東日本交通 (岩手県)

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東日本交通株式会社
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
020-0004
岩手県盛岡市山岸大平17-2
設立 1979年1月16日[1]
業種 陸運業
法人番号 8400001007070 ウィキデータを編集
事業内容 一般貸切旅客自動車運送事業
一般乗合旅客自動車運送事業
一般貨物自動車運送事業
旅行業
代表者 代表取締役社長 田鎖隆浩
資本金 3,750万円
従業員数 106名
主要株主 みちのりホールディングス 100%
外部リンク http://ej-bus.com/
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東日本交通株式会社(ひがしにほんこうつう)は、岩手県盛岡市に本社を置く、貸切バス路線バスを運行する会社である。

概要[編集]

岩手県を拠点として貸切バス・路線バスを運行している。1970年代に創業し岩泉町を拠点に貸切バス事業などを営む。創業者と縁のあったホテル東日本の宇都宮進出に合わせ、栃木県に宇都宮営業所を開設している。

2010年7月31日に発生したJR岩泉線土砂災害による脱線事故に伴う長期運休に伴い、同年8月2日より代行バスの運行を受託。その後同線の廃止に伴い、2014年4月1日より同代行バスを一般路線バスに転換し、路線バス事業に参入した。

2018年4月24日、高齢となった経営者からの申し出により、みちのりホールディングスが全株式を取得し傘下に収めた。これにより東日本交通は、岩手県のバス事業者では岩手県北自動車に次ぐ2社目のみちのりホールディングス傘下事業者となった。社長は岩手県北自動車の代表取締役社長が兼務する。みちのりホールディングス傘下入り後は、グループ会社である岩手県北自動車と連携を図るとしている[2][3]

また2019年9月に、岩手県外に唯一所在していた宇都宮営業所を、同じみちのりホールディングス傘下の関東自動車へ移管した。

営業所[編集]

過去に存在した営業所[編集]

沿革[編集]

  • 1974年昭和48年)3月 - 中央観光創業。
  • 1979年(昭和54年)1月16日 - 有限会社岩泉中央観光として設立。
  • 1991年平成3年)3月 - 観光部門と清掃部門を子会社である有限会社中央清掃社に分社化。
  • 1993年(平成5年)7月 - 子会社として株式会社東日本サービスを設立。
  • 1996年(平成8年)
    • 3月 - 一般貸切旅客自動車運送事業免許取得。
    • 4月 - 岩泉中央観光株式会社に社名変更。
  • 2001年(平成13年)7月 - 東日本交通株式会社に社名変更。
  • 2002年(平成14年)3月 - 東日本サービスを吸収合併。
  • 2010年(平成22年)8月2日 - 7月31日に発生したJR岩泉線の土砂崩れに伴う長期運転見合わせのため、岩泉駅 - 茂市駅( - 宮古駅)の列車代行バスの運行を受託。
  • 2014年(平成26年)3月 - 一般乗合旅客自動車運送事業免許取得。
  • 2014年(平成26年)4月1日 - 岩泉線の廃止に伴い、代替バス路線岩泉茂市線運行開始。
  • 2017年(平成29年)6月 - 本社を岩泉町から盛岡市へ移転。
  • 2018年(平成30年)4月 - みちのりホールディングス傘下となる。
  • 2019年令和元年)9月 - 宇都宮営業所を関東自動車に移管。
  • 2020年(令和2年)

路線バス[編集]

岩泉茂市線[編集]

2014年(平成26年)4月1日より、岩泉線廃止代替バスとして運行開始。なお、一部区間は岩泉町民バスとバス停を共同使用するほか、回数券は岩泉町民バスのものと共通利用が可能となる。定期券は東日本交通の他、宮古駅でも発売しているが、宮古駅ではJR線の定期券と併用する場合のみ発売する[6]。以前は茂市駅でも発売されていたが、同駅の無人化により廃止された。代替処置として、バス車内に定期券申込用紙を設置し、必要事項と受取希望を記入して乗務員に渡せば、後日その希望するバスで定期券を受け取れるようにした。2020年12月に旧岩泉線の押角トンネルを拡幅転用した国道340号押角トンネルが開通し、それに関連したダイヤ改正で、茂市駅から和井内地区にかけて停留所の増設とフリー乗降区間の追加が行われている。2021年4月のダイヤ改正より、一日一往復のみ、宮古病院(花原市千徳駅宮古駅経由)発着便がある。

花巻空港シャトルバス(実証運行)[編集]

北上市と岩手県空港利用促進協議会の企画により、2020年4月から花巻 - 名古屋便全便に接続する1日4往復で運行を開始。

  • 運行経路:北上駅東口 - 北上工業団地 - 花巻空港
    • バスロケーションシステムを導入し、位置情報・到着予測情報・遅延情報をリアルタイムでスマホ・パソコンで閲覧可能。
    • キャッシュレス決済に対応し、現金・回数券のほかpaypayでの支払いが可能。

受託運行路線[編集]

北上市拠点間交通「おに丸号」

詳細は各項目を参照。

過去に運行した路線[編集]

  • 山伏線(実証運行)

2020年(令和2年)10月1日に、岩手県交通の同路線廃止につき、西和賀町からの委託を受け、実証運行を開始。月・金・土曜の運行。西和賀町内は湯本下町~湯田小学校間を除きフリー乗降区間となる他、岩手県立中央病院も経由する。ほっとゆだ駅イオンモール盛岡は岩手県交通とバス停を共同使用するほか、盛岡駅西口、県庁・市役所前・盛岡バスセンターは岩手県北バスとバス停を共同使用する。 2021年(令和3年)4月1日から西和賀町は町民バスの運行(自家用有償旅客運送)を開始。山伏線は同年9月30日をもって委託解消、実証運行を終了した。翌10月1日から町民バスに移行した。

脚注[編集]

  1. ^ 会社概要
  2. ^ みちのりHD、岩手県の東日本交通を傘下に”. 日本経済新聞 (2018年4月26日). 2018年4月27日閲覧。
  3. ^ 東日本交通株式会社のみちのりグループ入りに関するお知らせみちのりホールディングス 2018年4月24日
  4. ^ 北上駅-花巻空港バス運行 東日本交通、4月から1年実証”. 岩手日報 (2020年2月13日). 2020年3月15日閲覧。
  5. ^ 令和2年10月から盛岡行きのバスが変わります”. 西和賀町 (2020年9月15日). 2020年10月1日閲覧。
  6. ^ 岩泉線に代わる路線バスの運行開始について (PDF) - 東日本旅客鉄道株式会社盛岡支社、2014年2月27日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]