モデル・プロダクション

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モデル・プロダクションこと、東京学生英語劇連盟(とうきょうがくせいえいごげきれんめい、英語: Model Production、MP)は、1967年に創立された関東の学生たちが作る英語劇団である。

概要[編集]

東京学生英語劇連盟(英語: Model Production)は、1967年、ブロードウェイでの舞台経験をもつフルブライト交換教授リチャード・A・ヴァイアの指導のもと、演劇を通じて英語を学ぶという理念に基づいて設立された。その後はヴァイアの推薦によりアメリカのプロ俳優養成学校で演技を学んだMP第1期生である奈良橋陽子によって理念が継承され、2016年には50周年記念公演を迎えた。Model Production 2008のディレクターは、奈良橋陽子の娘で女優、演出家米倉リエナ[1]

50年に及ぶ歴史を持つが、プロダクションは「Model Production 2008(MP2008)」、「Model Production 2009(MP2009)」などと称して毎年新たに組織され、毎年の公演が終わった後にその年のモデル・プロダクションは解散し、翌年のモデル・プロダクションが設立される。モデル・プロダクションは主に「MP」と略される。

大学生大学院生専門学校生であれば誰でも活動に参加できる。 例年1月に参加者募集のガイダンスオーディションをおこない、2月中旬に稽古を開始、5月のはじめに本公演を行う。例年の客動員数は3,000人前後である。2009年の公演では4,000人を超えた。

モデル・プロダクションの特徴の一つとして、すべての活動を英語で行うことが挙げられる。モデル・プロダクションでは単に演技力の向上を目指すだけではなく、English Through Dramaのメソッドに基づき、コミュニケーションの手段としての生きた英語を身につけることを重視している。そのため、モデル・プロダクションのキャストスタッフは全ての活動を英語で行っている。舞台の勉強をするためだけでなく、英会話を習得するためにモデル・プロダクションに参加する学生も多い。

構成[編集]

モデル・プロダクションのメンバー人数は年によって大きく変動するが、近年ではソーシャルヘッズを含めると100人前後となっている。

運営[編集]

モデル・プロダクションは学生とソーシャル・ヘッズと呼ばれる社会人参加者によって運営される。 学生の代表としてプロデューサーが毎年モデル・プロダクションを設立し、演出家、ステージ・アドバイザー・振り付け師などを招致している。 また総監督は奈良橋陽子であり、運営に関する事柄の最終的な責任者となっている。

ソーシャル・ヘッズの例
総監督
演出家
ステージ・アドバイザー
英語指導
振り付け
歌唱指導
作詞
作曲
編曲
殺陣指導

など

学生ヘッズの例
制作
制作補
会計
宣伝美術
渉外
舞台監督
舞台監督補
演出補
舞台装置小道具チーフ
音響チーフ
衣装メイクチーフ
照明チーフ
ミュージック・マネージャー

など

※プロダクション内ではすべての活動が英語であるため、制作はProducer、舞台監督はStage managerなどとすべて英語で称される。

参加者[編集]

関東中の大学生が参加しているが、稽古のほとんどが東京で行われるため、東京、埼玉、神奈川、千葉からの参加者がほとんどである。舞台美術やバンド演奏もあるため、美大や音大からの参加者もいる。また参加資格は大学生であることであるが、稽古中に大学生であればよいので、2月の時点で高校3年生である生徒でも、公演時には既に大学を卒業している学生でも参加することができる。

ヘッズになるのは通例2年以上の参加者で、1年目の参加者はオーディションを受け、キャストかスタッフかライブ・ミュージシャンに属する。

稽古[編集]

稽古はRehearsalと呼ばれ、週に5〜6回行われる。稽古は東京近郊の大学や公民館などで行われる。

総監督がアップスアカデミーの主催者でもある奈良橋陽子であるため、演技指導はメソッド演技法である。メソッド演技法は日本でまだなじみ深いものではないため、日本でメソッド演技法による指導を受けるためにモデル・プロダクションに参加する学生もいる。

プロダクション内にはキャストのほかに舞台装置衣装照明音響演奏の各セクションと運営があり、キャストの演技指導と平行して舞台の製作や演奏の練習が行われる。

舞台装置と衣装の製作は稽古場とは違う場所で行われることもあり、叩き場(Setting Place)と呼ばれる。

公演[編集]

モデル・プロダクションは毎年1回、英語のミュージカルを公演する。例年公演は5月初頭に行われており、演目はディレクターによって決められる。 台本をそのまま利用し公演する年もあれば、原作の本をディレクターが大幅に手を加えて台本に起こし、公演することもある。

本公演は通常東京都内のホールにて、2日間にわたり行われる。2005年からは世田谷区民会館で行われている[2]

公演では海外劇団の来日公演のように字幕が付くことはないが、パンフレットに日本語によるストーリーが掲載される。

過去の演目[編集]

以下は過去のモデル・プロダクションにより上演された演目である[3]

YEAR TITLE
1967 Picnic
1968 Our Town
1969 You Can't Take It With You
1970 Curious Savage
1971 I Remember Mama
1972 Tour/Next/Trees
1973 June Night
1974 Our Town
1975 Bus Stop
1976 Harvey
1977 Hair
1978 One Flew Over The Cuckoo's Nest
1979 The Magic Monkey
1980 Heaven Can Wait
1981 The Caucasian Chalk Circle
1982 Pippin
1983 Runaways
1984 Promises, Promises
1985 Fame
1986 Return To Africa
1987 Amadeus
1988 Rebel Without A Cause
1989 Laugh! In'89
1990 A Midsummer Night's Dream
1991 Dark Of The Moon
1992 God's Favorite
1993 The Wiz
1994 Grease
1995 Juliet
1996 Theatre Sports
1997 Shadow Game
1998 Unsung Hero
1999 Into The Woods adapted for the MP'99
2000 Godspell adapted for the MP'2000
2001 June Night
2002 Return To Africa
2003 STARS(the original title "FAME")
2004 The Wiz
2005 Oliver
2006 Golden TicketS
2007 Angel of Alchemy
2008 Momo
2009 So We Sing!
2010 The Pride Of Africa
2011 First Step
2012 Here We Are
2013 June Night
2014 The Little Tree
2015 The Magic Monkey
2016 Ghost Light
2017 The Pride of Africa

主な出身有名人[編集]

モデル・プロダクション出身の主な俳優、芸能人[4]

過去の参加大学[編集]

モデル・プロダクションには関東広域にわたる大学生が参加している。ESS(英会話サークル)からの参加者も多い。

青山学院大学 青山学院女子短期大学 亜細亜大学 桜美林大学 大妻女子大学 お茶の水女子大学 学習院大学 神奈川大学 神田外語大学 北里大学 慶應義塾大学 恵泉女学園大学 国際基督教大学 埼玉大学 実践女子大学 首都大学東京上智大学 女子美術大学 昭和音楽芸術学院 白百合女子大学 成蹊大学 成城大学 聖心女子大学 大正大学 拓殖大学 多摩美術大学 千葉大学 中央大学 筑波大学 津田塾大学 帝京大学 東海大学 電気通信大学 東京外国語大学 東京経済大学 東京工業大学 東京造形大学 東京大学 東京女子大学 東京造形大学 東京都立大学 東京理科大学 東放学園専門学校 東洋大学 東洋英和女学院大学 獨協大学 都立保健科学大学 日本大学 日本女子大学 日本体育大学 一橋大学 フェリス女学院大学 文化学院大学 法政大学 明治学院大学 横浜市立大学 横浜国立大学 立教大学 早稲田大学 (50音順) など

脚注[編集]

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  1. ^ mp2008ホームページより。転載許諾済み。
  2. ^ MP2007公式ホームページ
  3. ^ MP2008ガイダンス配付資料
  4. ^ MP2008公演情報フライヤー

外部リンク[編集]