歴代カリフ一覧
表示
秀逸な記事 |
ポータル・イスラーム |
カリフの一覧(カリフのいちらん)では、歴代のイスラム教のカリフを挙げる。
正統カリフ
[編集]正統カリフは、次の4代を数える。
シーア派政権
[編集]ウマイヤ朝
[編集]- ムアーウィヤ1世(661年-680年)
- ヤズィード1世(680年-683年)
- ムアーウィヤ2世(683年)
- マルワーン1世(683年-685年)
- アブド・アルマリク(685年-705年)
- ワリード1世(705年-715年)
- スライマーン(715年-717年)
- ウマル2世(717年-720年)
- ヤズィード2世(720年-724年)
- ヒシャーム(724年-743年)
- ワリード2世(743年-744年)
- ヤズィード3世(744年)
- イブラーヒーム(744年)
- マルワーン2世(744年-750年)
イブン・アッズバイル政権
[編集]後ウマイヤ朝
[編集]756年から1031年まで24代、アミールたちもカリフに準ずるものとして扱う。
アミール
[編集]- アブド・アッラフマーン1世(756年 - 788年)
- ヒシャーム1世(788年 - 796年)
- ハカム1世(796年 - 822年)
- アブド・アッラフマーン2世(822年 - 852年)
- ムハンマド1世(852年 - 886年)
- ムンジル(886年 - 888年)
- アブド・アッラーフ(888年 - 912年)
- アブド・アッラフマーン3世(912年 - 929年)
カリフ
[編集]- アブド・アッラフマーン3世(929年 - 961年)
- ハカム2世(961年 - 976年)
- ヒシャーム2世(976年 - 1009年、1010年 - 1013年)
- ムハンマド2世(1009年、1010年)
- スライマーン(1009年 - 1010年、1013年 - 1016年)
- アブド・アッラフマーン4世(1018年)
- アブド・アッラフマーン5世(1023年 - 1024年)
- ムハンマド3世(1024年 - 1025年)
- ヒシャーム3世(1027年 - 1031年)
アッバース朝
[編集]750年から1258年まで37代37人、1261年から1543年まで18代17人。
バグダード・アッバース朝
[編集]- サッファーフ(750年 - 754年)
- マンスール(754年 - 775年)- 首都バグダードを造営。
- マフディー(775年 - 785年)
- ハーディー(785年 - 786年)
- ハールーン・アッ=ラシード(786年 - 809年) - 最盛期を達成。
- アミーン(809年 - 813年)
- マアムーン(813年 - 833年) - バイト・アル=ヒクマ(知恵の館)を設立。
- ムウタスィム(833年 - 842年)
- ワースィク(842年 - 847年)
- ムタワッキル(847年 - 861年)
- ムンタスィル(861年 - 862年)
- ムスタイーン(862年 - 866年)
- ムウタッズ(866年 - 869年)
- ムフタディー(869年 - 870年)
- ムウタミド(870年 - 892年)
- ムウタディド(892年 - 902年)
- ムクタフィー(902年 - 908年)
- ムクタディル(908年 - 932年)
- カーヒル(932年 - 934年)
- ラーディー(934年 - 940年)
- ムッタキー(940年 - 944年)
- ムスタクフィー(944年 - 946年)
- ムティー(946年 - 974年)
- ターイー(974年 - 991年)
- カーディル(991年 - 1031年)
- カーイム(1031年 - 1075年)
- ムクタディー(1075年 - 1094年)
- ムスタズヒル(1094年 - 1118年)
- ムスタルシド(1118年 - 1135年)
- ラーシド(1135年 - 1136年)
- ムクタフィー(1136年 - 1160年)
- ムスタンジド(1160年 - 1170年)
- ムスタディー(1170年 - 1180年)
- ナースィル(1180年 - 1225年)
- ザーヒル(1225年 - 1226年)
- ムスタンスィル(1226年 - 1242年)
- ムスタアスィム(1242年 - 1258年)
カイロ・アッバース朝
[編集]- ムスタンスィル (1261年 - 1262年)
- ハーキム1世 (1262年 - 1302年)
- ムスタクフィー1世 (1303年 - 1340年)
- ワースィク1世 (1340年 - 1341年)
- ハーキム2世 (1341年 - 1352年)
- ムゥタディド1世 (1352年 - 1362年)
- ムタワッキル1世 (1362年 - 1383年)
- ワースィク2世 (1383年 - 1386年)
- ムウタスィム (1386年 - 1389年)
- ムタワッキル1世 (重祚・第2期治世、1389年 - 1406年)
- ムスタイーン (1406年 - 1414年)
- ムウタディド2世 (1414年 - 1441年)
- ムスタクフィー2世 (1441年 - 1451年)
- カーイム (1451年 - 1455年)
- ムスタンジド (1455年 - 1479年)
- ムタワッキル2世 (1479年 - 1497年)
- ムスタムスィク (1497年 - 1508年)
- ムタワッキル3世 (1508年 - 1543年)
オスマン朝
[編集]1517年にオスマン帝国のスルタンセリム1世は、オスマン帝国とマムルーク朝の戦争でカイロのマムルーク朝を破った。アッバース朝の最後のカリフであるムタワッキル3世は、囚人としてコンスタンティノープルに連行された。そこで、ムタワッキルはカリフの称号とその紋章(預言者ムハンマドの剣、マント、軍旗、印章)をセリムに正式に引き渡して、オスマン家のスルタンを新しいカリフとしたとの伝説(スルタン=カリフ制)が、19世紀になって創作される。1876年のオスマン帝国憲法でスルタンとカリフの兼任が明文化。トルコ革命で1922年にスルタン位が廃止。1924年にカリフ位も廃止。イスラム世界公認のカリフは消滅。
- 9. セリム1世(1517年 - 1520年)
- 10. スレイマン1世(1520年 - 1566年)
- 11. セリム2世(1566年 - 1574年)
- 12. ムラト3世(1574年 - 1595年)
- 13. メフメト3世(1595年 - 1603年)
- 14. アフメト1世(1603年 - 1617年)
- 15. ムスタファ1世(1617年 - 1618年)
- 16. オスマン2世(1618年 - 1622年)
- ー. ムスタファ1世(復位)(1622年 - 1623年)
- 17. ムラト4世(1623年 - 1640年)
- 18. イブラヒム(1640年 - 1648年)
- 19. メフメト4世(1648年 - 1687年)
- 20. スレイマン2世(1687年 - 1691年)
- 21. アフメト2世(1691年 - 1695年)
- 22. ムスタファ2世(1695年 - 1703年)
- 23. アフメト3世(1703年 - 1730年)
- 24. マフムト1世(1730年 - 1754年)
- 25. オスマン3世(1754年 - 1757年)
- 26. ムスタファ3世(1757年 - 1774年)
- 27. アブデュルハミト1世(1774年 - 1789年)
- 28. セリム3世(1789年 - 1807年)
- 29. ムスタファ4世(1807年 - 1808年)
- 30. マフムト2世(1808年 - 1839年)
- 31. アブデュルメジト1世(1839年 - 1861年)
- 32. アブデュルアズィズ(1861年 - 1876年)
- 33. ムラト5世(1876年)
- 34. アブデュルハミト2世(1876年 - 1909年)
- 35. メフメト5世(1909年 - 1918年)
- 36. メフメト6世(1918年 - 1922年)
- 37. アブデュルメジト2世(1922年 - 1924年)
ファーティマ朝
[編集]- ウバイドゥッラー(アブドゥッラー・マフディー、909年 - 934年)
- カーイム(934年 - 946年)
- マンスール(946年 - 952年)
- ムイッズ(952年 - 975年)
- アズィーズ(975年 - 996年)
- ハーキム(996年 - 1021年)
- ザーヒル(1021年 - 1036年)
- ムスタンスィル(1036年 - 1094年)
- ムスタアリー(1094年 - 1101年)
- アーミル(1101年 - 1130年)
- ハーフィズ(1132年 - 1149年)
- ザーフィル(1149年 - 1154年)
- ファーイズ(1154年 - 1160年)
- アーディド(1160年 - 1171年)
モロッコのカリフ
[編集]ハンムード家のカリフ
- 16. アリー(1016年-1018年)
- 18. 20. カーシム(1018年-1021年)(1022年-1023年)
- 19. 23. ヤフヤー(1021年-1022年)(1023年-1027年)
自称のみのカリフ
[編集]以下はカリフを自称したものの、イスラム諸国からの承認はなかった人物。
ヒジャーズ王国
[編集]- フサイン・イブン・アリー(1924年)
カリフ国家
[編集]9月12日クーデターでトルコからドイツに亡命したイスラム指導者が自派の組織「カリフ国家」でカリフ就任を宣言[1][2]。
- ジェマレッティン・カプラン(1994年 - 1995年)
- メティン・カプラン(1995年 - 2001年)
ISIL
[編集]- イブラーヒーム(ISIL指導者アブー・バクル・アル=バグダディーとして知られる)(2014年-2019年)
- クラシ(2019年-2022年)
- アブハッサン・ハシミ(2022年)
- アブ・フセイン・フセイニ(2022年-2023年)
- アブ・ハフス・アル=ハシーミー・アル=クラーイシー(2023年-)
脚注
[編集]- ^ 内藤正典 (2003年3月31日). “イスラーム・テロの構造的要因と抑止対策” (PDF). 平成14年度 外務省委託研究「9.11以降の欧米関係」. 日本国際問題研究所 (JIIA). 2014年12月11日閲覧。
- ^ 世界2014年12月号 内藤正典「「イスラーム問題」の縮図としてのトルコ」より「一九八〇年のトルコでクーデタが発生した後、ドイツに逃れたジェマレッティン・カプランというイスラーム指導者もケルンでカリフ位に就いたことを宣言した。」