アレマン語
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アレマン語 | |
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Alemannisch | |
話される国 |
ドイツ南西部 スイス(ドイツ語圏) リヒテンシュタイン全域 オーストリア・フォアアールベルク州、チロル州ロイテ郡北部・ランデック郡西部 イタリア・ロンバルディア州、ヴァッレ・ダオスタ州、ピエモンテ州北部 フランス・アルザス地方(アルザス=ロレーヌ地方) アメリカ合衆国・ペンシルベニア州、中西部 ベネズエラ |
地域 | ヨーロッパ、アメリカ |
話者数 | 1000万人 |
言語系統 | |
表記体系 | ラテン文字 |
言語コード | |
ISO 639-2 |
gsw |
ISO 639-3 | — |
消滅危険度評価 | |
Vulnerable (Moseley 2010) |
アレマン語(標準ドイツ語: Alemannisch (Alemannische Dialekte)、アレマン語: Alemannisch)は、ドイツ語の一方言、ドイツ南西部の地方言語のひとつ。
高地ドイツ語のうち上部ドイツ語(バイエルン語、オーストリアドイツ語も含む)に属し、シュヴァーベン語(Schwäbisch)[1]、低地アレマン語(Niederalemannisch)、高地アレマン語(Hochalemannisch)、最高地アレマン語(Höchstalemannisch)に区分される[2][3]。
概要
[編集]アレマン諸語の使用地域は、ゲルマン民族の一派のアレマン人(スエビ族の一派という)の住居していた地域である。そもそもアレマン語とはアレマン人の言葉という意味である。この言葉が言語か方言かについては言語学者によって見解が異なるが、エスノローグは「標準ドイツ語の会話者が理解する事は困難」とし、ユネスコは明確に異なる言語であると指摘している。
「ドイツ語」をフランス語で「アルマン(Allemand)」というのはアレマン語を話すアレマン人(仏:AlamansまたはAlémans)にルーツがあると言われるが、フランス語でも「アレマン語」は「アレマニーク(Alémanique)」という別の単語を用い区別はされている。
その他
[編集]- k, p, tは標準ドイツ語のような有気音にはならない。
- b, d, gは常に無声化し、[p],[t],[k]となる。
- lは音節化するか、u[w]の音となる。
ISO 693-2の言語コードは「gsw」。
分類
[編集]- シュヴァーベン語(シュトゥットガルトを中心とするドイツ南部のバーデン=ヴュルテンベルク州東部のシュヴァーベン地方、オーストリア・チロル州北西部ロイテ郡北部など)各方言
- 低地アレマン語(主にドイツ南西部とスイス北部など)
- 上ライン・アレマン語 (de:Oberrheinalemannisch)
- フライブルク語(フライブルク)
- シュヴァルツヴァルト語(シュヴァルツヴァルト)
- アルザス語(フランス中東部のアルザス(アルザス=ロレーヌ地方))
- バーゼル語(バーゼル州)
- ボーデン湖アレマン語 (de:Bodenseealemannisch)
- ドイツ南部・コンスタンツ、フリードリヒスハーフェン、リンダウ、オーストリア・フォアアールベルク州北部など
- ベネズエラドイツ語(ベネズエラ)※コロニア・トバールを参照。
- 上ライン・アレマン語 (de:Oberrheinalemannisch)
- 高地アレマン語 (スイス中部・東部など)
- 最高地アレマン語 (de:Höchstalemannisch) ※チロル州最西部ランデック郡西部でも話される。
- フォアアールベルク語
- フォアアールベルク州の言語の総称。上記の北部で話されるボーデン湖アレマン語、中・南部で話される高地アレマン語、最高地アレマン語など(オーストリアアレマン語とも呼ばれる)
- ペンシルベニアドイツ語(ペンシルベニアアレマン語)(アメリカ合衆国のペンシルベニア州、中西部など)
- 言語コード
- SIL
- GSW(スイスドイツ語)
- SWG(シュヴァーベン語)
- WAE(ヴァリス語。広義的にはしばしばスイスの言語学者からはスイスドイツ語に含まれる)
- GCT(ベネズエラドイツ語)
脚注
[編集]- ^ 英語:スウェイビア語(Swabian)、フランス語:スワーブ語(Souabe)など。
- ^ 亀井孝・河野六郎・千野栄一編著、『言語学大辞典セレクション・ヨーロッパの言語』三省堂、1998年、278頁。
- ^ 柴崎隆『(南部)アルザス・ドイツ語の文法記述へのアプローチ - ミュルーズ・アルザス語方言に基づいて (Ein Versuch der Grammatik des [Süd-] Elsässischen. - auf Grund des „Milhüser Ditsch)』(金城学院大学論集・人文科学編、2012年)14頁によると、1950年ごろのアレマン諸語は、シュヴァーベン語と低地アレマン語は「北方アレマン諸語」に属し、高地アレマン語と最高地アレマン語は「南方アレマン諸語」に属していたと述べている。
- ^ 植田健嗣著書『-ミニ国家- リヒテンシュタイン侯国』郁文社、1999年、171頁。
関連項目
[編集]- アレマン人
- シュヴァーベン
- シュヴァーベン行政管区
- バイエルン・オーストリア語
- オーストリアドイツ語
- バイエルン人(オーストリア人)
- 上部ドイツ語
- 上部フランケン語
- フランケン地方
- フランケン人
- バーデン語
外部リンク
[編集]- Ethnologue report for language code gsw - エスノローグ
- Ethnologue report for language code swg - エスノローグ
- Ethnologue report for language code wae - エスノローグ
- Ethnologue report for language code gct - エスノローグ
- LL-Map Schwyzerdütsch
- LL-Map Schwäbisch
- LL-Map Walser
- LL-Map German, Colonia Tovar
- MultiTree Schwyzerdütsch
- MultiTree Swabian
- MultiTree Walser
- MultiTree German, Colonia Tovar