GLAY&亀田誠治、Eテレ「音楽専門学校」で90年代J-POP分析”. 音楽ナタリー. (2015年12月18日). https://natalie.mu/music/news/169776 2015年12月18日閲覧。 
  12. ^ “「亀田音楽専門学校」第3回、RIP SLYMEがJ-POPの文明開化を解き明かす”. 音楽ナタリー. (2016年1月14日). https://natalie.mu/music/news/172443 2016年1月16日閲覧。 

外部リンク[編集]

NHK Eテレ 若者向け短期教養番組
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亀田音楽専門学校
(2013年10月 - 12月)