マジック・バス
「マジック・バス」 | ||||
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ザ・フー の シングル | ||||
B面 |
ドクター・ジキル・アンド・ミスター・ハイド サムワンズ・カミング | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチ・シングル | |||
録音 |
1968年5月 ロンドン、アドビジョン・スタジオ[2] 1968年6月 ロサンゼルス、ゴールド・スター・スタジオ[3] | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
トラック・レコード デッカ・レコード | |||
作詞・作曲 | ピート・タウンゼント | |||
プロデュース | キット・ランバート | |||
チャート最高順位 | ||||
ザ・フー シングル 年表 | ||||
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「マジック・バス」(Magic Bus)は、イギリスのロックバンド、ザ・フーの楽曲。1968年にシングルリリースされた[6]。作詞・作曲はピート・タウンゼント。オリジナルアルバム未収録曲。
解説
[編集]タウンゼントは「この曲は「マイ・ジェネレーション」と同じ頃に書いたものだ」と説明している[7]。ザ・フーによって発表される前に、デッカ・レコードに所属するプティング(The Pudding)[8]というバンドに提供されて1967年4月に発表された[9][10]。
ボー・ディドリー風のリズムを取り入れた曲で[11]、タウンゼントは「ザ・フーの曲の中で、演奏していて一番楽しい」と語っているが[7]、ジョン・エントウィッスルはベースのパートが単調なので大嫌いだったという[11]。ジェス・ローデンがコーラスで参加している[2]。イギリスでは最高位26位と、25位を記録した前作「ドッグス」を下回る結果に終わった。一方、アメリカでの最高位は25位だった。
即興演奏的要素が強いためか、コンサートでは頻繁に取り上げられ、時には10分を越える長尺の演奏になった[注釈 1]。ライブ・アルバム『ライヴ・アット・リーズ』に収録されている1970年のリーズ大学での公演でも7分超の演奏が展開された。
別バージョン
[編集]本曲にはオリジナルを含めて、以下の5つのバージョンが存在する[12]。
- オリジナル・バージョン。モノラル・ミックス。演奏時間は約3分20秒。
- 編集盤『マジック・バス~ザ・フー・オン・ツアー』(1968年)[13][注釈 2]に収録。ステレオ・ミックス。
- 編集盤『ミーティ・ビーティ・ビッグ・アンド・バウンシィ』(1971年)[14]と『ヒッツ50』(2014年)[15]に収録。約4分半のロング・バージョン。擬似ステレオ・ミックス。ボーカルがダブル・トラックで。エンディングがフェイドアウトしない。
- 編集盤『ザ・シングルズ』(1984年)[16]に収録。『ミーティ・ビーティ…』に収録されたものと基本的には同じだが、イントロダクションが長い。
- 編集盤『マジック・バス~…』CDに収録。イントロダクションが長いステレオ・バージョン。
映画『キッズ・アー・オールライト』
[編集]1968年10月7日、本曲の演奏を模したリップシンクのモノクロ映像が、当時西ドイツのブレーメンにあったダス・エルステのテレビ番組『ビート・クラブ』のスタジオで撮影され、10月12日と11月16日に放送された[17]。この映像の一部がドキュメンタリー映画『キッズ・アー・オールライト』(1979年)[注釈 3]に収録され、本曲もアルバム『キッズ・アー・オールライト (サウンドトラック)』に収録された。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ロジャー・ダルトリーがハーモニカを演奏する事があった。
- ^ デッカ・レコードが、ザ・フーのマネージメントに無断でアメリカ向けに編集して発表した。
- ^ DVDで入手可能。
出典
[編集]- ^ a b 『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、325頁。
- ^ a b 『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、173頁。
- ^ 『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、175頁。
- ^ WHO | Artist | Official Charts
- ^ The Who - Awards : AllMusic
- ^ “thewho.com”. 2023年12月11日閲覧。
- ^ a b 『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、165頁。
- ^ “Discogs”. 2023年12月11日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2023年12月11日閲覧。
- ^ レコード・コレクターズ増刊『ザ・フー アルティミット・ガイド』(2004年)126頁。
- ^ a b ベストアルバム『マイ・ジネレーション~ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・フー』付属のライナー・ノーツより。
- ^ レコード・コレクターズ増刊『ザ・フー アルティミット・ガイド』(2004年)133頁。
- ^ “thewho.com”. 2023年12月11日閲覧。
- ^ “thewho.com”. 2023年12月11日閲覧。
- ^ “thewho.com”. 2023年12月11日閲覧。
- ^ “thewho.com”. 2023年12月11日閲覧。
- ^ Neill & Kent (2007), p. 211.
引用文献
[編集]- Neill, Andy; Kent, Matt (2007). Anyway Anyhow Anywhere: The Complete Chronicle of The Who 1958-1978. London: Virgin Books. ISBN 978-0-7535-1217-3
参考文献
[編集]- アンディ・ニール; マット・ケント (2008). エニウェイ・エニハウ・エニウェア. 佐藤幸恵、白井裕美子(訳). シンコーミュージック. ISBN 978-4-401-63255-8