聯合艦隊司令長官 山本五十六

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聯合艦隊司令長官 山本五十六
-太平洋戦争70年目の真実-
ISOROKU
監督 成島出
脚本 長谷川康夫
飯田健三郎
製作 小滝祥平
出演者 役所広司
主題歌 小椋佳『眦(まなじり)』
撮影 柴主高秀
編集 阿部瓦英
製作会社 「山本五十六」製作委員会
配給 日本の旗 東映
公開 日本の旗 2011年12月23日
上映時間 141分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 15.3億円[1]
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聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』(れんごうかんたいしれいちょうかん やまもといそろく たいへいようせんそう70ねんめのしんじつ)は、2011年(平成23年)12月23日に公開された日本映画

概要[編集]

半藤一利の監修による。聯合艦隊司令長官・山本五十六元帥の実像を映画化したとする戦争映画。文芸作品である。監督は成島出。主演は役所広司ほか。

全国308スクリーンで公開され、2011年12月24・25日の初日2日間で興収1億5078万7300円、動員12万4972人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第2位となった[2]

2012年9月、日本公開から半年以上が経っているにも関わらず第36回モントリオール世界映画祭に特別招待され、25日と26日の2日間、ワールド・グレイツ部門で正式上映された[3]

キャッチコピーは「誰よりも、戦争に反対した男がいた。」

半藤の監修の元、艦の食器に至るまで時代考証については正確さに徹した。他の山本を扱った作品では扱われなかった山本が水饅頭汁粉が好物だったエピソードを挿入するなど山本の個人的なパーソナリティや人間味を描き出す工夫がなされている。

戦闘機同士のドックファイト、軍艦の艦隊運動、空襲の実像について、長年、航空機や艦船の膨大な資料を研究、再現映像を制作して来た栃林秀氏がプレビズスーパーバイザーを務めた成果もあり、CGによって可能になった高い再現性が際立っている。 これまで、特撮や資料の限界もあって、ともすれば歴史考証より演出重視に傾き、戦争の実像とは大きくかけ離れた映像にならざるを得なかった日本映画とは、趣の異なる映画となった。

飛行士の感じる遠心力と重力加速度、反して重々しい艦隊の行動、海戦を描くに際し、何度も全体の映像を描き、何事も無かった状態から、ほんの数分で全域が火の海に変わってしまう経過をかなり正確かつ克明に示すなど、より実像に近い姿を、臨場感を以て伝える映像になっている。

これらにより、それまでの常識では考えられない速度で進む事態や、何の予感も無く一瞬で全てが失われる現代戦、特に航空戦の実像とその恐ろしさや、それに晒される人々の驚きが、より切迫して感じられる映像となった。 結果として、観客は、予想もしない急激な時代の変化に、各々の考え方や立場で次第に直面していく人々の姿を、より正確に身近に感じる事が可能となっている。 この事は、当時の人々が山本五十六と言う先覚者に向けていた目線を、観客が感じる事の一助となっている。

※再現性の高い映像には、旧来の特撮戦争映画の演出に馴染んだ層からの批判もある(後述)。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

評価[編集]

西村雄一郎の評[編集]

映画評論家の西村雄一郎は、佐賀新聞ホームページ『西村雄一郎のシネマ・トーク』2012年1月14日付で、「本作で山本五十六を演じた役所広司は、過去に山本を演じた三船敏郎(『連合艦隊司令長官 山本五十六』1968年)や山村聡(『トラ・トラ・トラ!(1970年)』と比較すると、『開戦に反対だったが、開戦を指揮してしまった悲劇の武将』としての山本を、どんな時でも沈着冷静な態度を強調し演じている。山本が(戊辰戦争で敗北した)長岡藩士の血筋を継ぐ侍としての意識を持っているという観点や、1930年代後半から1941年にかけての時流に乗って、世論を扇動するマスコミへの批判を絡ませた脚本は新しい試みと評価できる」「本作では、映画的スケール感が不足していて、見ている方の感情が盛り上がらない。その理由は、俳優の演技と、CGによる派手だが生身の人間が一切登場しない特撮シーンが分断されているため。実写と特撮シーンがつながらないので、別々に撮っているという気持ちを起こさせ、手抜きをしているような感じを観客に与えてしまう。『連合艦隊司令長官 山本五十六』では、たとえ危険であっても、戦火のなかで右往左往する人間を写す実写カットを撮影した。『トラ・トラ・トラ!』では、実物大の飛行機や戦艦を造り、それを実際に破壊した。それらの映画術が、観客を映画的スペクタクルの渦中に引き込んだ。本作の監督には、見せる技術を勉強して欲しい」という趣旨を述べている。

漫画[編集]

コミカライズ版が2011年11月16日創刊の『グランドジャンプ』(集英社)にて、創刊号から第17号(2012年7月18日発売)にかけて連載。監修:半藤一利、作画:坂木原レム。なお、コミック版では史実や映画版よりもかなり若く描写されている。

出典[編集]

  1. ^ 2012年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
  2. ^ 『ミッション:インポッシブル』がクリスマスのランキングを制しV2!『けいおん!』は興収10億円突破!シネマトゥデイ 2011年12月27日
  3. ^ “映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』第36回モントリオール世界映画祭 ワールド・グレイツ部門 正式上映!!”. Cinematopics online. (2012年9月5日). http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=15556 2012年9月26日閲覧。 
  4. ^ 映画パンフレット掲載の吉田栄作のコメント。

外部リンク[編集]

内部リンク[編集]