リンダウ

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紋章 地図
Lindauer Wappen
基本情報
連邦州: バイエルン州
行政管区: シュヴァーベン行政管区
郡: リンダウ郡
緯度経度: 北緯 47度32分45秒
東経 09度41分02秒
標高: 海抜 400.7 m
面積: 33.18 km²
人口:

25,547人(2021年12月31日現在) [1]

人口密度: 770 人/km²
郵便番号: 88131
市外局番: 0 83 82
ナンバープレート: LI
自治体コード: 09 7 76 116
市庁舎の住所: Bregenzer Straße 6-12
88131 Lindau
ウェブサイト: Stadt Lindau
行政
上級市長: ペトラ・マイアー・トゥ・ベルント=ザイドル (Petra Meier to Bernd-Seidl) (CSU/Freie-Bürgerschaft)
旧市庁舎(1436年の建築)
港のライオン像

リンダウ(標準ドイツ語: Lindauアレマン語: Lindou)は、ドイツ連邦共和国バイエルン州シュヴァーベン行政管区に属する都市。人口は約2万4千人。

地勢・産業[編集]

スイスオーストリア国境に面するボーデン湖に浮かぶ島。鉄道も島まで橋沿いに乗り入れる。観光産業が発展し、多くの観光客を集める。ドイツ・アルペン街道の起点となる街。近隣の都市としては、約20キロ北西にフリードリヒスハーフェン、40キロ北西にコンスタンツ、30キロ南西にスイスのザンクトガレンが位置している。毎年リンダウ・ノーベル賞受賞者会議が開催される。

歴史[編集]

Lindau の表記は1339年以来のもの。最も古い表記は882年のLintoua。これは古高ドイツ語のlinta(今日のドイツ語Lindeに対応し、「リンデ、シナノキ、ぼだい樹」を意味する)とouwa(「島」)の合成語で、「湖の中のぼだい樹の茂る島」であることを表した地名と思われる[2]

810年あるいは820年に、恐らくアーダルベルト伯(Graf Adalbert von Rätien)によって、設立された立誓共唱共住会女子修道院(Kanonissenstift)が出発点となった。修道院は839年に公吏不入権(Immunität)を賦与された。叙任権闘争中、北側の湖畔にあった市場集落エシャハ(Äschach)が、より安全なリンダウ島に移された。ホーエンシュタウフェン家の教会守護権(Vogtei)に入った修道院は1180年頃市場集落のためにシュテファン教会を建設した。1216年計画的都市造成がなされ、石造の市壁内の面積は 12 ha弱、人口は 2000人強であった。王権による特権賦与(1274年/1275年伯爵裁判権からの解放Befreiung vom Grafengerichtと守護権の質入れ禁止Nichtverpfändung der Vogtei)と経済的発展そして修道院の財政的弱体化により市は修道院長の支配から脱するようになった。1264年市参事会は関税・造幣・代官(Amman)に関する権利を獲得した。1345年 ツンフトは参事会に参加した。1396年には流血裁判権(Blutbann)を獲得した。陸上・水上交通の要衝として穀物、ワイン、塩、布のイタリア、南フランススイスへの遠隔交易によって栄えた[3]

1530年宗教改革を受け入れた。1803年市はブレッツェンハイム侯家(Fürsten von Bretzenheim)の手に帰し、侯は修道院も確保してここにリンダウ侯国(Fürstentum Lindau)が生まれた。当時の人口は5‐6000人であった。侯家は翌年ハンガリーの土地を取得する代わりに侯国を オーストリアに譲渡した。その翌年リンダウはバイエルンに帰属した[4]

13世紀神聖ローマ皇帝ルドルフ1世(Rudolf von Habsburg)によって、帝国自由都市の地位を認められた。中世より、ボーデン湖を舞台とした物流の拠点として栄えた。17世紀三十年戦争でスウェーデン軍が街に迫るが、略奪は免れた。19世紀初頭よりバイエルンの支配下に入った。

住民[編集]

上部ドイツ語に属するアレマン語の一方言である低地アレマン語に属するボーデン湖アレマン語を使用するアレマン系が多い。

出身者[編集]

引用[編集]

  1. ^ Genesis Online-Datenbank des Bayerischen Landesamtes für Statistik Tabelle 12411-003r Fortschreibung des Bevölkerungsstandes: Gemeinden, Stichtag (Einwohnerzahlen auf Grundlage des Zensus 2011)
  2. ^ Dieter Berger: Duden, geographische Namen in Deutschland: Herkunft und Bedeutung der Namen von Ländern, Städten, Bergen und Gewässern. Mannheim/Leipzig/Wien/Zürich: Dudenverlag, 1993 (ISBN 3-411-06251-7), S. 170.
  3. ^ Lexikon des Mittelalters. Bd. V. München und Zürich: Artemis & Winkler 1991 (ISBN 3-8508-8905-X), Sp. 1998 (Beitrag von M. Tönsing zu Lindau). - Gerhard Köbler: Historisches Lexikon der deutschen Länder. 6. Aufl. München: C.H.Beck, 1999 = Darmstadt: Wissenschaftliche Buchgesellschaft 1999, S. 352-353.
  4. ^ Gerhard Köbler: Historisches Lexikon der deutschen Länder. 6. Aufl. München: C.H.Beck, 1999 = Darmstadt: Wissenschaftliche Buchgesellschaft 1999, S. 352-353.

外部リンク[編集]