PlayStationのゲームタイトル一覧
PlayStationのゲームタイトル一覧(プレイステーションのゲームタイトルいちらん)では、日本でPlayStation対応として発売されたゲームソフト全3,289タイトルの分割された一覧へのリンクおよび発売中止品を列記する。
発売ソフトの形態・変遷
[編集]ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCE)から1994年12月3日に発売されたPlayStationはライバルのセガサターンと同様に、本格的な3DCG表現を大きな特徴とし、テクスチャマッピングを用いたアーケードゲーム作品『リッジレーサー』の移植版がローンチタイトルの一つとして発売された[1]。当初、3DCGを取り入れた作品はアクションゲームが中心だった一方、人気ジャンルであるRPGではドット絵が主流だった[2]。その中で、これまで任天堂ハード向けにゲームを発売してきたスクウェアが1996年初頭にPlayStationへの参入を表明し、1997年1月31日に発売した『ファイナルファンタジーVII』は混乱防止の観点からコンビニエンスストアを中心とした販売体制[注釈 1]がとられ[4]、日本国内における累計販売本数が400万本を超えるほどの大ヒット作となった[5]。このほかにも、ナムコから発売された『ナムコミュージアム』には、同社の往年の名作ゲームが収録されており、のちに『アーケードアーカイブス』といった他社の復刻プロジェクトにも影響を与えた[6]。加えて、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』(1997年3月20日)や[7]、『パラッパラッパー』(1996年12月6日)[8]のようにジャンルを開拓した作品もあった。
またPlayStationでは、『ときめきメモリアル』や『やるドラ』シリーズといったギャルゲーも人気を博した[9]。一方でSCEはアダルトゲームなどの成人向け要素を含むゲームタイトルの移植には慎重な姿勢をとり[10]、アダルトゲームメーカーから持ち込まれた移植企画を却下したり、PlayStationへ移植された際に作品名を変更することもあった。『ToHeart』のシナリオライターである高橋龍也はアダルトゲームの場合は原作の題名が使えなかったことを述懐した[11][注釈 2]。
このようなPlayStation登場以前からゲームを開発してきた企業のほか、異業種から参入してきた企業もあった。たとえば、アーマード・コアシリーズで知られるフロム・ソフトウェアは祖業である業務用アプリケーション事業の行き詰まりから、当時の関係者が好きだったコンピュータゲームへの参入を考えたものの一度は断念していたところ、PlayStationの登場によりゲーム業界への参入を決めた[14]。他方、SCEから発売された『I.Q インテリジェントキューブ』は当時広告の分野で活動していた佐藤雅彦による持ち込み企画であり、当時のパズルゲームにはない世界観からヒット作となり[15][16]、ついには第2回 日本ゲーム大賞の優秀賞を受賞した[17]。
SCEは開発者がうまく作れるようにするため、『リッジレーサー』の開発経験に基づいたソースコードなどを収録したマニュアルを提供していた[18]。同様の理由から、1995年から1999年までの5年間に、オーディション「ゲームやろうぜ!」を主催した[19]。この中から『XI[sai]』や『パネキット』などが商品化され、結果的にプラットフォームの活性化につながった[19]。これとは別に、SCEは1996年5月から数年間、ゲーム開発に関心のある一般のユーザーに開発環境を提供する『ネットやろうぜ!』というプロジェクトを展開していた[20]。
一方、3DCGの描画を前提としていたPlayStation用ソフトの開発に際しては、従来の手法が通用しなくなることもあった[注釈 3]ほか、3DCG用のソフトやワークステーションは高額であり導入できる会社は限られていた[22]。[注釈 4]。また、Batman & Robin(日本未発売)のように、不十分な3DCG作成技術がゲームプレイに影響を及ぼしたケースもあった[23]。加えて、CD-ROMは読み込み時間が長いという短所があり、演出でごまかす(例:『ファイナルファンタジーVII』[24]、『どきどきポヤッチオ』[25])といった措置が取られた一方、『シルエットミラージュ 〜リプログラムドホープ〜』のように、プレイ中の読み込みが頻発した例もあった[26]。逆にデータの読み込みが早くても、操作性の悪さが指摘された作品(例:『トバルNo.1』[27])もあった。
他方、ソフトの開発費の高騰も課題となり[注釈 5]、各社は解決に向けて模索していた。このうち、SCEは低予算の次世代RPGの企画を立て、のちに『高機動幻想ガンパレード・マーチ』として世に送り出されたものの、それに必要な新技術の開発に時間[注釈 6]と費用が掛かってしまい、目標の達成にはいたらなかった[28]。また、エニックスから発売された『ユーラシアエクスプレス殺人事件』では、CGだと費用がかかるということで、節約の観点から実写取り込みが採用された[29]。一方、カルチュア・パブリッシャーズは、追加の開発費がほぼ不要なテーブルゲームを中心とした低価格帯の製品を企画し、日本債券信用銀行による支援の下、『SIMPLE1500シリーズ Vol.1 THE 麻雀』を発売し[30]、ヒット作となった。
他方、PlayStationでは改造ツールが広まり、SCE側も本体の改良版であるSCPH-9000で外部コネクタを廃止するなどの対応をとったが、その後、ディスクから本体にプログラムを読み込ませるタイプが出るなどいたちごっこが続いた[31]。こうした中、正規のソフト開発者による工夫が不正利用に転用できてしまう事態もあった。たとえば、Alien Resurrection(日本未発売)の場合、ディスク入れ替えを想定したテストとして、バックアップディスクを読み込ませるための特殊なブートモードを起動できるシステムが組み込まれており、本体の改造や外部ツールがなくても海賊版などを起動できてしまう恐れがあった[32]。
なお、SCEも他社ハードと同様に自社の倫理規定でソフトを判定しており、ソフトメーカーはそれぞれの規定に合わせて内容を調整する必要があった[33]。やがて彼らの間で独自の倫理規程による自主規制が求められるようになり、1995年11月に業界団体・コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が設立され、1997年4月にはCESAによる倫理規定が公布・施行された[33]。日本から他国に輸出された作品においても、倫理的な理由で内容を差し替えられることもあった[注釈 7]。また、日本国外で開発された作品の中には、日本向けに内容を差し替えた例もあった[注釈 8]。
最終的に日本においてPlayStation用タイトルは2004年まで発売されたが、発売タイトル数は日本でこれまでに展開されたプラットフォームの中で最大であり、PlayStationはマニアではない一般プレイヤーを獲得したことで、2000年3月4日発売の次世代機であるPlayStation 2が普及するまで、事実上の業界標準機となった[10]。またPlayStation 2がPlayStationとの互換性を持つ[37]ことから、発売されたPlayStation用タイトルはPlayStation 2のスタートアップの一助になった。加えて、GUILTY GEARシリーズやバイオハザードシリーズなど、PlayStation初作で人気を得てシリーズ化された作品は、プラットフォームが変わった後も継続的に新作を発売しており、他機種へのシリーズ展開または移植にあたっては、大元のシステムを置き換えた例もあった[注釈 9]。
こうして発売されたタイトルは後年のゲームアーカイブスやPlayStation Plus[39]といったダウンロードサービスなどを通じて様々なプラットフォームに展開された[注釈 10]ほか、PlayStation本体発売から24年後の2018年12月3日(24周年記念)には往年のヒット作を収録したPnP機・PlayStation Classicが発売された[40][41]。また、『Dr.スランプ』や『レーシングラグーン』のように日本国内のみで発売された作品であっても、日本国外のファンが非公式の翻訳版を製作した例があった[42]。
発売されたゲームソフトについては、以下の各項目を参照。
発売されなかったソフト
[編集]作品名 | 発売元 | 備考 |
---|---|---|
パチンコ倶楽部 | ISC | |
プロフェッショナルビリヤード | アイディアファクトリー | |
名探偵スチール・ウッド | アイディアファクトリー | |
厄惨 | アイディアファクトリー | |
グランドチャンピオンズラリー | アクエス | |
なげっと!〜激録!プルプル商店街〜 | アクティアート | |
行け!稲中卓球部 | アクレイムジャパン | |
マジック・ザ・ギャザリング | アクレイムジャパン | |
魔道霊士シュオン | アスキー | 東京ゲームショウ98'にて出展されていた[43]。 |
神龍戦記 | アステック21 | |
EARLY REINS 〜荒野の天使たち〜 | アトラス | 1999年冬に発売予定だった。 開発:マーカス、キャラクターデザイン:かのえゆうし[44]。 |
サウザンドアームズ エクストラ・シナリオ(仮題) | アトラス | |
ぼのぼーど | アミューズ | |
テトリス ザ・グランドマスター | アリカ | テトリスの版権元であるザ・テトリス・カンパニーが1999年に発表した方針により発売中止となった[45]。 |
サクセスストーリー | アルトロン | |
あの素晴らしい弁当を2度3度 | イタチョコシステム | 同名のマッキントッシュ用ソフトの移植版[46]。 1998年に開発中止になった[46]。 |
センター試験 トライアルゲーム セン太琢磨が行く(英語編) | インサイダー | |
高野孟の世界地図の読み方 | インサイダー | |
インディカーレーシング | ヴァージンインタラクティブ | |
Thrill Kill | ヴァージン・インタラクティブ | 発売元のヴァージン・インタラクティブが本作の発売に難色を示した為、発売中止となった[47]。 その後、関係者がインターネット上に本作のROMを公開した[48]。 また、本作のデータの一部は、Wu-Tang: Shaolin Style(1999年発売)に流用された[49] |
7th GuestII:11th Hour | ヴァージンインタラクティブ | |
デモリションマン | ヴァージンインタラクティブ | |
ツタンカーメンの遺言(仮題) | ウィザード | |
ダイナマイトキング | エイコム | |
フレンズ〜青春の響き〜 | NECインターチャネル | PS2に移行。 |
メイン・ローター(仮題) | エフコンピューターエンターテイメント | |
FLY | エム・ティー・ビー | |
ビューポイント | エレクトロニック・アーツ・ビクター | |
くるみ割り人形 | オラシオン | |
動物の謝肉祭 | オラシオン | |
ピーターと狼 | オラシオン | |
アローン・イン・ザ・ダーク -ザ・ニュー・ナイトメア | カプコン | 2002年春の発売予定だった[50]。 |
X-MEN | カプコン | 海外のみの発売であり、日本ではSS版のみ発売。 |
鬼武者 | カプコン | PS2へ移行[51] |
バイオハザード1.5 | カプコン | 元々『バイオハザード2』として開発され、完成度は65%程度だった[52]。 1997年3月に発売予定だったが、『バイオハザード ディレクターズカット デュアルショックVer.』の特典として映像のみ収録された[52]ほか、データの一部が『鬼武者』に再利用された[52]。 |
D&Dコレクション | カプコン | SS版のみ発売。 |
レガシーオブケイン ソウルリーパー | カプコン | |
SD飛龍の拳 エピソードI 奥義の書 | カルチャーブレーン | |
シェラザード伝説 黄金の帝国 | カルチャーブレーン | |
スーパーチャイニーズファイターDX | カルチャーブレーン | |
バーチャル飛龍の拳ダッシュ | カルチャーブレーン | |
パズル雀 | カルチャーブレーン | |
森下卓八段監修 本格対戦将棋「聖」 | カルチャーブレーン | |
ARKS1000 〜目指せ!究極の召喚師〜 | クレフ インベンション | |
マキシマムフォース | ゲームバンク | |
Nap・Nap | ゲンテック | |
アンジェリーク トロア | コーエー | PS2に移行 |
ヴァーチャパーク de フィッシュ 〜プクプクダイバー〜 | 光栄 | |
ゲーム日本史 〜天下人 秀吉と家康〜 | 光栄 | |
鈴鹿8時間耐久ロードレースチーム運営シミュレーション | ココナッツジャパンエンターテイメント | |
モトクロス | ココナッツジャパンエンターテイメント | |
青山ラブストーリーズ | コナミ | 音楽:岩代太郎。 1997年秋時点で完成度は70%だった[53]。 |
コントラ-レガシーオブウォー | コナミ | |
ツインビーミラクル 〜不思議なベルの大陸〜 | コナミ | |
烈火の炎 〜ザ・ドリームバトル〜 | コナミ | |
DOOPERS | サイバーテックデザイン | |
FENSER | サイバーテックデザイン | |
PROJECT CHAOS | サイバーテックデザイン | |
サイレントウェイル | サイベル | |
私立鳳凰学園三年純真・SWEET HEART・NATURAL HEART・PURE HEART組 | J・ウイング | |
日本たらればなしツアー(2)ひとつやふたつ…いつつや怪談 | システムサコム | |
フェイクダウン | システムサコム | |
いがらしみきおのスカイゴルケット | ジョルダン | |
日本の倶楽部 | ズーメックス | |
君こそスターだ!! | スタージインスツルメンツ | |
カーディナル・シィン 〜原罪のシギルルム〜 | スパイク | |
ハートオブダークネス | スパイク | Windows 95/98用ソフト『HEART OF DARKNESS』の移植版で、 1999年3月の発売予定だった[54]。 また、セガサターン版も発売予定だった[54]。 |
バーチャルリモコン(ヘリパートI) | スリーディ | |
MLB Pennant Race | ソニー・コンピュータエンターテイメント | |
C・A・R・Tワールドシリーズ | ソニー・コンピュータエンターテイメント | |
ハエ男のスターツアー | ソニー・コンピュータエンターテイメント | |
ワンダラーズショック 1950 アメリカンドリームズ | ソニー・コンピュータエンターテイメント | |
ソフエルファンタジア | ソフエル | |
ウォーゴッズ | ソフトバンク | |
T-MEK | ソフトバンク | |
リターンファイアー | ソフトバンク | |
ローカス | ソフトバンク | |
スターフライトファンタジー | タイトー | |
がんばれ!ケイビ君 | タイムワーナーインタラクティヴ | |
無敵戦艦キクイチモンジ | タイムワーナーインタラクティヴ | |
心霊呪殺師 太郎丸 | タイムワーナーインタラクティヴ | SS版のみ発売。 |
まうすけのオジャマざわ〜るど | データイースト | |
メタルマックス3 | データイースト | 1996年 - 1997年頃、資金難から開発中止になった[55]。 |
BOUNTY ARMS | データウエスト | |
Q極クイズ こたえてプリ〜ズ | Tears | |
爆弾小僧 スクープ・ザ・キッド(仮題) | Tears | |
LOVE GAME'S PLUS〜かなり対戦テニス〜 | Tears | |
BLOXX | テクノスジャパン | |
あいのり | テクモ | 同名テレビ番組のゲーム化で、テクモの広報誌「TECMO PLAYER'S MAG」Vol.18にて掲載されていた[56]。 |
ギアヘブン | トーエイシステム | |
スノークイーン | 東北新社 | |
クリックまんが 銀河英雄伝説3 アムリッツァ会戦 | 徳間書店/インターメディア | |
クリックまんが 銀河英雄伝説4 ヤン艦隊出動 | 徳間書店/インターメディア | |
新ドラゴンハーフ | 徳間書店/インターメディア | |
マリーのアトリエ | 徳間書店/インターメディア | |
ディレクター(仮題) | トンキンハウス | |
モンスターコレクション(仮題) | トンキンハウス | |
アウトフォクシーズ | ナムコ | 1995年に稼働した同名アーケードゲームの移植版[57]。 ゲームデザイナーの須田剛一はGame*Sparkとの対談の中で、PlayStation側の技術的な制約に加え、子供や動物を殺すなどの過激な表現が原因と推測する[57]。 |
POPGUN | 日本一ソフトウェア | |
人烏流(じんちょーる) | 日本システム | |
パズルDEボーリング | 日本システム | |
エストポリス伝記III ルーインチェイサーズ | 日本フレックス | |
ホタル | パイオニアLDC | |
聖龍伝説 | バップ | |
タイブレーク | バディ | |
仮面ライダー555 | バンダイ | PS2に移行 |
ジャーニーマンプロジェクト ペガサスプライム | バンダイ | |
時をかける少女 | バンダイ | 1998年夏の発売予定だった。 原作:筒井康隆、キャラクターデザイン:桜野みねね、シナリオ:山口宏[58]。 |
プロ野球監督になろう! | バンダイ | |
パンドラMAXシリーズ リストラの朝 | パンドラボックス | 2000年10月に発売予定だった。 シナリオ:飯島健男[59]。 |
パンドラMAXシリーズ 闇の蛹 | パンドラボックス | 2000年春に発売予定だった。 シナリオ:飯島健男[60]。 |
パンドラMAXシリーズ ONI零〜流転〜 | パンドラボックス | シナリオ:飯島健男[61]。 |
パンドラMAXシリーズ ラビッシュブレイズン2 | パンドラボックス | シナリオ:飯島健男。 自社サイトやチャットのみで情報公開した程度で開発終了になった[62]。 |
戦国愚連隊 | パンドラボックス | シナリオ:飯島健男[60]。 |
バトルオブ…?(仮題) | バンプレスト | |
魔導都市エルピス | バンプレスト | |
パンデモニアム | BMGビクター | |
JTCC 全日本ツーリングカー選手権 | BPS | |
ハークスアドベンチャー | BPS | |
エターナルチェイン | ビクターインタラクティブソフトウェア | 東京ゲームショウ98'にて出展されていた[63] |
スワッグマン | ビクターソフト | |
Deer Friends | ビジュアルアーツ | |
RIPROS | ビジュアルアーツ | |
オーガリアン 亜人伝 | ビジュアル アーティストオフィス | |
アトランティス | ヒューマン | |
クロックタワー3 | PS2に移行しカプコンから発売。 | |
猿田号の暗号 | フォーツーツー | |
蜃気楼回廊 | プレ・ステージ | |
ぱいるあっぷ・まーち | プロシードユニ | |
3Dシューディング | プロファイア | |
野球ゲーム | プロファイア | |
ライブ・リミックス | プロファイア | |
英雄志願-GAL ACT HEROIZM- | マイクロキャビン | SS版のみ発売。 |
MELT 〜フューチャリングエディ byアイアン・メイデン〜 | マップジャパン | |
ガルル〜ライディングレボリューション〜 | メサイヤ | |
さるかにハムぞう | メディアワークス | 風上旬のキャラクターを題材としたブロック崩しで、カネコからアーケード版が稼働していた[64]。 |
アルナムの弁当箱 〜牙も翼もてんこもり〜 | ライトスタッフ | |
タイトル未定 | リットーミュージック | |
TOKYO/2020 | レインボー・ジャパン | |
スタートリングオデッセイII・III 魔竜戦争・ミレニアムの系譜 | レイ・フォース | |
学問習得術(仮題) | ロックウェルインターナショナル | |
バトルシップヤマト | ロックウェルインターナショナル | |
クロス探偵物語2 | ワークジャム | 発売日未定のまま開発中止になった[65]。 |
エネミー・ゼロ | ワープ | SSに移行[66]。飯野賢治#エネミー・ゼロ事件も参照。 |
マジックキャッスル | KAIGA | 1998年頃に開発が進められていたが諸事情により製品化には至らなかった[67]。 その後、開発スタッフの一人であるぴろをが2020年3月にソースコードをインターネット上に公開する[67]。 このコードをもとにスペインのGOBOUSEIという団体が開発を進め、フルバージョンとして完成させ、インターネット上に公開した[20][67]。 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ この販売体制の構築に当たり、スクウェアが立ち上げた子会社デジキューブはゲーム映像を流す「デジキューブチャンネル」など、ゲームのキュレーターのさきがけでもあった一方、販売店からの返品をすべて受け入れてきたため、市場が冷えたとたんに売り上げが急落するおそれがあった[3]。のちにスクウェアが自身の経営を立て直す際、デジキューブは連結を外され、2003年に倒産している[3]
- ^ なお『ToHeart』は開発元のLeafがPlayStation用ソフトとしての企画をSCEに提出した後にPC版を制作しており、タイトルを変更することなく発売できた[11]。また、業務用脱衣麻雀からの移植作である『アイドル雀士スーチーパイLimited』は、原作のヌードシーンを水着に差し替えることで全年齢向けの作品として発売できた[12]。なお、『久遠の絆』のようにPlayStation用ソフトとして発売されたのち、タイトルや内容を変更して成人向けタイトルとして移植されたケースもあった[13]。
- ^ 東洋証券の安田秀樹は、開発費用が億単位になってくると、当時では一般的だった「とりあえず作ったら出来が悪いので作り直す」(ちゃぶ台返し)では極めて効率が悪いと指摘しており、満足のいかない完成度のままゲームが世に出されることが頻発し、サードパーティの中にはマルチプラットフォームによる展開や開発環境の標準化をすすめたところもあったという[21]。
- ^ このような機材を導入できない場合、データ作成に建築用CADソフトを用いる(例:『アクアノートの休日』)[22]といった工夫が施された。
- ^ 『高機動幻想ガンパレード・マーチ』のゲームデザイナー・芝村裕吏が2023年のインタビューで説明したところによると、自身がアルファ・システムに入社した頃は1本のゲームを作るのに約3000万円の開発費がかかっていたのに対し、スーパーファミコンの頃には6000万〜7000万円くらいに跳ね上がり、PlayStationの時点では1億円を超えていたという[28]。また、『ファイナルファンタジーVII』のディレクターを務めた北瀬佳範も2021年のインタビューの中で、1秒分の映像を作り直すだけでも数百万円単位のコストがかかっていたと振り返っている[24]。
- ^ 芝村は2023年のインタビューの中で当初はPlayStationの後期に出るはずだったが、最末期の2000年に発売されたと話しており、具体的には「『元々の開発期間1年+延期した分の3年』で、実際には4年くらいですね。その前の企画準備段階も含めると、もうすごいことに……。」と説明している[28]。
- ^ たとえば、『鉄拳3』(1998年3月26日発売)の場合、一部キャラクターのエンディングの内容がセクシャルハラスメントに該当するとの指摘を受け、北米への輸出にあたっては内容が差し替えられた[34]
- ^ たとえば、『クラッシュ・バンディクー』の場合、特定の動作をするとヒントが得られる機能が追加された[35]。また、続編である『クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!』の日本版では神戸連続児童殺傷事件を想起させる演出が削除されている[36]
- ^ たとえば『 モンスターファーム 』の場合、オリジナル版ではCDを用いてモンスターを生成していたが、スマートフォンおよびNintendo Switchへの移植版ではデータベースを通じてCDを選択する方式に変更されている[38]。
- ^ その一方で、『鉄拳3』のように技術的な問題からゲームアーカイブスへの配信が見送られたケースもあった[34]。
出典
[編集]- ^ “プレイステーションが発売された日。テクスチャ付きの美麗3Dグラフィックを実現し、革命をもたらしたハード。『鉄拳』『バイオ』『FF7』などの人気作も多数登場【今日は何の日?】”. ファミ通.com (2020年12月3日). 2022年6月28日閲覧。
- ^ “ファイナルファンタジー VII:1997年、発売当時の衝撃 テレビゲームの世界が変わった”. MANTANWEB(まんたんウェブ) (2020年4月19日). 2022年6月28日閲覧。
- ^ a b “【黒川塾35】迷走からの復権! スクエニ復活のカギとなった和田洋一氏の施策”. Appliv Games (2016年6月2日). 2024年1月7日閲覧。
- ^ “【1月31日は何の日】1997年、「ファイナルファンタジーⅦ」発売”. ツギノジダイ (2023年1月31日). 2023年6月3日閲覧。
- ^ 「FFVII」とその派生作品の壁紙を収録したiPhone向けアプリが配信 4Gamer.net, 2011/01/21,2023年6月3日閲覧。
- ^ “『タイトーマイルストーン2』インタビュー。『3画面版ダライアスII』移植できますか?「できらぁ!」クラシックゲームに光を当てる愛と情熱の物語”. ファミ通.com (2023年6月13日). 2023年7月16日閲覧。
- ^ sexy隊長 (2022年3月20日). “『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』発売から25年。メトロイドヴァニアの礎を築いた名作を紹介【周年連載】”. 電撃オンライン. 2023年11月14日閲覧。
- ^ “『パラッパラッパー』発売から25年。元祖リズムゲームの魅力をチェック【周年連載】”. 電撃オンライン (2021年12月06). 2023年2月16日閲覧。
- ^ “『ダブルキャスト』発売から20年。『やるドラ』シリーズ第1弾をネタバレありで振りかえる【周年連載】”. 電撃オンライン. 2022年6月29日閲覧。
- ^ a b 阿部広樹「セガはギャルゲーと、どこへ行くのか」『国際おたく大学:1998年 最前線からの研究報告』、96-97頁。
- ^ a b “PS版『ToHeart』のタイトルを変更せずに済んだ“ファインプレー”を高橋龍也氏が解説─意外な展開にSNSで驚きの声”. インサイド (2021年11月24日). 2022年6月29日閲覧。
- ^ “アスキーゲーム:令和の時代に復活した『アイドル雀士スーチーパイ』をプレイしてほしい3つの理由【前編】 (1/4)”. ASCII.jp (2023-01-19-). 2023年1月30日閲覧。
- ^ “『久遠の絆』本日12月3日で20周年─千年の悲恋と輪廻転生を確かな筆致で描き切る! 今もアクセスしやすい名作ADV”. インサイド (2018年12月3日). 2022年6月29日閲覧。
- ^ “「アーマード・コアV」発売延期の真意を語る鍋島プロデューサーインタビュー”. GIGAZINE (2011年8月25日). 2023年12月31日閲覧。
- ^ “【PS Classic】目指したのは"根源的なゲームの楽しさ"──『I.Q Intelligent Qube』インタビュー”. PlayStation.Blog 日本語 (2018年11月30日). 2023年12月31日閲覧。
- ^ “I.Q.~インテリジェントキューブ”. pc.watch.impress.co.jp (1997年12月19日). 2024年1月2日閲覧。
- ^ “第2回日本ゲーム大賞 年間作品部門大賞 受賞作品のご紹介”. 日本ゲーム大賞. 2024年1月2日閲覧。
- ^ ““プレステの父”こと久夛良木健氏が,30周年を迎えた初代PSの開発秘話を語る。TGS 2024基調講演「ゲームで世界に先駆けろ。」視聴レポート[TGS2024]”. 4Gamer.net. Aetas (2024年9月26日). 2024年10月3日閲覧。
- ^ a b “SCEJ、「PlayStation C.A.M.P!」インタビュー。これまでにないゲームを作り出す人材を発掘する新クリエイター発掘支援プログラム”. game.watch.impress.co.jp (2008年9月26日). 2022年6月28日閲覧。
- ^ a b “レトロンバーガー Order 56:20年以上を経て「そもそも生まれてこられなかった」ゲーム達が再誕している。眠っている魂を呼び起こせ編”. 4Gamer.net. Aetas (2021年2月27日). 2023年2月3日閲覧。
- ^ “残念な結果のFF16が引き起こすスクエニの組織改革と,PS5で年間2500万台を目指すSIEの目標”. jp.gamesindustry.biz. Aetas (2023年9月1日). 2023年9月18日閲覧。
- ^ a b 飯田和敏 (2017年8月22日). “【飯田和敏連載:「アクアノートの休日」制作秘話】畏れつつ請けた週刊少年マガジン、そしてロードス島戦記などの仕事が僕に与えた影響…「小さく作って豊かに見せる」”. 電ファミニコゲーマー. 2024年9月27日閲覧。
- ^ “ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第16回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(5)」”. 4Gamer.net. Aetas (2008年10月23日). 2022年6月18日閲覧。
- ^ a b “『FINAL FANTASY VII』を当時のディレクター北瀬佳範氏が振り返る──PS Nowで配信中の色褪せない名作への思いとは?”. PlayStation.Blog 日本語 (2021年10月8日). 2023年11月24日閲覧。
- ^ Yamanaka, Taijiro (2022年10月17日). “「ゲームのロード」のために“主人公をわざと転ばせる”PS1ゲームの工夫が話題を集める。意外なかたちで紐解かれる真実”. AUTOMATON. 2023年11月24日閲覧。
- ^ “世界を平和にしかできない正義のゲーム「シルエットミラージュ」を紹介? ジョーダンでしょ、カンベンしてよね!”. Gamer (2015年10月10日). 2023年11月21日閲覧。
- ^ “【特集】『FF7』体験版を同梱していた初代PS格ゲー『トバル No.1』をガチレビュー……この「やりごたえ」は今も色褪せない!”. Game*Spark. イード (2020年3月9日). 2023年11月24日閲覧。
- ^ a b c ジスマロック (2023年5月26日). “『ガンパレ』の企画書、ついに公開━初代PSの伝説的タイトルは、なぜ生まれたのか?そして『LOOP8』へ受け継がれたもの【ゲームの企画書】”. 電ファミニコゲーマー. 2023年6月1日閲覧。
- ^ “スクエニ齊藤陽介氏が語るゲーム開発のこれまでとこれから。基調講演”ゲーム開発経験からみるエンタテインメントの未来”リポート【CEDEC+SAPPORO 2019】”. ファミ通.com (2019年10月16日). 2023年3月10日閲覧。
- ^ “低価格の「SIMPLE」シリーズで業界の隙間を突いた,元D3パブリッシャー社長・伊藤裕二氏の生存戦略 ビデオゲームの語り部たち:第33部”. 4Gamer.net. Aetas (2022年11月30日). 2023年2月8日閲覧。
- ^ ゲームラボ 2019a, p. 19, PSクロニクル.
- ^ “2000年発売のある初代PSタイトル、23年越しに明かされた掟破りの衝撃的な「裏技」―当時発覚すれば業界大騒動必至の驚くべき内容とは”. Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト (2023年12月22日). 2023年12月23日閲覧。
- ^ a b 横山秀幸 (2004年6月21日). “『家庭用ゲームソフトのレーティングシステム』の在り方に関する検証レポート”. コンピュータエンターテインメント協会. 2023年2月27日閲覧。
- ^ a b “【PS Classic】対戦格闘ゲームの象徴であり原点──『鉄拳3』インタビュー” (2018年11月29日). 2019年1月10日閲覧。
- ^ Andy Gavin (2011年2月6日). “Making Crash Bandicoot - part 5” (英語). All Things Andy Gavin. 2023年6月6日閲覧。
- ^ Andy Gavin (2011年2月6日). “Making Crash Bandicoot - part 5”. All Things Andy Gavin. 2022年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月7日閲覧。 “Naughty Dog would do a huge amount of work after this on the game for Japan, and even then we would always release a Japanese specific build. Whether it was giving Aku Aku pop up text instructions, or replace a Crash smashing "death" that reminded them of the severed head and shoes left by a serial killer that was loose in Japan during Crash 2's release, we focused on Japan and fought hard for acceptance and success.”
- ^ “発売22周年を迎えたPlayStation®2の誕生秘話”. SIE Blog (Japan) (2022年3月28日). 2022年7月14日閲覧。
- ^ “Switch版「モンスターファーム」が本日リリース。20周年記念オリジナルグッズがもらえる「うちの子自慢」プレゼントキャンペーンの開催も”. 4Gamer.net. Aetas (2019年12月19日). 2023年2月14日閲覧。
- ^ “新PS Plus、初代プレステ作品はPS Storeにて単品販売! 過去デジタル版購入者は100円で購入可能に 海外では追加費用なし”. GAME Watch. インプレス (2022年6月2日). 2022年7月14日閲覧。
- ^ 【詳細情報追記】ミニPS登場! “プレイステーション クラシック”が12月3日発売決定! 『FFVII』『R4』などPSの名作20本を収録 ファミ通.com 2018年9月19日
- ^ 初代PSタイトル20作品収録!「プレイステーション クラシック」12月3日発売決定 Watch Impress 2018年9月19日
- ^ クラベ・エスラ (2021年5月24日). “スクウェア黄金期の異色作『レーシングラグーン』をローカライズする海外ファンが現れる!”. IGN Japan. 2024年6月26日閲覧。
- ^ “TOKYO GAME SHOW Information”. コンピュータエンターテインメント協会. 2023年6月3日閲覧。
- ^ 天野 2017, pp. 81–89.
- ^ “SBG:アリカの「テトリス」版権元の方針によって発売中止に”. nlab.itmedia.co.jp. 2022年5月29日閲覧。
- ^ a b まさん (2016年7月9日). “『弁当の素晴らしさをあの2度3度』の魅力とは? ラショウ氏が語るゲーム制作の秘密とイタチョコラショウ”. 電撃オンライン. 2022年5月29日閲覧。
- ^ “EA kills 'Thrill Kill' game before release” (英語). ZDNet (1998年10月16日). 2021年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月15日閲覧。
- ^ RIKUSYO (2015年11月8日). “【総力特集】閲覧注意!『最も過激なバイオレンスゲーム』TOP10 9ページ目”. Game*Spark. イード. 2022年4月10日閲覧。
- ^ “"Wu Tang Shaolin Style": 15 Years Later, Why a Terrible Game is Still Hugely Important” (英語). Complex (2014年3月25日). 2021年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月17日閲覧。
- ^ “【PS】名作オカルトアドベンチャー最新作! 『アローン・イン・ザ・ダーク -ザ・ニュー・ナイトメア-』” (2002年3月10日). 2023年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月28日閲覧。
- ^ “初代『鬼武者』発売20周年!PS2の和風ゲーム新時代を切り開いたスラッシュアクションを振り返って見えた現代への繋がり”. Game*Spark. イード (2021年2月1日). 2023年9月18日閲覧。
- ^ a b c 天野 2017, pp. 120–122.
- ^ 天野 2017, pp. 78–80.
- ^ a b 山城宏 (1999年2月19日). “ゲームソフトインプレッション「HEART OF DARKNESS」”. PC Watch. インプレス. 2022年5月29日閲覧。
- ^ 天野 2017, p. 8.
- ^ 「あの「あいのり」が"PlayStation"に登場 (PDF)」『TECMO PLAYER'S MAG』18巻、2001年10月、10–11頁。2023年3月1日閲覧。
- ^ a b “【RETRO51】須田ゲーテイスト満載!? 伝説のカルトゲーム『アウトフォクシーズ』で遊ぶ”. Game*Spark (2013年12月14日). 2022年5月29日閲覧。
- ^ 天野 2017, pp. 73–75.
- ^ 天野 2017, pp. 141–143.
- ^ a b 天野 2017, pp. 143–144.
- ^ 天野 2017, pp. 146.
- ^ 天野 2017, p. 144.
- ^ “TOKYO GAME SHOW Information”. tgs.cesa.or.jp. 2023年6月3日閲覧。
- ^ 稲波 (2020年10月25日). “さるかにハムぞう - パンフレットで見るアーケード探訪”. 電脳世界のひみつ基地. 2023年3月1日閲覧。
- ^ 天野 2017, pp. 48–49.
- ^ ACCN (2014年4月29日). “過去にWarpして飯野賢治に会ってきた”. 週刊アスキー. 2022年6月28日閲覧。
- ^ a b c Yamanaka, Taijiro (2021年1月4日). “PS1向けの未発売アクションRPG『マジックキャッスル』が20年の時を経てリリース。オリジナル開発者と有志が力を合わせる”. AUTOMATON. 2023年2月3日閲覧。
参考文献
[編集]- 「ゲーム発売日順リスト」『思い出のプレイステーション名作・珍作殿堂コレクション』〈DIA Collection〉、ダイアプレス、2019年1月。ISBN 978-4-8023-0542-6。
- 天野譲二『幻の未発売ゲームを追え! 今明かされる発売中止の謎』徳間書店、2017年3月31日。ISBN 978-4-19-864380-5。
- 『ゲームラボ』令和元年春の特別号、三才ブックス、2019年5月20日。
関連項目
[編集]- PS one Books - PS one の発売に際して発売されたPlayStation用ゲームソフトの廉価版シリーズ
- PlayStation 2のゲームタイトル一覧
- PlayStation 3のゲームタイトル一覧
- PlayStation 4のゲームタイトル一覧
- PlayStation 5のゲームタイトル一覧