「JR東海キヤ95系気動車」の版間の差分
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* [http://recommend.jr-central.co.jp/others/museum/train/work/detail_04_02/index. |
* [http://recommend.jr-central.co.jp/others/museum/train/work/detail_04_02/index.htmlJR東海車両図鑑 キヤ95系(JR東海公式)] |
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* [http://www.youtube.com/watch?v=ea5L_zt85HE |
* [http://www.youtube.com/watch?v=ea5L_zt85HE 2010年1月19日 天竜浜名湖鉄道軌道検測 ] |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
2010年11月23日 (火) 09:34時点における版
JR東海キヤ95形気動車 | |
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DR2編成(2007年7月・沼津駅) | |
基本情報 | |
製造所 | 日本車輌製造 |
主要諸元 | |
編成 | 3両固定 |
最高速度 | 120km/h |
車両定員 | 非営業車両 |
最大寸法 (長・幅・高) |
20,900*×2,800×3,560(mm) *中間車は17,000mm |
台車 |
軽量ボルスタレス台車 * C-DT60A形(動力) * C-TR249形(付随) コイルバネダイレクトマウント台車 * C-TR250形(付随中間) |
機関出力 | 350ps(C-DMF14HZB)×2 / 両 |
変速段 | 変速1段・直結2段 |
駆動方式 | 液体式 |
制動装置 |
電気指令式ブレーキ 機関ブレーキ・コンバータブレーキ |
保安装置 | ATS-ST EB装置 TE装置 |
備考 | 2M1T編成。中間車は付随車。 |
キヤ95系気動車(キヤ95けいきどうしゃ)は、東海旅客鉄道(JR東海)が保有する事業用気動車。車両先頭に黄色の塗装を施し「ドクター東海」の愛称がある。
全車が日本車輌製造で製造され、3両編成2本(6両)が名古屋車両区に配置されている。
従来の検測車(193系50番台)の老朽化と、従来西日本旅客鉄道(JR西日本)から車両(キヤ191系)を借り入れ、別々の車両で行っていた軌道関係と電気関係の検測を効率良く行うため、1996年(平成8年)に登場した。2005年(平成17年)4月には第2編成(DR2・従来の編成はDR1)が登場した。
車両概要
気動車であるため、JR東海管内の在来線は電化・非電化を問わず検測が可能である。また、JRと線路がつながっている樽見鉄道樽見線や愛知環状鉄道線、名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線、天竜浜名湖鉄道線内での検測も行う。
キハ75形を設計のベースとしており、エンジンはカミンズ社製C-DMF14HZB (350ps) を両先頭車に各2基搭載し、変速機は新潟コンバータ製C-DW14A(変速1段・直結2段)、ブレーキシステムは電気指令式空気ブレーキを採用している。これにより最高速度130km/hでの運転が可能となり、営業列車運転中の時間帯でも他列車の運転に影響を与えることなく検測列車の運転が可能となった。ただし、冷房装置はキハ11形の機関直結式とは異なり、ディーゼル発電機を電源とする集約分散式が採用された。冷房装置自体は373系電車と同一のC-AU714形×2である。
また高い測定精度の確保、非営業列車のため高速化を必要としないなどの理由から振り子装置は搭載されておらず、曲線での速度制限が多いため、曲線が多く運転速度が低くなる中央本線では、エル特急「しなの」を待避することもある。
車両には架線との接触状態などを確認するための下枠交差式パンタグラフが1基搭載されている。パンタグラフの近くには確認用のドーム型の小窓が設置されている。
車両構成と役割
- ハイフン右、1はDR1編成、2はDR2編成。
- キヤ95-1/2
- 東海道本線東京方面の先頭車。架線測定など電力関係を担当しており、ここの上部にパンタグラフが搭載されている。もちろん非電化区間では架線測定はしない。第2編成にはパンタグラフは設置せずに落成しており、しばらくは電力関係の測定を実施しない予定である。
- キサヤ94-1/2
- 駆動用エンジンを搭載しない付随車であり、編成の中間に組み込まれ軌道検測を担当する。走行用のほか、軌道検測用に3つめの台車を車両中央に装着していることが、外観上の特徴となっている。本系列の台車はボルスタレス台車が基本であるが、この検測用台車のみコイルばねによる枕ばり台車となっている。車内は検測機器のほか、職員用の休養室が設置されている。
- なお、この部分を外し、先頭車同士を連結した編成での運用もある。
- キヤ95-101/102
- 東海道本線神戸方面の先頭車で、信号・列車無線など信通関連の測定を担当している。また、冷房装置や車内電源を供給するディーゼル発電機が搭載されている。
DR2増備および新技術の導入
第1編成 (DR1) の登場から10年が経過し、DR2の増備にあたっては新たな技術の導入が行われた。旧来のDR1に対しても機器の更新が行われ、DR2と同等の検査精度を確保した。導入された新技術は以下のとおりである。
- 継目板監視装置
- 画像処理のデジタル化
- 位置精度の向上
- 軌道データ処理の精度向上
- レール遊間測定精度の向上
これらの新技術搭載にあたり、それぞれの編成において3か月間の試験・確認・調整を行い、2006年(平成18年)4月から2編成による検査体制となった。これ以降、各路線において1か月に2回(昼間・夜間各1回)の軌道検測が実施されている。
日本国外への転移について
- 1997年にドイツ鉄道より本系列と検測システムを導入したいという打診があり、交通新聞紙上において報じられたが、その後ドイツ側の事情により立ち消えとなった。もしこの話が実現していれば、本系列の標準軌仕様車がドイツ国内を走っていた可能性があった。
参考文献
- 中澤 毅基 「在来線試験車2編成体制の確立」 『日本鉄道施設協会誌』 vol.44 pp.20-22、2006年
外部リンク
関連項目
- ^ “地球環境保全への貢献”. 東海旅客鉄道. 2023年11月29日閲覧。