アングロ・フリジア語群

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アングロ・フリジア語群
話される地域: もともとは ブリテン島,アイルランド島、 オランダの一部,ユトランドの一部(現在は世界中)
言語系統: インド・ヨーロッパ語族
 ゲルマン語派
  西ゲルマン語群
   Ingvaeonic語群
    アングロ・フリジア語群
下位言語:
Anglo-Frisian distribution map.svg

アングロ・フリジア語群の現在の分布

アングロ語群

  英語

フリジア語群

斜線部はケルト語との多言語使用地域

アングロ・フリジア語群(Anglo-Frigian languages)はインド・ヨーロッパ語族西ゲルマン語群に属し、英語フリジア語を含むグループである。いくつかの音変化によって他の西ゲルマン語群から区別される。

初期のアングロ・フリジア語や古ザクセン語の話者集団は言語連合を形成するほど隣接して居住していた。したがって両語はアングロ・フリジア語群特有の特徴をいくつか共有している。しかし、共通の起源をもちながら、アングロ語群フリジア語群はかなり異なったものとなっている。これはノルド語フランス語の影響を強く受けたためである。フリジア語群は現在ではオランダ語や隣接する低地ドイツ語の方言との共通部分が大きく、西ゲルマン方言連続体に入れられる。いっぽうでアングロ語群は北ゲルマン語群や非ゲルマン語の言語の影響を、フリジア語よりも強く受けた。

音対応の例[編集]

  • 英語cheese’、西フリジア語tsiisは、オランダ語 kaas, 低地ドイツ語 Kees, ドイツ語Käse
  • 英語 church 、西フリジア語 tsjerkeは、オランダ語 kerk, 低地ドイツ語 Kerk, Kark, ドイツ語 Kirche

分類[編集]

比較表[編集]

Language 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
英語 one two three four five six seven eight nine ten
スコットランド語 ane
ae*
twa three fower five sax seiven aicht nine ten
ヨーラ語 oan twye dhree vour veeve zeese zeven ayght neen dhen
西フリジア語 ien twa trije fjouwer fiif seis sân acht njoggen tsien
東フリジア語 aan twäi
twäin
twoo
träi fjauwer fieuw säks soogen oachte njugen tjoon
北フリジア語
(Mooring方言)
iinj
ån
tou
tuu
trii
tra
fjouer fiiw seeks soowen oocht nüügen tiin

*Ae /eː/, /jeː/は名詞の前で形容詞として用いる。[1]

脚注[編集]

  1. ^ Grant, William; Dixon, James Main (1921) Manual of Modern Scots. Cambridge, University Press. p.105