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交響曲第25番 (モーツァルト)

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音楽・音声外部リンク
全曲を試聴する
Mozart: Sinfonie g-Moll KV 183 - フランソワ・ルルー指揮hr交響楽団による演奏。楽団公式YouTube。
Mozart: Symphony No. 25 in G minor - ガボール・タカーチ=ナジ英語版指揮Weinberger Chamber Orchestraによる演奏。楽団公式YouTube。

交響曲第25番 ト短調 K. 183 (173dB) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した交響曲

概要

1773年10月5日、モーツァルトが17歳の時にザルツブルクで完成されたこの曲は、同じくト短調で作曲された第40番ト短調 K. 550に対して、小ト短調ともよばれる(なお、モーツァルトの交響曲のうち、短調で書かれているのはこの曲と第40番のみである[1])。

調性、曲調、楽器法などからフランツ・ヨーゼフ・ハイドン交響曲第39番 ト短調 Hob. I:39からの影響が指摘されている。

交響曲第24番完成の2日後に完成しており、並行して作曲されたとも考えられている。

楽器編成

特筆すべき点として、この時代にしては珍しくホルンを4本用いている(ハイドンの39番も同様である)。これはホルンの本数を増やして響きを豊かにするだけでなく、当時は自然管の楽器しかなかったため、また特に短調の場合は自然管で出せる音が限られてしまうため、G管とB♭管(アルト)の両方を使うことでそれを補おうとしたものである。これによって第1、3、4楽章では不完全ながらもホルンが主題を奏でることが出来るようになっている。

ちなみに第40番では第1、4楽章でG管とB♭管(アルト)のホルンが1本ずつ用いられている(第2楽章ではE♭が2、第3楽章ではGが2)。

曲の構成

第1楽章

アレグロ・コン・ブリオ


\relative c''' {
  \version "2.18.2"
  \tempo "Allegro con brio"
  \key g \minor
  g8\f g4 g g g8 |
  d8 d4 d d d8 |
  es8 es4 es es es8 |
  fis,8 fis4 fis fis fis8 |
  g8 bes d g bes16( a g fis g4)-. |
}

第2楽章

アンダンテ


\relative c''' {
  \version "2.18.2"
  \tempo "Andante"
  \key ees \major
  \time 2/4
  \tempo 4 = 50	
  \partial 4 \partial 8 bes,8\p^\markup { \italic {con sordini} } (aes g) r8
  c8 (bes aes) r8
  aes (g f) r8 bes (aes g) r8
  ees'-! ees (f,) r8 bes-!
  aes (g) r8 c-!
  c (bes) r8
  d, (ees4) r8
}

第3楽章

メヌエット


\relative c''' {
  \version "2.18.2"
  \tempo "Menuetto"
  \key bes \major
  \time 3/4
  g,4\f d g
  bes2 c8 (a)
  g4 fis g
  a8 (fis) d4 r4
  c'4\p c c
  b4.\fp (c16 d c4)
  ees ees ees
  d4.\fp (ees16 f ees4)
  g4\f g g
  fis (c') bes-!
  \grace bes16 (a4) g fis
  g2 r4\bar ":|."
}

トリオ


<< 
\new Staff \with { instrumentName = #"Hb1 "}  
  \relative c'' {
     \version "2.18.2"
     \key g \major
     \tempo "Trio"
     \time 3/4
    d2 \p  b'8 (g)
    g (fis) fis4 fis 
    fis (c') b16 (a g fis)
    g8 (b) d,4 r4
    g (fis e)
    a4.\fp (g8) fis4
    \grace a16 (g4) fis e
    d2 r4 \bar ":|." 
  }
\new Staff \with { instrumentName = #"Hb2 "}
  \relative c'' {
    \key g \major
    \time 3/4
   b2\p r4
   r4 c c
   c (fis,) g16 (a b c)
   b8 (d) b4 r4
    e4 (d cis) 
    fis4.\fp (e8) d4
     \grace fis16 (e4) d cis
    d2 r4 \bar ":|."
  }
>>

第4楽章

  • ト短調、4分の4拍子、ソナタ形式。

アレグロ


\relative c'' {
     \version "2.18.2"
     \key bes \major
     \tempo "Allegro"
     \time 2/2
     \tempo 4 = 140
    g4 \p d bes'4. a8
    g4 bes (a g)
    fis d c'4. bes8
    a4 c (bes a)
    g bes ees4. d8
    c4 a d4. c8
    bes4 g ees cis
    d! c' (bes a)
    g8\f d'4 d d d8~ d4 g (fis g)
  }

演奏例

など、数多くの指揮者、団体により演奏されている。

使用例

脚注

  1. ^ 他に1765年の作とされ、1983年デンマークオーデンセで再発見された交響曲 イ短調 K. Anh. 220 (16a)『オーデンセ』があるが、こちらは偽作説が有力となっている。また、モーツァルトは宗教劇『救われたベトゥーリア』の序曲を交響曲に編曲しているが、こちらはニ短調である。

外部リンク