交響曲第3番 (モーツァルト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

交響曲第3番 変ホ長調 K.18は、かつてヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したと考えられていた交響曲。現在では、この曲はモーツァルトの楽曲ではなく、ドイツの前期古典派作曲家であるカール・フリードリヒ・アーベルの作品とするのが定説となっている。

概要[編集]

この曲がモーツァルトの作品であるとされたのは、モーツァルトが所有していた手稿譜が『交響曲第3番』として分類され、そのままブライトコプフ・ウント・ヘルテル社の最初のモーツァルト作品全集中の1曲として出版されたからである。後になって、楽譜は1764年ロンドン滞在中だった幼少期のモーツァルトが学習目的で写譜したものであり、交響曲の本当の作曲者がアーベルであることが明らかになった。曲は元々アーベルが完成した『交響曲第6番』Op.7として出版されていたのである。ただし、モーツァルトの写譜はアーベルの出版譜とは一部異なっており、それはモーツァルトが「出版譜のオーボエパートをクラリネットに置き換えた」からである[1]

この曲と同様に、『交響曲第2番』も現在はモーツァルトが作曲したのではなく、彼の父であるレオポルトの作品であると考えられている。さらに時代を遡ると『交響曲第37番』も誤ってモーツァルト作品ととして分類された交響曲であり、いずれも『新モーツァルト全集』には収録されていない。

演奏時間[編集]

約11-15分

楽器編成[編集]

クラリネット2、ファゴットホルン2、弦楽器[2]

楽曲構成[編集]

曲は3つの楽章からなる。

第1楽章 モルトアレグロ 変ホ長調 4/4拍子
第2楽章 アンダンテ ハ短調 2/4拍子
第3楽章 プレスト 変ホ長調 3/8拍子

脚注[編集]

出典

  1. ^ H. C. Robbins Landon, "Doubtful and spurious" The Mozart Compendium, ed. H. C. Robbins Landon. London: Thames & Hudson, Ltd. (1990): 353
  2. ^ IMSLP Symphony WK.18 Abel, Carl Friedrich”. 2013年10月8日閲覧。

外部リンク[編集]