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'''盆唐線'''(プンダンせん)は、[[大韓民国]][[ソウル特別市]][[城東区 (ソウル特別市)|城東区]]にある往十里駅から[[京畿道]][[水原市]][[八達区]]にある水原駅を結ぶ、[[韓国鉄道公社]]の[[鉄道路線]]である。[[ラインカラー]]は{{駅番号|#ffb300|●}}[[黄色]]。
'''盆唐線'''(プンダンせん)は、[[大韓民国]][[ソウル特別市]][[城東区 (ソウル特別市)|城東区]]にある[[往十里駅]]から[[京畿道]][[水原市]][[八達区]]にある[[水原駅]]を結ぶ、[[韓国鉄道公社]](KORAIL)の[[鉄道路線]]である。[[ラインカラー]]は{{Color|#ffb300|●}}[[黄色]]。


== 概要 ==
== 概要 ==
[[ソウル特別市]]内から[[城南市]]にある盆唐新都市までを結ぶ路線として建設された路線で、全区間で[[ワンマン運転]]を実施している。世界的に珍しい[[交流電化]]の地下鉄で、ほかの韓国鉄道公社の路線と同じく左側通行である。
元は[[ソウル特別市]]内から[[城南市]]にある[[盆唐区|盆唐新都市]]までを結ぶ路線として建設された路線で、全区間で[[ワンマン運転]]を実施している。世界的に珍しい[[交流電化]]の地下鉄で、ほかの韓国鉄道公社の路線と同じく左側通行である。本来は盆唐([[梧里駅|梧里]])-往十里区間の同時開通を予定していたが、江南区内の工事計画が非常に遅れた為、盆唐-[[水西駅|水西]]間が先行開業した


1995年に[[宣陵駅|宣陵]]-水西間の工事は開始されたが、往十里-宣陵間は無期限延期となった。宣陵-水西間の開通予定は当初1998年、往十里-宣陵間の開通予定は2002年であったが、結局は宣陵〜水西間は2003年に開通しており、往十里-宣陵間は2004年に一歩遅れて着工され、2012年10月6日に開通した。ソウル江北地域との連携を図り、[[首都圏電鉄中央線|中央電鉄線]]、[[ソウル特別市都市鉄道公社5号線|5号線]]、[[ソウル特別市都市鉄道公社7号線|7号線]]との乗り換えを可能にし、宣靖陵駅でも2014年12月に9号線と乗り換えが可能になる。
江南区内の工事計画が非常に遅れた為、盆唐新都市と[[ソウルメトロ3号線|地下鉄3号線]]を結ぶ路線が先行開業し、[[宣陵駅|宣陵]]~[[水西駅|水西]]間は9年遅れて開通した。


また、これとは別に、盆唐区以南の[[龍仁市]]の開発による需要の増加に備えるために、龍仁市[[水枝区]]、[[器興区]]を経て[[水原駅]]までの路線延長が計画された。梧里-水原間では急行列車の運行に備えて、いくつかの駅に[[待避線]]が設置されており、水原駅から先は、[[水仁線]]と[[直通運転]]して[[仁川駅 (仁川広域市)|仁川駅]]まで運行する予定だ。梧里-水原間のうち[[宝亭駅]]は[[2004年]][[11月26日]]に、[[竹田駅 (京畿道)|竹田駅]]は[[2007年]][[12月24日]]に開業。竹田〜[[器興駅|器興]]間は[[2011年]][[12月28日]]に開通し、同時に暻園大駅が[[嘉泉大駅]]に改名され、宝亭駅は車両基地内の地上駅から地下駅に移転された。器興-[[網浦駅|網浦]]間は[[2012年]][[12月1日]]に開通し、最後の網浦-水原間は[[2013年]][[11月30日]]に開通した。[[2016年]][[12月]]には、水仁線との直通運転が開始される予定である。
== 路線データ ==

*路線距離:52.9km(往十里駅~水原駅間)
=== 路線データ ===
*[[軌間]]:1435mm([[標準軌]])
* 路線距離:52.9km(往十里駅~水原駅間)
*駅数:36
* [[軌間]]:1435mm([[標準軌]])
*[[複線|複線区間]]:全線
* 駅数:36
*[[鉄道の電化|電化区間]]:全線([[交流電化|交流]]25k[[ボルト (単位)|V]], 60[[ヘルツ|Hz]]・[[剛体架線]][[架空電車線方式|集電方式]])
* [[複線|複線区間]]:全線
*[[閉塞 (鉄道)|閉塞方式]]:[[自動列車制御装置]]
* [[鉄道の電化|電化区間]]:全線([[交流電化|交流]]25k[[ボルト (単位)|V]], 60[[ヘルツ|Hz]]・[[剛体架線]][[架空電車線方式|集電方式]])
*[[車両基地]]:[[盆唐車両事業所]]
* [[閉塞 (鉄道)|閉塞方式]]:[[自動列車制御装置]]
*地上区間:往十里駅付近、竹田駅前後 計1.9km
* [[車両基地]]:[[盆唐車両事業所]]
*[[対面交通|走行方向]]:左側通行
* 地上区間:往十里駅付近、竹田駅前後 計1.9km
* [[対面交通|走行方向]]:左側通行


== 沿革 ==
== 沿革 ==
[[ファイル:Jukjeon under contruction.jpg|thumb|竹田駅工事現場]]
[[ファイル:Jukjeon under contruction.jpg|thumb|竹田駅工事現場]]
*[[1994年]][[9月1日]] - [[水西駅]]~[[梧里駅]]間 (18.5km) 開業。
* [[1994年]][[9月1日]] - [[水西駅]]~[[梧里駅]]間 (18.5km) 開業。
*[[1996年]][[11月23日]] - 水西駅~[[キョン園大駅|{{Lang|ko|暻}}園大駅]]間に[[福井駅 (ソウル特別市)|福井駅]]開業。
* [[1996年]][[11月23日]] - 水西駅~[[キョン園大駅|{{Lang|ko|暻}}園大駅]]間に[[福井駅 (ソウル特別市)|福井駅]]開業。
*[[2003年]][[9月3日]] - [[宣陵駅]]~水西駅間 (6.6km) 開業。
* [[2003年]][[9月3日]] - [[宣陵駅]]~水西駅間 (6.6km) 開業。
*[[2004年]][[1月14日]] - [[野塔駅]]~[[書峴駅]]間に[[二梅駅]]開業。
* [[2004年]][[1月14日]] - [[野塔駅]]~[[書峴駅]]間に[[二梅駅]]開業。
*[[2004年]][[9月24日]] - [[道谷駅]]~[[開浦洞駅]]間に[[九龍駅 (ソウル特別市)|九龍駅]]開業。
* [[2004年]][[9月24日]] - [[道谷駅]]~[[開浦洞駅]]間に[[九龍駅 (ソウル特別市)|九龍駅]]開業。
*[[2004年]][[11月26日]] - 梧里駅~[[宝亭駅]] (2.6km) 間開業。
* [[2004年]][[11月26日]] - 梧里駅~[[宝亭駅]] (2.6km) 間開業。
*[[2007年]][[12月24日]] - 梧里駅~宝亭駅間に[[竹田駅 (京畿道)|竹田駅]]が開業。
* [[2007年]][[12月24日]] - 梧里駅~宝亭駅間に[[竹田駅 (京畿道)|竹田駅]]が開業。
*[[2009年]][[1月1日]] - ダイヤ改正により梧里駅折り返しだった列車が竹田駅折り返しとなる。
* [[2009年]][[1月1日]] - ダイヤ改正により梧里駅折り返しだった列車が竹田駅折り返しとなる。
*[[2011年]][[12月28日]] - 竹田駅~[[器興駅]] (5.9km) 間開業。宝亭駅を地下化。{{Lang|ko|暻}}園大駅を嘉泉大駅に改称する。
* [[2011年]][[12月28日]] - 竹田駅~[[器興駅]] (5.9km) 間開業。宝亭駅を地下化。{{Lang|ko|暻}}園大駅を嘉泉大駅に改称する。
*[[2012年]][[10月6日]] - [[往十里駅]]~宣陵駅 (6.7km) が開業。
* [[2012年]][[10月6日]] - [[往十里駅]]~宣陵駅 (6.7km) が開業。
*[[2012年]][[12月1日]] - 器興駅~[[網浦駅]] (7.3km) 間開業。
* [[2012年]][[12月1日]] - 器興駅~[[網浦駅]] (7.3km) 間開業。
*[[2013年]][[11月30日]] - 網浦駅~[[水原駅 (京畿道)|水原駅]] (6.1km) が開業。平日ラッシュ時に[[急行列車 (韓国)|急行]]運転開始。
* [[2013年]][[11月30日]] - 網浦駅~[[水原駅 (京畿道)|水原駅]] (6.1km) が開業。平日ラッシュ時に[[急行列車 (韓国)|急行]]運転開始。


=== 予定 ===
=== 予定 ===
*[[2016年]][[12月]] - [[水仁線]][[直通運転]]を開始する予定。
* [[2016年]][[12月]] - [[水仁線]]との[[直通運転]]を開始する予定。


== 運行形態 ==
== 運行形態 ==
上りは竹田行と往十里行があり、下りは竹田行、水原行きがある。運行系統は、次のとおりである。
*緩行
* 総運行回数:平日352本、週末・祝日280本
**半数強の列車は[[往十里駅|往十里]]~[[水原駅|水原]]間の運行。
** 往十里-水原:平日190本、週末・祝日:142本
**半数弱は往十里~[[竹田駅 (京畿道)|竹田]]間の運行で往十里行として折り返すか盆唐車両基地へ[[回送]]される。
** 往十里-水原(急行):平日8本
**更にごく一部竹田~水原間のみの運行もある。
** 往十里-竹田:平日136本、週末・祝日132本
*[[急行列車 (韓国)|急行]]
** 竹田-水原:平日18本、週末・祝日6本
**[[平日]]の[[朝]][[ラッシュ時|ラッシュ時間帯]]に水原発往十里行き4本が運転される。
深夜終電の時間帯に中間駅に留置される列車はなく、全て竹田駅到着後に車両基地に入庫する。水原駅発の急行列車は平日の出勤時間のみ4本運行されており、水原、[[水原市庁駅|水原市庁]]、網浦、器興、竹田に停車して竹田から往十里まで各駅に停車する。往十里発の急行列車は平日帰宅時間のみ4回運行されており、往十里から竹田までの各駅と、器興、網浦、水原市庁、水原に停車する。[[プラットホーム|ホーム]]は往十里と、宣陵-梧里間は10両<ref>ただし、後付で設置されたホームドアは8両編成分のみ。</ref>、それ以外の駅は8両編成分の長さがあるが、現在盆唐線のすべての電車は1編成6両で運行している。
**平日の[[夕]]ラッシュ時間帯に往十里発水原行き4本が運転される。


== 車両 ==
== 車両 ==
*[[韓国鉄道2000系電車|351000系電車(2000系電車)]]([[交流型電車]]、6両[[編成 (鉄道)|編成]])
* [[韓国鉄道2000系電車|351000系電車(旧2000系電車)]]([[交流型電車]]、6両[[編成 (鉄道)|編成]])
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File:Korail-2063-20070721.jpg|2000系(現351000系)1次車(改番前)
File:Korail-2063-20070721.jpg|2000系(現351000系)1次車(改番前)
File:Korail Class 2084.jpg|2000系(現351000系)2次車(改番前)
File:Korail Class 2084.jpg|2000系(現351000系)2次車(改番前)
File:Korail Emu 351000 3rd.jpg|351000系3次車</gallery>
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== 諸問題 ==
=== 初期の騒音問題 ===
盆唐線の初期開業区間である水西-梧里間の全区間は地下に建設された。当時はランニングコスト削減のために[[道床]]を[[バラスト軌道]]ではなく、[[スラブ軌道]]で建設された。そのため騒音が大きくなり、列車の走行中は騒音がトンネル内で反射された。さらに線路が激しく摩耗され、溶接も不良だったので騒音はさらにひどくなった。このため盆唐線は「騒音線」と揶揄されるなど批判を受けた。

この騒音は車内で会話の声がよく聞こえなかったり、前の駅で発車音が聞こえるほどひどかった。開通初期には、騒音が100dBを記録するほどで、[[鉄道庁 (韓国)|鉄道庁]](今の韓国鉄道公社)に多くの苦情が寄せられた。最近ではホームにフルスクリーンタイプのホームドアを設置したり、電車の[[VVVFインバータ]]を東芝製[[ゲートターンオフサイリスタ|GTO]]からウジン産電算[[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]]に交換したり、新型電車を導入することにより、騒音がある程度減少した<ref>[http://news.chosun.com/svc/content_view/content_view.html?contid=1997021170247 `소음 전동차'…안내 방송도 안들려]《조선일보》[[1997年]][[2月11日]]</ref>。

=== 需要予測の問題 ===
盆唐線でなく、他の新都市へ向かう[[一山線]]や[[果川線]]も赤字で需要予測に問題があったと指摘された。1997年当時、鉄道庁が保有する果川線、盆唐線、一山線の赤字規模はそれぞれ223億3700万ウォン、188億5000万ウォン、124億4400万ウォンだった<ref>[http://news.chosun.com/svc/content_view/content_view.html?contid=1998102570026 신도시 전철 `눈덩이' 적자]《조선일보》[[1998年]][[10月25日]]</ref>。

=== ソウル都心直通問題 ===
盆唐線は京畿道城南市の住民がソウル特別市にアクセスするために計画された[[広域電鉄]]である。したがって盆唐線は盆唐-往十里間の区間を同時に開通することに計画されていた。しかし、事情により最初に盆唐(梧里)-水西間を部分的に開通し、それにより問題が発生した。

開通初期には、当時の盆唐線の始発駅である水西で[[ソウルメトロ3号線|3号線]]の乗り換えをすることによりソウルにアクセスすることができた。ただし、一部の市民は水西から乗り換えなしで直通でソウルに行くことができると誤解した<ref>3号線の駅の案内標識に「梧里」の表記があった。</ref>。また、[[江南 (ソウル特別市)|江南]]・盆唐新都市のマンションの分譲広告でも入居予定者を誤解させる表記をしていた。その理由は、当時のラインカラーを3号線も盆唐線も同じ[[橙色]]を使用されることもあったからである<ref>この問題に関しては[[2000年]]に盆唐線のラインカラーが黄色に変更させることにより解決。</ref>。しかし実際には盆唐線と3号線は水西での乗り換えが強いられるので、市民に不便と混乱を招くことになった。この誤解は盆唐線が2003年に宣陵まで開通するまで続いた。

[[1996年]]に[[ソウル特別市都市鉄道公社8号線|8号線]]が開通し、[[福井駅 (ソウル特別市)|福井駅]]から8号線に乗り換えが可能になることによって乗客が多少増えた。しかし、盆唐からソウルにすばやくアクセスするという本来の目的を達成するにはまだ不足している。そもそも路線自体がバイパスするように設計されており、盆唐とソウル江北の中心地域を短時間で接続できないようになっていた。城南市の住民はソウル中心部に行くときにに盆唐線を利用するよりも広域バスを利用する方が時間の面ではるかに有利であった<ref>[http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=117&oid=078&aid=0000015725 민자 참여 신분당선에 기대 크다]《대한민국정책포럼》[[2005年]][[6月29日]]</ref>。

これらの問題点を克服するために、盆唐線とは別に盆唐と江南地域・江北の中心地域を直通でさらに迅速に接続することができる'''[[新盆唐線]]'''が民間資本事業として推進され、現在第1段階区間が完成し、2・3段階の区間は建設中である。新盆唐線は盆唐の近くに新たに開発された[[板橋新都市]]の交通対策とも連携して建設されている。新盆唐線は既存の盆唐線に比べて表定速度が2倍程度速い。こうして盆唐区の[[亭子駅]]から[[江南駅 (ソウル特別市)|江南駅]]にアクセスするのにかかる時間が40分から16分と大幅に減少した<ref>[http://www.shinbundang.co.kr/business/business02.asp 신분당선 주식회사 - 사업 특징]</ref>。

=== 駅追加建設問題 ===
==== 道谷-水西間 ====
当初水西から宣陵駅までの区間にはソウル市江南区逸院洞と開浦洞に1駅だけ建設する計画だった。この地域は商業地域でもないうえに、集客効果を誘発するほどの要素もないと判断されたからである<ref name="c">[http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=117&oid=078&aid=0000029433 분당선 전철역 하루 이용객 10~18명]《국정브리핑》[[2007年]][[1月26日]]</ref>。

しかし交通影響評価ではこの区間の駅を1つくらい追加で建設しても大きな問題はないことを発表すると、江南区側は駅を増設することを要求した。そして鉄道庁が住民のニーズに対応することにより、問題​​が発生した<ref name="c"></ref>。

最終的には道谷-水西間には、[[大母山入口駅]]・[[開浦洞駅]]・[[九龍駅 (ソウル特別市)|九龍駅]]を新設することに最終的に決まり、そのため宣陵-水西間の工事は非常に遅れて大母山入口駅と開浦洞駅のみ先に開業した。九龍駅は開通から1年遅れて完成し、営業を開始した。

新設された3つの駅は、駅間距離が非常に近く、前後駅に停車した列車の姿が見えたり、駅構内にある周辺案内図にも3つの駅がに表示できるほどである。これにより列車の表定速度も水西-宝亭間( 39.5km/h )に比べて約6km/h遅い33.0km/hである。これは九龍駅付近で路線が急カーブを描いているので列車が速度を減らして運転しなければならないためでもある。2006年の統計で3駅の中で一番利用されている開浦洞駅より一日の利用客が少ない駅は大母山入口駅と九龍駅を抜いて35カ所しかない<ref name="c"></ref>。

このため時間とエネルギー、税金などのいくつかの面で無駄使いという批判があるが、これは駅間の所要時間が非常に短く、3つの駅の区間に他の交通手段が十分にあるのにも関わらず地域住民のわがままのために建設されたため、利用する人が非常に少ないという現実が反映されたものである<ref name="c"></ref>。

==== 牡丹-書峴間 ====
盆唐線の2段階延長区間の工事が行われる時点で、城南市盆唐区二梅洞の住民が[[書ヒョン駅|書峴駅]]と[[野塔駅]]の区間距離が遠く盆唐線の利用に不便だという理由を挙げて駅の新設を継続的に求めた結果、鉄道庁側は要求を受け入れ、[[二梅駅]]を[[2000年]][[3月]]に着工し、[[2004年]][[1月16日]]に開業させた。[8]盆唐線2段階区間の建設時と同じ工法で建設されたため、二梅駅も宣陵-水西間の駅と似たような形となっている{{要出典|date=2013年12月}}。

城南市でも城南市庁の新庁舎([[寿井区]]太平2洞から[[中院区]]麗水洞に移転)の建設前から牡丹-野塔2.3km区間に複数回、駅を誘致するために関連機関との業務協議をしたが、区間の勾配、トンネル工法などの技術的な問題で駅追加が難しいという意見が出ており{{要出典|date=2013年12月}}、今でも着工すらない。

==== 盆唐車両事業所内の宝亭駅建設 ====
当時の終点だった[[梧里駅]]と[[盆唐車両事業所]]の距離が約2.5kmとかなり離れていて、梧里駅に到着にした後盆唐車両事業所まで回送される電車が目の前に走っていても梧里駅までの距離が非常に遠くて盆唐線の利用に不便を訴えていた[[龍仁市]]グソンウプ宝亭里(現:[[器興区]]宝亭洞)住民の苦情により、車両基地内に駅舎を建設する計画が当初はなかったが、プンドクチョン交差点近くに建設される竹田駅に代わり、龍仁市に総額54億[[ウォン]]の建設費用のうち49億5千万円を負担させて[[宝亭駅]]臨時ホームを設置して営業を開始した<ref>[http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=032&aid=0000095252 지하철 분당선 용인까지 연장]《경향신문》[[2004年]][[11月23日]]</ref>。本来宝亭駅は竹田駅が開通すれば廃止される予定であり、近隣住民のニーズにより予定よりも長い期間営業したが、盆唐車両事業所は[[2011年]][[10月28日]]に開通した[[新盆唐線]]の電車を一時的に収容する必要があるなどの問題が原因で、基地内の容量を拡大するため竹田-器興間延長開通とともに臨時駅舎を廃止<ref>[http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=101&oid=009&aid=0000511291 분당선 연장구간 보정~상갈 신역세권 뜬다]《매일경제》[[2006年]][[6月19日]]</ref>して地下に宝亭駅を移転した。

=== 延伸問題 ===
* 竹田-器興間は当初[[2009年]][[7月]]に開通予定だったが、2年6ヶ月も遅れて[[2011年]][[12月28日]]に開通した。
* 竹田-器興間の開通が延期されたため、器興-水原間の工事も遅れて、直通運転する予定の水仁線の複線電鉄化工事も遅れている。
* 往十里-清凉里区間を単線で追加敷設して、一部の列車に限り延長しようという{{仮リンク|閔丙梪|ko|민병두}}国会議員の公約があり、実際に様々な方策が出てきているが、中央官庁での発表は特にない。

=== 手抜き工事の問題 ===
盆唐線の水西-梧里間は1990年に着工され、4年後の1994年に完成した。全区間が地下に建設されるため厳格な管理が必要だったにも関わらず、鉄道庁は厳格な管理をしておらず、手抜き工事が進められて問題となった。同様に[[一山線]]・[[果川線]]などでもこのような問題が発見された。

第1の問題は、トンネルのコンクリートの手抜き工事である。壁面が非常に脆く<ref>[http://imnews.imbc.com/20dbnews/history/1993/1755646_6127.html MBC 카메라 취재 - 분당선 지하철공사, 시공부실]</ref>、あちこちで水漏れなどの問題が発生するようになった<ref>[http://imnews.imbc.com//20dbnews/camera/1937831_3817.html MBC 뉴스 1994.9.7. - 감사원, 분당선 부실공사 110군데 누수 적발]</ref>。

第2の問題は、鉄道庁の不良管理である。盆唐線の建設当時、[[ダイナマイト]]を用いた掘削を行った。発破時には警察や火薬の専門家の厳格な管理が必要だったが、工事時には火薬を専門家ではない一般の建設業者が直接発破までするなど、下手をすると大事故を招く恐れがあった。建設に使用される鉄筋の長さもごちゃ混ぜで、3m建ての鉄筋を使用するところで2m鉄筋と1m鉄筋を組み合わせて使用するなどの問題があった。測定を出鱈目に行い、一部の区間ではトンネルの形が歪んでいた。


=== コンクリート枕木問題 ===
{{-}}
[[2009年]][[2月20日]]、盆唐線の2段階区間(宣陵-水西間)で軌道の横の部分のコンクリートに深刻な亀裂が発生したことが確認された。宣陵-ハンティ間だけでも40以上の亀裂が発生し、そのうちの大きいものは7mを超えるものもあった。問題が発生した原因は、盆唐線のコンクリート施工法が初めて試みられたために試行錯誤で行い、[[韓国鉄道技術公社]]による不適切な枕木の設計をしたためだと分かった。区間内の排水口から流れる水が枕木に流入しないように膨張剤を使用したが、この膨張剤が水を吸収したため膨張し、コンクリートにひび割れが発生した。鉄道施設公団は運行には問題がないと、問題が発生した区間のみの緊急措置を取ったがまだ安全性を確保することができない状態である。盆唐線は1段階区間工事時にも手抜き工事が行われており<ref>[[1994年]]の1段階区間開通当時の欠陥工事により漏水が起き、「騒音線」とは別に「漏水線」とも揶揄され批判された。</ref>、2段階区間でも問題が発見され、後に延長された区間にもこのような問題が発生する可能性があるとして憂慮されている<ref>[http://news.kbs.co.kr/society/2009/02/19/1725781.html KBS 뉴스 2009.2.9. - <nowiki>[취재현장]</nowiki> 분당선도 곳곳서 균열]</ref>。


== 駅一覧 ==
== 駅一覧 ==
*●:停車、&#124;:通過
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*緩行はすべての駅に停車するため省略。
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|[[韓国鉄道公社]]:{{Color|#32c6a6|●}}[[首都圏電鉄中央線|中央電鉄線]]([[京元線|京元本線]]) (K116)</br>[[ソウルメトロ]]:{{Color|#33a23d|●}}[[ソウルメトロ2号線|2号線]] (208)</br>[[ソウル特別市都市鉄道公社]]:{{Color|#8b50a4|●}}[[ソウル特別市都市鉄道公社5号線|5号線]] (540)
|[[韓国鉄道公社]]:{{Color|#32c6a6|●}}[[首都圏電鉄中央線|中央電鉄線]] (K116)</br>[[ソウルメトロ]]:{{Color|#33a23d|●}}[[ソウルメトロ2号線|2号線]] (208)</br>[[ソウル特別市都市鉄道公社]]:{{Color|#8b50a4|●}}[[ソウル特別市都市鉄道公社5号線|5号線]] (540)
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== 利用状況 ==
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|+乗車人員
!区間
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!colspan="2"|2003年
|-
!区別
!区間総量
!1駅あたり平均
!区間総量
!1駅あたり平均
!区間総量
!1駅あたり平均
!区間総量
!1駅あたり平均
|-----
|align="center"|路線全体
|85516
|''7774''
|111073
|''10098''
|134545
|''12231''
|214466
|''13404''
|-----
|align="center"|盆唐地域([[梧里駅|梧里]]-[[野塔駅|野塔]])
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|''9404''
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|''17723''
|-----
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|''8644''
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|''10630''
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|''13604''
|-----
|align="center"|ソウル市内([[福井駅 (ソウル特別市)|福井]]-[[水西駅|水西]])
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|''9617''
|}

{| class="wikitable" style="text-align: right;"
|+乗車人員
!区間
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|-
!区別
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!1駅あたり平均
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!区間総量
!1駅あたり平均
|-----
|align="center"|路線全体
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|107390
|''13424''
|-----
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|-----
|align="center"|ソウル市内([[宣陵駅|宣陵]]-[[水西駅|水西]])
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|''3961''
|33857
|''4232''
|35721
|''4465''
|}

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Bundang Line}}
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*[[首都圏電鉄]]
* [[首都圏電鉄]]
*[[広域電鉄]]
* [[広域電鉄]]
*[[新盆唐線]]
* [[新盆唐線]]
*[[水仁線]](直通予定路線)
* [[水仁線]](直通予定路線)


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{{韓国鉄道公社}}

2013年12月10日 (火) 13:10時点における版

盆唐線
351000系3次車
351000系3次車
351000系3次車
盆唐線の路線図
盆唐線の路線図
首都圏電鉄の路線図
黄色で南東に伸びるのが盆唐線
路線総延長52.9 km
軌間1,435 mm
電圧25 kV 60Hz(交流
経路図
STR
( 中央電鉄線京元線) )
tSTRrg
KRZt
tSTRq tSTRq tSTRq
( 5号線 )
tKRZt
tSTRq tSTRlg
0.0 K210 往十里 ( 2号線 )
tSTRrf KRWgl KRWg+r tSTR
( 5号線 )
STRq STRq STRrf TUNNELa hTUNNELe
( 中央電鉄線(京元線) )
tSTR hHST
WASSERq WASSERq tWSTR WASSERq hWSTR
( 中浪川 )
tSTR hSTRrg hSTRrf
tSTR hSTRlf hHSTq
( 2号線 )
tBHF
2.2 K211 ソウルの森
WASSERq WASSERq tWSTR WASSERq WASSERq
( 漢江 )
tBHF
4.1 K212 狎鴎亭ロデオ
tSTRq tSTRq
tSTRq tSTRq
5.3 K213 江南区庁 ( 7号線 )
extSTRq extSTRq tTBHFxt extSTRq extSTRq
6.0 K214 宣靖陵 ( 9号線(未開業区間) )
tSTR
tSTRq tSTRq
tSTRq tSTRq
6.7 K215 宣陵 ( 2号線 )
tBHF
7.7 K216 ハンティ
tSTR
tSTRq tSTRq
tSTRq tSTRlg
8.4 K217 道谷 ( 3号線地下鉄3号線) )
WASSERq WASSERq tWSTR WASSERlg tSTR
( 良才川 )
tBHF WASSER tSTR
9.0 K218 九龍
tBHF WASSER tHST
9.7 K219 開浦洞
tBHF WASSER tHST
10.3 K220 大母山入口
tSTR WASSERlf tWSTR
( 良才川 )
tSTRrg tSTRq tKRZt tHSTq tSTRrf
( 3号線 )
tHST tSTR WASSERrg
( 炭川 )
tSTRlf tSTRq
tABZ3lg tWSTRq
13.3 K221 水西 ( 3号線 )
tKRWgl tKRWg+r WASSER
tSTR TUNNELe WASSER
tSTR KDSTe WASSER
3号線水西車両事業所
tSTR WASSER
exWBRÜCKE2 WASSERq tWSTR WASSERq WASSERrf
( 炭川 )
exSTRlf exTUNNELlu etABZlg tSTRrg tSTRq
( 8号線 )
16.5 K222 福井
tSTR tSTRlf tSTRq
( 8号線 )
etGRENZE
ソウル特別市/京畿道
tBHF
18.9 K223 嘉泉大
tBHF
19.9 K224 太平
tSTRrg tSTRq
tSTRq
( 8号線 )
TUNNELe
20.8 K225 牡丹
KDSTe tSTR
tSTR
WASSERq WASSERq tWSTR WASSERq WASSERq
tBHF
23.1 K226 野塔
WASSERq WASSERq tWSTR WASSERq WASSERq
( 野塔川 )
24.8 K227 二梅
extSTRq
extSTRq extSTRq
( 中部内陸線(未開業) )
tBHF
26.2 K228
WASSERq WASSERq tWSTR WASSERq WASSERq
( 盆唐川 )
tBHF
27.3 K229 薮内
WASSERq WASSERq tWSTR WASSERq WASSERlg
( 炭川 )
tSTRq tSTRq tKRZt tSTRlg WASSER
( 新盆唐線 )
WASSER
tSTR WASSER
28.9 K230 亭子
tKRWg+l tKRWgr WASSER
tSTR tENDEe WASSER
tSTR WASSERlf
( 炭川 )
tBHF
30.7 K231 美金
tSTR
WASSERq WASSERq tWSTR WASSERq WASSERq
( 東幕川 )
tBHF
31.8 K232 梧里
tSTR
hTUNNELe
hBHF
33.6 K233 竹田
WASSERq WASSERq WBRÜCKEe WASSERq WASSERqd
( 城北川 )/( 炭川 )
WASSERq
WASSERrf
( 炭川 )
KDSTe TUNNELa exSTR
盆唐車両事業所
34.9 K234 宝亭
tSTR
WASSERq WASSERq tWSTR WASSERlg
( 炭川 )
tBHF WASSER
36.5 K235 駒城
tSTR WASSERlf WASSERq
( 炭川 )
tSTR
tBHF
38.1 K236 新葛
tSTR
WASSERq WASSERq tWSTR WASSERq WASSERq
uhSTRq
39.5 K237 器興 ( 龍仁軽電鉄 )
tSTR
tBHF
41.4 K238 上葛
tSTR
WASSERq WASSERq tWSTR WASSERq WASSERq
tSTR
tBHF
44.2 K239 清明
tSTR
tBHF
45.3 K240 霊通
tSTR
tBHF
46.8 K241 網浦
tSTR
tBHF
48.6 K242 梅炭勧善
tSTR
tBHF
50.0 K243 水原市庁
tSTR
tBHF
51.4 K244 梅校
tSTR
HUB64
52.9 K245 水原
STRq STRq xtKRZ
STRq
( 1号線(京釜線) )
STRq STRq xtKRZ
eABZq+r
( 京釜線 )
extSTR exSTR
( 水仁線直通運転を予定) )
盆唐線
各種表記
ハングル 분당선
漢字 盆唐線
発音 プンダンソン
日本語読み: ぼんとうせん
英語 Bundang line
テンプレートを表示

盆唐線(プンダンせん)は、大韓民国ソウル特別市城東区にある往十里駅から京畿道水原市八達区にある水原駅を結ぶ、韓国鉄道公社(KORAIL)の鉄道路線である。ラインカラー黄色

概要

元はソウル特別市内から城南市にある盆唐新都市までを結ぶ路線として建設された路線で、全区間でワンマン運転を実施している。世界的に珍しい交流電化の地下鉄で、ほかの韓国鉄道公社の路線と同じく左側通行である。本来は盆唐(梧里)-往十里区間の同時開通を予定していたが、江南区内の工事計画が非常に遅れた為、盆唐-水西間が先行開業した。

1995年に宣陵-水西間の工事は開始されたが、往十里-宣陵間は無期限延期となった。宣陵-水西間の開通予定は当初1998年、往十里-宣陵間の開通予定は2002年であったが、結局は宣陵〜水西間は2003年に開通しており、往十里-宣陵間は2004年に一歩遅れて着工され、2012年10月6日に開通した。ソウル江北地域との連携を図り、中央電鉄線5号線7号線との乗り換えを可能にし、宣靖陵駅でも2014年12月に9号線と乗り換えが可能になる。

また、これとは別に、盆唐区以南の龍仁市の開発による需要の増加に備えるために、龍仁市水枝区器興区を経て水原駅までの路線延長が計画された。梧里-水原間では急行列車の運行に備えて、いくつかの駅に待避線が設置されており、水原駅から先は、水仁線直通運転して仁川駅まで運行する予定だ。梧里-水原間のうち宝亭駅2004年11月26日に、竹田駅2007年12月24日に開業。竹田〜器興間は2011年12月28日に開通し、同時に暻園大駅が嘉泉大駅に改名され、宝亭駅は車両基地内の地上駅から地下駅に移転された。器興-網浦間は2012年12月1日に開通し、最後の網浦-水原間は2013年11月30日に開通した。2016年12月には、水仁線との直通運転が開始される予定である。

路線データ

沿革

竹田駅工事現場

予定

運行形態

上りは竹田行と往十里行があり、下りは竹田行、水原行きがある。運行系統は、次のとおりである。

  • 総運行回数:平日352本、週末・祝日280本
    • 往十里-水原:平日190本、週末・祝日:142本
    • 往十里-水原(急行):平日8本
    • 往十里-竹田:平日136本、週末・祝日132本
    • 竹田-水原:平日18本、週末・祝日6本

深夜終電の時間帯に中間駅に留置される列車はなく、全て竹田駅到着後に車両基地に入庫する。水原駅発の急行列車は平日の出勤時間のみ4本運行されており、水原、水原市庁、網浦、器興、竹田に停車して竹田から往十里まで各駅に停車する。往十里発の急行列車は平日帰宅時間のみ4回運行されており、往十里から竹田までの各駅と、器興、網浦、水原市庁、水原に停車する。ホームは往十里と、宣陵-梧里間は10両[1]、それ以外の駅は8両編成分の長さがあるが、現在盆唐線のすべての電車は1編成6両で運行している。

車両

諸問題

初期の騒音問題

盆唐線の初期開業区間である水西-梧里間の全区間は地下に建設された。当時はランニングコスト削減のために道床バラスト軌道ではなく、スラブ軌道で建設された。そのため騒音が大きくなり、列車の走行中は騒音がトンネル内で反射された。さらに線路が激しく摩耗され、溶接も不良だったので騒音はさらにひどくなった。このため盆唐線は「騒音線」と揶揄されるなど批判を受けた。

この騒音は車内で会話の声がよく聞こえなかったり、前の駅で発車音が聞こえるほどひどかった。開通初期には、騒音が100dBを記録するほどで、鉄道庁(今の韓国鉄道公社)に多くの苦情が寄せられた。最近ではホームにフルスクリーンタイプのホームドアを設置したり、電車のVVVFインバータを東芝製GTOからウジン産電算IGBTに交換したり、新型電車を導入することにより、騒音がある程度減少した[2]

需要予測の問題

盆唐線でなく、他の新都市へ向かう一山線果川線も赤字で需要予測に問題があったと指摘された。1997年当時、鉄道庁が保有する果川線、盆唐線、一山線の赤字規模はそれぞれ223億3700万ウォン、188億5000万ウォン、124億4400万ウォンだった[3]

ソウル都心直通問題

盆唐線は京畿道城南市の住民がソウル特別市にアクセスするために計画された広域電鉄である。したがって盆唐線は盆唐-往十里間の区間を同時に開通することに計画されていた。しかし、事情により最初に盆唐(梧里)-水西間を部分的に開通し、それにより問題が発生した。

開通初期には、当時の盆唐線の始発駅である水西で3号線の乗り換えをすることによりソウルにアクセスすることができた。ただし、一部の市民は水西から乗り換えなしで直通でソウルに行くことができると誤解した[4]。また、江南・盆唐新都市のマンションの分譲広告でも入居予定者を誤解させる表記をしていた。その理由は、当時のラインカラーを3号線も盆唐線も同じ橙色を使用されることもあったからである[5]。しかし実際には盆唐線と3号線は水西での乗り換えが強いられるので、市民に不便と混乱を招くことになった。この誤解は盆唐線が2003年に宣陵まで開通するまで続いた。

1996年8号線が開通し、福井駅から8号線に乗り換えが可能になることによって乗客が多少増えた。しかし、盆唐からソウルにすばやくアクセスするという本来の目的を達成するにはまだ不足している。そもそも路線自体がバイパスするように設計されており、盆唐とソウル江北の中心地域を短時間で接続できないようになっていた。城南市の住民はソウル中心部に行くときにに盆唐線を利用するよりも広域バスを利用する方が時間の面ではるかに有利であった[6]

これらの問題点を克服するために、盆唐線とは別に盆唐と江南地域・江北の中心地域を直通でさらに迅速に接続することができる新盆唐線が民間資本事業として推進され、現在第1段階区間が完成し、2・3段階の区間は建設中である。新盆唐線は盆唐の近くに新たに開発された板橋新都市の交通対策とも連携して建設されている。新盆唐線は既存の盆唐線に比べて表定速度が2倍程度速い。こうして盆唐区の亭子駅から江南駅にアクセスするのにかかる時間が40分から16分と大幅に減少した[7]

駅追加建設問題

道谷-水西間

当初水西から宣陵駅までの区間にはソウル市江南区逸院洞と開浦洞に1駅だけ建設する計画だった。この地域は商業地域でもないうえに、集客効果を誘発するほどの要素もないと判断されたからである[8]

しかし交通影響評価ではこの区間の駅を1つくらい追加で建設しても大きな問題はないことを発表すると、江南区側は駅を増設することを要求した。そして鉄道庁が住民のニーズに対応することにより、問題​​が発生した[8]

最終的には道谷-水西間には、大母山入口駅開浦洞駅九龍駅を新設することに最終的に決まり、そのため宣陵-水西間の工事は非常に遅れて大母山入口駅と開浦洞駅のみ先に開業した。九龍駅は開通から1年遅れて完成し、営業を開始した。

新設された3つの駅は、駅間距離が非常に近く、前後駅に停車した列車の姿が見えたり、駅構内にある周辺案内図にも3つの駅がに表示できるほどである。これにより列車の表定速度も水西-宝亭間( 39.5km/h )に比べて約6km/h遅い33.0km/hである。これは九龍駅付近で路線が急カーブを描いているので列車が速度を減らして運転しなければならないためでもある。2006年の統計で3駅の中で一番利用されている開浦洞駅より一日の利用客が少ない駅は大母山入口駅と九龍駅を抜いて35カ所しかない[8]

このため時間とエネルギー、税金などのいくつかの面で無駄使いという批判があるが、これは駅間の所要時間が非常に短く、3つの駅の区間に他の交通手段が十分にあるのにも関わらず地域住民のわがままのために建設されたため、利用する人が非常に少ないという現実が反映されたものである[8]

牡丹-書峴間

盆唐線の2段階延長区間の工事が行われる時点で、城南市盆唐区二梅洞の住民が書峴駅野塔駅の区間距離が遠く盆唐線の利用に不便だという理由を挙げて駅の新設を継続的に求めた結果、鉄道庁側は要求を受け入れ、二梅駅2000年3月に着工し、2004年1月16日に開業させた。[8]盆唐線2段階区間の建設時と同じ工法で建設されたため、二梅駅も宣陵-水西間の駅と似たような形となっている[要出典]

城南市でも城南市庁の新庁舎(寿井区太平2洞から中院区麗水洞に移転)の建設前から牡丹-野塔2.3km区間に複数回、駅を誘致するために関連機関との業務協議をしたが、区間の勾配、トンネル工法などの技術的な問題で駅追加が難しいという意見が出ており[要出典]、今でも着工すらない。

盆唐車両事業所内の宝亭駅建設

当時の終点だった梧里駅盆唐車両事業所の距離が約2.5kmとかなり離れていて、梧里駅に到着にした後盆唐車両事業所まで回送される電車が目の前に走っていても梧里駅までの距離が非常に遠くて盆唐線の利用に不便を訴えていた龍仁市グソンウプ宝亭里(現:器興区宝亭洞)住民の苦情により、車両基地内に駅舎を建設する計画が当初はなかったが、プンドクチョン交差点近くに建設される竹田駅に代わり、龍仁市に総額54億ウォンの建設費用のうち49億5千万円を負担させて宝亭駅臨時ホームを設置して営業を開始した[9]。本来宝亭駅は竹田駅が開通すれば廃止される予定であり、近隣住民のニーズにより予定よりも長い期間営業したが、盆唐車両事業所は2011年10月28日に開通した新盆唐線の電車を一時的に収容する必要があるなどの問題が原因で、基地内の容量を拡大するため竹田-器興間延長開通とともに臨時駅舎を廃止[10]して地下に宝亭駅を移転した。

延伸問題

  • 竹田-器興間は当初2009年7月に開通予定だったが、2年6ヶ月も遅れて2011年12月28日に開通した。
  • 竹田-器興間の開通が延期されたため、器興-水原間の工事も遅れて、直通運転する予定の水仁線の複線電鉄化工事も遅れている。
  • 往十里-清凉里区間を単線で追加敷設して、一部の列車に限り延長しようという閔丙梪朝鮮語版国会議員の公約があり、実際に様々な方策が出てきているが、中央官庁での発表は特にない。

手抜き工事の問題

盆唐線の水西-梧里間は1990年に着工され、4年後の1994年に完成した。全区間が地下に建設されるため厳格な管理が必要だったにも関わらず、鉄道庁は厳格な管理をしておらず、手抜き工事が進められて問題となった。同様に一山線果川線などでもこのような問題が発見された。

第1の問題は、トンネルのコンクリートの手抜き工事である。壁面が非常に脆く[11]、あちこちで水漏れなどの問題が発生するようになった[12]

第2の問題は、鉄道庁の不良管理である。盆唐線の建設当時、ダイナマイトを用いた掘削を行った。発破時には警察や火薬の専門家の厳格な管理が必要だったが、工事時には火薬を専門家ではない一般の建設業者が直接発破までするなど、下手をすると大事故を招く恐れがあった。建設に使用される鉄筋の長さもごちゃ混ぜで、3m建ての鉄筋を使用するところで2m鉄筋と1m鉄筋を組み合わせて使用するなどの問題があった。測定を出鱈目に行い、一部の区間ではトンネルの形が歪んでいた。

コンクリート枕木問題

2009年2月20日、盆唐線の2段階区間(宣陵-水西間)で軌道の横の部分のコンクリートに深刻な亀裂が発生したことが確認された。宣陵-ハンティ間だけでも40以上の亀裂が発生し、そのうちの大きいものは7mを超えるものもあった。問題が発生した原因は、盆唐線のコンクリート施工法が初めて試みられたために試行錯誤で行い、韓国鉄道技術公社による不適切な枕木の設計をしたためだと分かった。区間内の排水口から流れる水が枕木に流入しないように膨張剤を使用したが、この膨張剤が水を吸収したため膨張し、コンクリートにひび割れが発生した。鉄道施設公団は運行には問題がないと、問題が発生した区間のみの緊急措置を取ったがまだ安全性を確保することができない状態である。盆唐線は1段階区間工事時にも手抜き工事が行われており[13]、2段階区間でも問題が発見され、後に延長された区間にもこのような問題が発生する可能性があるとして憂慮されている[14]

駅一覧

  • ●:停車、|:通過
  • 緩行はすべての駅に停車するため省略。
駅番号 駅名 駅間キロ (km) 累計キロ (km)
等級
駅種別 急行 接続路線 所在地
日本語 ハングル 英語
K210 往十里駅 왕십리역 Wangsimni 0.0 0.0 3級 普通駅 韓国鉄道公社中央電鉄線 (K116)
ソウルメトロ2号線 (208)
ソウル特別市都市鉄道公社5号線 (540)
ソウル特別市 城東区
K211 ソウルの森駅 서울숲역 Seoul Forest 2.2 2.2 配置簡易駅  
K212 狎鴎亭ロデオ駅 압구정로데오역 Apgujeong Rodeo 1.9 4.1 配置簡易駅   江南区
K213 江南区庁駅 강남구청역 Gangnam-gu Office 1.2 5.3 配置簡易駅 ソウル特別市都市鉄道公社:7号線 (730)
K214 宣靖陵駅
(韓国科学
創意財団)
선정릉역
(한국과학
창의재단)
Seonjeongneung
(KOFAC)
0.7 6.0 配置簡易駅 ソウル市メトロ9号線(企業)9号線
(927、接続予定)
K215 宣陵駅 선릉역 Seolleung 0.7 6.7 3級 普通駅 ソウルメトロ:2号線 (220)
K216 ハンティ駅 한티역 Hanti 1.0 7.7 無配置簡易駅  
K217 道谷駅 도곡역 Dogok 0.7 8.4 無配置簡易駅 ソウルメトロ:3号線地下鉄3号線) (344)
K218 九龍駅 구룡역 Guryong 0.6 9.0 簡易駅 無配置簡易駅  
K219 開浦洞駅 개포동역 Gaepo-dong 0.7 9.7 無配置簡易駅  
K220 大母山入口駅 대모산입구역 Daemosan 0.6 10.3 無配置簡易駅  
K221 水西駅 수서역 Suseo 3.0 13.3 3級 管理駅 ソウルメトロ:3号線(地下鉄3号線) (349)
K222 福井駅
(東ソウル大学)
복정역
(동서울대학)
Bokjeong
(Dong Seoul College)
3.2 16.5 配置簡易駅 ソウル特別市都市鉄道公社:8号線 (820) 松坡区
K223 嘉泉大駅 가천대역 Gachon Univ. 2.4 18.9 3級 配置簡易駅   京畿道 城南市 寿井区
K224 太平駅 태평역 Taepyeong 1.0 19.9 3級 配置簡易駅  
K225 牡丹駅 모란역 Moran 0.9 20.8 3級 配置簡易駅 ソウル特別市都市鉄道公社:8号線 (826) 中院区
K226 野塔駅 야탑역 Yatap 2.3 23.1 3級 配置簡易駅   盆唐区
K227 二梅駅
(城南アート
センター)
이매역
(성남아트
센터)
Imae
(Seongnam Arts
Center)
1.7 24.8 3級 無配置簡易駅  
K228 서현역 Seohyeon 1.4 26.2 3級 配置簡易駅  
K229 薮内駅
(韓国ジョブワールド)
수내역
(한국잡월드)
Sunae
(Korea Job World)
1.1 27.3 3級 配置簡易駅  
K230 亭子駅 정자역 Jeongja 1.6 28.9 3級 配置簡易駅 新盆唐線(企業)新盆唐線 (D12)
K231 美金駅 미금역 Migeum 1.8 30.7 3級 配置簡易駅 新盆唐線(企業):新盆唐線(接続予定)
K232 梧里駅 오리역 Ori 1.1 31.8 3級 無配置簡易駅  
K233 竹田駅
(檀国大)
죽전역
(단국대)
Jukjeon
(Dankook Univ.)
1.8 33.6 管理駅   龍仁市 水枝区
K234 宝亭駅 보정역 Bojeong 1.3 34.9 配置簡易駅 |   器興区
K235 駒城駅 구성역 Guseong 1.6 36.5 配置簡易駅 |  
K236 新葛駅 신갈역 Singal 1.6 38.1 配置簡易駅 |  
K237 器興駅
(白南準
アートセンター)
기흥역
(백남준
아트센터)
Giheung
(Nam June Park
Art Center)
1.4 39.5 普通駅 龍仁軽電鉄龍仁軽電鉄 (Y110)
K238 上葛駅
(ルター大学校)
상갈역
(루터대학교)
Sanggal
(Luther Univ.)
1.9 41.4 乙種代売所 |  
K239 清明駅 청명역 Cheongmyeong 2.8 44.2 乙種代売所 |   水原市 霊通区
K240 霊通駅 영통역 Yeongtong 1.1 45.3 乙種代売所 |  
K241 網浦駅 망포역 Mangpo 1.5 46.8 普通駅  
K242 梅灘勧善駅 매탄권선역 Maetan-gwonseon 1.8 48.6 普通駅 |  
K243 水原市庁駅
(京畿道文化の殿堂)
수원시청역
(경기도문화의전당)
Suwon City Hall
(Gyeonggi Arts Center)
1.4 50.0 普通駅   勧善区
K244 梅橋駅 매교역 Maegyo 1.4 51.4 普通駅 |   八達区
K245 水原駅 수원역 Suwon 1.5 52.9 1級 管理駅 韓国鉄道公社:京釜本線(一般旅客列車)
1号線(京釜電鉄線) (P155)
水仁線直通運転を予定)

利用状況

乗車人員
区間 2000年 2001年 2002年 2003年
区別 区間総量 1駅あたり平均 区間総量 1駅あたり平均 区間総量 1駅あたり平均 区間総量 1駅あたり平均
路線全体 85516 7774 111073 10098 134545 12231 214466 13404
盆唐地域(梧里-野塔 56423 9404 74811 12469 93044 15507 106337 17723
城南旧市街(牡丹-嘉泉大 25931 8644 31889 10630 36606 12202 40810 13604
ソウル市内(福井-水西 3161 1581 4371 2186 4894 2447 67318 9617
乗車人員
区間 2004年 2005年 2006年
区別 区間総量 1駅あたり平均 区間総量 1駅あたり平均 区間総量 1駅あたり平均
路線全体 166230 8749 170824 8991 177452 9340
盆唐以南地域(宝亭-野塔) 101302 12663 103718 12965 107390 13424
城南旧市街(牡丹-嘉泉大 33242 11081 33248 11083 34340 11447
ソウル市内(宣陵-水西 31686 3961 33857 4232 35721 4465

脚注

  1. ^ ただし、後付で設置されたホームドアは8両編成分のみ。
  2. ^ `소음 전동차'…안내 방송도 안들려《조선일보》1997年2月11日
  3. ^ 신도시 전철 `눈덩이' 적자《조선일보》1998年10月25日
  4. ^ 3号線の駅の案内標識に「梧里」の表記があった。
  5. ^ この問題に関しては2000年に盆唐線のラインカラーが黄色に変更させることにより解決。
  6. ^ 민자 참여 신분당선에 기대 크다《대한민국정책포럼》2005年6月29日
  7. ^ 신분당선 주식회사 - 사업 특징
  8. ^ a b c d 분당선 전철역 하루 이용객 10~18명《국정브리핑》2007年1月26日
  9. ^ 지하철 분당선 용인까지 연장《경향신문》2004年11月23日
  10. ^ 분당선 연장구간 보정~상갈 신역세권 뜬다《매일경제》2006年6月19日
  11. ^ MBC 카메라 취재 - 분당선 지하철공사, 시공부실
  12. ^ MBC 뉴스 1994.9.7. - 감사원, 분당선 부실공사 110군데 누수 적발
  13. ^ 1994年の1段階区間開通当時の欠陥工事により漏水が起き、「騒音線」とは別に「漏水線」とも揶揄され批判された。
  14. ^ KBS 뉴스 2009.2.9. - [취재현장] 분당선도 곳곳서 균열

関連項目